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「Fate/Stay night」舞台探訪〜東日本巡礼編〜
TYPE-MOONの商業化第1作、「Fate/Stay night」。その類い希なる濃厚な伝奇的世界観と、息をつかせぬアクション・シーンの盛り上がりにシビれました。 特にセイバーの華麗さとストイックさといったら、これはもう萌え〜、としか! …いや、それは置いといて。 そんな「Fate/Stay night」にも、背景画像のモデルがあって、ネット上の先駆者の方々によってそのかなりの場所が特定されています。そんなサイトさんを参考にしながら取材しています。 特徴的な舞台は関西方面がメインのようですが、東日本方面にもいくつか舞台候補があります。 現在は、東日本方面をほぼ廻り終えたかな? という状況です。
前日にネット上で舞台の住所を確認していたら、意外にも知人のおきゃんさんの地元であることが判明。
深夜にもかかわらず、メールでお誘いしたらこころよく了承(1秒)していただいたので、探訪を御一緒することに。 私が海浜幕張と幕張駅を間違えてあわてるハプニングがあったものの(すみませんでした(^^;>おきゃんさん)、なんとか無事に集合場所へ。 実は、おきゃんさんとは、パソコン通信時代からかれこれ10年以上の知り合いなのだが、会うのはこれが初めてなのである。 歩道にそれらしい人を見つけて、車の中から目印の「AIR」の観鈴ちん人形を振る私。 それに対して、同じく「コミパ」の芳賀玲子ちゃんの人形を振る人影が…。 打ち合わせたわけでないのにこのノリかい!(^^;;;
…初対面の相手に対しては、人形の自己紹介の前に、もっと別の挨拶をしましょう。 海浜幕張駅近くの地下駐車場に車を停めて、まずは「新都」の背景モデルの一つ、NTT幕張ビルへ。
上の写真のアングルは、背景画像そのまんまです。 おきゃんさん「フムフム、なるほど…」
おきゃんさんは、「Fate」をプレイしてないので、取材している私を撮りに来たのだとの弁。 妙に恥ずかしいんですが…(^^; 次に、海浜幕張駅の南口に回って、「新都の駅前」に。
後ろに見える二つの高いビルは、ワールドビジネスガーデン。 手前の低いのが、プレナ幕張。 「Fate」の背景画像ではワールドビジネスガーデンの左側のビルが消されて、1つだけになっている。 撮影場所は、駅前広場のこれ以上ないぐらいの端っこ。それでも背景画像と比べると、撮った写真は右はじが少し欠けてしまっている。
「Fate/hollow ataraxia」で追加された、百貨店「ヴェルデ」内部の背景。これが幕張駅前のPLENAではないかと思い、冬コミで上京する機会に行ってみた。
実は、一時期千葉に住んでいた事があって、PLENA内の書店「ブックストア談」とかよくお世話になっていたので、ゲームをプレイしていてピンと来たのだ。
PLENAの2階ホールに行くと、記憶どおり、その背景はそこにあった。 ゲーム中では左右反転で使われているけれども、ほぼそっくり。 実際に作中のアングルで撮影しようと思ったのだけど、ちょうどそこに中古ビデオコーナーが仮設されていて、全く同じアングルでは撮れなかった。残念。 えっ? いつものアレな写真はどうしたかと? それが、ここは幕張の中心地のせいで人が途切れる事が無くて、比較的人が少なくなるまで待ってようやく撮れたのが上の写真。そんなわけで、ぬいぐるみの撮影をするためにはさらに倍の時間カメラを持って居座る事になるため、さすがに公共の迷惑などを考えて断念したという次第。 穂群原学園 −千葉市 日本基督教短期大学− in '04.04.24
海浜幕張駅を後にして、地元のおきゃんさんの案内で「Fate」の学校のモデルに移動。
道がかなり入り組んだ所にあって、普通に道を走っているとたどり着くのが難しい。「最初に見つけた人はよくこんな場所見つけたなァ」と感心するほど。
背景画像になるべく似せて撮ったのが上の写真。 背景画像だともっと校門がアップに描かれているのだが、校舎と道路標識を似たようなアングルに置こうとするとこのぐらい遠景になってしまう。カメラの広角の差か?
アーチャーとランサーの戦闘シーンで最初に登場したのが上の校庭の絵。 実際の撮影ポイントは学外から。 真ん中の建物は背景画像では4階建てだが、実際には2階建て。 全体的に、ゲーム中から受ける雰囲気よりも小さめです。 以上で、「Fate」の千葉方面の舞台モデルは攻略完了。
GWに茨城県北部で知人との合宿があり、解散後に「Fate」の背景画像の元になった福島の教会へ行ってみようということに。
参加したメンバーは、合宿に参加していたQLAND氏、SUGI氏、KIZ氏という常連メンバーの他に、なぜか、れいきずいみん氏、そして合宿特別ゲストで上記のおきゃんさんという顔ぶれ。 わざわざ教会を見るためだけに遠征とは、皆さん物好きですな<オマエが言うな
解散場所の日立市から常磐道→磐越道へ。
途中、合宿で落札した「さっちん」人形をQLAND号に置いて嫌がらせしたり(笑) そして、磐越道から東北道へ抜けて、いよいよ目的の福島市内の教会へと到着したのだが…。
なんと、教会は開いていなかった! 教会っていつも開いているものと思ってたけど、日本の普通の教会はそうではないのですね。 日曜日が礼拝日なので、もしかすると日曜の午後にでも行けば開いているのかもしれない。 ここは外観のモデルではなくて、内部がモデルなので、開いていなければ意味が無い。 う〜ん、事前検討不足が悔やまれる。
残念ながら、ここは空振りということで、外側の写真だけ撮ったところで断念。 またの機会ということで。
背景モデルの場所がバラバラだと、色々な機会をこまめに活用することが大切なわけで。
そんなわけで、コミケに行く機会を利用して、「Fate」の商店街のモデルである東京都大田区梅屋敷駅付近へ。 近所のコイン駐車場に車を停めて、あとは歩き。 都心のわりに意外と落ち着いた雰囲気の商店街を進んで行くと、踏切の近くに、それはあった。
間違いなく、「Fate」の商店街そのもの。 道路左側の不動産屋手前の空き地は、既にビルが立っていた。 ところで、ゲーム中に「トヨエツ」という名前のスーパーが登場するが、実はこの通りをまっすぐ2〜300mほど行った所に、スーパー「マルエツ」がある。 可能性としては低いが、ゲーム中のスーパーのモデルかもしれないということで、記念に1枚。
以上で梅屋敷付近の取材は終了。 この後、翌日の有明まんが祭りへとなだれ込んだのだった。
別企画の「ふたつのスピカ」舞台探訪のついでに、「Fate」の舞台モデルを攻略。
まずは、柳洞寺本堂のモデルとの情報がある、藤沢市の遊行寺へ。 待ち合わせをしたQLAND氏、SUGI氏が渋滞で遅れて2時間半ほど待ちぼうけするハプニングがあったものの、無事に合流。写真を撮影。
左右に張り出した建物が無いため断言は出来ないのだが、細部まで一致しているため、ここがモデルである確度はかなり高いと思う。 そして、QLAND氏の車に乗り込んで、次なるターゲット、柳洞寺の山門のモデルとの情報がある鎌倉市円覚寺へ。 しかし、・・・ 「これは違う…」 ゲーム中にある、左右の石灯籠、門の上の鯱(しゃちほこ)が無いし、何より門自体のデザインが全然違う。山門のモデルはここではないようだ。 ちなみに、鯱は鎌倉時代に中国から渡ってきた鴟吻(しふん)と呼ばれるものが変化したもので、寺院建築に広まり始めたのが室町時代、天守閣に初めて取り入れたのが安土城と言われているので、この山門は室町時代以降のものではないだろうか? とすると、鎌倉時代以前の古いお寺の可能性は低いと思うのだが…。
実はこの日は、次の「ふたつのスピカ」舞台探訪でもネット上の情報に振り回されてしまった。 ネット上の舞台情報は、信頼性を確認してから行動しないと時間をムダにするという教訓である。
連休で首都圏に出たついでに、「Fate」の舞台を探訪せんと、中央道を国立府中ICで降りて、東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘駅前に。駅前の有料駐車場に車を止めて、徒歩で桜ヶ丘方面に歩く。
橋を渡るとすぐに、その坂はあった。
アングルは、左側の電柱と、右側のマンホールを入れるのがポイント。 作品中では閑静な印象を受けるけど、実際には意外と交通量、人通りが多い。(住宅街から駅前に出る道だから当然か) 人や車が切れるのを待って、カシャリと1枚。 また車に戻って、先の坂を上る。 つづら折りの坂を上ると、そこは桜ヶ丘の住宅地。住宅地の中を桜ヶ丘4丁目→3丁目と抜けて、目的地は桜ヶ丘2丁目の坂。
大きな住宅地の中の、何の変哲もない四つ辻なので、Webでの情報が無ければたどり着くことすら不可能だった。Fate.mapさんに感謝です。 作品中では壮絶な死闘の舞台ともなった場所なのだが、実際にこんな住宅地のど真ん中でやったら、大変な騒ぎになることは間違いない。 ところで、撮影はしたものの、カメラの広角が足りずに右側が少し切れてしまった。ここは、後ろが塀となっており、これ以上下がって撮ることが出来ないのだ。 これまでも数々の背景を撮って来て感じた事であるが、「Fate」の背景は、35mm以下の広角で撮られていることは間違いないようだ。
「hollow ataraxia」の夕暮れ時のセイバーとの印象的なエピソードで使われた、帰り道の坂の背景。これは本編「Stay night」で使われた坂道から見下ろした風景に間違いない、と、もう「勝ったも同然」気分で出かけてみたのだが…、
作品中と比べると、坂の傾斜と歩道の柵はそっくりなのだけど、遠景の街並みの距離が近すぎるし、展望の範囲も全然違う。 この違いはアレンジと言い切れない事もないのだが、今までのTYPE-MOONの背景の傾向からすると、実在の風景にあまり手を加える事は無かったし、普通に想像してみても、作品中のあの細かい背景を参考資料無しで書くのは困難で、何らかモデルがある可能性が高い。 そんなわけで、当サイトとしては、「ここはモデルの場所でない」か、あるいは「坂自体はモデルだが、街の遠景はまた別の場所」としておく。 (もしも実在の場所だとするなら、作品中の背景の展望がやたらと広い点から、かなり高い位置にある場所だと思う)
世間の波から遅れること3ヶ月、ようやく「Fate/hollow ataraxia」をクリア出来た(遅っ!
ちょうどその翌日に秋葉原で同人誌即売会があったり、移転前に万世橋の交通博物館も見ておきたかったりで、ついでに「hollow」で追加された背景を探そうと、早速遠征に出掛けたのだった。
というわけで、見つけました、ライダーと一緒に観た映画の中に登場する映画館。 場所は、有楽町にある有楽町マリオン。 事前にネットで調べをつけておいたので、ほぼ間違いないだろうと思ってはいたのだけど、実際に目の前にそっくりなものがあると、やっぱりちょっと嬉しい。 そして、入り口を入って行くと…、
こちらは、観る映画を二人で迷うシーンで使われたところ。 この一連のシーンの背景は、写真を画像加工したような画像で、そのまんまそっくり(笑) 有楽町マリオンには、日劇とピカデリーの2つの映画館があるのだけど、こちらは日劇側。反対側のピカデリー側も似ているのだけど、ピカデリー側はスクリーンが2つしかなく、ゲーム中では映画のパネルが3つ写っているので、こちらの日劇側が正解と判断。
こちらは、劇中劇の中でさっちんとレン(ネコ形態)のぬいぐるみが映画の宣伝をしていたところ。 …そのぬいぐるみが写ってないのはなぜかと? いえね、実は持って行ったのですよ、さっちんと(人形態の)レンのぬいぐるみ。 けれども、ここはご覧の通り、映画のチケット売場であって、人が大勢並んで待っている場所なわけで…、さすがに、ここでぬいぐるみを取り出して撮影するのははばかられて、さっちんとレンはバッグの中で出番が無いままだったという…。 だいたい、ここは東京のど真ん中、丸の内界隈。人通りが多い場所なわけで、そんな場所でぬいぐるみを撮り出しての撮影なんて…、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
…やっちまったよ、映画中のシーンの再現。 「もう、二度とここには近寄れない」、そう思いながら、そそくさと逃げるように現場を去る私の背中に、 「ママ、あれ何?」 「シッ! 指さしちゃいけません!」 と幻聴が追って来るような気がしたのは、きっと気のせいに違いないのだった。 最後になりましたが、この舞台探訪で参考にさせていただいたサイトさんの紹介です。感謝m(__)m
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