2010年11月16日(火)

2010年私のその後
今年は年明け早々の3年検診で腎臓の異常か…? との疑いが持ち上がり、ちょっとドキドキしましたが、その疑いも無事に晴れ、その3か月後、5月18日の通院時はお薬だけを頂き終わりました。そして更に3か月後の8月24日に肺のレントゲン、お腹(五臓器)のエコー、採血検査。その結果を聴きお薬を処方して頂いた9月21日から約2か月が経過した本日(11月16日)が、今年最後の通院日でした。
本来ならお薬は3か月分ずつ処方して頂けるのですが、3か月後の12月中旬は、仕事の忙しさがピークになっていると思われたので、早めの11月16日に通院日を設定して頂いたのです。…ということで、本日は触診、問診のみで終了し、お薬を3か月分頂いて帰りました。次回(来年の2月)は、4年目の検診ということになります。早いなぁ、と思う反面随分遠い昔のことのような気も…。2010年もこれで何事もなく終えられそうでよかった!

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10月13日/母の検査結果を聴きに一緒に呼吸器科へ
そんな中、わが母の身に降りかかった肺がん疑惑ですが(2008年12月31日の日記参照ください)、こちらも早いものでこの9月末で丸2年が経過していました。2008年に一度検査入院して細胞診(CTガイド下生検)を試みたものの、幸か不幸か悪い細胞は見つかりませんでした。しかし、肺にある影はその後も消えることなく、疑惑は疑惑のままスッキリしない状態で約3か月ごとの経過観察が続いていました。
今回、10月13日に先生からお話があるということで、母と一緒に病院に行ってきました。「何のお話かな〜」と、思っていたのですが、初診時のCT画像と最新のCT画像を比べて説明してくださり、「殆ど変化がないんですよね〜」と。
続けて「もしも、患者さんが疑わしいものは切除してすっきりしたい…、というご希望でしたら、手術いたしますが、どういうご希望でしょうか?」
母は「もう80歳を迎えていますから、手術しないでよいものならしたくないのですが」と答えると、「そうですよね。もしも悪性のものだとしても、この状態で暴れないでくれて寿命が先にくれば…ということですよね。肺は手術のリスクもありますからね〜。じゃぁ、これからも3か月ごとに観察してこのまま行きますか? そのかわり、何か変化があったら、その時には僕の言うとおりにしてください。僕がなんとかしますから…」と先生。
母は「はい、よろしくお願いします」と答え、その後唐突に「お風呂にあまり暖まってはいけないのですよね」と質問したのです。実は、母の弟の1人が戦争中(後だったかな?)に肺結核を患い(片肺無くしている)、その時にあまりお風呂に暖まってはいけないという指示があったことを覚えていたようで、同じ肺なので、母は長い時間暖まってはいけないものだと思っていたらしいのです。だから「温泉もあまり入らないほうがよいのでしょうか?」と。すると先生は、「そんなことはありませんよ。これからはバンバン温泉に行ってください。そしてやりたいことはどんどんやって、楽しんでください」とおっしゃいました。
この2年、なんとなくもやもやしていた母ですが、先生のこの言葉により何かが吹っ切れたようで、傍から見ていても元気になりました。実は母の担当医は、私から見ればとても優しい先生で、自分の意見を押し付けず、患者さんの意向を聞いてくれるのですが、母のようにハッキリしない病状の場合、結局手術をするとも言わないので、患者としては、どうしたらよいのか決断できないため、なんとなくハッキリせず、優柔不断な人…と思っていたようです。それが、今回 「何か変化があったら、その時には僕の言うとおりにしてください。僕がなんとかしますから」と言った、この一言。この一言で、先生に対する信頼感が湧いたように私には感じられました。
出逢ったばかりの約4年前のわが担当医(乳腺外科)は、信頼はしていたものの、自分の中でサッサと決めて進んでいく先生という感じで、病気が見つかって頭の中がよく動かなかった私は、心の中で「ちょっと待ってよ…先生!」と何度か思ったことがあるので、母の担当医のほうが優しいなぁ…と感じていたのですが、今となっては、あの時は先生がどんどん進んでくれてよかったのだと思えるようになりました。それにしても、先生にとって患者の信頼を得るってことは難しいなぁ…と改めて感じました。

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