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たまに日食が見られますが、減光しないと欠けている様子がわかりません。 そこで、日食を観察するためのメガネが必要になります。 では、日食観察グラスを作ってみましょう。 ※ここでは肉眼で見るタイプの日食観察めがねについて書きます。 2009/07/23
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(1)台紙となる厚紙 厚紙をわざわざ買うのも面倒なので、ティッシュの空き箱を解体して使います。 (2)フィルタ …これに何を使うかですね、問題が。 手短なもので、これでも使ってみましょうか。 安全性は、後で確認します。 2009/06/28
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台紙に縦1cm、横9cmの穴をカッターで開けます。 フィルタの材料はともかく、フィルタ自体は縦3cm程度、横12cm程度に切って台紙に両面テープで貼れば完成です。 工作そのものは簡単です。 2009/06/28
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これは、赤外線対応のWebカメラです。 これにを使う事で、赤外線の透過状況を確認します。 2009/06/28
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さきほど登場したカラーネガフィルムの画像ですが、この持ったままの状態で赤外線で撮影した画像はこちら。 (カメラの都合上、周囲を暗所にしないと赤外線モードにならないので、場所を変えています。) ほぼ透けてしまいました。 つまり、カラーネガフィルムは、黒いかどうかに関わらず、赤外線に対してほぼ透明という事です。 つまり、 これ使ったらヤバイ ということ。 2009/06/30
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太陽の光は暖かいですが、レンズで光を集めたら、黒い紙を焦がす事もできます。もし、手に光を集めたら火傷しますよね。 暖かいとか、紙を焦がすほどの熱をもたらすのは、赤外線です。 「遠赤外線なんとか」という健康グッズも多いので、赤外線に対しては良いイメージがありますが、問題はその強度と場所。 赤外線も強すぎると危ないんです。 太陽を観察するフィルタとして、下敷きやカラーフィルムの黒い部分等を使ってはいけないとされる、本当の原因は、赤外線を遮断していない事にあります。 カラーフィルムの黒い部分は、赤外線を全くカットしないため、網膜を火傷してしまう危険性があります。 2009/06/30
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日食は太陽が欠けていく現象なので、太陽の形を直接見ないといけません。 そこでフィルタを通して見る事になるのですが、フィルタ越しの太陽像は空の部分が真っ暗になって比較的暗い状態になるので瞳孔が開きます。 加えて、日食という興味深い対象です。関心のあるものを見る場合もまた瞳孔が開く要因になるのです。
つまり、何もしないで直接太陽を見て「まぶしい」と感じている状態よりも、フィルタで減光されている方が瞳孔が開くために、赤外線がカットされていないフィルタだと(地球上の生物として)想定外の赤外線を網膜が浴びて、火傷を起こすのです。 だから「ちょっとぐらい」でさえかなり危ないんです。
ちなみに、これに紫外線も加わると、相乗効果を引き起こして、かなり深刻な状態になるとも言われます。 安全ではないフィルタで日食を観察すると太陽光の赤外線で網膜が火傷して「日食網膜症」という症状を発症します。深刻な事態になったら、最悪の場合、視細胞が損傷して弱視になったり失明することすらあります。 2009/06/29
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人間は、地球という星に住む昼行性の動物ですので、少しぐらい太陽を直視したぐらいでは眼に深刻な被害が出る事はありません。 ただし、太陽を直視したら当然「まぶしい」と思う訳ですから、それが「見続けたら危ない」というサインです。 普段の生活の中で、太陽が視界に入って「まぶしい」と思う程度なら問題ありません。そもそも太陽自体を見続けても、何もおもしろい事はありません。まぶしさを感じて不快になるだけですから。 ところが、日食のような珍しい現象があると、それを観察しようと一生懸命になって無理に見続けるために眼に障害が出る事があります。それに対して「気をつけましょう」ということです。 日食網膜症に対しても、実は症例が多くないためにメカニズムがハッキリしていないのですが、「データが無い」ことと「安全である」というのはイコールではありません。 2011/05/22
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という訳で、太陽の観察に利用できそうな素材が、太陽観測に使えるかどうかを調べてみる事にしましょう。 2009/06/30
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これは、2009年7月22日の日食時に発売されたもの。 まず、一応、安全とされるビクセンの日食グラスの赤外線映像をチェックしましょう。 ○の中に写っているのが、リモコンの赤外線LED。 この画像のような感じより暗くなっている事が合格ラインとなるでしょう。 2009/07/23
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文具店を少し回ってみたのですが、太陽用フィルタとして使えそうな下敷きは売ってませんでした。残念。 ちなみに、この三菱鉛筆の下敷き、光を全く通しません。 赤外線も通しませんが、可視光も全く通しません。よって、太陽の観察に使えません。 『太陽の観察に使って目を痛めた』という事の無いよう、全く光を通さない素材で作ってあるのはさすがです。 ちなみに、太陽が見えるようなタイプの下敷きの場合、カラーネガフィルムの黒い部分と同じような状態になるので、太陽の観察には使用しないでください。 2009/06/30
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古(いにしえ)より伝わる、伝統的フィルタ。 今のロウソクは品質が良くなったとは言え、実際にやってみると意外に簡単に作れます。 念入りにススを付けると全く光を通さなくなるので、ロウソクの炎がほどほどに見えなくなる程度までススを付けるのがコツ。 しかし、赤外線では: 全くもって素通し。 よって危険であると判定します。 2009/07/05
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めがねのサングラスは、透過率がせいぜい20%程度までのものしかなく、しかも赤外線はほぼ素通しです。 太陽の形を見るには10万分の1まで減光する必要があるので、めがねのサングラスはまさに「焼け石に水」です。全く使い物になりません。 2012/03/20
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充分減光されず、赤外線は完全に透過しています。 よって1枚だけで減光するのは危険です。 2枚重ねにしたらどうかなぁ…。 赤外線はほとんど通さないけれど、逆に暗すぎるかなぁ。 ※紫外線についてはわかりません。 2009/07/05
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日食に向けて各地の科学館等では、太陽観察めがねを作る講座も開かれていたりします。 そこでは自作する訳ですが、適当なフィルタが使われている訳ではありません。 実は、日食めがねを自作する講座で使われるフィルタは、これです。 BAADER AstroSolarという太陽観察専用のフィルムです。日本には太陽観察のための安全基準というものが存在しませんが、一応、ドイツの安全基準はクリアしているフィルタです。 日本として安全が保証されていないという事情のために、このフィルタでも安全と言えるかどうかわからないのが実情ですが、ドイツ基準で保証されているだけ安心です。 このフィルムはA4サイズで2,500円程度しますが、1人分が12cm×3cmほどなので、かなりの数のフィルタを切り出せます。 ぶっちゃけた話しを言うと、手作りフィルタを作る場合、フィルタとしてこれを使うのが一番安全です。 あるいは、ビクセンの日食グラス(約1,500円)やケンコーの日食用サングラス(約1,000円)等の専用品を買う方がいいです。 2012/03/20
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