光らせる為の光源はオレンジ色のチップLEDを考えていたのですが、オレンジ色のモノはどれも光が弱すぎて話にならない事が判明したので方針変更。
ウィンカーではなく、常時点灯のデイタイムライトとして白色に光らせる事としました。
早速白色のチップLEDを仕入れて配線をハンダ付け。
チップLED裏側にある2mm程度の電極に配線をハンダ付けするのですが、予備ハンダと両面テープを駆使すればさほど難しくはありません。
LEDに配線をハンダ付けしたら、必ず全数を点灯テストして確認します。
今迄この手のテストではミノムシクリップ付きコードでお手軽に回路組んでましたが、今回からはテスト用にブレッドボードを購入。
若干値は張りましたが、この手の工作には欠かせないアイテムとなりました。
写真には写ってませんが、ベースに組み込む予定の電源回路もブレッドボード上で同時に組んでテストしてます。
LEDの準備が出来たら、手首のパーツに組み込み開始。
手首の中心にLEDが来る様に位置決めするのですが、この時配線を引っ張ったりしてハンダ付けした部分に負担を掛けないのがポイント。
特に配線を隙間に押し込む際は要注意です。
全部組んだ後で点きませんでした、では話になりませんので・・・。
LEDの位置を決めたら隙間にエポキシ接着剤を流して固定し、その上からバキュームで抜いたリフレクターを固定。
塩ビとレジンの接着には何が良いか、については各論有るかと思いますが、当方はウルトラ多用途ボンドを使用。
チップLEDを避ける様に塗り、上からリフレクターを乗せて固定します。
LED部分をマスクしてリフレクターを銀色に塗り(これで配線とかが見えなくなります)、上からバルジを接着します。
先のリフレクター同様、ここでもウルトラ多用途ボンドを使いますが、接着剤を塗る為のノリシロが僅かしか無い上に粘度が高いので接着は結構大変。
どうしても接着剤がはみ出す部分は、完全硬化までに爪楊枝等でこそげ落として処理します。
そうそう、手首にあったバックル状のディテールもついでにシートベルト用エッチングで置換してます。
パーツが一通り揃ったので組み立て開始。
まず手首と腕の組み立てですが、見ての通り、固定用の3mm真鍮パイプの内側に配線を通しています。
細いスペースを通すので、配線は撚り合わせて通し易くすると共に、どうしても通り難い部分は呼び線を通して引っ張る等各種テクニックを駆使します。
肩周りの組み立てはこの様に、配線を通す為の穴を固定用とは別に開けてます。
(両腕は、元あったダボと1mm真鍮線で固定)
この後、両腕の配線はハンダ付けして左右のLEDを直列配線にして、腰から左脚の踵に出してます。
(途中で直列配線にして線を減らさないと、踵から出せないのです)
下半身から左脚は写真の様に、軸に使用している3mm真鍮パイプの中に配線を通してから各パーツを結合します。
両腕みたいに固定用とは別に配線用の穴あけた方が組み立ては楽なのですが、それをやると膝周りが穴だらけになって強度が落ちるので、配線が困難になるのは覚悟でこの方法にしています。
さて、透明パーツを接着して両手の工作は一丁上がり・・・としたかったのですが一つ問題が。
遠目で見る分には問題無いのですが、カメラを通して見ると接着部分の荒さがどうしても気になったのです。
何かボロ隠しするのに打ってつけの素材は、と探して見つけたのがハセガワのミラーフィニッシュ。
1mm幅に切り、接着部分を隠す様に一周巻きつければこの通り、さほど目立たなくなった・・・かな・・・
そうそう、電源の事を忘れてました。
先のオリジナルバイク同様、電源はベースへの内蔵式と決めていたので極力コンパクトに纏めました。
３Vコイン電池を昇圧回路で昇圧し、順方向電流は抵抗ではなく定電流ダイオードで制限。
電源スイッチを含めて、ベースとなるアクリル写真立ての裏側に付く壁掛け用パーツの中に半ば無理矢理押し込んでます。
ちなみに、LEDとはコネクターで接続してますので、何かあった際は切り離すのも簡単です。
全て完成して光らせた状態がコレ。
写真にすると思ったより綺麗に光ってめでたしめでたし・・・と言いたい所なのですが、この直後重大な問題が発生。
３Vコイン電池を昇圧回路で１２V近くまで昇圧して使っているせいか、電池の減りが異様に早い。
新品の電池を入れても、スイッチONから１０分持たずに電池がパーになるので、撮影中は頻繁に電池換えてました・・・。