何と言っても、自分で自分を教えるのだから、自分が先生でもある。だから、教育方針を自分で考えないといけない。 簡単すぎても難しすぎてもいけない。 当座の目標は「コード弾きができること」なのだが、コードの種類は無数にある。コードブックに載っているのでさえ200種類とか500種類とかある。とてもじゃないが一度に全部を覚える事は不可能である。 特に私は暗記が嫌いだ。 ということで、いろいろ検討した結果、結論から言うと、 C , Dm , Em , F , G , Am のたった6個から手をつける。 この6個を覚えると、ト音記号の隅に#や♭が付かない曲(ハ長調の曲)が一応弾けるようになるからだ。実際はこれにいくつかのコードが加わる事も少なくないが、スピッツのチェリーとかはこの6個だけ覚えれば弾ける。(実際はDmは使わないので5個で弾ける。) |
指の置き方にも原則はあるらしいので、調べてみていただきたい。 なお、指の置き方は「そうしなければならない」というものでもないが、とりあえず1つのパターンを選んでそれを覚えておくと良いだろう。 これだけならすぐにできそうな感じがすると思う。
C(Ⅰ)
もちろん(?)この6個の中には初心者最大の難関「Fのコード」も含まれる。どうせ後で「Fが弾けません><」と泣くことになるが、それは超えなければならない壁である。今のうちに覚悟しておこう。 その一方で、「弾いてみたい曲」というのもあるだろう。 当講座は、基本的に上記の6つのコードを1ヶ月かけて仕上げていくという内容になる。 当然、期間的には余裕はあるので、ついでに「弾いてみたい曲」のコードもいっぺんにやってしまう。 練習を一通り終えて、基礎が身についたとき、ウケもしない課題曲しか弾けないというのは悲しいものがある。 弾きたい曲が弾ける方が何倍も楽しい。 だから、ハ長調で使うコードと一緒に弾きたい曲のコードもやってしまう。おそらく、2-3曲同時習得も可能だと思う。 |
今、基礎として覚えようとしているコードが C , Dm , Em , F , G , Am である。 一方、たとえば、「スピッツのロビンソンをやりたい!」とかであればキーがハ長調ではないので、構成するコードが全く違う。並べると、 Dのローコード, Dのハイコード, C#m , C#7 , F#m , A , Bm7 , E , F#7 となる。 全く関連がない。 コードの数は無数と言えるほど存在するため、基礎を押さえたらと言って弾けるとも限らない。 結果的に一通り覚える必要はあるだろうが、どこまで覚えれば一通り覚えた事になるかは誰もわからない。 覚え方のコツは無い訳ではないが、演奏する時は「えーっと、C#7っていうのは、こうなって、こうかな?」なんて考えている余裕はない。 要するに、ツベコベ考えずに、この形だから覚えろという事になる。 また、九九の暗記みたいに無意味に覚えるよりは、「このコードは、○○の曲で覚えたっけ」という具合に関連付けた方がむしろ効率的だ。 何度も言うが、アタマで暗記するスピードより手が覚えるまでのスピードの方が何倍も遅い。 なお、当面は、何らかの曲を弾く事を意識しない。 なぜなら自分のやりたい曲をコツコツとやっていくと、コードチェンジにもたつく自分にイライラするのと、いくら練習しても上達しない自分が嫌になって挫折しやすいからだ。 ただ、私の練習法は、曲を意識しない分、コードチェンジに明け暮れて割とつまらない。そこは根性で切り抜けてほしい。 |