…である。調(キー)を指定する記号を調号(ちょうごう)と言い、#や♭をまとめて書く。 学校で習ったはずなので、改めて言う事ではないが、#が「半音上げる」、♭が「半音下げる」ぐらいの役目しか覚えていないのであれば、改めて復習してほしい。 ギターという楽器固有の話ではないが、「○○の曲のキーが…」なんていう言葉はよく聞くはずだ。耳コピの手助けにもなるので、この辺の仕組みはしっかり理解しておきたい。 |
カラオケで歌うとき、自分の声域と歌手の実際の声域が違うと「高すぎて声が出ない/低すぎて声が出ない」という事がある。 そこで、#ボタンや♭ボタンを押して、全体の音を上げ下げして調整することで歌えるようになれる。これと同じで、要するに調号というのは、ドレミの全体の高さ/低さを楽譜上で指定する記号になる。 ドレミ全体の音の高さをキー(調)と言う。 |
音の絶対的な高さに固有の名前を付けたものを音名という。 |
英語 | C(シー) | D(ディー) | E(イー) | F(エフ) | G(ジー) | A(エー) | B(ビー) | C(シー) |
イタリア語 | Do(ド) | Re(レ) | Mi(ミ) | Fa(ファ) | Sol(ソ) | La(ラ) | Si(シ) | Do(ド) |
日本語 | ハ | ニ | ホ | へ | ト | イ | ロ | ハ |
ドイツ語 | C(ツェー) | D(デー) | E(エー) | F(エフ) | G(ゲー) | A(アー) | H(ハー) | C(ツェー) |
周波数 | 261.63Hz | 293.66Hz | 329.63Hz | 349.23Hz | 392.00Hz | 440.00Hz | 493.88Hz | 523.25Hz |
ラ(A)=440Hzとして全体の音程を固定してしまうものを「固定ド」という。固定ドでの音名の呼び方は、一般に英語、日本語、ドイツ語が使われる。 周波数も書いておいたが、オクターブが違っていても同じ音には同じ音名で呼ぶ。(低いA音も高いA音もどちらもA音) ちなみに、1オクターブ違うと周波数は2倍あるいは半分になる。 一方、適当な音を主音のドとして、その音の全音上の音をレ、さらに全音上の音をミ、さらに半音上の音をファ…とするのが「移動ド」である。 移動ドでは、主音に対する相対的な高さとして階名を用いる。階名は、慣例的にイタリア読み(ドレミ)が使われる。 |
日本語 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
英語 | Do(ド) | Re(レ) | Mi(ミ) | Fa(ファ) | So(ソ) | La(ラ) | Ti(ティ) | Do(ド) |
音度 | T | U | V | W | X | Y | Z | T |
長調(Major key)とは、主音となる音を基準に、全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音の間隔を持つ音階を言う。主音となる音をハ音(C音)である長調をハ長調(C Major key)と言う。 |
音名 | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
ハ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
ロックなお兄さんが「C(シー)メジャーキーで」と言うのと、エリートピアニストが言う「ハ長調で」と言うのは同じ意味である。前者が英語読み、後者が日本語読みしているだけである。 クラシック曲名に埋め込まれている『モーツァルト ディベルティメント 第一楽章ニ長調 K.136』の「ニ長調」も同じ「キーを示す言葉」である。 |
カラオケで#ボタンを1回押すと、キーが半音上がる。もう1回押すと、キーがさらに半音上がる。 |
音名 | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D |
C(ハ長調) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||
#×1 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||
#×2 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド |
キーがハ長調の曲で、#ボタンを2回押したとき、キー全体が1音上がる。ニ音(D音)が主音になる長調に変化するので、曲そのものはニ長調(Dメジャー キー)になる。 具体的に音名で言うと、D,E,F#,G,A,B,C#という音名だ。F音とC音がそれぞれ半音上がることでニ長調(Dメジャー キー)になる。 D,E,F#,G,A,B,C#,Dという並びば、D音を基準に、全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音の間隔を持つ音階になっている事を確認してほしい。 |
カラオケでは#ボタンや♭ボタンでキーが変化するが、楽譜では少し変わった方法でキーを変える。 「#や♭をなるべく付けないで済む方法」で行う。 |
まず、ハ長調である。 |
長調 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | |||||
移動ド | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
長調は、ミとファ、シとドの間が半音になっている。 これは、C音、すなわちハ音を主音とする長調なので「ハ長調」あるいは「Cメジャー(C Major)」という調(キー)になる。 短調は、ラの音がA音であるので、このスケールはA音、すなわちイ音を主音とする短調にもなる。短調では「イ短調」あるいは「Aマイナー(A Minor)」という調(キー)にもなる。 |
さて、ここからキーを上げる作業に入る。 ハ長調のファの音だけを半音上げる。 |
移動ド | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||
ファを# | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||
音名 | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
つまり、ファ#とソ、シとドが半音というスケールになる。 この状態で、ソの音から改めてドレミを当てはめてみると、きれいに当てはまる事がわかる。 |
ファを# | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||
ソをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
これは、G音、すなわちト音を主音とする長調なので「ト長調」あるいは「Gメジャー(G Major)」という調(キー)になる。ドの音がG音になった、全体的に高めのキーになる。 F音だけを半音上げたキーであることを示すために、五線譜上では、F音の所(ト音記号では第五線)に#を1つ付けて表す。 ここで注意しなければならないのは、#が1個ついたからと言って、キーが半音上がっている訳ではないということだ。主音はCから5音上がってG音になっている。 短調の場合は、ラの音がE音、すなわちホ音を主音とする短調となるので「ホ短調」あるいは「Eマイナー(E minor)」という調(キー)になる。 たまに、調号に#が付くのがメジャー系のキーで、♭が付くのがマイナー系のキーだと思っている人がいるが、それは全く関係ない。 |
さらにキーを変えていく。 さきほどと同様、ファの音だけを半音上げ、ソの音から改めてドレミを当てはめる。 ト長調のファの位置はC音なので、C音が半音上がる。 |
ト長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ファを# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||||||
ソをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
これは、D音、すなわちニ音を主音とする長調なので「ニ長調」あるいは「Dメジャー(D Major)」という調(キー)になる。ドの音がD音になったので、ハ長調(Cメジャー)より1音だけ高めのキーになる。 短調の場合は、ラの音がB音、すなわちロ音を主音とする短調となるので「ロ短調」あるいは「Bマイナー(B minor)」という調(キー)になる。 五線譜上では、さらにC音の部分に#が追加される。 |
この調子で、さらにキーを変えていく。 紙媒体なら紙面の都合で略すかもしれないが、Webの都合、全部書く。 同様に、ファの音だけを半音上げ、ソの音から改めてドレミを当てはめる。 ニ長調のファの位置はG音なので、G音が半音上がる。 つまり、五線譜上では、さらにG音の部分に#が追加される。 |
ニ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ファを# | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | |||||||||||||
ソをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
これは、A音、すなわちイ音を主音とする長調なので「イ長調」あるいは「Aメジャー(A Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がF#音、すなわち嬰ヘ音を主音とする短調となるので「嬰ヘ短調」あるいは「F#マイナー(F# minor)」という調(キー)になる。 |
さらにキーを変えていく。後は同じパターンだ。 ファの音だけを半音上げ、ソの音から改めてドレミを当てはめる。 イ長調のファの位置はD音なので、D音が半音上がる。 五線譜上では、さらにD音に#が追加される。 |
イ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ファを# | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||||
ソをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
これは、E音、すなわちホ音を主音とする長調なので「ホ長調」あるいは「Eメジャー(E Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がC#音、すなわち嬰ハ音を主音とする短調となるので「嬰ハ短調」あるいは「C#マイナー(C# minor)」という調(キー)になる。 |
いい加減、書くのが飽きてきた。 同様に、キーを変える。 ファの音だけを半音上げ、ソの音から改めてドレミを当てはめる。 ホ長調のファの位置はA音なので、A音が半音上がる。 五線譜上では、さらにA音に#が追加される。 |
ホ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ファを# | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | |||||||||||||
ソをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
これは、B音、すなわちロ音を主音とする長調なので「ロ長調」あるいは「Bメジャー(B Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がG#音、すなわち嬰ト音を主音とする短調となるので「嬰ト短調」あるいは「G#マイナー(G# minor)」という調(キー)になる。 |
同様に、キーを変える。 ファの音だけを半音上げ、ソの音から改めてドレミを当てはめる。 ロ長調のファの位置はE音なので、E音が半音上がる。E音の半音上はF音だが、すでにF音はF#にシャープしている関係もあって、E#となる。 五線譜上では、さらにE音に#が追加される。 |
ロ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ファを# | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||||
ソをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
これは、F#音、すなわち嬰ヘ(えい・へ)音を主音とする長調なので「嬰ヘ長調」あるいは「F#メジャー(F# Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がD#音、すなわち嬰ニ音を主音とする短調となるので「嬰ニ短調」あるいは「D#マイナー(D# minor)」という調(キー)になる。 |
同様に、キーを変える。 ファの音だけを半音上げ、ソの音から改めてドレミを当てはめる。 嬰ヘ長調のファの位置はB音なので、B音が半音上がる。B音の半音上はC音だが、すでにC音はC#にシャープしている関係もあって、B#となる。 五線譜上では、さらにB音に#が追加される。 |
嬰ヘ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ファを# | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ# | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||
ソをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C(B#) | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C(B#) | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
これは、C#音、すなわち嬰ハ音を主音とする長調なので「嬰ハ長調」あるいは「C#メジャー(C# Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がA#音、すなわち嬰イ音を主音とする短調となるので「嬰イ短調」あるいは「A#マイナー(A# minor)」という調(キー)になる。 ドレミの音名は、C#,D#,E#,F#,G#,A#,B#,C#である。 これで、すべての音名に#が付いて、すべての音を上げ切ったのでここで終わりである。 |
今度は、キーを下げる方の説明になる。 改めて、ハ長調を確認する。 |
長調 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | |||||
移動ド | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
さて、ここからキーを下げる作業に入る。 キーを下げる場合は、ハ長調のシの音だけを半音下げる。 |
移動ド | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||
シを♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | ||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
この状態で、ファの音から改めてドレミを当てはめてみると、きれいに当てはまる事がわかる。 |
シを♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | ||||||||||
ファをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
これは、F音、すなわちへ音を主音とする長調なので「へ長調」あるいは「Fメジャー(F Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がD音、すなわちニ音を主音とする短調となるので「ニ短調」あるいは「Dマイナー(D minor)」という調(キー)になる。 B音だけを半音下げたキーであることを示すために、五線譜上では、B音の所(ト音記号では第三線)に♭を1つ付けて表す。 |
同様に、キーを変える。 シの音だけを半音下げ、ファの音から改めてドレミを当てはめる。 へ長調のシの位置はE音なので、E音が半音下がる。 五線譜上では、さらにE音に♭が追加される。 |
へ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
シを♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ||||||||||||||
ファをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
これは、B♭音、すなわち変ロ(へん・ロ)音を主音とする長調なので「変ロ長調」あるいは「B♭メジャー(B♭ Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がG音、すなわちト音を主音とする短調となるので「ト短調」あるいは「Gマイナー(G minor)」という調(キー)になる。 |
同様に、キーを変える。 シの音だけを半音下げ、ファの音から改めてドレミを当てはめる。 変ロ長調のシの位置はA音なので、A音が半音下がる。 五線譜上では、さらにA音に♭が追加される。 |
変ロ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
シを♭ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | |||||||||||||
ファをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
これは、E♭音、すなわち変ホ音を主音とする長調なので「変ホ長調」あるいは「E♭メジャー(E♭ Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がC音、すなわちハ音を主音とする短調となるので「ハ短調」あるいは「Cマイナー(C minor)」という調(キー)になる。 |
同様に、キーを変える。 シの音だけを半音下げ、ファの音から改めてドレミを当てはめる。 変ホ長調のシの位置はD音なので、D音が半音下がる。 五線譜上では、さらにD音に♭が追加される。 |
変ホ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
シを♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ||||||||||||||
ファをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
これは、A♭音、すなわち変イ音を主音とする長調なので「変イ長調」あるいは「A♭メジャー(A♭ Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がF音、すなわちへ音を主音とする短調となるので「へ短調」あるいは「Fマイナー(F minor)」という調(キー)になる。 |
同様に、キーを変える。 シの音だけを半音下げ、ファの音から改めてドレミを当てはめる。 変イ長調のシの位置はG音なので、G音が半音下がる。 五線譜上では、さらにG音に♭が追加される。 |
変イ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
シを♭ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | ||||||||||||
ファをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
これは、D♭音、すなわち変ニ音を主音とする長調なので「変ニ長調」あるいは「D♭メジャー(D♭ Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がB♭音、すなわち変ロ音を主音とする短調となるので「変ロ短調」あるいは「B♭マイナー(B♭ minor)」という調(キー)になる。 |
同様に、キーを変える。 シの音だけを半音下げ、ファの音から改めてドレミを当てはめる。 変ニ長調のシの位置はC音なので、C音が半音下がる。 五線譜上では、さらにC音に♭が追加される。 |
変ニ長調 | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
シを♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | |||||||||||||
ファをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | C♭ | C | D♭ | D | E♭ | E | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | 変ハ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | ホ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
これは、G♭音、すなわち変ト音を主音とする長調なので「変ト長調」あるいは「G♭メジャー(G♭ Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がE♭音、すなわち変ホ音を主音とする短調となるので「変ホ短調」あるいは「E♭マイナー(E♭ minor)」という調(キー)になる。 |
同様に、キーを変える。 シの音だけを半音下げ、ファの音から改めてドレミを当てはめる。 変ト長調のシの位置はF音なので、F音が半音下がる。 五線譜上では、さらにF音に♭が追加される。 |
変ト長 | シ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||||||||
シを♭ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ♭ | ド | レ | ミ | ファ | |||||||||||
ファをドに | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | F♭ | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | C♭ | C | D♭ | D | E♭ | F♭ | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | 変へ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | 変ハ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | 変へ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
これは、C♭音、すなわち変ハ音を主音とする長調なので「変ハ長調」あるいは「C♭メジャー(C♭ Major)」という調(キー)になる。 短調の場合は、ラの音がA♭音、すなわち変イ音を主音とする短調となるので「変イ短調」あるいは「A♭マイナー(A♭ minor)」という調(キー)になる。 ドレミの音名は、C♭,D♭,E♭,F♭,G♭,A♭,B♭,C♭である。 これで、すべての音名に♭が付いて、すべての音を下げ切ったのでここで終わりである。 |
まとめてみる。 |
ハ長調(#×0) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||
ト長調(#×1) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ニ長調(#×2) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
イ長調(#×3) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ホ長調(#×4) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ロ長調(#×5) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
嬰ヘ長調(#×6) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
嬰ハ長調(#×7) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
ハ長調(♭×0) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||
へ長調(♭×1) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ロ長調(♭×2) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ホ長調(♭×3) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変イ長調(♭×4) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ニ長調(♭×5) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ト長調(♭×6) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ハ長調(♭×7) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E(F♭) | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | C♭ | C | D♭ | D | E♭ | E(F♭) | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | 変へ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | 変ハ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | 変へ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |
#系のキーは、7半音上がって、5半音下がる(=さらに7半音上がって、1オクターブ下げる)の繰り返し、♭系のキーは逆に7半音下がって、5半音上がる(=さらに7半音下がって、1オクターブ上げる)の繰り返しである事がわかる。 また、嬰ハ長調(#×7)と変ニ長調(♭×5)、嬰ヘ長調(#×6)と変ト長調(♭×6)、ロ長調(#×5)と変ハ長調(♭×7)が全く同じ音の階名構造であることもわかる。 「7半音差」とは、完全5度の事なので、主音を完全5度ずつずらして環状に並べたものを五度圏という。 [図は省略] すべての音名を網羅しているかを確認する意味で、半音ピッチでキーを並べてみた。 耳コピするとき、ドの位置が何の音名であるかを探せれば、その曲のキーを知る事ができる。 |
ハ長調(#×0) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | ||||||||||
嬰ハ長調(#×7) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ニ長調(♭×5) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ニ長調(#×2) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ホ長調(♭×3) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ホ長調(#×4) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
へ長調(♭×1) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
嬰ヘ長調(#×6) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ト長調(♭×6) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ト長調(#×1) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変イ長調(♭×4) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
イ長調(#×3) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ロ長調(♭×2) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
ロ長調(#×5) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
変ハ長調(♭×7) | ド | レ | ミ | ファ | ソ | ラ | シ | ド | |||||||||||||||||
音名(英) | C | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C | C# | D | D# | E | F(E#) | F# | G | G# | A | A# | B | C |
音名(和) | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ | 嬰ハ | ニ | 嬰ニ | ホ | へ | 嬰ヘ | ト | 嬰ト | イ | 嬰イ | ロ | ハ |
音名(英) | C | D♭ | D | E♭ | E(F♭) | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | C♭ | C | D♭ | D | E♭ | E(F♭) | F | G♭ | G | A♭ | A | B♭ | B | C |
音名(和) | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | 変へ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | 変ハ | ハ | 変ニ | ニ | 変ホ | 変へ | へ | 変ト | ト | 変イ | イ | 変ロ | ロ | ハ |