理想の展示場を作ろう
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多目的活用ができるアトリウムを
CGの展示場もだいぶ出来上がってきましたが、最終段階になってアトリウムの処理の仕方でかなり悩みました。

青天井の広場まま、変に手を加えない方がいいようにも思われます。

ですが、アトリウムには、主催者側の登録所が設置されますし、展示内容を期待させるようなディスプレイが置かれたり(ビッグサイトのエアロ2000では人力飛行機とマーズサーベイヤーが展示されました)、楽隊がマーチを演奏したり、たくさんの花で飾られたりします。
だから、やはり雨露をしのげるようにしたいと思います。

しょせんCGですから、すっぽりガラス屋根で覆うという設定もできます。
そういった施設も、たくさんありますよね。
しかし物理的な強度もさることながら、忘れてならないのは、大空間をガラス屋根で密閉すると、空調経費がとてもたくさんかかることです。

理想の展示場は、何よりも経済性を重視しなければなりません。

でも、低い屋根で囲ったなら、せっかくの開放感が犠牲になります。

そこで、アトリウムに大きなシェードをかぶせることにしました。

まず、中央に支柱となる柱を立て、これを太いワイヤーで固定します。

支柱から、細いワイヤーを何本か会場に張り、これにシェードをかぶせます。

素材は光をある程度通すものにします(東京ドームの屋根の素材なんかがいいのでは・・・)。

シェードは、風が通るように上部・下部に分割しました。

これすれば、アトリウムに空調は必要ありません。

もっとも、雨露は完全にシャットアウトできませんので、入場口をめぐる部分に比較的大きなひさしを設けました。

このシェードの場合、問題は耐久性でしょう。
繰り返し風洞実験して、風対策をチェックしなければなりません。
やはり何年かに1回は張り替える必要がでてくるでしょうから、それを容易にする工夫も編み出さないといけないかな、と思います。

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