月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

  

 第130話 1980年 『偽善と。利己と。拝金と。権威主義と。』

 

 ユダヤ暦5740年  皇紀2640年   大正27年

 第123代 大正天皇(51)   第20代将軍 綾波 静馬(36)

 

 

 マクロ経済において、企業利権や企業収益は、富の偏在の元凶といえるけど、

 基幹産業を中心に、副次的な産業は、国家経済の支柱であり、経済の牽引役でもある。

 政官財などの権力層、富裕層、投資家は、株を保有し、利権と配当権を手に入れる。

 利権企業に財政投資が行われるのも、権力層、富裕層、投資家の癒着が大きく、

 利権企業の採算性が悪化すると、株主や債権者は、企業を解体してでも配当と返済を求める。

 その場に、企業社員はおらず、消費者も存在しない。

 

 ミクロ経済において、営利企業は、利益を上げて存続することが最優先で、

 社員は、ただの駒としか認識されない。

 元々 社員は、従業員でなく、企業資産を保有する株主の事であることから、

 社員にとって、従業員は、貸借対照表だと、現金が減少する要素の一つで、

 損益計算書で、費用項目の給与で計上される数字に過ぎず、

 そこには、個性とか人格は、考慮されていない。

 その金額は、昇給などで、年々大きくなる傾向にある。

 

 この状況がさらに進み、富の偏在が広がるにつれ、

 企業利権は、幾らモノを生産しても、消費が生じず収益が低迷してしまう。

 株そのものが紙くずになり兼ねない状況なのだが、

 未来の世界で、消費税が取り入れられたのは、貸し借りを基軸にした資本主義しか存在せず、

 民主的な金融保証がなかっただけでなく、

 利己主義と、拝金主義が蔓延し、累進課税ダリと富裕層の負担が大きくて耐えられないからであるけど、

 追加で、金融詐欺で、対外債権と、自己資産を喪失し、資金繰りができなくなったせいでもある。

 また国民の無関心が進み、片務的に生殺与奪が進んだせいでもあるけど、

 対外勢力の浸透戦略に、抵抗できるだけの知性と意思が学閥になかったこともある。

 

 いまのところ、幕藩連合は、藩主が領地経営権を利用して産業育成を行うおかげか、

 全国規模で展開できたとしても、支社の独自採算と、経営・配当の分離が進み、

 社員が従業員をクビにして配当を増やせといっても、

 経営陣がそれを認めるか別の話しになってしまうわけで、欧米と、まったく違う企業風土が作り上げられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 01月

 今年も宇宙ロケットが打ち上げられている。

 目的地は 南極エイトケン盆地と、北極域ピアリークレーター の二つが圧倒的に多いものの、

 太陽系主要天体にも探査線を送り込み、

 そのほとんどが人工知能搭載の蜘蛛型カタクリだった。

 地表の様子が衛星軌道上の秋月、黒姫、羽黒に送信され、

 その後、基地局に送信され、一部が公開されている。

 「太陽風帆と、イオンロケットの二段構えか」

 「形が蜘蛛なのが微妙ですけど」

 「地球の地表にも着陸できるんだろうな」

 「落下傘と噴射ロケットで減速して、八本脚で着地できますよ」

 「感覚的には、エレベーターで降りていくのに近いですかね」

 「着水船の方が使い回しがいいけどね」

 「改装すれば、船ですから、そりゃそうですよ」

 

 

 扶桑の映像が流れていた。

 今後、シールド工法が50本ほどが北に伸び、生活空間を拡大しているらしい。

 高層建築が増えるほど、空気の流れが緩やかになってるという報告を受けている。

 人口10億を超えてるし、扶桑開発をしないと宇宙移民が間に合わないってことかな。

 まぁ 南米、アフリカ、中東で居住権を増やしてるし、人口問題は、何とかなりそうな気がする。

 

 

 

 

 02月

 フォボス(27km×21.4km×19.2km)が1200m/sで火星に衝突すると、

 地殻が吹き飛んで衝撃波は、物質の中を音速で伝わっていく、

 空気中での音速は、約343m/s ほどだけど、鉄球だと、約4699m/sほどになるけど、

 火星は、その中間より小さくなり、10秒ほどで、反対側に衝撃が伝わり、

 天体規模の衝撃が反響し合うことになる。

 近くを吹き飛ばした爆発は、マグマを生じさせ、

 爆炎と衝撃波が火星表面を覆い、噴煙が火星全体を包み込む、

 その後の状況は、シミュレーションによって、変化するけど、熱と気圧は、困らないかもしれない。

 まぁ 10年から20年は、降りたくないかな。

 アメリカ、ドイツ、ソビエトの反対が条件交渉に留まっているのは、時間稼ぎがしたいだけかもしれない。

 

 

 

 着水船を改造した連絡船は、人気があるのか、満員だった。

 月面産の作物を使った料理店も行列ができた。

 日本が地球から打ち上げた物質の一部が戻ってきたのだから、それなりに歓迎されてはいる。

 まぁ 打ち上げロケットの液体酸素と液体水素のほとんどは、地球圏に拡散してしまうので、

 そう打ち上げ総量の90パーセント以上は、地球に残っているのだから、気分の問題なのだけどね。

 でも、そのうち珍しくなくなるだろう。

 子供たちは、目を輝かせて、宇宙に行きたいといってる。

 実のところ、人間は、衛星軌道どまり、

 いま、宇宙にいるのは、人間でなく人型カラクリが20体だけ、

 月面にいるのも機械だけで、人間は行ってない。

 いけるのは、10年先くらいになるはず、

 でも、宇宙開発の主役じゃなく、ただの居住者に過ぎない。

 メインで働くのは、失敗の少ない人型カラクリになりそうだった。

 むろん、全てを人工知能に頼るのを反対する者たちはいる。

 しかし、大勢は、人間が居住する空間を建設する労力をかけるなら、

 宇宙で生産設備を増やし、地球に生産品を落とす方が費用対効果で勝ると計算している。

 

 

 

 

  

 03月

 月産チタン製品は、優れた均一性を有し、重い原子と、軽い原子の合金も難しくなかった。

 また、地球上で製造が困難な部品も多数あって、日本産業を底上げできそうだった。

 「エンジンは、月で製造した方がよさそうです」

 「確かに、その方が、いいかもしれないな」

 「チタン製エンジンの市販車とか、贅沢かもしれませんね」

 「耐久年数が長そうだ」

 

 

 

 外資在日系は、日本人を権威主義、利己主義、拝金主義、怠け者になるよう誘導する。

 そして、利権同士を仲違いさせつつ、

 日本人から家族愛と、愛国心と、協調性と、知性を奪うことに躍起らしい。

 まぁ 千年以上もやってきたことなんで、いまさらなんだけど、

 他にも、買収とか、個人攻撃とか、切り崩しとか、仲違いとか、

 手練手札を尽くすわけで徹底してる。

 そのくせ、組織権益に対し、個人崇拝で、忠誠を尽くすわけで、

 もう、なんていうか、

 利用している間は、都合がいいんだけど、

 未来でいうと、某市長みたいな馬鹿が出現してしまう。

 でも、いったん、不利になると、事態が一変するというか、

 溺れている犬には、石を投げろって感じなんだよね。

 

 

 

 

 

 

  

 

 04月

 知人が、人工知能の内臓手術を受けている。

 まぁ 癌になったので、ナノマシンと一緒に内蔵するらしい。

 癌は、欲望症で、富を抱え込んでしまうと発症しやすいそうだ。

 そういう人間じゃないのだけど、

 オスマン帝国とかでも核爆発実験をしてるので、大気に飛沫した放射性物資が原因かもしれないし、

 ウランの分子が大気中に隠さしている可能性はあるわけで、

 これからは、運の悪い人間は、癌になるのかもしれない。

 プルトニウム原子は、アルファ線で、紙一枚で防げるのだけど、

 ウラン原子なんて、体内に取り込んだら、体外まで、ガンマー線を放出させてしまうわけ、

 そんなわけで、原発と、核実験が多い国ほど、癌が増加する。

 それを誤魔化すためか、

 アメリカは、細菌兵器、化学兵器、放射性物質をばら撒いているらしい。

 民主主義ってやつは、自滅因子が増えやがるぜ、

 

 日本とドイツも核実験をしてるけど、アメリカ、ソビエトに比べたら少ないし、

 地下実験に限定しているので、癌の発症は、まだ、目立たない気がする。

 まぁ 日本もドイツも原発は、艦船限定で、完全密閉型の小型原子炉を採用しているところが似ている。

 ドイツの技術のほどはわからないけど、基本的な構造は、似ているそうな。

 なんにしても放射性物質というか、空間線量が増えてる。

 ほら、あれだ。

 VRMMOで、呪い魔法を喰らって、MPとか、HPを削られていく感じに似ている。

 経済だと、逆進課税をやられ、国民が、失業、犯罪、自殺、暴動に追い込まれていく感じ、

 放っとけば、自動的に壊死が広がっていくけど、自分の番じゃないからいいやみたいな。

 でもまぁ 宇宙に逃げると、もっと、放射線が増えるわけで、

 こっちの方が厳しい感じかな。

 

 しかし、未来の世界でもそうなんだけど、

 他人と他国の生殺与奪権を奪うことに悦楽を覚える馬鹿が多くて困るというか、

 コントロールも無害化もできない核物質を弄ぶなよって思うのだけど、

 利害関係を利用したり、お願いごとになったり、情報操作になったり、

 陥れたり、利権が絡んでるんで上手く行かない。

 国家間を超えると、国家間条約になるわけだけど、国防が絡んで、さらに思うようにいかない。

 

 

 

  

 

 05月

 公文が流れてきました。

 扇術で、適正21歳以上を取った。

 護身術だけど、人型カラクリ相手にボチボチやってました。

 ちなみに、補助記憶装置でなく、

 公式に記録される主記憶装置で基準を満たすと、自動的に発行される仕組みになってる。

 便利な世の中になったもんだ。

 

 

 

 映画を見ていた。

 “癌細胞の暴走に成功したおかげで、人類は絶滅寸前だな”

 “各国とも、特効薬を買うためなら、全国民を奴隷にしてもいいそうだ”

 “ふっ 抗癌物質を癌に与えて、人体実験を続けた甲斐があったよ”

 某国富裕層が細菌テロを起こし、人類の3分の1を抹殺し、

 生き残った人間に高額の特効薬を配布しながら、都合のいい人間を取捨選択し

 全世界の富を収奪して支配体制を構築していく、

 全世界統一戦争ともいうけどね。

 富裕層たちは、豪華な地下シェルターの中で生活してるんだけど、

 高価なワインを飲み、監視カメラを見ながら笑ってる感じが、何とも言えない。

 

 

 

 

 

 

 06月

 南ユダ2支族の浸透侵略は、宗教や少数部族を利用していたけど、

 今世紀以降、右翼と左翼のキャッチボールも併用されている。

 利権保守というのがあるが、利権というのは、地主・家主階層以上をいうわけで、

 それ以下は、農奴とか、奴隷とか、そんな感じに思っている連中で、

 中核は、国権を主軸とする利権保守の利益を守ろうとする外資少数部族が中核に居座り、

 それに反発しようと集めようとすると、

 人民の味方をすると少数する外資少数部族が中核に居座っているわけだ。

 右翼は、国権派利権に成り済ましつつ、共産左翼の脅威を煽り、

 左翼は、民権派利権に成り済ましつつ、利権保守の搾取を強調し、

 このお祭りは、外資が少数民族に資本投下することで始まるけど、

 国民同士の貧富と地域の格差を広げ、互いに憎み合わせることで、右翼と左翼の対立を増幅させ、

 戦争か、内戦か、共産革命に至らせる。

 今世紀以降、多くの国がそうであるように、

 既存で用意された国権派と民権派は、保身と組織権益を守らんとするあまり、

 国益もなく、民益もない。

 ただの利権屋の似非右翼と似非左翼に成り下がるか、成り下がろうとしていて、

 日本も少なからずその影響を受け、浸透されている。

 いわゆるマジックチョイスなのだけど、

 この挟撃に晒され、国益と民益のバランスを保つのは、なかなか難しいわけで、

 なかなかよくできた浸透戦術なわけなのだけど、

 貧富と地域の格差が少ない間は、

 政官財の権力層と、国民の間に、国益とか、民益を考える余裕はある。

 しかし、貧富と地域の格差が広がると、そういった余裕がなくなってしまうわけで、

 バランスを保つのは、ちょっと、大変な気がするね。

 

 

 

 酒場で友人と飲んでいた。

 「清国が毒入り廃船を日本近海に座礁させ、日本漁業を衰退させる計画があるって?」

 「普通は漁礁になるが、毒を流出させてるから、魚が死ぬ。当然、魚介類も減るな」

 「漁業封鎖で、一種の海上封鎖なんじゃないかな」

 「平時でやるなよ。アホが」

 そういや 未来の韓国が、日本に対して、やってたっけ

 「しかし、宣戦布告するわけでもなし、無害航行だと、どうにも手が出しにくいからな」

 「どうせ、アメリカにお駄賃を貰って、やってるんだろうが、いやらしいなぁ」

 「賠償とかできるんだろうな」

 「さぁ 清国は格差が大きい。誰か金を払えば、金が欲しい業者が勝手にやるだろう」

 「それは、清国でなくてもいいわけだし。ほかの外国企業でもいいわけだ」

 「モラルの高い国ほど衰退させられるとか。資本主義と民主主義っていうのは、狂気だな」

 「そして、宇宙開発の脚を引っ張られかねない」

 「それは困る」

 「まぁ はやいとこ、宇宙に産業基盤を建設しないと、足を引っ張り続けられるってわけだ」

 「困ったもんだ」

 「“日本人は、騙しやすいし偽善者だから、怒らせて叩け” が国際常識みたいに思われてるからな」

 「ふっ」

 

 

 

 

 

 07月

 形状変化細胞を研究開発している。

 あれだ。

 ドラゴン×エストのスラ×ムとか。バビ×二世のロ×ムとか。ターミ×ーター2のT10×0型とか、

 あんな感じ、

 ケーブルに繋がれたコブシ大のスライム状のモノが丸くなったり、ピラミッドになったり、

 ボールのように跳ねたりしていた。

 中核は、人工知能と、発電機(人工心臓)と、燃料のバイタルパートで、

 60〜180兆個の形状変化細胞を個別にコントロールして、

 人型、犬型、鳥型、蜘蛛型、蛇型、シャチ型に変化する。

 耐久性と性能は期待できないけど、汎用性が高そうなので予算が注ぎ込まれてる。

 「いつになったら、完成するんだろうな」

 「計算上というか、電子処理上は、10種ほどの基本形状を決めて、細胞を固定する」

 「その後、人工知能で、細胞を動かして体を動かすので、可能と言えば可能なんですけどね」

 「そうなの?」

 「ただ、形状変化細胞の製造単価が高いことと」

 「細胞の構造上、色の変化がないこと」

 「細胞の強度というか、硬度は、どうしても落ちるんですよね」

 「あとは、どこまで、本物に似せられるかということと」

 「エネルギーを核融合にすることなんでしょうけど」

 「あ、そうなんだ」

 

 

 

 

 

 

 教室で、南ユダ2支族が歴史的に行ってきた金融詐欺の手口を学校で教えていた。

 元々 金融詐欺で構築された経済学で、金融詐欺が行われているのだから、滑稽なのだけど、

 未来の日本では、まず学ばないようなことかな。

 実のところ、ユダヤ人の金融詐欺の手法を学ぶ方が、

 ユダヤ人の考えたインチキ金融経済学を学ぶより、はるかに有益なのだけど、

 まぁ 呆れるやら、笑えるやらで、碌な連中じゃないのは、わかる。

 同時に、欧米列強の深刻な状況もわかるってこと、

 

 

 

   20式艦上戦闘機 蒼電(そうでん)

    10000kg/24000kg

      全長17m×全幅12m×全高4.8m  40u

      推力8000kg2基   2500km/h   2500km〜5000km

      25mmバルカン砲   ハードポイント8基 8000kg

 

  40式戦闘機 火影 (ほかげ)

   自重8000kg/全備重24000kg

    全長18m×全幅12m×全高4.8m 翼面積52u

    推力13000kg×2基  2938km/h (M2.4)   航続力2500km

    25mm6束砲1基  ハードポイント10基

 

 レーダーで見えない戦闘機が飛び立った。

 空戦域ならともかく、空路上で見えないと大事故につながりかねず、

 平時では、レーダーで見える形で飛んでいる。

 そして、宇宙から見ると丸見えであるため、衛星とリンクされていると、あまり効果がなくなる。

 人工知能が搭載されていて、既存の戦闘機より、

 人型カラクリの設計思想に近く、

 人間を乗せて飛ぶこともできるけど、乗せなくても飛べる無人戦闘機の仕様になっている。

 そして、それは、機密になっている。

 「ようやく、新型戦闘機の開発か、長かったな」

 「巡航ミサイルで代行できますし」

 「秘匿性の高い潜水艦やヘリコプターと違って、戦略的価値が低下しましたからね」

 「無いと寂しいのも事実だからね」

 「F15やSu27より、一回り小型なのが気になります」

 「日本は狭いし、侵攻作戦をしないのなら、どうということはないよ」

 「パイロットが乗っていない方が強いというのも、問題ですがね」

 「無茶な作戦も、無理な機動もできるからね」

 「しかし、定数1200機は、悪くないですよ」

 「んん、少ないような、多いような」

 「分断されてますからね」

 

  

  

 

 

 08月

 80000t級大和型空母 大和 武蔵 の廃艦が近いのに代艦建造が予算に昇っていなかった。

 代艦建造は、予算の問題に過ぎないのだけど、

 どんなシミュレーションを組んだとしても、

 軍事的に空母建造・・・ どころか、水上艦艇のうまみがないのが、最大の問題だった。

 「戦艦が博物館入りとなったと思ったら、空母も駄目出しか。時代の流れは怖いな」

 「巡洋艦垂直発射の巡航ミサイルは、反復攻撃はできませんが、艦上機の代替が効きますから」

 「そして、それは、潜水艦にも、航空機にも、機動衛星にも、島にも、商船にも配備可能ですし」

 「隠蔽機構で電探で感知できませんからね」

 「敵が持っていたらと思うと、ぞっとするね」

 「日本が一番進んでますから、それが救いですね」

 「揚陸作戦でも、旅客機で、人型カラクリ1000体を空挺するだけで済みますし」

 「というか、居住権で配備した人型カラクリだけで占領可能ですよ」

 「100年前と随分と変わり様だな」

 

 

 

 

 

 

 

 欧米系マスメディアを見てると、視点が低くなり、視野が狭くなり、単子眼になりやすい。

 そして、映像と現実と比較させながら失望感を与え、

 家族、郷土、学校、企業を離反させ、

 優劣、上下、左右を逆転させるような感覚を常態化し、

 偽善者で、利己主義で、拝金主義で、

 権力に従順で事大主義な人間を増やそうとする魂胆が見え隠れしている。

 欧米型資本主義が強くなると自動的にそうなってしまうわけで、

 欧米諸国は、利権を利用して、家族と地域をバラバラにしているわけだが、

 欧米に居住権を持つ日本人は、500万人を超え、少しずつ影響を受けてる気がする。

 そうそう、どうやら、反メキシコ、反コロンビア、反ベネゼエラが強まっていて、親清国のようだ。

 あと、日本と清国、日本と極東ロシアを戦争させようと画策しているし、

 タイ王国と、アチェ王国を戦争させようとか。

 オスマン帝国とイランを戦争させようとか。

 とにかく戦争で儲けようとしていて、それに反対する勢力に圧力をかけているらしい。

 困ったものだ。

 

 

 

 

 

  50t級20式戦車

   全長10.8m(車体長7.55m)×全幅3.50m×全高2.4m

   1500馬力   速度65km/h  500km

   50口径120mm砲  10mm機関銃2基

 

 48t級40式戦車

  全長9.6m×全幅3.4m×全高2.3m

  1500馬力  80km/h  500km

  50口径120mm砲  10mm機関砲2基

 

 一回り小さくなったのは、列車輸送を容易にするためで、戦力低下は、ほとんどない。

 むしろ、電子的な性能が向上していた。

 「一回り小さくなって強力になりましたって、あんまり信じて貰えないかもしれないな」

 「量の変化より、質の変化だからね」

 「その上、地上戦の主力は、人型カラクリに移行してましたって落ちだし」

 「人型カラクリは、電映漫画みたいな動きをするからな」

 「しかし、対空能力が高いんだな」

 「レーダーサイトと、情報処理で連結されているから、人工知能に任せていたら自動的に命中させる」

 「たいしたもんだ」

 「むしろ、戦車より、ヘリが強いと思うね」

 「隠し場所は多いし、即席の対空・対地・対潜要塞だからね」

 

 

 

 

 

 09月

 とある会議の我田引水

 「これから、人口がますます増えるので、原子力発電所をたくさん作るニダ」

 「原子力発電所は、いらないだろう。危ないし」

 「左翼ニダ!」

 「へっ?」

 「なにを突然?」

 「原発は愛国ニダ。愛国は原発ニダ」

 「反原発は、反日ニダ。反天皇ニダ」

 「原子力発電に反対するのは、左翼ニダ!」

 「いや、原発と愛国は関係ないし。原発と天皇も関係ないし」

 「南関東ガス田があるので、火力発電は足りてるし」

 「火力発電所をガスだけに頼るのは、危険ニダ」

 「科学の最先端の原子力発電所を建設するニダ」

 「いや、なんなら、軌道上からのマイクロ波照射で発電することもできるだろう」

 「マイクロ波照射は、環境破壊に繋がるニダ。マイクロ波照射は、危ないニダ」

 「いや、原子力より、マイクロ波の方が安全そうだけど」

 「違うニダ。原子力は、絶対安全ニダ」

 「ひょっとしたら、原子力発電所を建設したら、今度は、原子力発電反対で、金集めするなのでは?」

 「そ、そんなことないニダ。原子力発電は絶対賛成ニダ」

 「賛成派と反対派の両方から金集めするなのでは?」

 「違うニダ。反対するのは別のグループニダ。自分たちのグループは、賛成するグループニダ」

 「「「「・・・・・・」」」」

 

 

 息子たちが、お見合いパーティに行く、

 ぼちぼち結婚というか、

 少しずつ相手が定まっていく感じ、

 もっとも、新陳代謝が激しいのか、参加する子供も入れ替わりがあるようだ。

 おれも子供が結婚するまで、現役かな。

 ていうか、二人とも軍関連の相続を嫌ってる節があるね。

 そりゃ平時は疎まれるけど、戦時は頼りになるんだよ。

 戦争はしないけどな (笑

 

 

 

 

 

 10月

 人工知能装備の人型、犬型、鷲型、蛇型、蜘蛛型、シャチ型などのカラクリと、

 携帯型対空ミサイル兵器により、ヘリコプターの価値も相対的に低下させていた。

 

  40式汎用回転翼機 雷蜂 (らいほう)

   空虚重量8000kg/最大離陸重量18600kg

    全長20m×全高7m×主回転翼直径17m

    4000馬力(2942kw)2基  500km/h  航続距離1589km

    25mm6束機関砲1基

    4人   16人 or ハードポイント12基8000kg

 

  40式戦闘回転翼機 炎蜂 (ろうほう)

   空虚重量3000t/最大離陸重量8600kg

    全長14m×全高4m×主回転翼直径10m

    2000馬力(1471kw)2基  600km/h  航続距離589km

    25mm6束機関砲1基

    2人 +  ハードポイント8基4500kg

 

 それでも新型回転翼機を研究開発製造に至ったのは、対外的なパフォーマンスで、

 平均的な国家間戦争では、以前として有用で、ダウンスペック機の需要があるからに過ぎない。

 特に次に戦争な地域国家の事だけどね。

 「低空ばかり飛ぶんだな。スレスレじゃないか」

 「隠蔽機構を採用してますけど回避速度が低いですからね」

 「凹凸の多い地域を高速機動するしか生き残れそうにありませんよ」

 「それ、国内比だよな」

 「もちろん、国外に敵らしい敵はいませんし」

 

 

 

 

 

 

 

 文禄・慶長の役のハリウッド映画が世界に配給され、清国も全面協力したらしい。

 阿頼耶識でも視聴できた。

 まず××××と、レッテルを張り、それを悪と決めつける。

 その後、誰それは、××××であると、決めつける。

 これは、大衆を扇動する手順で、よく使われる技法で、マスメディアでよく用いられる。

 ここで、問題は、××××の定義はどうでもいいことで、

 ×××× が、なぜ悪なのかも、どうでもいいことで、

 ×××× = 悪 という刷り込みが重要であり、その分母が多ければ多いほど成功する。

 そして、特定の個人を攻撃するのに、

 特定個人 = ×××× = 悪 という決めつけに成功すればいいのである。

 これは、大衆扇動の常套手段で、各国のマスメディアで、用いられている。

 まぁ マスメディア作品を見ると、時々 馬鹿を大量生産しようとしてるんじゃないかって思うのだけど、

 洪水のように何度も何度も繰り返し押し寄せる情報で、人の感覚は、麻痺してしまうのかもしれない。

 おれも、経国とかで、元寇とか、インディアン戦争とか作らせてるけど、いい勝負で張り合ってる感じかな。

 いやもう、創作情報戦略戦ってやつかね。

 

 

 

 

 

 

  

 11月

 核兵器の存在は、同盟の価値すら低下させる。

 核装備した国は、他国の戦争に巻き込まれ、核戦争に至ることを恐れるわけで、

 核兵器を使用するとしたら、自国が核攻撃されたときということになる。

 というわけで、核兵器は、専守防衛用兵器とも言える。

 仮に同盟を必要とする国家があるとするなら、

 それは、同盟とは名ばかりの属国で、属国民を騙すための名義上の同盟に過ぎない。

 まして、集団的自衛権など、有名無実どころか、百害あって一利無しの有害条約に過ぎない。

 そう、核時代以前と、核時代以後は、戦争に対する常識が一変しているのである。

 そして、核時代以前に戻し、同盟の価値が生じる事態が生じるとしたら、

 太陽系天体の幾つかに、人間が移り住んだ時かもしれない。

 

 

 

 

 国民が人民であると感じるときがある。

 それは、統治者が棄民政策を繰り返し、国民を奴隷として扱った時で、奴隷が国家に対し公然と反旗を翻したときで、

 欧米列強の革命史がそうだといえる。

 日本の場合、庶民が公然と、国家を打倒する事態は、未然に防がれている。

 それは、島国の効果と、今日より明日が成長している感覚が庶民の側にあったからで、

 その逆になると、権力によって、間引きされてる思いが強まり、

 国民でなく、人民であるという感覚に近付いていく、

 分水嶺があるのかもしれないけど、

 分水量を超え、国民が人民であるという自覚を持ってしまった国が多いことに驚く、

 

 

 

 

 

 

  

 

 12月

 5500t/8000t級型潜水艦

   全長120m×全幅11m×吃水9.3m

   パラジウム吸蔵水素燃料エンジン40000馬力  30kt  航続距離26000海里

   533mm魚雷6管 36本

 

 18000t/20000t級戦略弾頭原子力潜水艦

   全長180m×全幅13m×吃水11m

   パラジウム吸蔵水素燃料エンジン80000馬力  30kt  航続距離26000海里

   533mm魚雷管4基12本   水中発射大陸間弾頭弾24基(射程10000km)

 

 潜水艦は、水上艦艇をただの標的艦に成り下げた元凶の一つで、現代の主力艦だった。

 水上艦艇が民間が目にする洋上を遊弋するするのに対し、

 潜水艦は、建造後、専用港に移動し、廃艦まで民間人の目に晒されることはない。

 おれは、建造後、潜水艦に近付かないことにしている。

 通常の監視カメラは、プライベートと経済性が優先されることから、

 顔を識別しにくい解像度しかないのに、

 軍施設は、人の顔を識別しうる解像度になるし、

 潜水艦基地になると、微細識別すらおこない、自動的に過去の顔と記録比較検証されてしまう。

 まぁ 鬼門なんだよな。

 おれとしては、怪しい行動を取ったときだけ、解像度を上げればいいと思うのだけど、

 軍施設になると、見るだけでも漏洩に繋がるし、そうもいかないらしい。

 

 

 

 

 世の構図は 利権 ⇒ 政治団体 ⇒ 政治思想 ⇒ 都合の悪い理論の排斥 となっている。

 利権にとって都合の悪い仕様は、叩き潰す必要が生じるため

 日本の国益と民益のインフレを誘う政治思想の出現が、都合が悪い利権は、直ちに叩き潰そうとするし、

 古い政治思想で構築された仕様で生計を立てる産業も、直ちに攻撃体制に移行してしまう。

 世知辛い世の中だけど、

 日本の宇宙開発を面白く思わない勢力は、何かと、宇宙開発以外の利権の味方をするわけで、

 国家戦略が確立されていないと、目先の利益に流されてしまうわけだが、

 外資在日がいろいろ暗躍している感じで油断ならない気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

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 おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ)  ⇒⇒⇒  時司史朗(ときつかさ しろう)

 露瀬 統司(78)  露瀬 千夏(76)  露瀬 陽介(75)

 時司 頼経(75)  直衛(73)  美智(71)  雪妃(69)

 

 時司史朗(ときつかさ しろう)  ⇒⇒⇒  霧島 高雄 (きりしま たかお : 55歳)

 

 霧島高雄(55)  香織(44)   翔太(26) 慶太(26)  雅(22)  伸治(20)

 

  

 

 史実     37万7961ku    1億1706万

 戦記     428万0358ku   10億2738万人

    日本  46万6088ku                     2億1342万人

    瑞樹  92万5915ku                     3億1083万人

    扶桑  171万7854ku                      6468万人

    フィリピン 29万9404ku                   1億8617万人

    ナミビア・インド洋諸島・イスラエル藩 86万1259ku   2億5715万人

      スペイン・ポルトガル国境 カディス 200ku

      ベネゼエラ トルトゥガ島 156ku

      コロンビア・ペルー・ブラジル国境 レティシア4500ku

      ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン国境 ピルコマヨ4500ku

      ウルグアイ バラ・デル・シュイ 100ku

      メキシコ・グアテマラ国境スチアテ港 200ku

      チリ ファン・フェルナンデス諸島 182ku

    オスマン帝国領バルカン北部自治区100000ku

    オスマン帝国領コーカサス北部自治区156000ku

 

 

 

 

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第129話 1979年 『夢の現実化か。現実の夢化か。』
第130話 1980年 『偽善と。利己と。拝金と。権威主義と。』
第131話 1981年 『テンプレ利権保守と、テンプレ人権左翼』