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ぼくのポチ

ぽちは ぼくのいぬだ

ぽちはぼくに とってもなついてる

だって うまれたときからいっしょだもん

あそぶときも てれびみるときも ごはんたべるときも

もちろん ねるときも いっしょさ

これからも ずっと いっしょ


小がっこうに 上がって

ポチと オレは あそぶのが少なくなった

オレはがっこうの 友だちといっしょにあそぶのが 多くなったから

ポチは少し さみしそうだった


中学生になって ますます俺はポチを遊ぶことが少なくなった

小学生の頃は友達と遊ぶので精一杯

今は 勉強とかですっごく忙しい

塾だってあるし 部活だってあるから

ポチは 塾に行く俺を尻尾を振りながら いってらっしゃいをしてくれた


ポチは、一回り小さく見えた

小さかった頃はいつかポチを追い抜いて大きくなってやる、と頑張ってた

ポチの頭をそっと撫でてやれば、ポチは昔のような元気な声じゃなくて

とても小さな声で


くぅん


と、鳴いた

その声は、「あそぼう」と誘ってくれるポチの声で

私はポチをそっと抱きしめて泣いた

ポチは嬉しそうに尻尾を一振りして、それから動かなくなった
命あるものは必ず死が訪れる
だから、生きている内に精一杯愛情を注いでやってください
悔いの無いように


暗い話をすみませんでした

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