楽×天で買い物をしてたら
錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』 1000円 作者 X夜X X々X
行き先1851年 先着一名様でVRMMO。
1kg級魔法使い 24時間10回使えます。戻れなくなるけど (笑
ていう商品を見つけた。
あははははは・・・
「ありえねぇ」
「おれ、買わねぞ、X夜X。絶対に買わないからな」
「買ったら・・・」
「負けだよな・・・」
ぽちっ!
“おめでとうございます”
“錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』 のご案内をさせていただきます”
“1kg級魔法は、向こうで使います”
“1kg級魔法は、24時間内10回以下”
“半径100m以内の材料を利用して900g 〜 半径900m以内の材料を利用して100gの現物を錬成できます”
“但し原料数で分数される”
“対象物は、青白く光りますが、半径内に材料がなければ錬成できませんので確認してください”
“錬成は、現物記録保存するとすぐ同型の物を錬成できます。保存限度10個”
“900gの物を100km/h (27.7m/s) 〜 100gの物を900km/h (250m/s) で飛ばせる”
“持ってる物体を1kg軽量化できる。持ってる物体を1kg重くできる”
“900gの物を1時間 〜 100gの物を9時間浮かせる”
“900gの物を100度 〜 100gの物を900度にできる”
“900gの物をマイナス27度 〜 100gの物をマイナス270度にできる”
“100V900分 〜 900V100分”
“100V900m 〜 900V100m”
“900gの作物を100時間(4.1日) 〜 100gの作物を900時間(37.5日)成長させられる”
“体組織900g消費して900時間(37.5日) 〜 体組織100gを消費して100時間(4.1日)年齢を逆行できる。1年365日は、8760時間なので8760gになります”
“浮遊と、成長の際、周辺大気から熱エネルギーを消費する”
“コンソールが現れるので操作してください”
“30分後、1851年に出発しますので、準備してください”
“なお、総質量は、体重込みで120kg以内の手荷物”
“靴。金品類。着替え、その他、1851年代で使えそうなものがいいでしょう”
“総質量をオーバーするとランダムにお荷物が消えますので、お気を付けください”
“クレジットカード。紙幣をお持ちでしたら、当時の消費者物価で換金できます”
“御身内と関係者にお別れを・・・”
“それでは、カウントを開始します・・・”
“1800・1799・1798・1797・1796・1795・1794・・・・”
カウントダウンが始まった。
やれやれ・・・・
第01話 1851年 『とりあえず、稼ぐわ』
寒い〜〜
日本橋?
江戸の町は、寒いよ。
ていうか、季節が違うんじゃね。
元旦から始まるの
今までそんな記述はなかったし、
召喚系は関東大震災だから9月始まりだっけ、
随分、適当だよな。
あ、そうか。×夜×は、年体位で書いてるんだ。
あいつ、自分が書きやすいように調整しやがった・・・・
ていうか、住処を探さないとな、
おれは、ポケットの中を探った。
小判の感触は悪くない、
しかし、意外に金持ちなんだな。おれ・・・
ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ
ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ
おれ、超〜 目立ってるよ。
1月
薩摩藩主島津斎興隠居、長男斉彬に家督相続
ジョン万次郎らが琉球の摩父仁間切に帰国
ジョン万次郎一行、島津斉彬と会う
13代アメリカ大統領フィルモア、日本に開国要求する事を議会で可決
この時代、名主や庄屋、町年寄が宗旨人別帳を元に改帳を作成し、
改帳は、家族の氏名と年齢、属する寺院が記載されている、
土地を離れるときは、寺院が寺請証文を書いて移転先で改帳に記載し、
転移先は、引取一札を転移元に返す決まりになっている、
おれの家系を証明するものなんて、どこの神社仏閣の宗旨人別帳にもないし、
寺請証文を持っていないわけで、
改帳漏れ、帳外れは、無宿人で非人。
野非人が捕まると、元の居所に返されるか、抱非人に編入される、
そして、脱走が3回に及ぶと死罪にされるわけ、
おれ、江戸時代末期で天涯孤独、晴れて、非人となったわけよ。
あは、あははははは・・・・
「あのぉ 住職さん、檀家になりたいんですけど」
おれは、妙ちきりんな姿をしていて奇異に見られていた。
「む、無宿人ですよね」
ちゃっ
小判が陽を浴びて輝いた。
「お願いしますよ」
「んん・・・・」
ちゃっ
「んん・・・・」
ちゃっ
「んん・・・」
「では、ほかの寺を」
「・・・まぁ 廃村に心当たりがあるので、その村の出ということにしておきましょう」
「父親と、あなたのお名前と年齢は?」
父 綾波 玄道 長男 綾波 源司 二十
おれは、メモに必要な内容を書いてを渡した。
この時代、洋紙やボールペンなんて存在しないから、さらに奇異に見られた。
「お侍様でしたか」
「関ヶ原の頃まではね」
「なるほど・・・しかし、二十・・・」
「結構、老けて見えまして」
「まぁ いいでしょう・・・」
でもまぁ 捨てる仏あれば、拾う仏みたいな。
どこぞの寺に 『墓石代』 『墓地代』 『護寺費』 『会費』 『寄付』 を払うと檀家なわけで、
未来で言うと、区役所みたいなものかな。
結構な金額になりました。
あと、未来から持ってきたトイレットペーパーが役に立ちました。
おれが借りたのは、表長屋って、やつ、
テレビの時代劇で知られてるのが裏長屋だけど、
表長屋は、道路に面した店舗型長屋ね。
入口は、2間。土間と店舗四畳。奥行は八畳。台所と勝手口。
家賃は、一月二分金(6〜8万円)で、とりあえず、先に払いました。
大家は、どこぞの御家人らしい、
そうそう、錬成で商売をしないと、
トイレットペーパーの材料は、木材だし、1個130gだから魔法1回で6個ほど作れる。
と、思ったら半分の3個。どうやら水も使うから原料2つになったらしい、
鉛筆は、1本4gなので225本。だけど、木材と黒鉛と粘土と接着剤で4分の1だから56本。
材料判定は、結構アバウトな気がする。
魔法は、1日10回だからトイレットペーパーは、最大30個錬成できるし、
鉛筆は、560本を錬成できる。
なので、とりあえず売ったのは実用を兼ねて、鉛筆とか。トイレットペーパーね。
原料は、長屋の子供たちにお小遣い(15文)をやると拾ってきてくれたり、買ってきてくれる。
おれは、大名屋敷、大身旗本屋敷、大寺院を巡って、
トイレットペーパーを1個一分銀で売って、
鉛筆は、10文で売ってやった。
トイレットペーパーは、4個売ると1両になるから、1日7両半二分銀の稼ぎになりそう。
鉛筆は、400本売ると1両になるから、ちょっと、少ないかな。
なんてね。
魔法2〜3回は、護身用で残してるから、そんなに儲けられないよ。
しかし、四大元素系魔法とか、便利な様でも1kg級って、手のひらサイズじゃん、
貧乏過ぎて使えねぇよ。
だいたい、転移系と違って逃げられないじゃん、
戦って、魔法が尽きたら死ねってか、×夜×。酷す、
正味、買ってくれそうな江戸藩邸は49家。
1月に1度、行くだけでいいか。
歩いて・・・
おれ、1日3km以上、歩いたことないし、殺す気か。
でも中屋敷とか、下屋敷でも尻ふきの感じがいいと買ってくれるところも増えてる。
だいたい一月、30両から40両くらい稼げそうな感じ、
帰りは、問屋で商い物の竹細工を買って、店に並べたよ。
あと、贅肉を減量して年齢逆行したわ (笑
夜は、パソコンで下調べとか、いろいろな作戦を練ったり、
あと、ゲームしたり。
そうそう、この時代は、性が開放的でいいよね。
ていうか、夜な夜な聞こえるんですけど (笑
あと、名前は 綾波 源治 (あやなみ げんじ) にしました。
ていうか、おれ、長生きするかもだから、時々名前を変えないとな。
2月
今年、1851年が嘉永3年11月29日 〜 嘉永4年12月9日と知るのは、天保暦を買ってから
でも、おれ、西暦で覚えてるから和暦を使う気ないよ。
WEBで歴史を調べてみると、
清の洪秀全が太平天国の乱を起こしてる。
あと、
第121代天皇 孝明天皇(20)
第12代征夷大将軍 徳川家慶(58)
老中 久世広周(32)
北海道地方
館藩
東北地方
黒石藩 弘前藩 八戸藩 ●○盛岡藩(白石藩→盛岡藩) 盛岡新田藩(七戸藩)
一関藩 久保田藩(秋田藩) 秋田新田藩(岩崎藩) 亀田藩 本荘藩
★矢島藩 出羽松山藩(松嶺藩) 仙台藩 鶴岡藩(大泉藩) 新庄藩
○長瀞藩(大網藩→龍ヶ崎藩) 天童藩 ○山形藩(朝日山藩) 上山藩
米沢藩 ▲米沢新田藩(米沢藩) ○福島藩(重原藩) 二本松藩
○会津藩(斗南藩) 中村藩 三春藩 ○守山藩(松川藩) 磐城平藩
湯長谷藩 泉藩 ○白河藩(棚倉藩)
関東地方
沼田藩 館林藩 伊勢崎藩 前橋藩 高崎藩 安中藩 ●吉井藩
七日市藩 小幡藩 大田原藩 黒羽藩 ○高徳藩(曾我野藩)
●喜連川藩 烏山藩 宇都宮藩 壬生藩 吹上藩 佐野藩
足利藩 水戸藩 宍戸藩 笠間藩 ★松岡藩 下館藩 下妻藩
常陸府中藩(石岡藩) ★志筑藩 土浦藩 ○谷田部藩(茂木藩)
牛久藩 麻生藩 結城藩 古河藩 関宿藩 高岡藩 小見川藩
多胡藩 佐倉藩 生実藩 鶴牧藩 ●請西藩 一宮藩 大多喜藩
久留里藩 飯野藩 佐貫藩 安房勝山藩(加知山藩) 館山藩
●船形藩 ○岡部藩(半原藩) 忍藩 岩槻藩 川越藩
金沢藩(六浦藩) 荻野山中藩 小田原藩
北陸・甲信地方
村上藩 黒川藩 三日市藩 新発田藩 村松藩 三根山藩(峰岡藩)
与板藩 ●長岡藩 椎谷藩 高田藩 糸魚川藩(清崎藩) 飯山藩
須坂藩 松代藩 上田藩 小諸藩 岩村田藩 ●田野口藩(竜岡藩)
松本藩 高島藩 高遠藩 飯田藩 富山藩 加賀藩(金沢藩)
大聖寺藩 越前勝山藩 大野藩 丸岡藩 福井藩 鯖江藩
●敦賀藩(鞠山藩→小浜藩) 小浜藩
中部地方
○沼津藩(菊間藩) ○小島藩(桜井藩) ★駿河府中藩(静岡藩)
○田中藩(長尾藩) ○相良藩(小久保藩) ○掛川藩(柴山藩→松尾藩)
○横須賀藩(花房藩) ○浜松藩(鶴舞藩) ★堀江藩 三河吉田藩(豊橋藩)
田原藩 岡崎藩 西大平藩 挙母藩 刈谷藩 西端藩 西尾藩
★犬山藩 尾張藩(名古屋藩) 苗木藩 岩村藩 郡上藩 高富藩
加納藩 大垣藩 大垣新田藩(野村藩) ★今尾藩 ●高須藩(名古屋藩)
近畿地方
長島藩 桑名藩 菰野藩 神戸藩 伊勢亀山藩 津藩 久居藩
鳥羽藩 宮川藩 彦根藩 山上藩 西大路藩 水口藩 ○三上藩(吉見藩)
膳所藩 ●大溝藩 淀藩 柳生藩 郡山藩 小泉藩 柳本藩
芝村藩 ★田原本藩 櫛羅藩 高取藩 紀州藩(和歌山藩)
★紀伊田辺藩 ★紀伊新宮藩 峰山藩 宮津藩 丹後田辺藩(舞鶴藩)
綾部藩 山家藩 福知山藩 柏原藩 篠山藩 園部藩
丹波亀山藩(亀岡藩) 三田藩 高槻藩 麻田藩 尼崎藩 丹南藩
●狭山藩 伯太藩 岸和田藩 豊岡藩 出石藩 ★村岡藩
★●福本藩(鳥取藩) 三草藩 小野藩 明石藩 安志藩 山崎藩
三日月藩 林田藩 竜野藩 姫路藩 赤穂藩
中国地方
鳥取藩 ▲鹿奴藩(鳥取藩) ▲若桜藩(鳥取藩) 松江藩
広瀬藩 母里藩 ●津和野藩 岡山藩 津山藩 勝山藩(真島藩)
鶴田藩 浅尾藩 庭瀬藩 岡田藩 足守藩 新見藩 備中松山藩(高梁藩)
★成羽藩 岡山新田藩(鴨方藩) 岡山新田藩(生坂藩) 福山藩 広島藩
▲広島新田藩(広島藩) 山口藩 ★岩国藩 ●徳山藩(山口藩) 清末藩
長門府中藩(豊浦藩)
四国地方
高松藩 ●丸亀藩 ●多度津藩 徳島藩 土佐藩(高知藩)
▲土佐新田藩(高知藩) 西条藩 小松藩 今治藩 伊予松山藩
新谷藩 大洲藩 伊予吉田藩 宇和島藩
九州地方
○小倉藩(香春藩→豊津藩) 小倉新田藩(千束藩) 中津藩
杵築藩 日出藩 森藩 府内藩 臼杵藩 佐伯藩 岡藩
延岡藩 高鍋藩 佐土原藩 飫肥藩 福岡藩 秋月藩 久留米藩
柳河藩 三池藩 蓮池藩 佐賀藩 小城藩 唐津藩 平戸藩
▲平戸新田藩(平戸藩) 鹿島藩 大村藩 島原藩 福江藩
▲富江藩(福江藩) 対馬府中藩(厳原藩) ○▲熊本新田藩(高瀬藩→熊本藩)
熊本藩 ▲宇土藩(熊本藩) 人吉藩 薩摩藩(鹿児島藩)★琉球藩
うぇええ〜 細々とした藩が多すぎる〜
そうそう、幕末が始まるのが、黒船来航(1853年)から戊辰戦争(1869年)か・・・
だいたい、この自動車も鉄道もない時代に転移が使えないとか苦しすぎるわ、
おれに歩けってか、
ふざけんな
3月
おれ、器量の良さそうな娘さんに店を任せることもできたし、
トイレットペーパーと鉛筆の行商しながら江戸の町を歩き回ったよ。
そうそう、耳掻きとか。丸々1000個作れたよ。
材料一つだと、分数しなくていいから意外に金になったな。
でも、爪切りとか。毛抜きは・・・・ニッケル、クロム、鉄が近場になくて無理でした。
しかし、いろいろ、作戦とか、練らないとなんだけど、
落ち着いて作戦を練るには、どこにアジトを置いたものか、
そうそう、暇潰しに長屋の子供たちに勉強を教えてやっていたら、それなりにお金が入ってきたよ。
簡単な国語と算数と理科なんだけどね。
でも社会を教えると、斬首されそうだからやめたった。
トイレットペーパーの行商してたら、大名の家臣とかと仲良くなってさ、
龍野藩とか、知らんわ、そんな藩
50000石らしいけど、
紀州藩とか、こっちは、御三家だよ。55万5000石だよ。
でも家臣って言っても下っ端の下っ端な。
牛久藩とか、知らんわ。10000石だって、
こういう行商やってるとさ、
武家社会は、破壊しないと、ダメだわ。
世襲し過ぎて、劣化してる。マジでそう思った。
あ、未来も大して変わらんけどさ、
4月
長屋っていうか、近所で評判になりました。
そりゃそうだな。
子供が頭良くなったら、ちょっと違うわ、みたいな。
今日は、仙台藩の江戸藩邸の家臣とも仲良くなりました。
下っ端の下っ端の下っ端の下っ端ですけどね。
凄いよ。仙台藩は、家臣を一門、一家、一族、準一家、着座、太刀上、大番ってカーストが7段、
でも、腐っても62万石。本当は、100万石近いらしい、すげぇ〜〜
5月
第1回万国博覧会であるロンドン万国博覧会がロンドンのハイド・パークで開幕(〜10月15日)
店は繁盛しているし、問屋から買ったものもそれなりに売れてる。
おれ、近所から、平賀源内の再来みたく思われてるらしい、
そうそう、会津藩の家臣と仲良くなりました。
会津藩が江戸幕府に頼りにされたのは、外様の伊達藩の防波堤で、徳川家と縁が深いからでした。
なんというか、この時代の体質というか、社会構造というか、限界じゃないかって気がしてます、
軋轢で自壊しそうなところで、黒船来航で、変革が置きやすかったのかも、
おれなりに幕末の道筋をイメージできそうなんて、介入してみますわ。
6月
江戸藩邸に人脈というか、少しずつコネが出来てる気がするよ。
懐も温まってるし、
そうそう、薩摩藩邸の家臣とも仲良くなりましたけど、
薩摩藩の家臣は、ほかの藩の家臣と雰囲気が違うよ。
独立してるって感じ、
小金が溜まったので、
大きな屋敷を買って、そこの住人になりました。
道場的な場所もあるので、
寺子屋を開いて師匠してます。
この時代、義務教育なんてないですから、
文字書き教える師匠の世界観が弟子の中心みたいな
いいですよね。師匠と弟子の関係とか。
逆に国家の縛りがない私塾なので、師匠に力がないと弟子が減っていく、
師匠に力がないのに、国家の縛りだけでやってる未来とエライ違い、
おれ、結構、教える力あります、
師匠の質というより、未来の経験的ななにか。
知識が偏ってるといか、非常識なので、異端な師匠と見られがちなんですけど、
蘭学というか、英語と絡んでるので、人気ありますよ。
あと糸紡ぎ機を買って、機械化の研究をしてます。
この時代、イギリスで、ミュール紡績機とかいうのがあるはずだけど、
産業革命と言ったら紡績機。紡績機と言ったら産業革命だからさ。
欲しいな。オランダに買ってきてもらおうかな。
護身用にチタンとか、カーボンナノチューブを錬成してみました。
チタンは、砂浜を歩き回れば集められる単元素だし、
炭素は、腐る程ある元素で、カーボナノチューブも簡単だった。
この二つを繊維状結晶にして服を作ることもできたし、
日本刀も錬成できた。
線状結晶は、小さくなるほど名刀になるし、
炭素を線状結晶にしていくとカーボンナノチューブになった。
チタンを主成分にしていくと、鉄の45パーセントの重さになる。
刀身・鍔・柄一体でも600gほどの太刀になるかな。
でも、日本刀を持つと、ビビるわ、
おれ、無理。
絶対に無理。
ていうか、こんなの振り回して、人を斬るとかありえんし、
人殺しとか、後ろ指を指されそうで、全然、カッコよくないわ、
またチタン繊維とかカーボン繊維で作った服の方が安心。
護身用だね。
7月
清露イリ通商条約成立。
吉田寅二郎、佐久間象山に入門
岡本秋暉(44)という人に絵を書いてもらうことにしました。
おれ、絵心があるんですよね。
嘘です (笑
雁皮 高額手形・高額紙幣・株券 “鳳凰 ××××× 青龍”
楮 “雉 10000文 松”
三椏 “竹 5000文 鶏”
マニラ麻・綿 “鶯 1000文 梅”
4種の銅行券を発行することにしました。
1枚1g。1000g/5種なので、1回200枚しか、24時間で10回2000枚しか、錬成できませんけど、
10000文と11000文。5000文札と5500文銅貨。1000文と1100文を交換します。
重たい銅貨を1000文も持ち歩くなんて、馬鹿野郎のすることですから、
たちまち、蔵が銅貨で埋まっていきますけど、
銅貨も遠慮なく使うつもりです。
常識的にポケットに入る紙幣を重たい銅貨に戻してくれなんてやつはいませんから (笑
なにより、紙幣の絵図がいいので、そんな事したくないわけですよ。
あとは、10000文札→12000文銅貨という風に交換率を変えるだけで、
銅貨が次第に金貨になってしまうわけです。
ちなみに金貨と交換しても、戻すときは、金貨でなく、銅貨ですから (笑
最終的におれの蔵は、金貨で一杯になると思います。
あと、紙幣は、破損したら半値にして、新札と交換しますね。
そうそう、ほかの業者が瑞穂銅行券を真似しようとしてもできません、
木版や彫刻銅版画を除けば、印刷技術なんてないですし、
贋作絵師で、やったら10000文で1000文を儲けたって、大損というか、数作れませんから。
というわけで、瑞穂銅行は、紙幣の独占ができそうです。
金本位制の逆バージョンで、銅本位制からやります。
瑞穂銅行券ですよ。
あと、発電機の研究開発するんで、
永久磁石と銅線がいるしね。
あれ・・・ 電気って、どうやって起こすんだっけ、みたいな。
あ、おれが、ビリビリやればいいのか、
って、やるか (笑
8月
魚河岸とか、越後屋の人が銅貨を持ってきて、文札を交換してくれときます。
ちなみに魚河岸の1日の売り上げは1000両。越後屋の1日の売り上げは150両で、
1両は、4000文なんですよ。
無理だから、
おれが錬成できるの24時間で最大2000枚が限度だから (笑
10000分紙幣2000枚だと、20000000分で4000で割ると、5000両だ。
できるわ〜 (笑
でも、おれ、自衛用に魔法3〜4回くらい残しておきたいし、
9月
ヘンリ・レイモンドを編集者として、ニューヨーク・タイムズ紙が創刊される。
桂小五郎江戸へ
ジョン万次郎一行、長崎奉行の取調べを受ける。
そうそう、おれ、クリスチャンじゃないかと疑われて、番所で、踏み絵をやらされました。
なんか、気が進みませんでしたけど、踏みましたよ。
死ぬの嫌だし、
おれ、気前が良くなったんで、高炉と、転炉と、連続鋳造と、圧延までの銑鋼一貫製鉄所と、
造船所を建設するつもり、
コークス炉と鉄鉱石焼結炉で、
石炭を蒸し焼きにしたコークスと、加熱した鉄鉱石を交互に高炉の上から落としていくと、
最低部の鉄が高熱で液状化し、上積みの不純物のスラグと、銑鉄に分離される。
上積みのスラグを取り捨て、
銑鉄を転炉に投げ込んで酸素を吹き付けると鋼が出来上がる。
言うは簡単だけど、いざ作るとなると、いろいろ大変、
まぁ おれ、江戸時代に来るとき、必要になりそうなデーターをパソコンに保存したから、
ていうか、30分じゃデーター保存の時間が足りねぇよ。
召喚や転移より準備時間が長いとかいう問題じゃねぇよ
決定的に準備時間が足りねぇ 嫌がらせか。
ていうか、最低でも準備期間は、2、3日よこせ、
10月
弟子たちを集めて、製鉄所を建設中、
役人たちが興味深そうにやってくるので、
賄賂でトイレットペーパーとか、鉛筆を渡してる、
とりあえず、金属ができたら、旋盤を作ってみるつもり。
旋盤って、なに? って聞かれると困るので、
金属の塊を固定して、回転させながら外側を削っていくの、
円柱とか、円錐とか、凹凸のある円柱とか作れる。
あと、ボール盤。
ボール盤って、なに? って、聞かれると困るので、
金属の塊を固定して、ドリルで穴を空けていくもの、
この二つがあると、銃身ができるよ。
あとフライス盤
フライス盤って、なに? って聞かれると困るので、
金属を固定して、削り棒みたいなもので、直線に削っていく
一番、複雑な加工ができる工作機械ね。
ちなみに金属を削るのにダイヤとか、削りオイルがいるんだけど、
ないわ、
なので、木工工作機械が中心かな。
取り合えず、トイレットペーパーの工場と、自転車工場を作ろう。
あと、銃とか。
ちなみにメートル法を使いました。
理由は、おれが長さと重さをイメージできるから、
11月
桂小五郎斉藤弥九郎道場に入門
銅貨を使うほど、庶民が銅貨を持ってきて、お札と交換していく
実のところ、おれの紙幣は、関東圏全域で使われているというし、貨幣経済が、拡大している。
まぁ 割り引かれても嵩張らず、ポケットに入る軽さの紙幣がいいのだろう。
この時代、まともな印刷なんでないので
上質の印刷物は、それだけでも物珍しく価値があった。
そうそう、後装施条砲と蒸気機関を研究している。
できれば、3年以内に製造したいと思ってる、
12月
ルイ=ナポレオン・ボナパルト、パリでクーデターを起こし、権力を強化。
吉田寅二郎脱藩(宮部鼎蔵、江幡五蔵と共に東北旅)
佐久間象山、吉田寅二郎たち、浦賀を見に行く
おれ、老中の阿部正弘(32)さま、と、久世広周(32) さまに会いました。
ほかにも部屋の外で聞き耳を立ててる人たちがいるようです。
牧野忠雅(52)とか、松平乗全(56)とか、松平忠優(40)とか、内藤信親(38)とか・・・
みんな老中ですよ。
ほかにも若年寄が聞き耳を立てるみたい。
事前に話しがあったので、魔法は、10回。丸々残してますよ。怖いし
食事とか、出されました。
毒殺かなと思って、調べてみると、変なものは入ってないみたい、
この時代の毒は、だいたい、知れてるから、魔法を発動する前にわかってしまう。
便利だよね。この能力、
老中の二人は、何やら10000文の札束をめくってるよ。
やっぱし、紙幣を作ってるので気になっていたようです。
“水に濡れても、油に濡れても、色や文字が崩れない”
“透いて見えるのも、文字が見え隠れするのも”
“小さな線を擦っても消えないのも、破けにくいのも”
“どうやって、作ってるのか。皆目、見当がつかんの”
“秘密です”
“ほうか・・・”
“・・・・・”
“おぬし、この江戸で、何をしようというのだ”
“南蛮に負けない大砲と船を作りたいと思ってます”
“なぜ、そう思う”
“庶民は、外国船に不安に思うております。気付いておられぬかもしれませんが”
“おぬしが有能なら、なにか、役職をやらねばならないが、武家の出でもなさそうだし”
“身元不詳の廃村出を、どうしたものか・・・”
“用があったらお呼びください、すぐ、老中様のもとに駆けつけますから”
“いま、用があるのだ”
“・・・・”
“おぬしに、外様勢に逃げられては、幕府が傾く”
“それは、気づきませんでした”
“おぬしの話し様は、面白いの”
“そうでありましょうか”
“まぁよい、大砲と船を作りたいといのなら願ってもないことじゃ”
“全力で作らせていただきます”
“船は、いくらで、幕府に引き渡してくれる”
“10万両ほどで”
“高いの・・・・・”
“その時は、ほかの藩に売りますれば”
“どのような地位がいいかの・・・”
“いまある役職では、幕臣にご迷惑をかけるかもしれません”
“それはあるな・・・・”
“国防参謀というのは?”
“国防参謀・・・”
“老中様と、町民の御用聞きをしてみましょう”
“・・・・・国防参謀だったの”
“はい”
“まぁ それでいい”
“とりあえず、1000石でよいか”
“結構でございます”
なんか、おれ、正式に侍になれて、帯刀できるようになりました。
ちなみに1石1両120000円換算で1000石だと1億2000万円相当でしょうか。
それだけ、外様に逃げられたくなかったみたい、
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一軒家 100両 (1000万〜2000万円)
間口9尺奥行3間長屋家賃 500文
1日 居職350文 出職410文
かけ蕎麦 10文 風呂代 8文
米一升〜二升 100文 味噌醤油 50文
酒1合 20文〜24文
1文 30円〜40円 1両 12〜16万円
一分銀 3〜4万円 二分金 6〜8万円
1朱 約1万円
第01話 1851年 『とりあえず、稼ぐわ』 |
第02話 1852年 『瑞穂銅行と。国防参謀役と。』 |