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パズル

パズルを作るのはとても大変
一つ消えると「完成」という漢字二文字にならない。
全てが大事なパズル。
無くていいピースなど無い。
どんなに地味な場所のピースであっても「必要」なのだ。

僕たち人間はパズルと一緒なのかもしれない。
大事な人がいないと何かが「完成」しない。
愛だって一人で「完成」はできない。
友情だって一人では「完成」はできない。
たった二つのピースでも何かを組み立てればそれはパズルなのだ。

自分はいらない存在って言ってる人はいっぱいいる。
ここにいる。
必ず何かのパズルを作るために「必要」な存在・・・と自分では思っている。
そう・・・思っているだけなのだ。
現実を見ればとてもそうとは思えない。
手で水を汲んでも指と指の隙間から零れ落ちていくようなじわじわと来る「苦しさ」がある。

自分はいらないピース。使われないピース。

僕はいつもそう思っている。
僕がいなくて変わること・・・・・
周りの人は喜び、堪えきれない笑いが顔に表れる。
 
そう思うことは日常茶飯事。
そう思いながらもなぜ僕が存在して平気なのか・・・
それは存在が消えることがイヤだ。
つまり生きたいという「欲」なのだ。
 
僕は三つの柱で成り立っていると思う。
「夢」「微かな希望」「欲」 の三つの柱なのだ。

上でも書いたとおり「必要」の無いピースは無い。
いつかは僕も「必要のあるピース」になれると思っている。
どんな風にパズルを作るかはわからない。
でもきっと・・・必ずいつかは・・・・・と思っている。

心に「夢」と「希望」と「欲」を携えていれば
「人間」という大きなパズル・・・
一つのピースを作れるのだ。

きっといつかはパズルの一部に・・・

そう・・・きっと「必要のあるピース」に・・・

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