1.いつもより早く目が覚める。

2.朝起きたとき、陰気な気分がする。

3.朝いつものように新聞、テレビを見る気にならない。

4.服装や身だしなみにいつものように関心がわかない。

5.仕事にとりかかる気になかなかなれない。

6.仕事ににとりかかても根気が続かない。

7.決断がなかなかつかない。

8.いつものように気軽に人と会うことができない。

9.なんとなく不安でいらいらすることがよくある。

10.これから先やっていく自信がない。

11.「いっそのことこの世から消えたい」と思うことが最近よくある。

12.テレビがいつものように面白くない。

13.さびしくて誰かに傍にいてほしいとと思うことが最近はよくある。

14.涙ぐむことが多い。

15.夕方になると気持ちが楽になる

16.頭が重かったり痛んだりする。

17.性欲が最近は落ちている。

18.食欲も最近は落ちている。


←DSM-Wの診断基準はこちら





 *** 精神症状 ***


・1日中、気分がふさぎ込んでいる(朝の方が重い)

・今まで好きだったものに興味が持てない

・他の人から見ても分かる程の行動の遅さ、または落ち着きの無さ

・強い罪悪感(1つのことをクヨクヨと考えて何回も何回も人に確認したりする)

・決断や集中する事ができない

・死にたいと思う


・抑鬱状態

気分の沈み、寂しさ、悲しみ、不安、厭世感、絶望感、味気なさ、虚しさ、
悲嘆、憂鬱、陰気、うっとうしい、気が滅入る、楽しみがない(喜びを感じることがない)、重苦しい、元気が出ない


・抑鬱思考 (抑鬱状態での思考)

心許ない、身近な人にいつも側にいて欲しい、これから先が不安だ、元気が出ない、今までのように興味が持てない、
他人はなんであんなに楽しそうなんだろう、生きていく意味がない、この世から消えたい、ひとりぼっちだ
などと思う。


・自責念慮

物事がうまくいかないのは自分の所為だ、会社に申し訳ない、友達や家族に申し訳ない
など、自分を責める。




 *** 身体症状 ***


精神的症状が進むと、各種の身体症状が出てきます。

睡眠障害…入眠困難、早朝覚醒、途中覚醒、睡眠過多など
摂食障害…食欲低下、食欲亢進など
消化器症状…吐き気、嘔吐、胸焼け、げっぷ、食道・胃の不快感、腹痛
呼吸器症状…呼吸困難、胸が苦しい、過呼吸症候群など
循環器症状…脈拍が早くなる、動悸、心臓が圧迫された感じ
泌尿器症状…トイレが近くなる、残尿感があるなど
自律神経症状…口が渇く、汗が出る、めまいなど


他に、疲労感、エネルギー喪失感、疼痛、性欲低下などあります。




 *** 自殺のサイン ***


1.「誰も知らないところへ行きたい」「このまま目が覚めなければいい」などと言う。

2.アルバムや日記や手紙の整理をするなど、別れの用意をする。

3.突然、いつもしてないような行動・態度をとる(飲酒など)

4.突然の自傷行為(リストカットなど)





 *** してはいけないこと ***


叱咤激励はしてはいけません。
周りから見れば、怠けてるように見えるかもしれません。
でも、それが症状なのです。

「頑張れ」は絶対に言ってはダメです!
患者さんは充分に頑張ってきたんです。頑張りすぎなんです。
そこに「頑張れ」は凶器となりかねません。

もし「死にたい」と打ち明けられたときは、
話をそらそうとしたり、世間一般の常識を押し付けたりしないで下さい。
励ましや批判めいたことを言う必要もありません。
患者さんは、最後の救いを求めているからです。

言葉なんていらない。そっと側に寄り添って一緒にいて下さい。


*** 参考文献 保健同人社『うつ病は治る』 渡辺昌祐著 ***