月夜裏 野々香 小説の部屋

    

天ぼた系 火葬戦記 『神火風』

 

 第56話 2000年 『亡国利権と朝寇』

 

 宇宙空間の人の移動が増え、新型宇宙船の建造が進んでいた。

 3200t級あやなみ型宇宙船は、直径18m×全長120mで、規格は、あけぼの型宇宙船と変わらない、

 しかし、宇宙空間で建造された船体で、外郭装甲が厚く、内郭隔壁の仕切りは、薄かった。

 地球から打ち上げたカプセルをドッキングさせた4200t級あけぼの型宇宙船より合理化され、軽量化されていた。

 そして、最新の荷電粒子発電4475kw(6000馬力)2基が装備され、

 表向き、太陽光セイルと、イオン推進で宇宙を飛ぶ、

 あやなみ型24隻が建造が進むと、宇宙開発事業関係者を運んだ。

 

 一方、アメリカの宇宙戦艦は、USS宇宙戦艦テキサス、メインの2隻で、

 スペースシャトルで直径4.4m×長さ16mの宇宙カプセルを打ち上げ、

 カプセルを19列(直径22m)×10連(160m)でドッキングさせたものだった。

 テキサスとメインは、数度の遠征の後、バンアレン帯の内側に引っ込み、示威行動に移行していた。

 3隻目を建造する動きが、あったものの、

 ドイツとロシアが宇宙探査と開発に集中すると、アメリカも探査船打ち上げに切り替えるよりなく、

 採算効率の悪いスペースシャトルは、アメリカの宇宙開発の足を引っ張った。

 そして、宇宙開発を立て直そうとしてもそれをさせない国情が作られていた。

 アメリカ経済は、貧富の格差を維持するため既得権が有利な金融と財政を繰り返していた。

 利権を持つ金持ちは、ますます金持ちとなり、

 利権を持たない貧乏人は、ますます貧乏人となっていく、

 借金返済のための労働者が急増し、日雇い労働者の勤労意欲は低下の一途を辿っていた。

 アメリカ製品は、日本製品の攻勢で人気のない2流品になりさがり、

 ほとんどの企業が製品を作っても売れず、赤字となっていた。

 産業は機械を動かすこともできず、雇用すら維持できなくなっていた。

 当然、アメリカの国力と生産力は、日本に抜かれていた。

 とはいえ、アメリカ経済の再建は、それほどむつかしくなかった。

 アメリカ国民に紙幣をバラマキ、

 利権繋がりでなく、純粋な競争原理で消費を促進させ、

 権力構造の新陳代謝を促すだけだったが、回転扉のうまみは大きかった。

 その既得権を失いかねない政策に移行できるわけもなく、

 共和党と民主党の既得権と、新興勢力の死神党の対立が深まっていた。

 アメリカ合衆国 白い家

 国勢調査報告書が集まっていた。

 「次の選挙は負けそうだな」

 「そりゃ 負けるだろう」

 「死神党は富裕層への大増税を決めてるし」

 「金融は、国民に一律1000ドルのバラマキで」

 「国民が2000ドルを直接、各行政機関の口座に振り込んで財政を決める方向に向かっている」

 「むろん、税金分のから補正予算をひねり出すことはできるが」

 「各行政機関は、どの企業に委託するかを決めることしかできなくなる」

 「うまみは5分の1以下ですな」

 「いや、モラルが高まるし、金に媚び人事が減ると、10分の1以下だろう」

 「「「「・・・・」」」」 ため息

 「大統領選は?」

 「まぁ 今年は辛うじて勝てると思うが、次は負けるな」

 「日本が悪い」

 「アメリカの死神教にも死神党にも日本人は、ほとんどいないよ」

 「それ以前に日本とアメリカを比較したら、アメリカ政府が悪いって誰でも思う」

 「国民性でアメリカ人が日本人に負けてると思わなければね」

 「そう思うくらいならアメリカ人は、アメリカ政府のせいにするよ」

 「日本と日本人を劣化させられないのか」

 「朝鮮人に日本劣化作戦を遂行させてる」

 「利権で日本をバラバラに細分化させて、憎み合わせ。貧富の格差を広げて空中分解させる」

 「それは、いつ頃?」

 「数十年後」

 「アメリカは、それまでもたいない。暴動か、クーデターか、革命だ」

 「もう、戦争するしかないのでは?」

 「どこと?」

 「「「「・・・・・」」」」

 「このままでは利権を失う」

 「だが、軍も死神党に票を入れてる時代だ」

 「機動部隊が戦争をボイコットしたら、国家権力はどうなる?」

 「手頃なのは、メキシコだがな」

 「メキシコ軍を挑発しても仕掛けては来ないだろう」

 「むしろ、アメリカ軍の士気が低下する事の方が問題だよ」

 「アフリカとかは?」

 「アメリカ人を人質に取って殺すとか・・・」

 「テロリストがアメリカのワールドトレードセンターを爆破するとか」

 「「「「・・・・・」」」」 にや〜

 

 

 

 

 宇宙開発省

 火星部 衛星フォボス課

 どうせ火星に落ちるのなら、2001年に火星に落とし、気圧を上げ、火星開発に役立てよう計画。

 一部、嫌がらせ的な反対があった。

 しかし、日本の宇宙開発力は圧倒的で、

 仮に反対派が、アメリカの宇宙戦艦テキサスとメインを火星軌道に送ったとしても強行できた。

 問題を複雑にしたのは、日本国内に推進派と慎重派が混在し、

 アメリカ、ロシア、ドイツ、中国などにも火星開発を急がせたい勢力と反対派が混在していることだった。

 

 元々 質量を打ち上げて惑星軌道に乗せるのが大変で、

 落とすのは、勿体無いという意見は根強く、

 小天体の回避と軌道制御は、宇宙開発で重要な能力だった。

 また火星に落とすにしても直前に中心核を核爆発させ、

 地表激突の規模と、被害をコントロールすべきの意見もあった。

 そのため、フォボスにもマニピュレーターを設置し、

 岩塊を削り取って一部を火星に落として事前計算したり、

 ダイモスに材料を送るなどしていた。

 そして、フォボス落下への反発は、まったく、別なところにあって

 水星部では、水星を金星か、地球のラグランジュ4に移動させよう計画が浮上していた。

 成功すれば水星を太陽から離すことができ、水星開発は飛躍的に進む、

 それどころか、水星質量の約70パーセントが鉄とニッケル等の金属。30パーセントが二酸化ケイ素で、

 利用できるなら太陽系開発が飛躍的に進む、

 そのため宇宙開発省でシミュレーションが繰り返されており、

 フォボスの軌道脱出を水星の軌道脱出のテストケースにする案が浮かび上がっていた。

 関係者たち

 「ロケットを惑星から打ち上げるんじゃなくて、ロケットで惑星とか、衛星の軌道を変えるなんて冗談きつい」

 「特に太陽に近い水星を持ち上げるのは大変そうなんだが」

 「それを置いとくとしてもだ」

 「水星を金星か、地球のトロヤ群。ラグランジュ4に移動させるとしても、軌道を安定させる質量比がある」

 「主星は従星の25倍以上の質量が必要なのに、金星は、水星の14.75倍しかない」

 「地球は?」

 「地球は水星の18.1倍だから足りない」

 「じゃ 木星のトロヤ群まで移動させるか」

 「そなことしたら小惑星帯を横切ることになるから、小惑星の軌道が狂って、何が起こるかわからん」

 「なにより、木星軌道にもトロヤ群がある」

 「フォボスはどこに?」

 「水星部は、フォボスを練習台に火星軌道のラグランジュ4に移動させようって、気になってる」

 「小惑星は小さいのがあるが、まぁ あまり気にする大きさでもないし、数も少ない」

 「水星部の野郎・・・人のシマに余計なことを・・・」

 「まぁ 政治家の一部が面白がってるし。慎重派の一部も検討すべき課題にしてる」

 「やれやれ、せっかく、フォボスを火星を落とす計画を進めていたのに、面白みのない計画を・・・」

 「フォボス落下がないと、気圧増加が見込めないから、火星開発が100年くらい遅れそう」

 「だけど、水星の移動に成功すれば、太陽系開発が100年進むのでは?」

 「軽量なカーボンやシリコンが開発の主力になってるけど。鉄とニッケルも使えるからね」

 「どの道、水星の移動は、すぐには、無理だよ」

 「神火人がかかりっきりでやっても、下準備だけで、数十年先になる」

 「フォボスの移動は、数年後で、もっと早い」

 「その頃には、アメリカ、ロシア、ドイツの宇宙開発が伸びてる頃でしょう」

 「そうだが、荷電粒子発電機は、日本が独占してるし。神火人もいる」

 「神火核の開発も まぁ その頃には って気がする」

 「神火人は、だいぶ減ってるけどね」

 「それでも当時の30代以下の神火人は、まだまだ若く見える」

 「別に金星と火星のラグランジュ4にこだわらなくても、金星と火星の間に適当な軌道があるんじゃないのか」

 「んん、あることはあるが、安定させにくい」

 「たぶん、反対派の嫌がらせって気がするね」

 「それより水星の軌道を変えるって、どれだけのエネルギーがいるんだ」

 「ツァーリ・ボンバ級核爆発を連続させて加速させて、太陽の重力井戸から脱出させるしかないだろう」

 「しかし、下手をすると、どこに行くかわからない」

 「水星は、足場が作れるの」

 「重力は、地球の38パーセント」

 「太陽熱でカーボン網が切れやすく、機械を固定させるのが困難で、まだ、大型の機械を設置できてない」

 「それでも金星より涼しいし、北極と南極のクレーターに氷があるので無人基地は置いてますよ」

 「ていうか、軌道脱出が計算通り行くのか気になる・・・」

 コンピューターのシミュレーションで水星やフォボスの軌道を変える計算が何度もやり直されていた。

 「水星部は、むくれるかもしれないが、フォボスは火星に落とす方がいいような気がする」

 「だが、フォボスの軌道を変えて、火星のラグランジュ4に移動させることができれば、水星の機動脱出に反対する勢力は減るだろうな」

 「かもしれないが、下手をしたら、日本が太陽系規模の災厄を起こしてしまうのでは?」

 「まぁ そうかもしれないが、水星のニッケルや鉄は、とっても欲しい」

 「水星の質量を地球の25分の1になるまで地道に採掘するのがいいような気がしますね」

 「堅実といえば堅実だが水星から鉄とニッケルを脱出させるのは、相当なエネルギーを必要とするよ」

 「採掘するための太陽エネルギーは、たくさん、ありますよ」

 「まぁ それは、そうだが太陽エネルギーを運動エネルギーに変えるのがね」

 「荷電粒子発電は?」

 「んん・・・そうだな・・・コントロールしやすいけど推進剤がないとパワー不足かな」

 

 

 

 浅間 (Asteroid 3753 Cruithne:クルースン) Q型 直径5km  公転周期363.99日

 氷とカーボンナノチューブとシリコンナノチューブの透明な膜が層を作り、

 小惑星 浅間 を覆って自転していた。

 赤道域は、1Gの引力があって、足元に宇宙が広がり、天井を見ると小惑星の地表が過ぎていく、

 氷の層と小惑星の隙間は、大気があって、なんとか呼吸ができた。

 狭いながらも1Gの床は、樹木が植えられ、

 形ばかりの小さな神社が作られていた。

 不思議な形の宇宙船が浅間にドッキングしようとしていた。

 マニュピュレーターが非合理な宇宙船を捉え、宇宙港へと引き込んでいく、

 「ハリボテとは言え、原寸大を見ると流石に感動するな」

 「本物の宇宙戦艦より先に映画用ハリボテ作るとか、なんの嫌がらせだか」

 「まだ、いらない、っていうのが大方の意見らしいけど」

 「まぁ 大昔の戦艦を宇宙に飛ばす発想は面白いよ」

 「大昔って・・・ まだ、見覚えてる人間が生き残ってるけど」

 「そうだっけ」

 「浅間で撮影が終わると、次は、火星。火星の次は、木星らしい」

 「ハリボテとは言え、映画会社も、お金持ちなことだ」

 「政府も補助金を出したんじゃないのか」

 「まぁ 安全性が増したってことでしょう」

 「撮影の成功で、もう少し、こっちの予算が増えれば、万々歳だけどね」

 「蟻塚生活に厭きていたから、開放感があるのは助かった」

 「しかし、平装で生活できるのは、この赤道区画だけだ」

 「ちょっと空気が薄い気がする」

 「1Gで大気を増やすと小惑星と当たって、乱気流になる」

 「もっと、氷の球体を大きくして、隙間を広げるべきだったな」

 「まぁ いい経験になったよ」

 「しかし、なんか、目が回りそうだ」

 「あまり太陽を見ないほうがいい」

 「近日点に近づくと、どうなの?」

 「太陽光発電と荷電粒子発電で、太陽側にアルファ粒子とベーター粒子を放出し。磁場も作ってる」

 「それがなくても氷と複合素材の層は、地球のバンアレン帯や大気より数十倍強い」

 「まぁ 厚みがないと遠心力と気圧で外郭層が吹っ飛んでしまうからね」

 「しかし、足元の宇宙が透明なのは、不思議な気がするね」

 「科学技術の粋でしょう」

 「月とかでもやりたい」

 「それだけの資材は、ないよ」

 「それに月は、火星と金星と並んで、各国の思惑が絡んでる」

 「小惑星とか。目に見えないところでやらないと・・・」

 “2番ゲートに、ヤマトのお客様が到着しました”

 「さてと、挨拶しに行くか」

 「だな」

 

 

 

 和洋州 (25万ku)

 各国の情報部は、日本の特別高等警察の主要施設を知っており、

 集音機や電磁波観測機など総動員して盗聴していた。

 そこで、特高も不定期にホテルを転々と移動し、摺り合わせを行うことも少なくない。

 京杭大運河に面したビルの一室に各地から集められた情報が集まっていた。

 「尖閣諸島向けの中国漁船が増えたのはアメリカの工作らしい」

 「なんで?」

 「地政学的に和洋州と日本と台湾を分断する小島だから、日本の反応も大きいだろう」

 「中国を尖閣に嗾けさせて、立場を変えた第二の盧溝橋事件にしたがってる」

 「またかよ」 

 「どうにか、日本の足を引っ張って、宇宙開発を断念させようって腹だろうな」

 「警備船を出して追い払ってるが、しつこいと思った」

 「中国に警告を出してるんだろう?」

 「中国政府に警告を出しても、漁船に金を払ってるのはアメリカの工作員だから関係ないかも」

 「中国人も人頭紙幣発行制度をとってるんだから、アメリカに買収されなくても」

 「基礎所得分より課税されて足りないのだろう」

 「まったく、国民基礎所得の意味が全くわかってない」

 「下克上が嫌なんだよ」

 「お金持ちに優遇するくせに、貧乏人が金を溜め込むと噛み付く」

 「取れるものから取る。弱者は余計なことを考えさせず、死ぬまで働かせるのが中国流」

 「アメリカもね」

 「そうか」

 「アメリカの方がモラルが高いが」

 「権力構造とか貧富の格差とか、中国とアメリカは似てる。力を持ってるのが軍閥ってこともね」

 「というより、国軍と海上保安庁も予算増加が嬉しいから、黙々とやってる感じ」

 「ったくぅ〜」

 「だけど、中国も核兵器を持ってる疑いがあるし。あまり強引な手は取りにくい」

 「やっぱし、アメリカが中国に核兵器のつくり方を教えたんだろうな」

 「ユダヤ資本は、潰しの効く中国・朝鮮移民を使って、反発するアメリカ国民を挫いて支配をしようって腹かも」

 「ふっ どうしようもない人たちだな」

 「もっと、死神教でアメリカに圧力をかけるか」

 「いや、もうすぐ、死神党が第一党になるから、それまでの悪足掻きじゃないの」

 「外国産宗教組織が母体の政党じゃ怒るだろうに」

 「怒った結果が、尖閣なんじゃないの」

 「そんな手に乗らないのが大人の対応でしょ」

 「宇宙に行ってるのに。今更、中国と事を構えたっていいことないしな」

 「宇宙開発局は、どういう意向?」

 「中国をなだめて、宇宙開発を推し進めたいらしい」

 「当然の反応か・・・」

 テレビでニュースが流れた。

 中国で暴動が発生し、火災が発生していた。

 「またか・・・」

 「今度の暴動は、大きいのか?」

 「中国は、12軍閥に分かれてるが、8つは、都市部に住む一等市民、農村部に住む二等市民に分かれてる」

 「貧富の格差は大きいし、毎日、どこかで暴動やってるから話題に困ったら流すんじゃないのか」

 

 

 

 国家運営は、金が必要だった。

 金貸し国家が紙幣発行する制度は、誰かが借用書を書くと紙幣が発行される。

 資本主義のルールに従えば貸し借りなのだが、

 金を借りるには担保やローンが必要で、さらに利息がつく、

 貧乏人は借金地獄で殺されるか、自殺に追い込まれてしまう。

 大企業は天下りがいて財政投資が受けられ、さらに控除があり、

 人質もいて、社員が路頭に迷うとか、取引企業も巻き込んで連鎖倒産するとか、

 既得権が圧倒的に有利なルールが、と言えた。

 一方、民主主義を守るには、選挙だけでなく、

 国民基礎所得も必要と、日本、中国、ベネズエラ、チリ、ドイツは人頭紙幣発行制度をとっていた。

 日本は、格差是正で国債と連動して2割発行されるが、

 中国型は、紙幣発行を国が8と、国民配分2の割合で固定していた。

 

 日本

 2000年 建設国債156兆と、国民基礎所得32兆が社会資本として循環していく、

 建設国債累計は960兆になり。国民基礎所得累計342兆に達していた。

 国債で発行された財政投資は、公務員と企業を中心にばら蒔かれ、

 その借金は、国民に振り分けられる。

 そのため国債の2割が民主主義の権利で一律、国民に配分される。

 社会資本形成で言うなら国民基礎所得の累計から建設国債累計を差し引くと618兆となり、

 国民所得の累計は、十年償還の建設国債を上回るため、将来的に国民負担はほとんどなくなる。

 これとは別に学制国債と、国防国債が作られるようになったが、まだ、金額は小さかった。

 東京 証券会社

 白人投資家たちと、日本人

 「これからは、金融ビックバン時代です」

 「世界中の金融商品を買って個人が儲ける時代です」

 「素晴らしい時代なのです」

 「「「「・・・・・」」」」 ぼんやり

 「日本人投資家は、もっとダイナミックな世界投機をすべきなのです」

 「しかし、国内の企業資本が増えたり減ったりすると、企業は、堅実に成長できなくなるのでは?」

 「そんなことはありません、株の上がり下がりこそが、企業の価値なのです」

 「ですがね。企業は、物やサービスを売り買いしてノウハウを得ながら利益を上げるべきで」

 「誰かの気紛れで企業価値を左右されるべきじゃないと思いますよ」

 「そ、そんなことはありません、チョッチョット、簡単に儲けましょう」

 「利益を上げてもいない企業の株が買われたりとかいうのはどうかと思いますが」

 「それは保守的すぎます。日本人は、もっと、冒険すべきなのです」

 「外国企業の株も買うべきなのです」

 「お金は無尽蔵に発行できるわけじゃない」

 「配当がいいからとか、利息がいいとか、為替で得できるとか」

 「そんな理由で、外国人にお金をおげれば、日本国内に流すべき社会資本が減る」

 「日本国民が貧乏になるじゃないですか」

 「い、いや、個人の成功が、国家の成功になるので、それはないかと」

 「個人主義が過ぎると、国が滅びるのでは?」

 「い、いや、そんなことはありません」

 「互いに投資し合うことが、日米の関係修復になると思うのですよ」

 「最初は儲けさせて、引っ掛かった大金持ちに天文学的な損失を押し付け、言いなりにさせたりとかさせるんじゃないですか」

 「ま、まさか、そんなこと」

 「アメリカの資本家は、核を使って、為替操作したり、株価を誘導したりしそうで怖いんですけど」

 「そんな非道な事するわけがないだろう」

 「アメリカの株式は、レバレッジ制ってありましたよね」

 「それで負けると天文学的な破産を日本人に押し付けることができる」

 「言う通りにしないと破産させるぞって。それで売国奴にさせたりできるのでは?」

 「ま、まさか。そんなことないですよ」

 「「「「「・・・・・」」」」」   (;一_一)  じーーーー

 「だ、大丈夫ですって。勝ち馬に乗れる情報を教えますから」

 「それは、インサイダー取引で、誰か他人に損させるってことですよね」

 「い、いや、そんなことは・・・」

 「売国者に儲けさせて、日本国民に損させよとしてるんじゃないですか」

 「ま、まさか、そんことにはなりませんよ。皆が儲かるシステムですって」

 「皆がというのは、ここにいる人たちだけ、外にいる人は、損するの?」

 「ああ・・・・」

 「アメリカは格差が広がってますよね」

 「儲けるのも自由。貧乏も自由な国です」

 「あははははは」

 「しかし、アメリカを見るとますます格差が広がっている」

 「死神党で献金配当をもらうか。暴動に参加するか。犯罪に走るか。自殺するしかなのでは?」

 「そ、それは一部です。大半のアメリカ国民は、資本主義のおかげで豊かですよ」

 「国民に借金を背負わせるより。金をばら蒔かないとまずいのでは?」

 「それは資本主義のルールに反します」

 「日本、中国、ベネズエラ、チリ、ドイツは、資本主義のルールでなく、民主主義のルールで、紙幣をばら蒔いてますよ」

 「し、しかし・・・」

 「公平に一律配って民主主義。自由に稼いで資本主義でいいじゃないですか」

 「そ、それでは、金融統制できず、経済が下克上になってしまう」

 「日本経済は下克上で、誰が財閥になるかわからない状態ですがね」

 「それでも政官財癒着よりマシですよ」

 「いや、優秀な人間が金儲けすべきですよ」

 「贈収賄で癒着した企業に天下りって寄生し」

 「さらに社会資本を吸い上げ格差を作って国民にはフードクーポンを配って格差を増長させる」

 「アメリカ資本家層は回転扉と言われてますね」

 「そのくせ、国民が貧乏すぎて、優秀な高給取りでさえ、定年まで稼いでも自己資本で起業できず、人を雇用できないほどだ」

 「し、しかし・・・」

 「まさか、国民の資産を騙し取って飢えさせ。自分がノウノウと贅沢できるから優秀とか言わないでしょうな」

 「「「・・・・」」」

 「まるで、資本奴隷制じゃないですか。アメリカは、金融奴隷を解放すべきだと思いますよ」

 「ああ・・・・」

 アメリカの対日ビックバン戦略は潰えていく、

 

 

 

 

 宇宙ステーション “ミカヅチ” → パラス 4.62 年  (582km × 556km × 500km)

 パラスは火星軌道のすぐ外側から木星軌道まで近づくことから、開発で期待されていた。

 無人機械による開発は無重力で行えても、有人開発が始まると、人工重力が必要になり、

 宇宙ステーションが移動させられてくる。

 宇宙開発は、火星のフォボス降下と、木星衛星カリスト開発と、最大小惑星ケレスと、

 見上げれば見える月の4つが注目され、

 小惑星パラスの有人開発に興味を持つ者は少なかった。

 それでも任務を預かった職員は、自分の故郷のようにパラスの開発を進めていく、

 “ミカヅチ” 司令塔

 ソーラーセイルを張った無人宇宙探査船がパラスの近くを通過していく、

 荷電粒子発電機を搭載していたとしても、

 欧米の目には、ソーラーセイルで電力を得てるように思われた。

 小惑星帯を超えると小さなソーラーセイルでは電力が小さくなり、

 疑われるが最近は、気にしていないようでもある。

 「総督。パラスへの引越しは可能だそうです」

 「無人機械の力だけでボーリングして人工重力まで建設できるなら、有人開発はいらないかもしれないな」

 「それでは、パラスの小学校でどうやって開発したのか、教えにくいですよ」

 「ふっ まぁ 格好はつかんか」

 「取り敢えず、パラスが分解しないようにカーボン網と氷をかけて、開発を進めていくか」

 「あまり注目を浴びてないのが悲しいですがね」

 「次のベスタは、もっと淋しいかもしれないな」

 「ケレス、パラス、ベスタ。あと、ヒギエアの住人が増えたら楽しい宇宙になるでしょうね」

 「そうだな。その頃は、宇宙経済も自立できるだろうし」

 「氷の層で守られた小惑星生活の方が、地球の生活より安全だと気付くだろう」

 「そうなったら、富裕層は、こぞってアステロイドに移り住むかもしれないな」

 「生きてる間にそういう世界を見てみたいですね」

 「次のヒギエアのあとは、新規より開発に人材と資材を回すそうだ」

 「そうなったら開発が早まるだろう」

 

  

 

 

  

 

 能力、遺産、資本、労力、土地、資材、機材、生産品など、他者より有利な条件を積み重ねていく、

 利権を握って、万民が必要とするサービスと物を提供する時、一番、利益が上がる値段で売る。

 均一の値段で売る時もあるが、セット価格で割り引いて売り。

 広告を当てにして、著名人に使って貰うため、ただでサービスし、

 市場を独占するため賄賂を渡し、政府御用達になっていく、

 ライバルの芽を潰し、

 利権と利益を守るため消費者の洗脳を繰り返し、

 儲けることより、格差を広げ支配権を強化する工作に切り替えられていく、

 不可侵な利権を望む商人なら当たりまえな行動だった。

 権力層も統治を容易にするなら、利権連合を形成するのだが利権が公正を殺すようになり、

 不正腐敗が増え、貧富の格差が広がり、政治の劣化が始まり、

 国民が望まない高価なサービスと商品が押し付けられ、

 国民を奴隷にする利権連合に支配された国家へ成り下がっていく、

 

 国家経営の思考と、成り上がり思考は、まったく、次元の違う思想を根底にする必要があった。

 国家運営は、紙幣を必要とする。

 国債発行で、金融から紙幣を借りる。

 政府紙幣発行を行う。

 利権(土地・家・有価証券)や原資(貴金属・資源)や借金を担保に金を作る。

 税制で、お金を集める。

 そして、財政は集めたお金の再配分だった。

 金融で、生産力以上にお金を刷り過ぎるとスーパーインフレとなり、紙幣価値が暴落し紙屑となる。

 そのため国家が、税制で社会資本を金を回収し、再分配しなければならなかった。

 再分配は、公共投資が一般的だが、

 特定産業を肩入れするため贈収賄と天下りが横行し、特権階級が形成され、

 一般民衆の不公正感が強まり、政治不信から所得隠しが慢性化する。

 しかし、特定産業への肩入れがなくなると、金融がしぼみ、紙幣量が減ってしまい。

 紙幣が吸い上げられるばかりで、紙幣が供給されず循環が困難となる。

 利権のない庶民は、紙幣供給が絶たれ、犯罪と自殺に追い込まれていく、

 高所得者に高い税率をかければ何の問題もなく、適度な紙幣量で国家運営が可能だった。

 しかし、政治が既得権に敗北し、高所得者や既得権益が有利な低い所得税制にすると、事情が一変する。

 既得権益者は、紙幣会得と、利権の拡大に狂奔し、

 被既得権は、奴隷と化していく、

 男は戦争を押し付けられ、女は売春以外の収入の道が絶たれる。

 そのため、人頭紙幣発行制度を執る国が出現する。

 日本、中国、ベネゼイラ、チリ、ドイツが、それで、一定の紙幣を一律に国民に分配する手法だった。

 

 

 政治が国民国家の体裁を取り戻すには、格差を是正し、公正な環境をつくるなど、

 利権国家の逆のことをしなければならなず、

 真っ当な歴史を持つ国なら、正常回帰に向かう手立ては歴史の中に隠されている。

 しかし、建国から資本家が支配する史上最大最強の資本主義国家が存在する。

 この国は、当初真っ当な憲法に支えられ、大陸のもっとも有利な場所を占め、

 真っ当に成長していたものの、権力が金融に集まると、逆ザヤで製造企業が殺され、

 金融商品の乱発で、使いきれないほどの紙幣が存在していく、

 スーパーインフレを誤魔化すため、富裕層に紙幣が集まっているのだが、

 既得権を守るための工作私兵部隊を維持するため膨大な紙幣が乱発され、

 貧富の格差がさらに広がっていた。

 その国で選挙が行われる、

 最大の焦点は、反資本主義とも言うべき死神党の台頭で、

 多くのアメリカ国民が広がりつつある貧富の格差を是正すべく、死神党に頼ろうとしていた。

 ただ、正式名称は、アメリカ国民党であって、死神党でないのだが気にする者は少ない。

 大統領選挙の年 11/26 

 選挙人の票数は、共和党187票 死神党176票 民主党175票となり、

 辛うじて、ブッシュが大統領となったものの、

 アメリカの各州で不正選挙が囁かれブーイングの嵐となった。

 一方、上院100議席の3分の1の33人と、下院435人の2分の1の217議席の選挙も行われ

  上院  共和党 45 → 40    民主党 35 → 30   死神党 20 → 30

  下院  共和党 178 → 166  民主党 176 → 146  死神党 80 → 122   無所属 1 → 1

 死神党は、さらに票を伸ばし、他党と組めば政策を左右できた。

 そして、逆転は、次の選挙にまで持ち越しとなった。

 死神党は、さらにアメリカ国民を糾合するが、

 日系議員が1人いるだけで、主導権を持ってるわけでもない、

 実のところ、白人が多く、

 純粋に死神教を信じてる者たちばかりでなく、

 多くは、2年交代の10人長ボトムアップ型民主選挙を正当な民主主義と信じている者たちだった。

 また、米ソに東西ドイツに分割統治されかけた祖国から、リューベック市を切り離し

 ドイツ人の、ドイツ人による、ドイツ人のための政治で独立させたことからドイツ系の支持も大きかった。

 アメリカ合衆国 ホワイトハウス

 「くそっ! また死神党が増えた!」

 「もう、駄目だ。次で終わる」

 「だから死神党で買収しろって言ったんだ」

 「上手くいかなかったんだからしょうがないだろう」

 「だいたい、死神党の10人選挙はボトムアップ式」

 「直接、会って顔を見て話して選ぶ、宣伝なんて効かないのだから」

 「不正選挙は?」

 「いや、優秀な人材は、死神党員に多いからシステム的に無理」

 「だいたい、政府権力から個人が独立するための銃社会なんだから」

 「アメリカ国民を本気で怒らせたら皆殺しに合うよ」

 「くそっ!!!!」

 「どうする。どうする。どうする・・・・」

 「公共投資するか?」

 「駄目。ジンバブエで実験したけど、回収で見込みが立つと、投資の弾みがついてああなる」

 「「「「うぅぅ・・・・・」」」」

 権力基盤のドルが紙くずになる恐怖に怯える。

 「貧乏揺すりするな」

 「日本が悪い。ドイツが悪い」

 「日本の真似してデノミするか」

 「日本のデノミは、限界を超えてないし、計画的なデノミだよ」

 「我々が持ってる円紙幣の量も把握されてしまう」

 「日本とドイツで貧富の格差を広げて、日本人やドイツ人を貧乏させないと、アメリカで民主革命が起きるぞ」

 「もう、宇宙開発と海底開発で公共投資するしか」

 「公共投資とか言うな!」

 「権力基盤が敵対勢力に奪われる」

 「庶民の目を反らすためには、戦争しないと」

 「戦争は、死神党が黙っていない」

 「それに軍の半分近くが死神党よりだ」

 「ファンタジーで悪の根本が紙幣や格差になく、どこかの世界の魔王が原因とか誤魔化すか」

 「あと、恋愛とか、スポーツで・・・」

 「長く持ちそうにないが」

 「こ、国外に資産を退避させないと」

 「一番安全なのは?」

 「日本の外資枠5パーセントがあるよ」

 「配当が面白みが無いがもっと買うか」

 「金を貸す手もある、こっちは、規制が低い」

 「そ、それはいいとして、次で議会の勢力は逆転する」

 「新札アメロなんて発行されてみろ。

 「そうなったらFRBのドル支配は終わる」

 「我々が秘匿しているドル札も紙くずにされてしまうぞ」

 「こうなったら、例の作戦で」

 「大丈夫かね」

 「日本民族は、みんなが動いたら。一緒に動く習性がある」

 

 

 

 中国四川省朝鮮軍閥

 病院の地下

 「助けるニダ! 開けるニダ!」

 「酷いニダ! お前たちは、ftydちゅl。f;ydctldrtdsrykdyj・・・・・」

 カプセルの中のガラス張りの向こうで防弾ガラスを割らんばかりに叩いていた男が力尽きていく、

 反政府犯罪者だが尊い犠牲だった。

 採血後、地中深く、捨てられていく、

 アメリカに留学した朝鮮人が強制的に戻された朝鮮人たちが殺人ウィルスを開発していた。

 火病遺伝子を持たない人間を殺すウィルスが完成すれば、

 目障りな中国人、日本人、アメリカ人、ロシア人を全滅させて、世界を征服できた。

 「なかなか上手くいかないニダ」

 「朝鮮人以外を殺す殺人ウィルスニダ」

 「ユダヤ人より先につくるニダ。ハザール人にトドメを指してやるニダ」

 「そして、生き残った朝鮮民族が世界を支配するニダ」

 「神の裁きニダ」

 「朝鮮人以外の人類を滅ぼしたあとの歴史書も編集しているニダ」

 「朝鮮人の、朝鮮人による、朝鮮人のための人類史が始まるニダ」

 

 

 

 質量が小さいほど加速と減速の制御とエネルギー量が少なくて済んだ。

 地球から打ち上げられた2段ロケットを再利用して建造した宇宙ステーションの質量は重い、

 可能な限り区画と機材を減らした器を太陽系外周天体へ移動させていた。

  2006年 宇宙ステーション “アシハラ”   土星 29.53216年

  2008年 宇宙ステーション “ヤソカミ”   天王星 84.25301年

  2012年 宇宙ステーション “ウミヒコ”   海王星 165.2269年

  2018年 宇宙ステーション “ネノオミ”   冥王星 247.74年

 宇宙ステーションを土星、天王星、海王星、冥王星の軌道に到着させた後、

 区隔壁と機材を運び込み、宇宙ステーションを完成させる。

 地球静止軌道ステーション

 関係者たち

 日本、アメリカ、ロシア、ドイツが打ち上げた人工衛星がスクリーンに映っていた。

 日本が全ての人工衛星が7割を占め、一つ、一つの衛星は、他国より巨大だった。

 「いよいよ。太陽系外周天体にも足を伸ばすのか」

 「日本が焼け野原にされたときのことを思い出すと。感慨深い」

 「焼け野原からの再建が原点みたいなものだからな」

 「アメリカにしてやられたのは、腹も立つが」

 「軍部利権の自暴自棄に日本が滅ぼされかけたと思うと腸煮えくり返る」

 「宇宙開発利権は大丈夫なんだろうな」

 「まぁ 独立戦争なんて、数世代先だよ」

 「独立できるの?」

 「できそうだよ」

 「でも、本格的な宇宙時代になるのは、直径1km以上の小惑星に人が住むようになってからだろうな」

 「小惑星帯だけでも直径100km超えが220個。直径1km超えが100万個以上あるんだが」

 「いま、大企業どころか、中規模企業でも小惑星1個を取るつもりで設備投資を繰り返してるけど」

 「じゃ 直径1kmは小企業か、プライベート用?」

 「引力が小さいから小惑星の地盤は脆いが、やり方は変わらない」

 「氷とカーボンナノチューブ網で層を作って1Gになるまで自転させるだけ」

 「企業も社員も本気で取るになってるから強いよ」

 「一つの小惑星に何人ぐらいだろう」

 「直径1kmなら100人くらいは、暮らせると思うけど」

 「たぶん、地盤が崩壊しない速度で自転させて、人工重力を作るから、円盤型に加工されると思うね」

 「じゃ 小惑星帯だけでも軽く、1億人くらい住むのか」

 「直径100km以上の小惑星は、もっと人口が大きくなるから、その2、3倍は行くと思うけど」

 「宇宙に引っ越せそうだな」

 

 

 

 21世紀通貨の新札。宗紙幣の印刷が進んでいた。 

 カーボンナノチューブで編み上げられた紙幣を造幣できる国は、存在しない、

 既に新札発行が取りざたされているため、

 子飼いに何か作らせて買い、自作自演で闇資金を流す資産家が増え、偽装成り金が出現する。

 脱税した資金も少しずつ市中に流れ、

 ちょとしたインフレ騒ぎも起きていた。

 関係者たちが出来立ての新札を太陽にかざす。

 「よくできてるな」

 「来年の賃金と、銀行で換金できるようにしないと」

 「一応、枚数は足りてるけどね」

 「闇資金を抱えてる連中は、大騒ぎだ」

 「ふっ 100分の1デノミもあるし、ざまぁみろって気がするな」

 「しかし、何もしなくても国債発行の2割が国民に分配されるのに、闇資金がいるのかって気がするね」

 「いけない取引に使うなら闇資金は必要だよ。持ってるはずの金が消えてたら疑われるし」

 「表に出せない紙幣は、どうしても必要になるし」

 「そういうのは、どうせ碌でもない使い道で、国民は得しないと思うね」

 「なかには違うのもあるよ」

 「しかし、カーボンナノチューブは、1枚の値段が大きくなるのが問題だな」

 「アメリカのような金融商品だけは扱わないようにしないとな」

 「なんにも生産してないのに配当を増やして、無駄に紙幣だけが増えるって、出鱈目なことが起きる」

 「でもこの前、ニューヨークに行ったら、アメリカ人がパソコンで、ちょろっと株を売り買いして、1000億儲けたとか、えらい、かっこよかった」

 「1000億所得が増えても、人に金をばら撒いたわけでもないし」

 「研究開発したわけでもないし、工場が増えたわけでも、なにか物を作ったわけでもない」

 「サービスしたわけでもないし、物を売ったわけでもない」

 「治安を良くしたわけでもない、国防に携わったわけでもない」

 「配当を増やせば企業の研究開発力を削ぐし」

 「従業員は、経営者だけでなく、株主にも運命を握られてしまうし」

 「お金が移動しただけで、国益とも国民の利益とも関係ないと思うな」

 「まぁ そうだけど・・・ あの快感は忘れられないんだよな」

  

 

 

 反日ギルド朝鮮人本部

 

 アメリカにある国立公文書館に現存する計画書

 朝鮮人たちがシャーマンを呼び寄せ、毎日のように祈祷を捧げていた。

 “信用創造の神FRBよ。日本国民の間に格差を作って憎み合わせ、日本を分割統治させるニダ”

 “神FRBよ。我ら選ばれた金融選民を守るニダ”

 “成功すれば京都の支配を約束してくれたニダ”

 “日本を占領して、支配するニダ”

 “日本人から全ての利権と紙幣取り上げ、殺し合わせるニダ”

 “日本は滅亡するニダ。日本民族は死ね死ねニダ”

 “日本は滅亡するニダ。日本民族は死ね死ねニダ”

 “日本は滅亡するニダ。日本民族は死ね死ねニダ”

 “日本は滅亡するニダ。日本民族は死ね死ねニダ”

 

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、味方のように振る舞いながら有力者に近づく、

 「これはこれは、社主様。今日もいらっしゃいましたニダ」

 「おお、君らも好きだな」

 「ノーパン喫茶は、大好きニダ」

 「ははははは」

 「しかし、最近は、ノーパン喫茶が少なくなったな」

 「もう、中国人期間労働者しかいないニダ」

 「そうか・・・ 寂しくなるな・・・」

 「国民基礎所得をやめたら、日本人娘をノーパン喫茶で働かせることができるニダ」

 「中国人娘より、日本人娘の方がいいニダ」

 「んん・・・逆にマスコミが喧伝して、ノーパン喫茶が廃業に追い込まれそうだからな・・・」

 「それは困るニダ」

 「そう困る困る・・・」

 「イラッシャイマセアル。ドンペリ。オツギシマスアル」

 「おおーー」

 チラチラ チラチラ チラチラ にまぁ〜

 「最近は、どうニダ」

 「ネットのせいで、新聞がな売れなくなって困る」

 「あと、テレビの視聴率もドンドン下がってる」

 「それはいけないニダ。日本の言論支配ができなくなるニダ」

 「もう、黄昏かな・・・」

 「現政府にヨイショして、機密費を貰うニダ」

 「んん・・・ 記者クラブが廃止されたからな」

 「ネットコンテンツも良くなってきてるし、もう、どうしたものか」

 「それは、いけないニダ。ストレスになるニダ。癌の元ニダ」

 「そうか」

 「ストレスは癌の元ニダ。癌は、とっても怖いニダ」

 「そうか。怖いな」

 「新聞社でネット言論を動かすニダ」

 「ほぉ」

 「工作員を使って、カウンターを回して人気があるように思わせるニダ」

 「おぉ」

 「新聞社が望む方向を褒めまくって、都合の悪いネットは無視するニダ」

 「人気が出たら速攻。レッテル貼ってアンチするニダ」

 「それは凄い」

 「応援するニダ。利権の味方をすれば天下りできるニダ」

 「そ、そうか」

 「それに、某長銀行は、担当者にお金を渡すだけで、10倍の金を借りることができるニダ」

 「お〜」

 「出世したいなら使うニダ」 ひそひそ

 「しかし、それだと、発覚したとき問題なりそうだな」

 「いい方法があるニダ」

 「先生が副業するニダ」

 「副業」

 「商品紹介業ニダ」

 「おお」

 「先生の紹介で必ず買うと某長銀行で買うから手数料が入るニダ」

 「商品は動かないのに。先生の口座に莫大な手数料が入るニダ」

 「莫大な手数料・・・」

 「でも半分は返してもらうニダ」

 「なんだ」

 「そこからニダ」

 「おおー」

 「日本人は、お金持ちの先生のいうことをみんな聞くようになるニダ」

 「おおー」

 「そこで金持ちになる10コツ教材を売るニダ」

 「お金持ちのいうことはみんな信じて買うから、先生は、お金持ちになるニダ」

 「その教材で、本当にお金持ちになるのか」

 「なるわけないニダ。ただの広告でイルミネーションニダ」

 「しかし、5、6人のお金持ちがいて、サクラが10人くらいいたら信じるニダ」

 「おおーー」

 「リベートと地位があれば、もっとたくさん協力できるニダ」

 「「「「あはははははは」」」」

 「「「ウェーハハハハ!!!」」」

  

 

 反日ギルド朝鮮チーム コード名 ムン キン リン は、マスコミ関係者との接触に成功し、

 日本マスメディアにダメージ1を与え、レベル39になった。

 反日ギルドから キムチ が送られてきた。

 「「「美味いニダ」」」

 「朝鮮キムチは最高ニダ」

 「そうニダ。朝鮮キムチは、世界最強のオカズニダ」

 「それより対日作戦ニダ」

 「日本は戦後53年。アメリカに絨毯爆撃された記憶を持つ老人が死んでいるニダ」

 「日本人は、恐怖で国家と民族を結束させていただけニダ」

 「日本人たちは自由主義と個人主義で平和ボケしてるニダ」

 「これから、個人主義、利己主義、拝金主義でバラバラになっていくニダ」

 「右翼に成り済まして、国と既得権を守って国民を殺すニダ」

 「左翼に成り済まして、国民と人権を守って国を殺すニダ」

 「とにかく、利権の味方しながら国と国民を殺すニダ」

 「中庸な奴は、言い掛かりと難癖で心を折って潰してやるニダ」

 「自由競争と格差マンセーで、国民基礎所得をなくしてやるニダ」

 「そのうち、文部大臣の弱みを握って、日本教育から国家と民族をなくさせて亡国教育してやるニダ」

 「歴史観、国家観、民族観を失わせて。人間不信を煽ればコミュニティが消えるニダ」

 「官僚を両班にしてやるニダ。日本を官吏と奴隷の天下り階級社会にしてやるニダ」

 「贈収賄政治で、もっと不正腐敗が増えるニダ」

 「既得権を強くして、お金を作らせないようにして、庶民から社会資本を奪うニダ」

 「自殺者と不審死と殺人を何万人も出すといいニダ」

 「日本人同士が憎み合うニダ」

 「日本人同士殺し合うニダ〜♪」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 「「「ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!! ウェーハハハハ!!!」」」

 反日ギルドから次のクエストが送られてくる。

  1、日本食品に毒を入れる。    2、日本の銀行を襲撃する。

  3、日本人から金を騙し取る。   4、日本人を自殺させる。

  5、日本女性を強姦する。     6、日本人を拉致誘拐する。

  7、日本の文化財を盗む、放火する。

 「「「・・・・・・・」」」

 「お、お腹が痛いニダ」

 「お腹が痛いニダ」

 「どうしてニダ。お腹が痛いニダ」

 「「「お、お腹が・・・・」」」 がくっ!

 ノロウィルスは、1968年、アメリカ合衆国オハイオ州ノーウォークの小学校で集団発生した。

 急性胃腸炎患者の糞便から検出されたが、不自然な発症からか、

 生物兵器の疑いもあると国際的に警戒され、

 その後も、なぜか、世界各地で発症している。

 

  

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 月夜裏 野々香です。

 「オラオラ、言うこと聞かないとお前、10兆円の負債で破産だからな」

 「そ、そんな・・・」 経団連の偉い人

 「だったらTPPと人権擁護法案な」

 「はい」 しょんぼり〜

 みたいな光景が浮かんだ (笑

 

 

 あと、宇宙戦艦ヤマト (笑

 駆逐艦ユキカゼとか、ガミラス艦とか、ハリボテでも見たい。

 

 

 

 

 総人口4億9516万人。

  日本・輝夜 (72万ku) 日本・半島     内地人口1億8000万。

 

  海外州人口3億0521万人

   大和(アラスカ)州 (171万7854ku)            3399万

   扶桑(カムチャッカ・チュクチ)州 (121万ku)      2669万

   日満州 (100万ku) 外満州             1億2653万

   和洋州 (25万ku) 京杭大運河東部域      1億2032万

   南洋 (ハワイ、ビスマルク、ソロモン諸島) (10万6461ku) 586万

    フィリピン バターン・コレヒドール島 日本自治 “桃太郎” 区 (1000ku)

    マレーシア ブルネイ 日本自治 “金太郎” 区 (1000ku)

    インドシナ ダナン 日本自治 “舌切雀” 区 (1000ku)

    インドネシア パレンバン 日本自治 “浦島太郎” 区 (1000ku)

    ビルマ ヤンゴン 日本自治 “因幡の白兎” 区 (1000ku)

    シンガポール 日本人自治 “鶴の恩返し” 区 (1000ku)

 

  4200t級“あけぼの”宇宙船

   “あけぼの” “はつはる” “あさかぜ” “あかつき”

   “あさつゆ” “ゆきどけ” “はるかぜ” “わかば” 

   “やまかぜ” “しらゆき” “はつゆき” “しらくも”

   “しらつゆ” “むらさめ” “はるさめ” “さみだれ”

 

 

 日本海軍

 第01機動部隊

  38000t級航空巡洋艦 播磨 長門

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 伊勢

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦 出雲 吾妻 伊吹 生駒 愛宕 青葉

  6000t級綾波型巡洋艦

       綾波 敷波 荒波 浦波 淡雪 灰雪 秋月 葉月 夕雲 巻雲

       雪風 秋風 舞風 雷風 吹雪 初雪 冬月 涼月 朝雲 山雲

  38000t級強襲揚陸艦 相模

 

 

 第02機動部隊

  38000t級航空巡洋艦 薩摩 駿河

  36000t級伊勢型航空巡洋艦 扶桑

  12000t級鞍馬型ヘリ巡洋艦 鞍馬 浅間 八雲 春日 羽黒 白馬

  6000t級綾波型巡洋艦

      藤波 高波 磯波 白波 水雪 玉雪 夏月 照月 天雲 秋雲

      峯風 朝風 灘風 旗風 白雪 春雪 春月 若月 峯雲 白雲

  38000t級強襲揚陸艦 津軽

 

 

 白龍型潜水艦 50隻

   排水量 水上3000t/海中4300t

   全長90m×全幅9m×吃水8.5m

   荷電粒子発電1000馬力〜1500馬力 20基

   水上/海中20000馬力〜30000馬力 30kt〜36kt  航続距離60年

   533mm8管 40本

   乗員65人

  “白龍” “雷龍” “慶龍” “神龍” “剛龍”  “海龍” “陣龍” “蒼龍” “銀龍” “鋼龍”

  “雲龍” “妖龍” “弓龍” “迅龍” “凰龍”  “黒龍” “鎧龍” “零龍” “呑龍” “戦龍”

  “朝潮” “夕潮” “巻潮” “波潮” “赤潮”  “黒潮” “冬潮” “早潮” “夏潮” “磯潮”

  “長波” “巻波” “高波” “藤波” “清波”  “涼波” “早波” “浜波” “朝波” “高波”

  “幽鬼” “鋼鬼” “慶鬼” “蒼鬼” “海鬼”  “凰鬼” “弓鬼” “陣鬼” “彗鬼” “黒鬼”

 

 

 ジェットエンジン

 直径40cm級流星エンジン  直径60cm級彗星エンジン

 直径80cm級蒼星エンジン  直径100cm級紅星エンジン  直径120cm級天星エンジン

 

 “原爆を落とされた人々の世界平和を望む会” 原世会

 広島  賀茂忠行  天光正教  ウリエル  死神ウラン

 長崎  安倍晴明  聖炎主教  サリエル  死神プルト

 

 宇宙開発

   常磐 アムン (Asteroid 3554 Amun) M型 直径2.48km 公転周期350.96日 発見1986年

   浅間 クルースン(Asteroid 3753 Cruithne) Q型 直径5km  公転周期363.99日 発見1986年

   エロス (433 Eros) 34.4km×11.2km×11.2 km S型  公転周期642.4日 発見1898年

   ガニュメート (1036 Ganymed) 31.66km S型  公転周期1587.75日 発見1924年

   八雲 (6178) 1986 DA  M型 直径2.3km 公転周期1719.466日 発見1986年

 

 

 1984年 宇宙ステーション “高天原” → 小惑星エロス 34.4km×11.2km×11.2 km S型 公転周期642.4日

 1986年 宇宙ステーション “アマテラス” → 火星軌道 衛星ダイモス(15.0km×12.0km×11.0km)

 1994年 宇宙ステーション “ツクヨミ” → 小惑星ケレス (直径952.4km) 公転周期1679日(4.6年)

 1995年 宇宙ステーション “スサノオ” → 金星

 1997年 宇宙ステーション “カグツチ” → 木星 公転周期11.86155年 (直径142984km)  

                             第4衛星カリスト (直径4820.6km) 公転周期16日16時間32.2分(16.689日)

 1998年 宇宙ステーション “高天原” → 木星 公転周期11.86155年 (直径142984km)  

                             第4衛星カリスト (直径4820.6km) 公転周期16日16時間32.2分(16.689日)

 

 2000年 宇宙ステーション “ミカヅチ” → パラス 4.62 年  (582 × 556 × 500km)

 

 開発予定

  2002年 宇宙ステーション “ヤマヒコ”  ベスタ 3.63年

  2006年 宇宙ステーション “アシハラ”  土星 29.53216年

  2008年 宇宙ステーション “ヤソカミ”   天王星 84.25301年

  2012年 宇宙ステーション “ウミヒコ”   海王星 165.2269年

  2018年 宇宙ステーション “ネノオミ”   冥王星 247.74年

 

 

  

誤字脱字・感想があれば掲示板へ

第55話 1999年 『太陽系時代と、金融蛇の腹の中』

第56話 2000年 『亡国利権と朝寇』