第34話 1965年 『銀行制度廃止と黙示録最終章』
外交問題評議会(Council on Foreign Relations)CFR
白人系の人々が集まっていた。
彼らは世界中の権力層の核を占め幾つもの組織を重複していた。
CFRは陰謀の中核でないものの、北米では中規模の集団だった。
「・・・・がドイツの浸透率です」
「ドイツの動きは絶対に食い止めろ。代表を買収しろ」
「代表は、ドイツは資本主義ではなく。民主資本主義であると」
「代表を暗殺しろ」
「代表を殺しても無駄でしょう。後任に困らないほど賛同が多すぎますし」
「「「「「・・・・・」」」」」 憮然
「続いて日本の死徒浸透率です」
「第01死徒 金融の浸透率0.04パーセント」
「第02死徒 政界浸透率0.1パーセント」
「第03死徒 官僚浸透率0.2パーセント」
「第04死徒 教育界浸透率0.04パーセント」
「第05死徒 警察浸透率0.003パーセント」
「第06死徒 軍部浸透率0.0003パーセント」
「第07死徒 財界浸透率0.3パーセント」
「第08死徒 利己主義浸透率5パーセント」
「第09死徒 拝金主義浸透率3パーセント」
「第10死徒 右翼主義浸透率9パーセント」
「第11死徒 左翼主義浸透率8パーセント」
「第12死徒 マスメディア浸透率4パーセント」
「第13死徒 宗教浸透率0.003パーセント」
「第14死徒 医療浸透率0.2パーセント」
「第15死徒 アダルト・性教育浸透率2パーセント」
「第16死徒 覚醒剤浸透率0.005パーセント」
「第17死徒 朝鮮マフィア浸透率0.00001パーセントが日本での浸透率です」
「いずれも低いレベルだな」
「これでは内戦もなく、戦争も覚束ない」
「残念な結果です」
「それどころか、格差差別、地域差別、部族差別を煽っての離反も上手くいかない」
「沖縄とアイヌは混血が進み過ぎて消えてるし」
「国民基金で格差が薄まり民族の結束が強まっている」
「高千穂先住民は自治で差別が軽減され、議会で7割賛成なら独立もできる」
「これでは日本で内紛を起こせそうにない」
「我々の離反工作は、差別増長と対立激化の自作自演劇から始まりますからね」
「もっと朝鮮人を送り込めれば格差、地域、少数部族の格差を広げ」
「人間不信と対立を煽って、内戦を起こせそうでしたのに」
「日本ではなにか、対立軸ないのか」
「日本で宗教戦争は望めそうにないですし」
「いまは、就労人口の2%もにも満たない不労無収者を叩いてるようです」
「しかし、人数が少なく声が小さいですね」
「最悪の不労内患がそれを言うとは、やれやれだな」
「しかし、彼らを雇わないと物事が進みませんし」
「ほとんど進んでいないがな」
「ブラジル、西アフリカに朝鮮人を追い出しましたからね」
「日中戦争。日本・カザーク戦争。日ソ戦争は?」
「日本に電力を送電されてる国が日本に戦争するでしょうか」
「・・・・」
「アンカー君。シオン議定書のシナリオが揺らいでいる」
「小賢しい日本を後回しにし、最大の難敵、中国を先にしたためでしょう」
「それだけではあるまい、ドイツ人の主権を打倒できず」
「ソビエトは分離解体され、カザークが誕生した」
「左様。せっかく、第一次世界大戦でドイツを経済支配したというのにこの体たらく」
「例え、中国を経済植民地にしたとしても、ドイツ、日本、ソビエト、カザークは、我々のくびきから脱した」
「インドも」
「インドだけではない」
「日本の中洋国際新幹線構想は、イラクからタイ王国の7か国に至る」
「中東で戦争を起こし、石油を高騰させようとしていた計画がふいだな」
「それに日本はマグマ発電に成功してるという。噴火を押さえる効果もあるだろう」
「それに、日本の風力発電、太陽光発電は、後進国だけでなく、共産国まで及び」
「世界規模で展開している」
「日本の総合商社の情報網は、ユダヤの情報網を超えるな」
「これは、我々の世界支配に対する挑戦だ」
「その上、高千穂の成長も大きい」
「日本は高千穂征服で、財政破綻するはずじゃなかったのかね?」
「・・・・・」
「難癖をつけて高千穂を奪い返し。破綻した日本を経済植民地としたのだ」
「思ったより高千穂への人口移動が速く、民間活力で生存圏を得た模様です」
「大戦が日本の経済再建を助けてしまったからだろう」
「原因は、ドイツ軍の奮戦と、対ソ不参戦と、原子爆弾の開発と。アメリカの不参戦ですな」
「日本を経済的に追い詰め、アメリカに宣戦布告させる手はずだったのだ」
「その日本が大陸から撤収し人身売買。その上、ユダヤ資本に戦艦部隊を売却などと・・・」
「シナリオが狂いましたな」
「ユダヤの貴重な人材も戦艦部隊に取られた」
「元々 我々は将兵ではなく、商人だ。戦艦部隊は持て余したよ」
「だが戦艦部隊で中国支配の足場を得た。世界最大の市場であり、使い捨ての労働力だよ」
「日本が原子爆弾を保有してるとは思っていなかった」
「というより、前生代の遺物、白亜の技術のせいであろう」
「アンカー。白亜の実態は掴めてるのかね」
「これまでの情報で遺物は、原子力潜水艦だったかと」
「推測するに、現在の原子力潜水艦より性能がいいと思われる」
「どちらにせよ。ロズウェルドの遺物が科学技術で上だな」
「過去と未来、いつの生代から来たのかわからんが」
「残念ながら解析が進んでませんし」
「知られると、我々の支配体制そのものが崩壊する技術が多いな」
「どちらにしろ、シオン議定書が狂わされているではないのか」
「日本の戦艦部隊を買ったせいじゃないのかね」
「ふっ 国が一つ傾くほどの散在だったな」
「傾いたのはイギリスだったがね」
「だからナイジェリアを売って黒字にしただろう」
「それに国を十は興せる利権を中国で得た」
「そして、イスラエル建国は、シナリオより早く、ヨルダン、レバノンまで至る」
「今回の戦争ではシナイ半島まで得た。大イスラエルまでもう少しだ」
「問題は、日本人が思ったより賢く、脅威だったことだ」
「日本の国民基金は日本人の勤労意欲を喪失させると言ってたではないか」
「なぜ、経済成長している」
「いえ、しかし、労働意欲は落ちるはずで・・・」
「日本の副次産業が増え、失業者は3パーセントもない」
「この数字は各国の不労取得者で最低だ」
「それは・・・」
「カナダとメキシコの日系マスメディアは操作が困難だ」
「その上、カナダとメキシコの日系工場から流れてくる製品はアメリカ産業を苦しめている」
「これでは日本だけにスーパー301条を限定できなくなる」
「何とかしたまえ、アメリカ合衆国は、これ以上の暴動に堪えられんぞ」
「アメリカ国民の所得を増やしては?」
「我々の支配力が減退し、下手をすれば権力が失われる」
「では、戦争を起こすしか」
「どこか、アメリカ合衆国の戦艦や空母を沈めてくれる国に心当たりがあるかね」
「「「「・・・・・」」」」
「どこかの国に軍艦を派遣して爆沈させるか」
「同じ手は・・・・」
「ドイツと日本は民族の結束が強く、貧富の格差を是正しようとしてる一番危険な存在だ」
「だが日本の土木建設、発電システム、電子機器と」
「ドイツの宇宙開発力、製造力、ジーンリッチシステムは大きい」
「日本とドイツは我々の理想を実現した世界建設で価値がある」
「というより占領しても、そのまま使いたい」
「労働者として必要なのであって、国家として必要なわけではない」
「特に日本はな」
「日本人は有色人種の中で有能ではあるがね」
「有色人種のほとんどが日本人の支援を当てにしている」
「後進国の権力層は長男を元宗主国に留学させて英語を覚えさせ」
「次男以降は日本かドイツに留学させている」
「むしろ、脅威というべきだね」
「ドイツ人は我々の資本主義に恭順しないのか」
「日本の国民基金に刺激され、民主主義志向が強まってるかと」
「日本人は国民基金で、我々の金融支配から逃れてる」
「利得者で利権を買収するようにはいかない」
「日本人一人一人を買収するなど馬鹿なことはできない」
「彼らを家畜にするのは困難だと思うよ」
「朝鮮人をもっと潜入させ。不正腐敗を増大させ、伝統と信頼関係を破壊するのだ」
「愛国者を殺していけば残るのは言いなりになる政治家、官僚だけだ」
「そして、日中戦争に誘導させよ」
「日本の下院は抽選制です」
「選挙で選出されてないので現行犯なら即、裁判で権利剥奪でしょうし」
「次にだれが選ばれるか、運任せ。数からして正気な人間が十数人は紛れてしまう」
「「「「・・・・・」」」」」
「朝鮮人がパーティに呼んで欲しいと」
「ふっ 日本人ならともかく」
「奇病持ち民族は事が成れば用済み、真っ先に始末してやる」
「最多人口の黄色人種もですが、黒人ももっと減らすべきですな」
「左様。基本的に白人が最大人口が好ましい」
「しかし、日本に続き、ドイツも反ユダヤ金融システムに移行する動きを見せている」
「それだけは防がねば、我々の支配構造が破壊される」
「わかりました。日本の国力を落とす算段をしてみましょう」
「多少荒行事になるかもしれませんが日本に第18死徒を出しましょう」
「第18死徒 期待できるのかね」
「いけると思います。しかし、発見されると反撃されるかと」
「死して屍拾う者無しで頼むよ」
「はっ」
「それよりアンカー君。我々の絶望的な状況を察して欲しいね」
「君の急務は、我々の不老不死と若返りにある」
「我々は、我々自身が神になって地球を統治しなければならない」
「わかってます」
「状況は?」
「人体実験は行っていますが今のところは・・・」
「急いでくれ、我々は死にたくない」
「遺伝子の複製はしてますよ」
「年齢が行けば、脳を入れ替えることができます」
「いまの成功率は?」
「同じ遺伝子ですので、40パーセントかと・・・」
「例え、同じ遺伝子でも、それは私でなくなるかもしれない、かもしれないだろう」
「不老不死と若返りを急がせます」
「アンカー君。我々には時間がない」
「我々が神となるか、土に帰るかの瀬戸際にある」
「わかってます」
チベット
日本の高層ビルは、軽量の複合素材を継手(つぎて)、仕口(しぐち)方式で組み上げ、
組み上げたのち樹脂を入れて固めていく、
外壁側に作業員が出ることが少なかった。
樹脂は外壁に劣らず強靭で自重が軽い反面、強靭で、耐震、耐火に強く、
航空機が激突しても耐えるだけの強さがあった。
流体力学的に風を利用して階層を持ち上げることから自重を分散させ、
耐久年数を増やすことも可能で、その気になれば全高1000m越えも可能だった。
日本のチベット投資は、加速を続け、
機体の8割を資材とする片道の輸送コンテナ機を開発させ、
エンジンや機体の2割を別機で持ち帰る。
欧米諸国と中国政府は日本の侵略行為であると非難したが、
チベット人と日本人の関係は至って良好で、
中国沿岸の日本の洋上発電は、中国の命脈になっていた。
列強は反日華僑資本から資金を集め、反日利権を拡大しようとした。
しかし、最大効率の採算性を考えると、日本企業に発注しなければならなくなるジレンマに陥っていた。
第09石油採掘サイド 長月(ながつき)で石油精製所が作られていく、
もっともチベットだけで石油を消費できず。
輸出先までのパイプラインは、中国、インドくらいしかなく、
直接、日本の油田とはならなかったものの、
間接的に日本の対中輸出、対インド輸出を決済し助けることができた。
チベット人は働かなくても食べて行けるようになり、
公共設備が増えると急速に近代化が進んでいた。
日本人がチベットの高原を走っていた。
チベット人将校と日本人
「凄いな。この薄い空気で走れるなんて」
「服の下ですが、足元から腰にかけてスプリングコイルを補強しています」
「細いモノですが踝、膝、腰で体重を分散してるので、足の裏にかかる重圧は5分の1ですよ」
「んん・・・」
「まぁ 足の裏が少しばかり浮いた状態で。椅子に座った状態で走ってるような気分ですかね」
「なるほど」
「エネルギー消失が少ないので、高地戦向きですよ」
「対中戦に備えられるわけだ」
「しかし、この辺は呼吸しやすいな」
「マリモです。これを湖に入れると酸素を作ってくれますよ」
「家でも水槽に入れて買うことができますので、お買い求めください」
「商売上手だな」
「チベット人の環境を向上させたいだけですよ」
「あははは・・・また、利権を大きくしたそうだな」
「いえいえ、中国や列強に輸送機の妨害をしないよう抗議していただければ」
「むろんだ。中国や列強は信用できない」
「あと、高層ビルを増やせばもっと多種多様な野菜と果物を食べられますよ」
「中国の情報は聞いてるでしょう。毒菜を大量生産している」
「チベットで良質の野菜や穀物を作って中国に輸出できれば・・・」
「わかったよ。日本の採掘地面積を広げればいいんだろう」
「助かります」
チベット将校が頭を振りながら去っていく、
そして、走っていた日本人士官が戻ってくる。
「局長。役に立ちました?」
「ああ、なにとかね」
「服の調子は?」
「暖かいですよ」
「カーボンナノチューブにラジウム原子を埋め込んでいる」
「効果はラドン温泉やラジウム温泉に入ってるのと同じかもしれない」
「かもしれないって、ずいぶん、曖昧ですね」
「曖昧だが実証で確認されてる。まぁ 放射線の量が問題なのだがね」
「高山病は?」
「大丈夫ですよ」
「そうか。チベット人も日本人に敬意を表してくれるだろう」
「ズルしてる気分ですよ」
高級電気自動車が高層ビルの駐車場に集まる。
最近は量産より、高級カスタム車が好まれやすいようだ。
日本国内の権力者や富豪が集まって懇談会を開く事がある。
小規模な会食の場だったり、大掛かりなパーティの場であったりで数多くの情報が集まる、
その場で物事が決まり、国政さえも調整される、
この中で、異色なのは、衆議員のまとめ役の一人で、次期貴族院候補だった。
高層ビルの大窓から阿蘇山が見えた。
九州では九重山、阿蘇山、桜島、雲仙、開聞岳がマグマ発電の候補になり、数百の試掘地が確保され、
数か所でボーリングが試掘されていた。
マグマ発電は、千島列島の阿頼度(あらいど)島で成功が確認され、
列島の60ヵ所がマグマ発電の候補地となり、
九州では、九重山、阿蘇山、桜島、雲仙、開聞岳でマグマ発電が決まっていた。
マグマ発電が軌道に乗れば、九州全域の電力をまかなえる、
いずれ、列島の電力が半島にシフト送電され、半島の電力が大陸へとシフト送電され、
カザークの全て、ソビエトの東4分の1、中国の沿岸の電力全てを賄える。
老練そうな老人が若い衆議員に声をかけた。
「窓際が好みかな」
「人見知りでして」
「若いうちはパーティで人脈を作っておくものだ」
「はい、ですが驚きました有名人ばかりで、天上人の気分ですよ」
「欧米の会合に比べたらままごとのようなものだ」
「欧米は、もっと大きいのですか」
「虚飾も凄いが、話す内容は戦略的で交戦的だな」
「戦略的と言いますと」
「彼らの頭の中を覗くとな、欧米諸国と日本は交戦状態にあると言ってもいい」
「そんな」
「砲火を交えず、軍隊を動かさずとも、情報と経済で交戦状態にあるのだよ」
「そ、それにしてはずいぶんと落ち着いていらっしやる」
「彼らの手口はわかってるし。挑発に乗らなければいい」
「あとは口車に乗らず、堅実であれば付け込まれまい」
「突然、攻めてくるといったことはないのですか」
「アメリカの開戦権は議会にある」
「だからできることは、強請りたかり、買収、暗殺、挑発くらいのものだ」
「調子に乗ってアメリカに行った議員が何人も弱みを握られている」
「亡くなった山本長官もやられたそうだが」
「初耳です」
「まぁ いろいろあるから内密にな」
「はい。アメリカに行くのはやめときます」
「いやいや、特に儲け話しには気を付けろ」
「連中は底値で買った後、最高値で日本に売って人工的に破綻させ、不良債権を掴ませるからな」
「例え、アメリカ国内企業でさえ、タコが足を喰うように潰してしまう」
「そんなことを・・・」
「アメリカ政府や大手企業は詐欺紛いが一番儲かることを知っている」
「怖いですね」
「アメリカ人の言動は、用心すること、信じないことだ」
「特にアメリカ帰りの人間がこれはいい債権といったら注意だな」
「紙切れを掴まされて首を吊ることになるぞ。特にドル札はな」
「気を付けます。じゃ 中国に?」
「中国は資源購入と消費地でいい。洋上風力発電はいつでも移動させられる」
「中国投資は、アメリカとイギリスにやらせておくがいい」
「どうせ、インフレで利権拡大とデフレで利権強化を繰り返して、貧富の格差を広げるだろう」
「そして、意図的に暴動と反乱を起こさせて潰し、さらに利権を拡大するつもりだ」
「一番意図してるのは日中戦争だろうが」
「自作自演劇に日本や中国を巻き込ませなければいい」
「日本は中国で投資するとしたらチベットだろうな」
「それ以外は、非ユダヤ資本の強い国に投資している」
「なるほど・・・そういった裏事情が・・・」
「まぁ こういう場にいれば情報が集まって共通認識になってしまうがな」
「全日本国民に聞かせたいくらいです」
「この場もそうだが、その種の会合はオフレコが原則だ」
「この手の政略観、戦略観の多くは推測に過ぎず、証拠もないのだよ」
オーストラリア
大鑽井(グレートアーテジアン)海
鋳鉄製の漁礁が並べられ
最低地では水道管から海水が送り込まれていた。
大鑽井盆地だけでなく、幾つもある干湖にも海水が供給されている。
「ここが海になる。信じられない光景になりそうだ」
「太陽光熱発電の余剰分で送り込んでますので、発電所を増やすほど、海水は増えるはずです」
「たくさん、資源を持って行かれそうだな」
「そうなりますね」
「まぁ 国民も資源担保保証券なら好きなだけ、資源を持って行っていいと考えてる節がある」
「即金より保証金が好みで?」
「節税対策だし、換金紙幣の代わりだよ。金でなくても、金属でも同じことだ」
「それに、保証券が紙幣に似てるしな」
オーストラリアの担当者は “日本中央金属銀行券 工業用ダイヤ 1t” と書かれた券に魅入った。
金融価値はない。しかし、等価の資源が担保されている。
「時に、深さはどのくらいになるのかね」
「いつまで続けるかは、オーストラリアの決めることですが最大深度100mから150mくらいでしょうか」
「いいねぇ クジラでも飼えそうだ」
「確かに」
「そういえば養殖用の高層ビルも考えてるそうじゃないか」
「水槽となると重くなるので、まだ、検討中ですよ」
「ボトリオコッカス生成用高層ビルは、燃料ですので問答無用で建設してますが」
「そういえばより大型の高層ビルを検討してるとか」
「ええ、地震のない国なら全高1000mは行けますよ」
「そうか。よかったよ。オーストラリアは地震のない国だ」
「ですがアメリカは地震兵器を開発してるので、ある程度耐震性があるべきでしょう」
「まったく、あの国は、利己主義と拝金主義で見境をなくしている」
仙台沖
空母 雷鳳
飛行甲板上を陽炎に似た双発戦闘機 霧風 が飛び立っていく
まだ試作生産中だったものの、空母での実証運用は必須だった。
「いいじゃないか」
「ええ、今は代替部品ですが、支障がなければ複合素材に切り替えていくはずです」
「エンジンはバージョンアップできそうなのか」
「同径のまま、あと、3パーセントほど向上できるかもしれませんね」
「双発だから6パーセントの向上か。いいねぇ」
「機体ももっと軽量化しますよ」
「ますますいいねぇ・・・」
『海底に、何か。反応があるようだが』
『ま、まさかこんなところに』
『唐突の出航に。無計画の対潜哨戒に。正体不明の・・・』
「ソナー手。どうした?」
「艦長。パターン白。海底に潜水艦3隻を探知しました」
「座標は・・・」
提督と艦長がソナー計を見つめる。
「沿岸から65kmか・・・」
「味方艦じゃないだろうな」
「いえ、この海域にはいません」
音紋照合でアメリカ潜水艦とわかっていた。
「メキシコの “Ojos de la gente” の情報だと、第18死徒の来襲らしいが・・・」
「領海・接続海域の外ですね」
「人工地震を起こされてはかなわんから撃沈してやるか」
「し、しかし、それは・・・」
「無人潜水艦の巻潮をぶつけられるか?」
「いけると思います」
「ふっ 逆落としで、ぶつけろ」
「はっ」
その日、仙台沖で爆発が起き、津波が東北に押し寄せた。
高波は洋上風力発電の堤防を幾つも乗り越え、右に左に流されぶつかり、
海岸線にたどり着いた時には防波堤で食い止められた。
アメリカは原子力潜水艦3隻を失い、日本は無人潜水艦1隻を失った。
そして、数週間後、1隻の原子力潜水艦が大破したまま真珠湾に帰還した。
日本は、仙台沖でアメリカ潜水艦が事故を起こし、
不自然な核爆発と人工的な地震と津波が起きたと公表し、
日米共同管理区交渉の停止と、
ニューヨーク株式市場から日本資本が退き、株価が暴落した。
アメリカ合衆国大統領リンドン・ジョンソンは支離滅裂な言い訳をした後、沈黙し、辞任した。
中国 上海
日本のゼネコンが高層ビルを建設していた。
巨大な高層ビルを10棟も建てれば日本国内に1棟建てることができた。
対価は資源で莫大な鉱物資源が日本に流れ込み、
1棟建てれば階層の一つフロアが得られた。
テーブルは、上海ガニが山盛りになっていた。
日本の洋上発電所が沈めた漁礁が底網漁をやめさせたものの、
上海ガニを守って育て漁獲を安定させていた。
もっとも重金属や化学薬品の流出が海を汚しつつあったが、
まだ危険な量ではないと報告を受けていた。
中国人と日本人
「最近、景気が悪いある」
「きっと、日本の株を売ったからでしょう」
「お、落ちると思ったある」
「仙台沖で地震が起きて津波が押し寄せるとでも思っていたのでしょうか?」
「そ、そんなことないある」
「では数日前から東北の企業の株が売られたのは偶然ですね」
「ぐ、偶然ある」
「なるほど・・・」
「日本のチベット投資はよくないある」
「あれは国策なので変えようがないですね」
「じゃ 不買運動ある」
「どうぞ」
「平気あるか」
「電気も買わないのなら発電所も引き上げましょう」
「い、いや、それは駄目ある」
「日本の発電量が増えてるので、さらに中国の内陸に送電できるでしょう」
「そうしてもらうと、うま味が増えるある」
「日本に工場を作って欲しいある」
「中国での工場建設や機械輸出は国策で禁止されてる」
「なぜある。ほかのほかの国ばかり投資して、ずるいある」
「反日教育してるので難しいですな」
「アメリカに賄賂貰った政治家と官僚がやったある」
「ほかの国では反日教育なんてしませんよ」
「何とか、してみるある、工作資金が必要ある」
「反日教科書をやめたら払いましょ」
「先に欲しいある」
「中国人は信用できないのでね」
「・・・・・」 むっすぅ〜
「じゃ 信用できるように。ジョンソン大統領はケネディー大統領暗殺の関係者かもしれないある」
「知ってるよ」
「知ってたあるか・・・」
「アメリカは石油価格を上げ、需要を起こすためだけに戦争したがってる節がある」
「日本は脱石油と電化を進めることで、アメリカの石油戦略に巻き込まれないようしてます」
「中国もアメリカの手に乗らなければいいのですが」
「中国は裏切り者と外資を追い出すために戦争したいある」
「そうでしょうな・・・」 苦笑い
日本の商品、穀物、作物、肉類、加工食品が流れ込み、中国の富裕層が購入していく、
租界株5パーセントに過ぎない日本商品が売り上げの7割を超えていた。
元華租界は租界内の商品売買手数料を引き上げていた。
元華租界
「最近、中国漁船が漁をせず、洋上発電所から日本商品を買ってるぞ」
「漁船が漁をしなくなるとは世も末ですな」
「密輸じゃないか、行先は日本の洋上発電所だ」
「租界の売買手数料を引き下げてくださいよ。中国国民が困ってるじゃないですか」
「日本は、そんなに世界中の資源を集めてどうするつもりだ」
「商品を作って、海外に売ってるだけですが」
「日本人はもっと遊んだらどうだ」
「ですよね」
「「「「「・・・・・」」」」」
「お前ら日本人は世界中の生産力を滅ぼし、資源を奪い取ってるんだぞ」
「それは、軍隊で他国を侵略するより恐ろしいことだ」
「でも、あなた方も、日本の金属引き換え券を持ってるじゃないですか」
「「「「「・・・・・」」」」」
ソビエト連邦で100万人以上の都市は30都市に及び、
一つの都市に対し、一つ以上の高層ビルが建ち始める。
首都モスクワには10棟近くが建ち始め、
共産党幹部、軍部、テクノクラートの財布は、日本の金属券が何百枚と懐に入っていく、
それは紙幣ではなかったものの、資源としての価値が担保されており、
不換金紙幣よりましと思われていた。
なにより紙幣でないことが死刑を免れやすい効果があった。
街のレストランでパパイヤ、マンゴ、パイナップル、バナナが店頭に並び始めていた。
無表情なはずのロシア人が、日本人を見るとなぜかしら和らいでいた。
ロシア人と日本人
「これほどの熱帯作物が作れるとは素晴らしいビルだな」
「農業国のソビエトで農業ビルでよかったので?」
「冷害で餓死するよりましだ」
「それに南国の作物は人気がある」
「そういえばロシア人はアイスクリームが好きですよね」
「アイスクリームはソビエト共産主義体制を支える最強のアイテムだ」
「日本製のアイスクリームを今度試してみますか」
「そうだなぁ それでまた資源を持って行くんだろうな」
「あなたもお金持ちになれますよ」
「共産主義下ではそれほど、紙幣に価値があるわけじゃない」
「しかしまぁ 何かの足しにはなる」
「時に日本の会社はMiG21のエンジンで双発機を作ってくれるそうじゃないか」
「え、あぁ 確か、趣味で戦闘機の機体を作ってるという会社がありました」
「・・・ひとつ、作ってくれ」
「なんですと」
「だからソビエトが “Seven dwarves” にR11Fエンジンの双発迎撃機を発注する」
「「・・・・」」
Sdストリボーグ (MiG21×2)
全長16m×全幅12m×全高5m 翼面積38u
空虚重量6519kg/最大重量12850kg
推力5740kg×2 最高速度2125km/h 航続距離2220km
30mm機関砲NR30×1(固定武装) K13空対空ミサイル×8
イスラエルは第一次中東戦争(1943年〜1944年)による建国以来、
パレスチナ人、ヨルダン人と内戦を繰り広げていた。
世界各国の携行兵器がパレスチナ・ヨルダンゲリラへ流れ込み、
イスラエルは、持続的な内戦状態にあった。
第二次中東戦争(1956年〜1957年)でイスラエルはシナイ半島を制圧し、
その後の内戦は、アラブ・イスラム諸国の義勇兵もイスラエルに参戦した。
イスラエルは国土統治のため世界中からかき集めたが、
優れた携行対戦車兵器によって各地で戦車が破壊されていた。
しかし、建国から戦争状態にあるイスラエルは近代戦の戦訓が集まり、
当然、戦車設計でも先端を行く、
騎馬戦車メルカバ
全備重量60.0t
全長8.63m(車体長7.45m)×全幅3.70m×全高2.64m
最大出力750hp 航続距離400km 最大速度46km/h
51口径105mmライフル砲M68A1×1(62発) 7.62mm機関銃FN-MAG×3 (10000発)
60mm軽迫撃砲M140×1
乗員4名
日本人とユダヤ人将校
「こりゃまたぁ・・・」
「どうです。日本でメルカバをライセンス生産をすれば国防は万全」
「はぁ しかし・・・重い上に、でかいですな」
「輸出規制しますが自由にライセンスしていただいても構いませんよ」
「り、離間の計ですか・・・」
「航空機はともかく。日本が中東に戦車を輸出されるのは困りますからな」
「そうですね・・・」
「高千穂はイスラエル。日本はアラブと分担してますが戦車のライセンスとなるとそういう風にもいきませんな」
「日本は、ユダヤ資本に恩を売る方がいろいろいいかと思うのですよ」
「恩と言いますと」
「国際中洋新幹線の事ですよ」
「しかし、国際中洋新幹線は、仏教、ヒンズー教、イスラム教をまたいでますよ」
「ユダヤ教だけでなく、キリスト教系のアメリカとイギリスも相当に怒ってますので」
「ああ・・・確かにバランスはとらないと駄目でしょうねぇ」
「まぁ ライセンス料がイスラエルに入ってくるのなら、日本は、よりユダヤの友好国になりますし」
「イスラエルの高層ビル建設需要も増えますし」
「日本がライセンス生産してくれたならイスラエルの工業力は世界で認められますから」
「なるほど・・・しかし、アラブの高層ビル建設も多いですし・・・まぁ 政府には伝えますよ」
「ライセンスが決まれば、イスラエルに支障ない程度、あの連中の情報も流せますよ」
「あの連中・・・」
「あの悪党共の情報」
「なんでまた」
「いえねぇ イスラエルはイスラエルで、足を地に付けて生きてるわけですし」
「同じユダヤ人でも違う価値観を持ち始めたというか・・・」
「日本人の気骨ある態度なら組んでもいいかと」
「なるほど国土を礎にした国益を優先したいわけですね」
「そういうことですよ。いま、地に足がついてない連中との軋轢が広がってましてね」
「わかりました。全力で検討してみますよ」
車体を複合素材、
エンジンを電気・ディーゼルのハイブリット、
車輪16個をインホィールモーターにするのは容易に思えた。
中国
F104戦闘機が並びんでいた。
そして、格納庫の中にノースロップF5フリーダム・ファイター戦闘機が納入されていた。
全長14.6m×全幅8.13m(翼端ミサイル発射レール無し)×全高4.4m 翼面積17.28u
空虚重量4349kg/最大離陸重量11187kg
J85GE21推力2270kg×2 航続距離222km/2863km 最高速度1960km/h
20mm機関砲×2門 サイドワインダー、無誘導爆弾、
日本人と中国人
「ずいぶんと小柄な戦闘機ですな」
「元華銀行に売りつけられたある」
「中国の防空で必要なのでは?」
「F104でパイロットが殺されたある」
「F5は?」
「よくないある。性能が低いある」
「国産戦闘機を開発してはどうです」
「そんな工場はないある」
「なるほど、大変ですな」
「日本が機械を輸出しないからある」
「チベットが危機に晒されますからね」
「鉄道施設ならお手伝いできますよ」
「もし “Seven dwarves” に発注したらどうあるか?」
「ああ・・・連中は好きで戦闘機を作ってるので喜んでやるでしょうね」
「日本政府は反対しないあるか」
「民間会社だから下手に手を出すと、国民に総スカンを食うし」
「町工場が休日を利用して機体部品を作ってる、止めてもほかの町工場が作る」
「武器を売ってるわけじゃなく、リスクの低い機体に集中してる」
「交渉したら作ってくれるかもしれない、というより既に企画してかもしれないな」
「本当あるか?」
「たぶん」
Seven dwarves社
J85GE21(推力2270kg)エンジン2基を上下にし、左右に並べた機体を開発していた。
その機体はF5を一回り大きく、洗練させたものになった。
全長16m×全幅12m×全高4.4m 翼面積36u
空虚重量7349kg/最大離陸重量20187kg
J85GE21推力2270kg4基(推力9080kg) 航続距離300km/2563km 速度2260km/h
20mm機関砲×1 ハードポイント10基
設計室
「・・・なんか、国防大臣と空軍大将も真っ青になって帰っていったけど」
「いくら複合素材が使えても親方日の丸の金くれ怠惰官僚だからなぁ 意気込みが違うよ」
「とはいっても、これ、買う国あるかな」
「この戦闘機は強いよ。小型ジェットエンジンは推力重量比がいいから最強かも」
「エンジン4つだからな」
「コストと燃費は、最悪。産油国じゃないと無理だろう」
「吸気口2.5倍にしてるから中高度で強いと思うな」
「機体は15億だよ」
「15億で売るとアメリカが怒る」
「いくらで売れって?」
「40億以上」
「ボリ過ぎて後進国に売れないだろう」
「というよりドル安にしろよ。なんで360円なんて出鱈目なドル高円安やってるんだ」
「1ドル200円くらいならバランスがいいだろうけど」
「だからアメリカは、海外労働者を低賃金で雇って、国内労働者を抑え込む」
「そして、海外のモノを安く買って、王様生活したい」
「そんなことやってるから赤字財政と貿易赤字になるんだ」
「権力者は独裁が究極の目標だから、国内の貧富が大きくなっても屁とも思わない」
「日本はそうなりたくないな」
「あと、海外で工作するときドル高は都合がいい」
「工作資金かよ」
「日本のホテルで、ずっと借り住まいし続けてる工作員もいるらしいよ」
「工作資金はともかくとして。情報収集力の意欲は見習うべきだな」
「そういや、営業がアメリカでロビー活動やったらしいけど」
「戦闘機造るのやめて、探査衛星作らないかって持ちかけられて、面白かったそうだ」
「探査衛星か。いいねぇ 両方作りたい」
「おれ、そういうの好きそうな学生に心当たりある」
「おいおい、戦闘機をやめさせるために探査衛星って言われてるんだぞ」
「なら嫌だ」
「しかし、ロビー活動は、ドル高だから議会票にならず効果が現れにくい」
「アメリカ人は機密防衛が難しいかもしれないな」
「逆に機密管理が厳しい。コカコーラとか、どうやって製造しての工員がわからないようにしてる」
「利己主義と拝金主義が進むと買収社会になるわけか。アメリカで格差が広がるわけだ」
ドイツ帝国
日独共同管理区キービッツ
ドイツ人と日本人の学生たち
「最近、ドイツの議会は大騒ぎだな」
「世紀の金融改革、社会改革になると思うよ。日本も真似したら」
「あははは・・・」
「まぁ 日本の国民基金に刺激されたんだけどな」
「驚くべき改革と言えるね・・・・」
カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ カタッ
「凄い、ロボット牛だ」
マイクロ波道路の上を電気自動牛が引っ張る牛車が移動していた。
ドイツ人は、器用に足を動かすロボット牛に目を見張り、平安風の客車に乗りたがった。
「日本じゃ遊園地にあるらしいよ」
「すげぇ〜 ジーンリッチの俺でも作れないのに」
「日本人も有人宇宙船は上げてないけどな」
「バイエルンはドイツの希望だけど。日本のロボット牛もいいよな」
ドイツ人の学生が自動牛に近づくと自動的に停止する。
牛の頭を撫でると頷き、
もぉーーー!!!
「「面白〜!」」
ドイツ帝国議会
「・・・である」
「ぎ、銀行を何だと思っている」
「我々はドイツ人だ」
「なぜ、ユダヤの世界の富を搾取する金融システムをなぜ続ける必要がある」
「どうせ、ドイツ銀行は、アメリカとイギリスの銀行に後れを取ってるし」
「ユダヤ人に騙されてばかりのドイツ銀行になんの価値がある」
「だ、だったら、日本の真似して国民基金を・・・」
「絶対に嫌だ! だれが黄色い猿の真似なんかするか。ふざけんな!!」
「「「「・・・・」」」」
公務交付金の議論が過熱していくうちに、
銀行資産を全国民に分配する銀行廃止論が浮かび上がった。
これは、日本の公定歩合を担保する国民基金をさらに加速させ、
個人が銀行としてドイツ産業を支える改革となった。
「それでは賛成は起立を願います」
がたっ! がたっ! がたっ! がたっ! がたっ! がたっ!
「「「「「・・・・・・」」」」」
ドイツ帝国は独自の金融政策を執り、ユダヤ型の金融システムから脱却を図った。
公務交付金は公務銀行交付金となり、
ドイツの銀行は、世界中の銀行、企業、政府との取引を決済後、
全銀行資産がドイツ国民に分配され
ドイツ中央銀行は、個人の遺伝子口座に無利子の金額を直接、振り込むことになった。
多くの産業がドイツ人個人に対し、就業だけでなく、
配当を表明して投資を呼びかけた。
むろん、公務銀行交付金の名称は伊達ではなく、
政府は、個人に一定期間の労働を課すことが可能になった。
ドイツ産業は個人の公務銀行交付金からの投資が最大の投資先となり、
利息や配当は個人、政府、他業者との契約だけとなった。
ドイツ帝国の公務銀行交付金制度は日本の国民基金に誘発されたものだったが、
執行されると、激震となって全世界を揺るがした。
黙示録
“わたしはまた、新しい天と新しい地とを見た”
“先の天と地とは消え去り、海もなくなってしまった”
“また、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意をととのえ”
“神のもとを出て、天から下ってくるのを見た”
“また、御座から大きな声が叫ぶのを聞いた”
“「見よ、神の幕屋が人と共にあり、神が人と共に住み”
“人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐいとって下さる”
“もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。
“先のものが、すでに過ぎ去ったからである」”
“すると、御座にいますかたが言われた”
“「見よ、わたしはすべてのものを新たにする」”
“また言われた、「書きしるせ。これらの言葉は、信ずべきであり、まことである」”
“そして、わたしに仰せられた”
“「事はすでになった”
“わたしは、アルパでありオメガである”
“初めであり、終わりである”
“かわいている者には、いのちの水の泉から価なしに飲ませよう”
“勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう”
“わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる”
“しかし、おくびょうな者、信じない者、忌むべき者、人殺し”
“姦淫を行う者、まじないをする者、偶像を拝む者”
“すべて偽りを言う者には、火と硫黄の燃えている池が、彼らの受くべき報いである”
“これが第二の死である」”
“最後の七つの災害が満ちている七つの鉢をもった七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った”
“「さあ、来なさい。小羊の妻なる花嫁を見せよう」”
“この御使は、わたしを御霊に感じたまま、大きな高い山に連れて行き”
“聖徒エルサレムが、神の栄光のうちに、神のみもとを出て天から下って来るのを見せた”
“その都の輝きは、高価な宝石のようであり、透明な壁玉のようであった”
“それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり”
“それらの門には、十二の御使がおり、イスラエルの子らの十二の部族の名が、それに書いてあった”
“東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった”
“また都の城壁には十二の土台があり”
“それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった”
“わたしに語っていた者は、都とその門と城壁とを測るために、金の測りざおを持っていた”
“都は方形であって、その長さと幅は同じである”
“彼がその測りざおで都を測ると、一万二千丁であった”
“長さと幅と高さとは、いずれも同じである”
“また城壁を測ると、百四十四キュピトであった”
“これは人間の、すなわち、御使の尺度によるのである”
“城壁は壁玉で築かれ、都はすきとおったガラスのような純金で造られていた”
“都の城壁の土台は、さまざまな宝石で飾られていた”
“第一の土台は壁玉、第二はサファイヤ、第三はめのう”
“第四は緑玉、第五は縞めのう、第六は赤めのう、第七はかんらん石”
“第八は緑柱石、第九は黄玉石、第十はひすい、第十一は青玉、第十には紫水晶であった”
“十二の門は十二の真珠であり、門はそれぞれ真珠で造られ”
“都の大通りには、透き通ったガラスのような純金であった”
“わたしは、この都の中に聖所を見なかった”
“全能者にして主なる神と小羊とが、その聖所なのである”
“都は、日や月がそれを照す必要がない”
“神の栄光が都を明るくし、小羊が都の明かりだからである”
“諸国民は都の光の中を歩き、地の王たちは、自分たちの栄光をそこに携えて来る”
“都の門は、終日、閉ざされることはない”
“そこには夜がないからである”
“人々は、諸国民の栄光とほまれとをそこに携えて来る”
“しかし、汚れた者や、忌むべきこと及び偽りを行う者は、その中に決して入れない”
“はいれる者は、小羊のいのちの書に名をしるされている者だけである”
“御使はまた、水晶のように輝いている命の水の川をわたしに見せてくれた”
“この川は、神と小羊の御座から出て、都の大通りの中央を流れている”
“川の両側にはいのちの木があって、十二種の実を結び”
“その実は毎月みのり、その木の葉は諸国民をいやす”
“呪われるべきものは、もはや何ひとつない”
“神と小羊との御座は都の中にあり、その僕たちは彼を礼拝し、御顔を仰ぎ見るのである”
“彼らの額には、御名がしるされている”
“夜は、もはやない。あかりも太陽の光も、いらない”
“主なる神が彼らを照し”
“そして、彼らは世々限りなく支配する”
“彼はまた、わたしに言った”
“「これらの言葉は信ずべきであり、まことである”
“預言者たちのたましいのか神なる主は、すぐにも起こるべきことをその僕たちに示そうとし”
“御使をつかわされたのである”
“見よ、わたしは、すぐに来る。この書の預言の言葉を守るものは、さいわいである」”
“これらのことを見聞きした者は、このヨハネである”
“わたしが見聞きした時、それらのことを示してくれた御使の足もとにひれ伏して拝そうとすると、彼が言った”
“「そのようなことをしてはいけない”
“わたしは、あなたや、あなたの兄弟である預言者たちや”
“この書の言葉を守る者たちと、同じ仲間である。ただ神だけを拝しなさい」”
“またわたしに言った”
“「この書の預言の言葉を封じてはならない。時が近づいているからである”
“不義な者はさらに不義を行い、汚れた者はさらに汚れたことを行い”
“義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」”
“「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれの仕業に応じて報いよう”
“わたしはアルパであり、オメガである”
“最初の者であり、最後の者である。初めであり、終わりである”
“いのちの木にあずかる特権を与えられ”
“また門をとおって都に入るために、自分の着物を洗う者たちは、幸いである”
“犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者”
“また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている”
“わたしイエスは、使いをつかわして諸教会のために、これらのことをあなたがたにあかしした”
“わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」”
“御霊も花嫁も共に言った、「きたりませ」”
“また聞く者も「きたりませ」と言いなさい”
“かわいている者は、ここに来るがよい”
“いのちの水が欲しい者は、価なしにそれを受けるがよい”
“この書の預言の言葉を聞く全ての人々に対し、わたしは警告する”
“もしこれに書き加える者があれば、神はその人に、この書に書かれている災害を加えられる”
“また、もし、この書の言葉をとり除く者があれば”
“神はその人の受くべき分を、この書に書かれている命の木と聖なる都から、とり除かれる”
“これらのことをあかしするかたが仰せになる”
“「しかり、わたしはすぐに来る」。アァメン、主イエスよ、きたりませ”
“主イエスの恵みが、一同の者と共にあるように”
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月夜裏 野々香です。
日本に誘発されたのか、ドイツ帝国は銀行そのものを廃止してしまいました。
この事件後、アメリカとイギリスは、民衆に詰め寄られ、
ついにユダヤ金融支配は終結してしまいました。
その後の歴史はどうなっていくかというと
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・・・・・・・
・・・・・
・・・
『白亜の遺産』は、一部完ということにします (笑
ノブレス・オブリージュ連邦 (東南アジア) 首都シンガポール
フランス領シュドガリア (インドシナ)
オランダ領エズナルホラント (インドネシア)
チベット自治区 日系12資源採掘コロニー
第01 睦月(むつき)=クロム鉱 第02 如月(きさらぎ)=銅山鉱、
第03 弥生(やよい)=リチウム鉱 第04 卯月(うづき)=石油、
第05 皐月(さつき)=クロム鉱 第06 水無月(みなつき)=リチウム鉱、
第07 文月(ふみつき)=ダイヤモンド鉱 第08 葉月(はづき)=鉄鉱石、
第09 長月(ながつき)=石油 第10 神無月(かんなづき)=リチウム鉱、
第11 霜月(しもつき)=銅山鉱 第12 師走(しわす)=クロム鉱、
日本製 騎馬戦車メルカバ
全備重量50.0t
全長8.63m(車体長7.45m)×全幅3.70m×全高2.64m
1基40kw×16基640kw 870馬力 航続距離700km 最大速度50km/h
51口径105mmライフル砲M68A1×1(62発) 7.62mm機関銃FN-MAG×3 (10000発)
60mm軽迫撃砲M140×1
乗員4名
砲身は同じ。装甲は複合素材。エンジンはハイブリット。
見かけはメルカバ1世代、中身はメルカバ2世代くらいでしょうか (笑
Revelation and the final chapter in the banking system abolished
第33話 1964年 『民間人が趣味で戦闘機を作ってる国』 |
第34話 1965年 『銀行制度廃止と黙示録最終章』 完 |