「神様ドォルズ」舞台探訪

−東京編−



舞台探訪者の心得
 ・探訪先では、地元の人の迷惑にならないように行動する。
 ・観光地でない場所や公共施設でない場所への探訪,撮影には十分注意する。
 ・探訪者の多い場所での行動は控えめに。


 第1巻のオビに「ロリと巨乳のキャッチー攻撃」と書かれているのを見た時には、思わず「一体どうしたんだ、やまむら先生!?」と思ってしまったけれども、開いて読んでみたら、中身は謎の古代機械と鮮血飛び散る惨劇ありのバトルシーンがメインで、「ああ、良かった。いつものやまむら節だ」と安心(?)したという、やまむらはじめ先生待望の最新作、「神様ドォルズ」の舞台探訪であります。(説明長いな)

 今回の参加者は、QLAND氏とSUGI氏、それに私という組み合わせ。私が「神様ドォルズ」の舞台探訪に行くと騒いでいたら、意外にも(失礼!)二人ともファンですんなりと決行が決まったといういきさつでした。
 さて、もう1作の「咲-Saki-」-東京湾岸編-と抱き合わせで出かけた東京探訪の結果は…。

−「神様ドォルズ」舞台探訪 地図−

東京都港区 −日の出桟橋周辺−
 第1巻ラストの「Seg.6 攻め来るは…」の舞台は、判る人にはどこだかすぐに判るはず。
 なぜなら、コミケ会場となる東京ビックサイトへの海上バスが出る日の出桟橋前だから(笑)
 「咲-Saki-」外伝の舞台である芝浦埠頭から歩いて来ると…、

日々乃「間に合いそうもないから、先に帰ってていいって」
詩緒「えーーー」 (第1巻 P194 上段)

詩緒「このあとの合流も無理なの?」
日々乃「そーみたい」 (第1巻 P194 上段)
 ハイ、ありました。
 日々乃と詩緒が玖吼理(ククリ)の訓練から帰る途中の場面ですね。
 [地図で見てみる]

 ↑の写真は、作品中からだと上からの構図になっていますが、実際には上から見下ろせるような場所は見あたらず、作品中のアレンジのようです。

日々乃「あとで枸雅くんが羨ましがりそうなもの!」
詩緒「おお!」 (第1巻 P194 中段)

 実際に行ってみると分かるのですが、作品中の背景は結構アレンジが多く、↑の写真もこの場所だと思うのですが、作品中とは大分違います。

第1巻 P194 下段

 ↑の写真は、ここで良いと思います。
 作品中では、ビルの上部に縦に2本の支柱が飛び出している謎の構造が描き込まれているのですが、冒頭のGoogle Mapsの地図と航空写真を見れば分かるとおり、これは東京ガス本社ビルのヘリポートの支柱で、ヘリポートを省略しているために謎の構造に見えているんですね。

第1巻 P196 上段

 ↑の写真は、トラックが落ちてくる場面。
 このトラックは、首都高内回りから浜崎橋JCTで羽田線に合流しようとしていたところを、カーブで詩緒そっくりさんを避けようとして落下したことになります。

第1巻 P199 下段

 ↑は、詩緒が玖吼理でトラックを受け止めたシーンの背景。

第1巻 P200 下段

 ↑は、アクシデントの後、事故現場から離れる日々乃と詩緒の背景。JR浜松町駅方面に向かっているんですね。
 [地図で見てみる]

 そして、↓が問題の物件。詩緒そっくりさんが立っている堤防のモデルと思われるものなんですが…、

第1巻 P203 下段?

 他に似ている構造物が無いので↑コレだと思うのですが、結構見た目は違います。
 実際の位置関係だと、堤防の上に立った人は姿を消すのが容易ではないので、アレンジせざるを得なかったのでしょうね。
 また、作品中に描かれている停泊中の船は、もやいの形からして、数十m上流側に停泊している船↓を合成しているようです。
 作品からは実写的な印象を受けるのですが、実際に現地と照らし合わせて見てみると、意外と巧妙にアレンジする作風だということが読みとれます。

第1巻 P203 下段?

 本探訪記内の登場人物のセリフの著作権はやまむらはじめ先生 にあり、ここでは当該作品の副次的な視点提供を目的として引用しています。

 東京湾岸の取材の翌日、私とSUGI氏は「咲-Saki-」の武蔵野市陸上競技場の取材、QLAND氏は単独で吉祥寺駅周辺を取材、と別行動に。
 我々の取材が終わって、QLAND氏の待つ吉祥寺駅前で合流すると、「コレ」と、QLAND氏が指さす先にあったのは…、

第2巻 P75 中段

 第2巻で詩緒が苦悩する駅前の案内図!
 [地図で見てみる]

QLAND「詩緒がここからバスに乗ったとするとだね、7つ目の停留所を乗り越して、15個目で終点に着いたから、それに当てはまるのは、西武車庫しかないわけだ」
SUGI「おお!」
「なるほど!」
QLAND「だから、その路線の7つ目、『立野通水道端』に行けば、何かしら舞台があ〜るのではないか、というわけだね」
SUGI「それで、何かありましたか!?」
QLAND「…いや、それが何にもなかった」
私・SUGI「ガックリ」

 まぁ、かの発明王エジソンも、『探訪とは、99%の探索と1%の発見である』と言ってますし(?)

 と、いうわけで「神様ドォルズ」の舞台探訪、東京編でした。
 コミックの舞台探訪はアニメと比べると背景の場面数が少ないために、場所の特定が難しいのが難点です。そのわりには、今回はかなりまとまって特定出来て、いちおう成功の出来だと思います。

 「神様ドォルズ」は、従来の硬派なやまむらはじめ節に加えて、一般ウケする要素も盛り込まれた新境地の作品です。ご興味があれば、ぜひ手に取ってご覧下さい。
 舞台探訪も、コミケ帰りにでも出来ますので、オススメです(笑)