コトブキヤ 1/7 木ノ下貴子 水着Ver.(その4)

ディテールアップ編

前髪のディテールアップ

前髪はペーパー掛けがてらにシャギーの谷間を彫り直し、毛先も丁寧に細く整形します。
写真左側が修正前、右側が修正後。

これらの作業で陰影がクッキリ出るので、髪の毛はあえてシャドゥ吹きしなくても済むのですが、それ以外にも理由がもう一つ。
これをやらないと、正面から見た時に右目が前髪に隠れてしまって、殆ど見えなくなるのです。


アンテナの置き換え

頭頂部のアンテナは、予告通りに金属で置換。
オリジナルと同じカーブに曲げた0.2mm厚銅板と0.7mm真鍮線をハンダ付けして、棒ヤスリとリューターでひたすらシャープに削ります。
金属置換した事で強度が確保出来るので、オリジナルよりも若干細くしてアンテナっぽく?シャープさを追求します。


毛先の復元

ポニーテールは基本的に何もしなくて良いと思ったのですが、ちょっと問題が。
ペーパー掛け等の作業で、気を付けていたつもりでも毛先が欠けたりしていました。

こういう所の仕上がりが甘いと作品に締りが無くなるので、一旦カッターで切り飛ばし、0.5mm銅線を埋めた後にプラリペアを盛り、棒ヤスリとペーパーで研ぎ出して復元します。


ヘアピンの置き換え

後頭部パーツの左側に付いているヘアピンも、アンテナと同様に金属置換。
0.6mmの極細真鍮パイプに真鍮帯板を入れた物を万力でプレスしたら、ライターで焼きなまして曲げ加工。
取り付けピンとして0.6mm真鍮線をハンダ付けした後、ニッケル→プラチナ→ロジウムメッキしてバフ掛けします。

1cm足らずの小さなパーツですが、キラッと光るので存在感は抜群です。


胴体パーツの研磨中

大手術して上半身を取っ払った結果、シンプルになった胴体パーツですが、それでもするべき事は結構有ります。
水着と肌の境界がクッキリする様に若干深く彫り直し、丁寧にペーパー掛け。

地味な作業なのですが、後でマスキングする際にここにマスキングテープのエッジを押し込む為、ここの処理がマズイと剥離したり色々と不都合が出るので手は抜けません。


果てしなく続く作業の始まり

各パーツが一通り仕上がった所で、プラサフ→下地色を吹き、再度仮組みして各部分の再チェック。
表面状態の確認を容易にする為に肌色部分はフィニッシャーズのFホワイトとFクリームのブレンド、水着の青色と髪の毛部分にはFブルーを吹いてますので、見ての通りスゴイ色になってます。

これから、本体の方は暫く表面研磨とプラサフ吹きを繰り返して下地作りを続けます。

え、ベースはどうしたのかって?
うーん、実はこの段階(4月上旬)ではまだ何も形になっていなかったのです・・・。


当サイト内の画像等の無断コピー・無断使用を禁止します。