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「SNOW」舞台探訪〜龍神天守閣発見編〜
前回の「SNOW」舞台探訪〜Legend編〜にて、我々は龍神村のモデルである、京都府美山町を訪れた。 しかし、色々と探し回ったにもかかわらず、美山町内では龍神天守閣や芽衣子様の診療所を発見することは出来なかった。 そこで、旅から戻ってからも、気になって調査を続けていたのだ。 すると、全く意外な所で龍神天守閣を発見することが出来た。 「龍神天守閣発見!」 と知人のQLAND氏に連絡したら、 「じゃ、こっちも芽衣子様の診療所の情報をプレゼント」 と、芋づる式に一度に2つのモデルの場所が判明してしまった。実は、龍神天守閣と診療所のモデルは、同じ町内にあったのだ。 そんなわけで、我々は勇躍、龍神天守閣へと向かった。9月の連休のことだった。 龍神天守閣〜その1〜 −湯河原町 阿しか里−
「な、なんだってー! あなた達はそれでも日本人ですか!」
と、寝過ごして「マリア様がみてる-春-」を見なかったというQLAND氏とSUGI氏に小一時間説教しつつ、前日の「ふたつのスピカ」舞台探訪先のホテルを出発。
などとやりとりしているうちに、小田原から先で1号線から真鶴道路を南下しようと思ったら、連休の道路は大渋滞でピクリとも動かない。 そこで、遠回りながらも箱根ターンパイクを登って、登った先で道を間違えたり、混んだ箱根峠の道の駅で昼食に手間取ったり、さらにまた道を間違えたり(間違えたの全部私だったりm(__)m)、紆余曲折あった後に湯河原パークウェイを下って、ようやく本日の目的地、湯河原町へと。 トラブル続きなのは、きっと昨日のホテルでSUGI氏に見せられた「とらぶる・うぃんどうず」のFlashの呪いに違いない。キュンキュン 湯河原町内にて、神社や滝を探してうろついたり、西村京太郎記念館に寄ったりして、メインイベントを前にして既に相当疲れながらも、ようやく目的地周辺へ。 目的地周辺でまたしても道に迷っているうちに、本日合流予定だったれいきずいみん氏がTZR TRX850(訂正m(__)m)で合流。れいきずいみん氏の先導で行った先で、我々を待っていたのは…、
まさに、龍神天守閣だった! 旅館の名前は、「阿しか里」(http://www.ashikari.com/)。 旅行通のQLAND氏によれば、有名な宿だそうである。 「龍神天守閣、キターッ!」 と、盛り上がるかと思いきや、実際には、さんざん走り回った後だったので、運転手を務めたQLAND氏はもちろん、SUGI氏も私も、 「やっと着いた〜。えう〜」 という有様だったのだが。
つぐみさん似のエビテール、…ではないが、女将さんはじめ旅館の方々の暖かい出迎えを受けて、 「す、すみません、本当はエロゲーの舞台探訪なんです」 と内心場違い感にとらわれつつ、旅館の中へ。
と、そこは「SNOW」をプレイした者にとってはお馴染みの光景が目の前に実在している、まさにパラダイス。
部屋にまったりと落ち着いた後、部屋で豪華な夕食を堪能。 せっかく温泉旅館に泊まっているのだから、ここは旅行気分を満喫することにする。 食事の後は、名物の庭園露天風呂にでも…。 と…、風呂に行く途中で部屋に引き返して、あわてて荷物の中からゲーム中の背景をプリントアウトしたファイルを引っぱり出す。
SUGI氏と出かけていって、現地検証。
ゲーム中の背景に間違いない。ポイントは、奥の扉の格子模様や非常口のライト、左右の部屋の位置関係。 ゲーム中では、彼方がお葬式の会場から初めて館内に出たシーンや、露天風呂から上がったシーンとして登場している。 実際に、この右手が館内で一番間取りの広い宴会場となっており、お葬式に使われるならここだと納得出来るし(実際にお葬式に使われることは無いだろうが)、露天風呂の前でもある。意外にも、ちゃんと実際のロケーションと一致していたのだ。 ゲーム中では、奥に自動販売機が描かれていて、実際にも同じ位置に自販機はあったのだが、カバーがかけられていた。
思いこんだオタクは危険な存在である。 ちなみに、ゲーム中に部屋の入り口の格子戸のCGが登場するのだが、これは普通の部屋にはなく、この宴会場の入り口を中から撮影したもののようである。Mebiusさん、もしかしてここで宴会をやりました? 無事撮影を終えて、露天風呂へ。 温泉は「ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸塩泉」だそうで、ゲーム中の「硫黄泉」の設定とは違う。 この日はちょうど残暑が厳しかった日で、露天風呂につかっていても湯冷めすることもなく、秋を告げる虫の音を聞きながら、ゆったりと温泉気分を満喫。 脱衣所には長椅子とブタの蚊取り線香が置かれていて、上がった後に夕涼みが出来るようになっていて、ちょっとした夏の名残を堪能出来た。 まさか舞台探訪に来てこんな温泉気分を味わえる日が来ようとは…。 温泉から上がって、まったりしたところで、旅館内の探索を開始。 とは言っても、残る撮影箇所は1ヶ所だけ。
つぐみさんが彼方に「ここが別館の1階よ」と言っているが、実際には本館の1階である。 ゲーム中でも、この直後に本館のロビーに行っているので、つぐみさんのセリフの方がおかしいと見るべきだろう。 ちなみに、あらためてゲーム中の背景を見直してみると、左側壁のポスターには「Yugawara」と書いてあるようにも見える。 旅館内で見つかったゲーム中の背景はこれだけ。 龍神天守閣の中庭、屋外庭園、部屋、露天風呂は、残念ながらここには無かった。 一体、これらの背景のモデルはどこにあるのだろうか? この後は、部屋のTVで最近発売になった「AIR」の前売り券の付属DVDや「ドッコイダー」を鑑賞したりして、龍神天守閣の夜は更けていった。 布団に倒れ込んだ耳に、
という会話が聞こえてきたのは、気のせいだったろうか?… 橘診療所 −湯河原町 奥湯河原−
あくる朝、旅館の人に見送られて、宿を出発。
さらば、そしてありがとう、龍神天守閣。本当に良い一夜でした。 さて、我々は、次なるターゲットを目指して、奥湯河原へ。 そして探し当てたのは、芽衣子様の診療所!
実際には、ここも旅館(http://www.tubaki.net/)。 旅館のHPを見ても、部屋の様子、露天風呂、庭園の様子などがゲーム中と違うため、実際にスタッフが泊まったのではなく、何か旅館の資料を見て描いたのではないかと推定。(HPには玄関前の道路のカーブが描かれていないので、HPだけ見て描いたのではないようだ) 実は、ここでも例の写真を撮ろうとしたのだが、車が出てきたのにあわてて撮影に失敗してしまった。
…コワッ! 龍神天守閣〜その2〜 −箱根町 元箱根−
と、以上で終わりのはずが、さらに取材は続く。
なんと、昨晩、QLAND氏とSUGI氏は、ノートPCで検索して、龍神天守閣の中庭のモデルをつきとめていたのだ。 「何かの情報誌で見たことがあると思ってたんだ」とはQLAND氏の弁。さすが、その情報収集能力には脱帽です。 しかも、場所は意外と近くの、元箱根だというのだ。 そんなわけで、急遽予定を変更して、やって来たのが箱根町元箱根。 まさか今から宿を取るわけにもいかず、お風呂だけ入れる外湯がある旅館でもないので、やむを得ず外観だけの撮影にとどめることに。
ここも実際に、旅館である(http://www.hakone.co.jp/)。 龍神天守閣の実体は、いくつかの有名旅館のタッグチームだったのだ。 しかも、ここもHPを見るとゲーム中とは庭園、露天風呂、部屋の様子が違うようで、龍神天守閣の内部にはさらに別のモデルがあるようだ。 こうして、我々は、2日間に渡る「龍神天守閣」舞台探訪を終えたのだった。 以上で、「SNOW」舞台探訪〜龍神天守閣発見編〜は終了。 この取材で見つけられなかったのは、龍神天守閣の庭園、露天風呂、部屋、そして新たに登場した「友達以上恋人未満」の龍神天守閣の玄関(ややこしい)となります。 今のところ「友達以上恋人未満」をプレイする予定はないので除外するとして、「SNOW」の龍神天守閣については、情報を見つけたら、また取材に行くかもしれません。 オタクの舞台探訪は、温泉やら観光名所とは縁の無いものだと思ってましたが、今回は比較的まともな(?)温泉旅行となりました。 特に龍神天守閣のモデルとなった旅館で過ごした夜は、風情があって良いものでした。風呂上がりに庭園を見ながら涼んだ時の、用意されていた冷たい麦茶の味が忘れられません。 年に一度ぐらい、こういう旅行も良いかと考え直した舞台探訪でした。 終わり。
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