しろうと考えではありますが・・・

一人暮らし中高年向け安否確認事業
たまには本当にものになりそうな事業を提案します。
ただし、中小企業では難しそう。理由は後でお話しましょう。

いきなりですが、まずは提案。
一人暮らし中高年向け安否確認事業! 
なぜ「一人暮らし中高年向け」なのかって?
そりゃもう、私がそうだからです。自分にとって一番必要な事業だから、提案しています。

個人的な要望だからといって、商売にならないと決めつけるのは早計。高齢者がどんどん増えていく現状では、同じような人間は多いはず。
DINKS(共稼ぎ子供なし夫婦)だって、一方の相方が他界すれば同じ仲間です。

今、会社を退職してみて、二番目に心配なのは、病気になること。それより心配なのは、“そのまま発見されないこと”です。
家族もいないことだし、後顧の憂いはありません。誰だって、この世におさらばする時は来ます。それは、かまいません。
ですが、せめて「死ぬときくらい世間にご迷惑をかけたくない」、というのが、同じ境遇に置かれた多くの人たちの正直な気持ちだと思います。

同僚は「新聞を取りなさいよ」とアドバイスしています。新聞が郵便ポストに溜まっていくと、「何か変だ」と誰かが気づくという理屈です。
しかし、都会のマンション暮らしでは、隣近所との付き合いはありません。自分が逆の立場だとしても、ドアをたたいて「どうしましたかぁ!」と大声で問いかけることは、しないと思います。

とすれば、お金を出してもいいから、「早いとこ発見してくれる」事業をやってほしいのです。


実は、高齢者の安否確認を事業化している会社は少なくありません。
室内に監視カメラをつけて、何かあれば様子を見にきてくれる警備会社のシステムがあります。
でも、カメラで監視なんかされたくありませんよね。
一人暮らしをしている人間というのは、個人のプライバシーにことのほか神経質ですから。

東京ガスはガスの使用状況で見守ってくれます。
でも、私は、自宅で料理をつくることなんかありません。お湯を入れて3分間か、せいぜいレンジで「チン」です。
そのほか、ポットのお湯の減り方をチェックする、トイレのドアにセンサーをつけてチェックする、身体にセンサーをつけて横になった状態が一定時間を越えたら警告を発するというのもあります。

ハイテクを活用した事業もあります。
志幸技研工業という会社は、「電気使用量の変動」を元にした安否確認システムを作って売り出しています。経営革新計画として東京都に認定されました。
分電盤にモニター装置を設置するというものです。私にはよくわかりませんが、生活者には電気使用の波形パターンがあるとのことで、これと違う動きがしたときには警告を発するという仕組みです。
当然、費用も発生します。料金は装置設置に3万円、月額料金3千円(+税)となっています。緊急時に駆けつけてもらうためにはオプション契約が必要となるようです。

残念ながら、こういう仕組みには「家族」に連絡するというところに弱点があります。
家族が遠く離れていたらどうするのか、家族が鍵を持ち合わせていなかったらどうやって入るのか、検討が必要です。
誤通報でもあれば、家族にえらい迷惑がかかります。

ましてや、一人暮らしだと、家族はいないことが多いです。だから、警告を送る相手がいません。
どうすりゃいいのでしょう。
つづく→

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