「青い花」舞台探訪

〜鎌倉編 その1〜



舞台探訪者の心得
 ・探訪先では、地元の人の迷惑にならないように行動する。
 ・観光地でない場所や公共施設でない場所への探訪,撮影には十分注意する。
 ・探訪者の多い場所での行動は控えめに。

  −あまりにも小さなその花は
   あまりにも小さすぎて
   すぐそばにあるのにわからない
   持て余してしまうかもしれない
   そんな花……−

 マンガ「青い花」/志村貴子著の舞台探訪です。
 年末年始の帰省の際に京アニ版「Kanon」の舞台である横浜を探訪をしようと思ったけれども、キャプチャ資料を作っている時間が無い。
 そこで、ちょうど以前から好きだった「青い花」の第2巻が年末に発売されたので、その舞台探訪をすることにしました。「マンガならば、資料が無くとも舞台探訪は出来る」そう思ったわけです。
 第1巻のあとがきで、「撮った写真の数々は資料として使われることはほとんどなく…」と書かれているため、まぁ、そんなに苦労せずに回れるだろう、という思惑もありました。
 そして、年が明けた2007年1月4日、実家からの帰省の帰り道。許された時間は半日というリミットの中、事態は思惑とは違う方向に進展して行き…?

−「青い花」舞台探訪 地図−

 JR鎌倉駅で降りて、小町通りを北へ歩く。
 まず向かったのは、鎌倉駅近くのカフェ、「ミルクホール」。
 有名なお店なので、インターネットで事前に調べた通りに難なく到着。

ミルクホール入り口(第1巻 P46)

 [地図で見てみる]
 けれども、作品中のように電柱の所に看板が、無い。
 看板は…、

第1巻 P174 近似?第2巻 P178?

 左の写真のように、お店の前にありました。第1巻 P174にも塀の前の看板の背景があるので、以前は二つあったのかも?(作品中と構図が若干違うのは、このときには作品中にある事に気づかなかったため)
 右の写真は第2巻 P178に似せようとして撮ったものだけど、この角度で撮ると路上にしゃがみ込む事になって非常に不審なので、これはアレンジだと思います、はい。

第3巻 P125 ['08.03.23 追加]

 さて、ミルクホールの撮影を終わったけれども、事前にここだと予想していた、第1巻 P73の「CAF'E & HOME MADE CAKE」の看板が、無い。
 小町通りをさらに北へ、鶴岡八幡宮付近まで歩いたけれども、見つからない。
 そこで今度は若宮大路を通って南へ戻って来てみると…、

JR鎌倉駅 東口周辺(第1巻 P73)

 なんとJR鎌倉駅東口の目の前にありました。…○| ̄|_
 [地図で見てみる]
 だけれども、やっぱり「CAF'E & HOME MADE CAKE」の看板は、無いのだった。あれは一体ドコにあるんでしょうねぇ…?

「はいみんな乗ったかなー」(第3巻 P6) ['08.03.23 追加]

 上の写真は、第3巻冒頭で、軽井沢に行くあーちゃん達が出発する、JR鎌倉駅東口。
 ここから、地下道を通って、江ノ電鎌倉駅側へ。

江ノ電鎌倉駅(第1巻 P11)

 [地図で見てみる]

あーちゃん「ふーーみちゃんっ」(第1巻 P182)
杉本先輩「ふみ」
あーちゃん「ふみちゃ」 「ん……」(第1巻 P124)

 左の写真は、作品中では看板が「江ノ電 鎌倉駅 ENODEN」とアレンジされてます。(…たぶん、アレンジ)
 後で調べてみると第2巻 P145も写真左の場所から撮れたはずだった、とか、すでにこのあたりから破綻の予感が見え隠れしていたり。
 写真右は、後半で撮り逃した事に気づいて、帰りに戻る時に撮ったもの。午後になったら鶴岡八幡宮の初詣客で一杯でこんな事に…。

ふみ「……暑い」(第2巻 P100)

 上の写真は、ふみが立って杉本先輩を待っているシーンのもの。この他にもふみは誰かを立って待っているシーンが多い印象が。長身で、立ち姿が絵になる女の子ですね。
 ちなみに、切符売り場から見上げても、第2巻 P100の上段の背景は撮れません。

「藤沢行きがまいります」(第1巻 P13)あーちゃん「えーっ わざわざ‥」(第1巻 P51)

 上の写真は、駅構内にて。
 ここから藤沢行きの電車に乗ります。
 この時点では、この先に予想外の事態が待っているとは知らずに…。

 由比ヶ浜駅で降りて、藤が谷女学院のモデルである鎌倉文学館へ。
 事前に場所も開館日である事も調べてあるので、足取りも軽い。

「長い長い坂道を上ったところにそれはある」(第1巻 P18)

 あった! 藤が谷女学院の坂道。
 [地図で見てみる]

鎌倉文学館 裏門?杉本先輩「あ それ裏門」(第1巻 P81)

 鎌倉文学館には2つの門があるけれども、第1巻 P81の門の飾りのアップはこっちじゃないかなぁ、と。
 なぜなら、正門の方をアップで撮ろうとすると目の前の受付の人に変な目で見られるから。(やっちまったけど…)

「今日から私は藤が谷のお嬢様」(第1巻 P20)

 こちらが正門入ってすぐの地点。
 [地図で見てみる]
 受付が向かって左手にあるので、まず受付で観覧料を払いましょう。でないと、受付の目の前で観覧料を払わずに写真を撮る不審者となるハメに…。(これもやっちまったけど…)

「おおお〜〜」(第1巻 P81)

 そして…、

「おはよう」「おはよう」(第1巻 P129)第2巻 P161

 着きました、藤が谷女学院のモデル、鎌倉文学館。
 [地図で見てみる]
 鎌倉文学館は、旧前田侯爵家の元別邸とのこと。学校のモデルとしては予想外に小さくてイメージが違うんですが、それでもディティールの美さには見惚れてしまうものがあります。

第1巻 P96

 上の写真は、作品中では建物を大きく見せるためか(?)、窓が小さくアレンジされています。
 ちなみに、館内は写真撮影禁止なので、館内中でモデルを探すことは意味が無いのですが、鎌倉文学館の入場料はすなわち展覧会の観覧料なので、中の展示を見ないのはもったいないとは言えます。

第2巻 P40

 この日の私は、、事前資料無しで望んだために、記憶にある風景を見つけるたびに(たとえ人前にもかかわらず)、2冊のマンガをパラパラと全ページサーチするという、非常に難儀な状態となりました。
 やっぱり、マンガでも予想撮影数が多い場合は、予想の舞台毎に並べ直した事前資料を用意するか、せめてマンガのページに色分けした付箋を貼っておきましょう。カバーも忘れずに、ね(笑)
 (さらに、この旅行記を書くためにPCの前でもう一度全ページサーチを繰り返したというオチが…)

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