月夜裏 野々香 小説の部屋

    

新世紀エヴァンゲリオン

『一人暮らし』

    

相田ケンスケ物語

 そう、ぼくは、相田ケンスケ。

 NERVの4機しかないトライデント機ガンマーの専属パイロット。

 サード・バウンドインパクト以降、数少ない宇宙艦隊の主力戦闘艇に乗っている。

 もちろん、くだらない杓子定規で機密扱いになっていた。

 しかし、精神感応世界なので知っている人間は知っている。

 そう、若干、高校生にして世知辛い社会で自立。

 しかも宮使い、何より憧れの軍属で高給取り。

 生きてて良かった。

 惜しむらくは、使徒戦・ゼーレ戦が終わった後の就役。

 時期外れの英雄未満。

 いまでは、碇シンジ、惣流アスカ、綾波レイは予備役でエヴァから離れ。

 霧島マナも護衛を口実にI・S・I財閥へ出向。

 ちゃっかり、地球連邦の最大財閥I・S・Iの役員に納まっていた。

 I・S・I財閥は、使徒・ゼーレ戦以降の政治経済全般で世界の命運を握っている。

 使徒は、現れず、世界平和な生き地獄。

 同じ境遇の洞木ヒカリ、保坂タダシ、新城チアキは現状に満足しており。

 新人パイロットは数百分の一の確率で選出されて後輩も増えていた。

 “実につまらん、侵略者でも現れないだろうか”

 と思うこの頃。

 

 

 

 高校卒業後、碇シンジは、綾波レイと新婚生活を楽しんでいる・・・

 自分は、これでも現役少尉。

 お情けで将来有望な第3東大キャリア組在籍のエリート。

 一人や二人くらい養っていける収入なのだから恋人でもと・・・

 しかし、オタクが抜けきらず。

 女の子に馬鹿にされるのが怖くて臆病なのか、

 ちょっと自閉気味で、いまだに一人者・・・・

 ああ、ぼくの時は、いつ来るのだろう。

 

 

 時に・・・

 男として生まれたからには、男らしく××××したいものだ。

 山岸マユミは、第12使徒レリエル系を核にしたレリアース計画の要。

 今後、並行次元世界開発は宇宙開発と並ぶ、両輪の一つ。

 そして、彼女は、サード・バウンドインパクト後、初の英雄。

 もっとも、彼女に惹かれるは、メガネっ娘 & 文学少女 & 大人しい。

 など、御しやすさ。

 そして、オタク道をくすぐる要素も多い。

 大学の校舎

 文学少女は、いつもの如く、本を読みふける。

 彼女は、碇シンジと綾波レイの結婚で傷心のはず。

 チャン〜ス、チャン〜ス、チャン〜ス!!!

 勝利の女神が微笑み、月桂樹を頭の上に乗せようとしている、気がする。

 「ま〜 ゆ〜 み〜 ち〜 ゃ〜 ん〜」

 「え、は、はい!」

 「今日もかわいいね」

 「そ、そうかな・・・」 警戒 & モジモジ

 「マユミちゃんは、デートしないの?」

 頬を赤く染め、ふるふると首を振る。

 「ぼくと〜 しようか?」

 ふるふる

 「が〜ん! マユミちゃんに振られたら、僕は生きる望みがなくなったよ〜」

 「そ、そんな〜」

 「マユミちゃんに振られるなんて、寂しい」

 「そ、そんな〜」

 「ぼくは、もう、生きていけない、死にたくなった〜」

 「そ、そんな〜」

 「じゃ デート!」

 「・・・う・・」 こ・く・・

 ふわっ〜

 絞め〜

 ぐっ!

 縄で首が絞め付けられていく。

 「相田く〜ん〜 そんなに死にたいのなら手伝ってあげようか」

 「・・ぐっ・・・新・・城・・チ・・ア・キ・・・」

 「マユミ。二人で、このバカの死に様を見届けてあげようか」

 「はっ、はい♪ 新城さん」 ほっ〜

 「ぅぅ・・あと少しだったのに・・・」

 「相田〜 おまえ〜 少尉のくせに自決脅迫しないと女をモノに出来ないのか」

 「シ、シンジ・・・の・・・婚約だって・・・ちょっと・・・ズルかったんだぞ」

 「あ、あそこまで関係が進んでいたら切っ掛けなんてどうでも良いのよ」

 「うぐっ・・・」

 「あんたは、それ以前でしょ」

 「だ・・っ・・て・・・・・」

 女の子を誘惑する時は、周りに注意して、邪魔が入らない時を狙わなければ・・・

 がくっ!

 

 

 時に・・・

 男として生まれたからには、男らしく××××したいものだ。

 碇・綾波の結婚で傷心気味で、霧島マナも狙い目といえた。

 そう、傷心気味な女の子を労わる。

 決して、人の傷心に付け込んでとか、やましい気持ちがあってのことではない。

 これは有史以来、漢に課せられた義務。

 自然の摂理とも生態系保護プログラムの範疇といえる。

 リリス・神から与えられた使命だとしたら従わずにはいられない。

 そう、使徒 相田ケンスケまいる。

 

 霧島マナは、元戦略自衛隊の諜報工作員、スパイ。

 惣流・アスカ・ラングレー、綾波レイと比べると外見で見劣りする。

 しかし、突出する点もある。

 小柄で庶民的なイメージを与えながらも各種諜報工作に通じ、戦闘能力、格闘能力も高い。

 高校を卒業する頃になると女性らしさが増してくる。

 人当たりの良さそうな容姿から、I・S・I財閥の闇の部分、情報工作を牛耳っている。

 しかし、サード・バウンドインパクトで取り残された各国の諜報機関を出し抜いている猛者。

 今回は役得でトライデント機で月に向かう霧島マナを護衛する。

 待合室のぼくとマナは、船出の前、二人っきり。

 「どう、僕と暇潰しに・・・」

 普段であれば冷や飯ぐらいの軍人パイロットなど、歯牙にも掛けない霧島マナだった。

 彼女は、少しばかりの戸惑いと躊躇。

 恥じらうような素振りのあと、面白がるような表情を見せる。

 そして・・・

 「ふ〜ん まぁ いいか」

 !?

 『よっしゃぁああああ〜!!!! 漢の本懐〜!!!!』

 繰り返される運動、

 全ての意識が一点から全身に広がり快感を伝えていく。

 それでありながら全神経が一点に集束していく。

 互いに打算と不確定な動きの中に巧妙な駆け引きが隠されていた。

 剥き出しな刺激が交錯して、程良く汗が流れる。

 さ、流石は、元少女兵のエリートにして諜報員。

 鍛えられた肉体は無駄がなく引き締まっていた。

 怪しく恥じらうように赤らむ頬。

 はぁ! はぁ! はぁ! はぁ! はぁ! はぁ!

 躍動し恍惚とした表情。

 はぁ! はぁ! はぁ! はぁ! はぁ! はぁ!

 息が弾む。

 野生的に突き動かされる下半身は、まったく違う生き物のように思えた。

 動きが激しくなるにつれ、理性が掠れ、望郷の彼方え消え失せていく、

 野性とか、本能とか、おもむくまま、若い男女の絡みが続く。

 ああ・・・生きてて良かった・・・・

 不意に彼女の素振りが、これまでにない変化を見せた。

 集中していた一点がブレ、目の前が真っ白になって、

 こつっ!

 意識が消えていく。

 ま、まさ、まさか・・・これが、噂に聞く、ふ・・・ふ・・・

 

 

 「こら相田。フィッシュくらい、打ち返せ」

 「痛てぇ 目に当たったよ」

 「とっておきのスマッシュを食らわしてやろうと思っていたのに、このヘタレが」

 「カットとドライブばかりだったから・・・」

 「そんな手に引っ掛かるな」

 卓球は、奥が深いスポーツだった。

 

 

 

 時に・・・

 男として生まれたからには、男らしく×××したいものだ。

 碇シンジと綾波レイの結婚後、悲観に暮れている惣流アスカと霧島マナは狙い目。

 特にアスカは、地位も名誉も財産も手中に収めて人生に飽きている頃でもある。

 今まで手が出せず高根の花と思ったアスカも年頃になれば心中穏やかでないはず。

 男の力で女の彼女を捻じ伏せることができるかもしれない。

 かって、踏み込めなかった関係となり、高みの境地へと登れるかも知れない。

 そう思ったが吉日。

 惣流・アスカ・ラングレーは、金星コロニーの視察。

 トライデント機ガンマーは、その護衛。

 こんなチャンスは、めったにないと言える。

 『ありがとう、神様。ぼくは、きっと幸せになります』

 

 惣流・アスカ・ラングレーは、傲慢な野望を叶えるだけの動機、実力、能力を持っていた。

 ゲルマン系の体格と美貌。日系のきめ細やかな白い肌は、彼女がクォーターである事の証し。

 中学生の頃でも完璧に思えた肉体美だった。

 高校を卒業すると、さらに磨きがかかり、より完成された理想的な女性へと変貌していく。

 女神は地上支配に飽き足らず宇宙降臨も視野に入れている。

 そのアスカと宇宙の海で二人っきり。

 「どう、僕と暇潰しに・・・」

 普段であれば冷や飯ぐらいの軍パイロットなど、歯牙にも掛けない惣流アスカだった。

 彼女は、少しばかりの戸惑いと躊躇。

 恥じらうような素振りのあと面白がるような表情を見せる。

 そして・・・

 「ふ〜ん まぁ いいか」

 !?

 『よっしゃぁああああ〜!!!! 漢の本懐〜!!!!』

 アスカの白くて滑らかな×に指を這わせていく。

 なんて、素敵な白くて完璧なボディなんだろう。

 指先を追いかけるアスカの視線がかわいらしく。

 それでいて、面白がるような表情がたまらない。

 ああ〜 アスカの白い×を僕の色に染めてやる。

 僕の指さきが彼女を喜ばせている。

 いま、ぼくは男になろうとしている。

 アスカの些細な抵抗を排除し、彼女の白い×を回していく。

 ああ〜 アスカの×は僕のモノだ。

 全宇宙を手に入れようとしているI・S・I財閥の社長 惣流・アスカ・ラングレー。

 いま、ぼくは、そのアスカを弄り支配しようとしている。

 ・・・いく・・・いく・・・ぼくは・・・いま・・・支配欲が勝利感で満たされ・・て・・いく・・・

 !?

 不意にアスカの瞳に光が宿り。

 不敵で野性的な笑みを見せるとたちまち、僕の黒いモノ弄ぶように回し始める。

 そ、そんな、あの完璧美しさを持つアスカが、そ、そんな事をするなんて

 し、信じられない・・・

 そ、その細くて綺麗な指先が僕の黒いモノを摘み上げる仕草がたまらない〜

 ま、まさか・・ぼ、僕が・・・この僕が・・・アスカの色に・・・染められていく。

 なんて、力強い知性と野性なんだろう。

 そ、それでもいい。

 最高だよ。

 ぼく・・の・・惣流・アスカ・ラングレー・・・ふっ・・・もう・・・真っ白だ・・・

 

 

 「あんた。ばかぁ〜!」

 「あれ、なんでだろう」

 「相田ぁ 欲望のままに黒にひっくり返して、私に勝てると思ってんの。ちったぁ 考えろ」

 「オセロくらい勝たせてくれたっていいじゃないか。欲張り」

 「アホ」

 

 

 

 

   

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 月夜裏 野々香です。

 110万HIT記念です。

 相田ケンスケは共感しやすいオタク代表でしょうか。

 一度くらい、妄想だけでも主役にさせたい。

 少し切ない思慕編でした。

 

   

 楽 天

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相田ケンスケ物語

 
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