アニメ「神様ドォルズ」舞台探訪

−茨城編−



舞台探訪者の心得
 ・探訪先では、地元の人の迷惑にならないように行動する。
 ・観光地でない場所や公共施設でない場所への探訪,撮影には十分注意する。
 ・探訪者の多い場所での行動は控えめに。
 →協賛サイト:舞台探訪まとめSite

 アニメ「神様ドォルズ」は、やまむらはじめ先生原作のアニメ作品です。
 原作は、やまむらはじめ先生ならではの伝奇アクションの魅力はそのままに、萌え要素も新たにプラスされた先生の新境地とも言える作品。アニメ版はその原作に対して忠実なアニメ化がされていて、ファンも納得の出来です。
 私も以前に原作版の舞台探訪(参照:「神様ドォルズ」舞台探訪-東京編-)をした事がありますが、アニメ版でも既に登場した東京都内の背景の再現度の高さが話題となっています。
 そして、第5話以降、匡平達の帰郷にともない、ついに故郷の空守村が登場しました。
 古い因習と熱い情念が火花を散らし、血と涙が交錯する、やまむらワールドの舞台へようこそ!

−アニメ「神様ドォルズ」舞台探訪(茨城県内編) 地図−

 空守村のお社のモデルは、茨城県笠間市の常陸国出雲大社(出雲大社常陸分社)です。
 現地に行ってみると、最初に目に入った拝殿が巨大な鉄筋コンクリート造りなのは意外な感じでしたが、本殿は木造の高床式の大社造りで、確かに出雲大社の雰囲気が感じられます。なぜ茨城に出雲大社の分社が?、とも思いましたが、神社の公式サイトを読んで納得。

 (以下、'11.10.1 追加)

空守村 お社(第2話)常陸国出雲大社(笠間市)

 第2話で詩緒が玖吼理と契約する“お社”の外観はココで良いでしょう。
 周辺の建物と合わせて、うまく古風にアレンジして使われてますね。
 [地図で見てみる]

 (以下、'11.8.28 分)

匡平「ハァ‥」(第6話)常陸国出雲大社(笠間市)

 第6,7話で匡平と日々乃が雨宿りするのも、ここの境内。
 [地図で見てみる]


匡平「降って来ちゃいましたね」(第6話)常陸国出雲大社(笠間市)

日々乃「ねぇ、枸雅くん?」(第6話)常陸国出雲大社(笠間市)

匡平(あれからずいぶん経った…)(第6話)常陸国出雲大社(笠間市)

(第7話)常陸国出雲大社(笠間市)

匡平「奴と暗密刀のつながりは結局…」(第7話)常陸国出雲大社(笠間市)


空守村 お社(第2話)常陸国出雲大社(笠間市)

 そして、ちらっと登場する鳥衾(とりぶすま)が付いた神社の屋根もココで良いと思います。
 作中だと瓦葺き風ですが、一般的に瓦葺きの仏教建築に対して、神社建築は檜皮や銅板で葺くのが特徴なので、これは作中の絵がアレンジされていると見て良いでしょう。


OP.新川戸橋(常陸太田市)

 OP.で瀬能先生がたたずむ橋、それは久慈川水系の山田川にかかる新川戸橋でした。
 木製の風情がある橋ですね。
 [地図で見てみる]

(第7話)新川戸橋(常陸太田市)

阿幾「散歩、とっくに終わったぞ」新川戸橋(常陸太田市)

瀬能先生「学校には来ないの?」新川戸橋(常陸太田市)

阿幾「ここは外れちまった者にとって…」(第7話)新川戸橋(常陸太田市)

阿幾「とっくに一人だよ、俺は」新川戸橋(常陸太田市)


 私が訪れた際には、9/21に関東地方を襲った台風15号の影響で、橋の半分程度が壊れて通行止めになっていました。
 復旧して元の姿を見せてくれる日が早く来てくれるよう、祈る次第です。

匡平「俺たちの故郷、空守村です」
(第5話)
西河内中町(常陸太田市)

 匡平達の帰郷編、その空守村の入り口は、常陸太田市の西河内中町にあります。
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(第6話 アバンタイトル)西河内中町(常陸太田市)

匡平「あれは、六年前のことだった…」(第6話)西河内中町(常陸太田市)

 ここに限らず、アニメ版の空守村の舞台は、「なぜ?」とつい思ってしまうほど、それぞれが離れていています。
 首をかしげていると、この地区の市民ふれあいセンターに映画「ディアドクター」のロケ地の看板を見つけました。
 推測するに、これらのロケ地の選定は、どうやらロケ協力のいばらきフィルムコミッションさんのアレンジのようですね。

 (以下、'11.10.1 追加)

(第7話)西河内中町(常陸太田市)

 第7話に登場する空守村のお店も、この集落内にありました。


 「神様ドォルズ」の空守村編の舞台はそれぞれが離れているので、事前情報無しで自力で探すのはまず無理です。
 そこで、フィルムコミッション関係の情報に「篭岩山」とあったのを頼りに、篭岩山の展望台まで来てみて、そこではじめて「何に使われたのかなぁ?」とキャプチャをサーチしてみたわけですが…。

詩緒「わぁ…」(第2話)篭岩山展望台(常陸大宮市)

 たぶん、コレじゃないかと。詩緒が玖吼理と飛ぶ空守村上空。
 他の山の絵で合うのが無いので若干疑問が残りますが、一致度は上々だと思います。
 [地図で見てみる]

 コレがあったなら、例のアイキャッチに登場する空守村遠景もありそうなところなんですが、ここから見える風景の中には無いんですよねぇ。あれは一体どこから見下ろした風景なのでしょうか?


(第7話)平山橋付近(常陸大宮市)

 第7話で阿幾が座る川縁は、大子町に近い常陸大宮市の北端、久慈川にかかる平山橋のあたりです。
 [地図で見てみる]

 木造の風情がある橋ですが、これまた新川戸橋と同じく、私が訪れた時には台風15号の影響でゴミをかぶった上、橋の両端が流されて通行止めになっていました。


 そして、第7話に登場する小学校は、茨城県大子町にある、旧上岡小学校です。

第7話 Aパート冒頭旧上岡小学校(大子町)

 ここは、NHKの連続テレビ小説「おひさま」の舞台としても有名な場所で、私が行った時にもロケ風景の展示がしてありました。主要な舞台が一般公開されているのはありがたいですね。
 [地図で見てみる]

瀬能先生「瀬能千波野といいます」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

瀬能先生「みんな、よろしくね」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

匡平「あの一時期、学校はすごく明るくて…」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

匡平「活気があった」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

生徒「先生、さようなら〜」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

瀬能先生「何か用ですか?」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

瀬能先生「放して下さい!」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

篤史「おとなしく言うこと聞きなって」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

瀬能先生「帰って下さい」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

(第7話)旧上岡小学校(大子町)

(第7話)旧上岡小学校(大子町)

(第7話)旧上岡小学校(大子町)

瀬能先生「あら?」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

瀬能先生「今日は平谷さんと森田くんはお休み?」
(第7話)
旧上岡小学校(大子町)

瀬能先生「そんな事ないわよ」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

靄子「先生?」(第7話)旧上岡小学校(大子町)

(第7話)旧上岡小学校(大子町)

 なんと、アニメ中の時計の時刻は、止まった時計そのままだったのでした(笑)


茨城県大子町 −冥賀の里周辺−
 そして、唯一近くにある舞台が、↑の旧上岡小学校と、その同じ大子町にある『冥加の里』。

靄子「匡平様はさぁ…」(第7話)前冥賀(大子町)

匡平「いいと思うよ…」(第7話)前冥賀(大子町)

靄子「アンタ、私情だけで言ってるでしょ?」(第7話)前冥賀(大子町)

靄子「あ、阿幾…」(第7話)前冥賀(大子町)

匡平「おまえ、何やってんの?」(第7話)前冥賀(大子町)

匡平「先生に?」(第7話)前冥賀(大子町)

靄子「ああやってると、普通の男子みたいだね…」
(第7話)
前冥賀(大子町)

瀬能先生「ウフッ」(第7話)前冥賀(大子町)

(第7話)冥賀の里(大子町)

阿幾「先生自らサボリかよ」(第7話)前冥賀(大子町)

瀬能先生「ありがとう」(第7話)冥賀の里(大子町)

 『冥賀の里』というと、つい歴史的景観の保存地区みたいなのを連想してしまいますが、実は『冥賀の里』というのは、この藁葺きの一軒家を指しているみたいです。作中では、瀬能先生の自宅の設定ですね。
 この『冥賀の里』がある集落自体は、『前冥賀』と呼ばれるようです。
 [地図で見てみる]

阿幾「仕方ねぇよ」(第7話)冥賀の里(大子町)

瀬能先生「ノォノ?」(第7話)冥賀の里(大子町)


 そして、詩緒と匡平が玖吼理を修理に持ち込む、器師の屋敷は…、

杣木家宅(第6話)穂積家住宅(高萩市)

 これまた離れた、茨城県高萩市にある穂積家住宅です。
 靄子姉妹と祖父が住む、杣木家宅のモデルですね。
 [地図で見てみる]

靄子「こぉんのバカども!」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

靄子「神様を何だと思ってる!」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

靄子「と、お祖父様がおっしゃってます」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

靄子「ナメてんのかぁ!」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

靄子「大の男がグズグズと‥」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

由良子「詩緒様が帰って来たって!?」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

由良子「やっと帰って来たーっ!」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

由良子「阿幾のヤロー、捕まえたんっすか?」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

日々乃「いい加減にしなさいよ!」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

靄子「おめぇら、いつまでもバカやってねぇで!」
(第6話)
穂積家住宅(高萩市)

 (以下、'11.10.1 追加)

匡平「あ、そうだ…」(第6話)穂積家住宅(高萩市)

 微妙ですが、器師の庭園のモデルも、ここの敷地内の庭園で良さそうです。

 (以下、'11.8.28 分)
 また、近くのたつご味噌さんが、どうやら器師の工房のモデルのようなのですが、お仕事を邪魔するのもどうかと思って、取材は遠慮しておきました。
 でも、サイトを見ると見学のコースを紹介しているようですね。事情をお話して、お礼代わりにお土産を購入すれば大丈夫かも? 行かれる方は、マナーを守って相談してみてはいかがでしょうか。
 ('11.10.1 追記)
 たつご味噌さんがモデルになっているのは、お味噌の樽のみのようです。樽のみであれば、たつご味噌さんの駐車場で撮影出来ます。敷地内のお土産コーナーにある「味噌ピー」がおいしくておすすめなので、お土産ついでにいかがでしょうか?

 本探訪記内のアニメ「神様ドォルズ」の画像の著作権は案山子保存協会 様にあり、ここでは当該作品の比較研究を目的として引用しています。


 また、今回は行けませんでしたが、OP.で瀬能先生がたたずむ橋は、常陸大宮市の下小川駅付近にあるそうです。
 OP.の橋は常陸太田市にある新川戸橋、阿幾が座るシーンは常陸大宮市の下小川駅付近にある平山橋でした。

 最後になりましたが、今回の探訪で参考にさせていただいたサイト様です。
 本当なら探訪者らしく自力で探したかったところですが、今回はそれぞれの舞台が離れていることもあって、事前情報無しでは全く無理でした。
 どうもありがとうございました!

 また、本取材の最中、「ローリング回し蹴り」の管理人、しらさんに大変お世話になりました。どうもありがとうございました!

 IBK44 さん(@Twitter) 
 各舞台の情報を参考にさせていただきました。
 いばらきフィルムコミッション 
 各舞台の情報を参考にさせていただきました。