せともの祭を訪ねて(瀬戸市)

 先日の日曜日(9月11日)、選挙を済まして「せともの祭」で賑わう瀬戸市に出掛けた。瀬戸尾張駅に降り立つと、すぐ前の瀬戸川沿いが陶器市会場となっており、テント張りの店がずらっと並び多くの人で賑わっていた。そのため、会場回りはそこそこにし、雑踏から離れ、窯垣の小径(窯場に通う職人や窯焼きされた焼きものが往来した道。窯垣が散見され趣のある小径)を散策して、窯垣の小径資料館や本業窯を見て、往時の隆盛振りを偲ぶ。


上左:「せともの祭」− 磁祖加藤民吉翁の遺徳を顕彰する祭で、本年で74回を迎える。中でも「せともの大廉売市」は毎年数10万の人出で賑わう

 上右:「窯垣の小径資料館」−資料館は明治初期の小さな日本家屋。資料展示室で瀬戸の焼き物史に関するビデオを鑑賞。このビデオがなかなかいい

下左:「瀬戸本業窯」−本業焼(陶器)を焼成する連房式の登り窯。(現在は残っていないが、かっての窯は間口が10m、奥行きが2mの房(焼成室)が10房連なる大きなものであったとのこと)

下右:「窯垣の小径」−登り窯での焼成の際、使用したエンゴロ(釉掛けしたものに、直接炎が当たらないようにしたり窯内の炎を調整するために使用する筒状のもの)、エブタ(棚板)やツク(棚板を重ねる際に使用する支柱)などが埋め込まれた垣が散見される

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