術後3年 2010年2月16日(火)

1月19日/定期検診
前回の通院は昨(2009)年10月13日。この日は触診&問診と3カ月分のお薬の処方だけで終わりました。明けて2010年。 久しぶりの病院は患者さんが多かった。ようやく確保し座った場所は、わが担当医の診察室のドアが見える位置。診察の手順はまず看護婦さんが名前を呼んでくれ、中待合の椅子に座っていると、診察室の中から、先生が「suzukiさ〜ん」と呼んでくれるか、看護婦さんがドアを開けて呼んでくれるか…なんですが、この日はちょっと違いました。やや待った後、突然、診察室のドアが開かれ、立っている先生の顔が…。こういう時もたまにありました。そういう時は、大体先生がどこかへ(病棟か?)出て行ってしまって暫く帰ってこなくなることが多い。ところが、先生はちょっとキョロキョロとして誰かを探している様子。そして、私と眼があった。私が頭を下げようとしたら、先生は右手を振って…おいで、おいで…と。
『え〜? わ・た・し?』と、私は右手の人差し指で自分の顔を指差した。先生は、頷き診察室へ引っ込んだ。急いで、椅子から立ち上がり私も診察室へ。
さて、この日もいつもと同じ、胸、首などの触診の後、「そろそろ3年なので検査をします。本日はこの後、(肺の)レントゲン、乳房のエコー、採血をしてから帰宅してください。結果ですが、ず〜っと予約が埋まっちゃってるんですよね。あいているのは2月16日になってしまいます。16日に食事をせずに来て肝臓などお腹の超音波を先に撮ってから診察になります」と。そして16日13時の予約をして、検査を受けて帰宅。ところがその2日ほど後に病院から電話が入り、「先生は16日午後に手術が入ってしまったので、11時半頃に来ていただけないでしょうか?」と。
わが担当医は、今は大学病院が常勤でこの病院には火曜日しか来ていないのだけれど診察後、手術もこなしているということのよう。昨今話題になっているけれど勤務医って本当に忙しいのだなぁ。
この日は乳房のエコー検査をされている技師さんとお話をすることが出来ました。私の乳房は、右は殆ど何も気になるところはないけれど、左は「ボコボコしていて気になるところが多い」そうです。
「手術後、放射線を当てても局所再発はあるんですよね」と聞いたら、「そうですね、あります。」とキッパリ言われてしまった。「そうなのね〜」(私)
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2月16日/乳腺の結果は“無事クリア”だけど…
そして2月16日、朝から寒い。夜には雪が舞うという予報。今年の2月は気温も低くおまけに雨や雪模様の日が多い。診察時間が11時半に変更になったため仕事は一日お休みをいただきました。10時半前に病院に着き、まずはお腹の超音波をとりに検査室へ。検査室の前には10人ほどの待ち人が。検査を終え、ほぼ予約時間ピッタリの11時半に呼ばれました。先生は肺のレントゲン写真を見せ、「胸の写真は綺麗で、全く問題ありません」 血液検査の紙切れを見せ「血液検査の結果も問題ありません。そして胸のエコーも問題なし。肝臓エコーも問題ありません」と、ここまではいつもと同じでした。
ところが、「乳がん関係は全てクリアなんですが、何も問題がないかと言うと、一つ問題がありました。それは今日やったお腹の超音波で、肝臓のほかも写るのですが、腎臓に気になるところがあるんです」。そして紙に腎臓の絵を書き、「腎臓の真ん中に腎盂と言うところがあるのですが、そこが膨らんでいる(腫れている)という検査結果が出ています。腎臓にたとえば結石があったりすると、尿の通りが悪くなり、腫れることがあるようなのですが…。たいしたことではないと思うのですが、ボクは、専門ではないので、よくわかりません。あとであの時に検査しておけばと言うことになっても嫌なので、丁度午後から泌尿器科の診察がある日なので、診察を受けてください」と。この病院では、泌尿器科の診察日は週に半日しかないのですが、丁度火曜日の午後だったのです。そこで午後から診察を受けることに。
診察した先生の意見は「検尿の結果は綺麗な尿だったので、悪いものではないような気がしますが、○○先生はやはりがんを心配されているようですし、悪いものではないということを証明するためには造影剤を使用したCTを撮っていただきたいのです」と。仕方なく、CTの予約をして帰宅しました。 結果は、23日火曜日の夕方の診察でわかります。なんだか2月は厄月かな。
診察とは関係ありませんが、わが担当医は乳がんの説明の時も、絵を書いてくれました。そして、いつもカルテを覗くと、胸の絵が書かれています。それは私の胸よりは遥かに綺麗な大きなおっぱいです。そして、今日書いてくれた腎臓の絵もとても上手でした。外科の先生は手術に限らず、手先が器用なのかな。結果は後日報告します。
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その後
2月23日午後3時50分の予約で、泌尿器科に検査の結果を聴きに行ってきました。診察は私が最後で、もう待ち人も誰もいなくなった16時30分ごろ私の順番がきました。診察室のドアを開けるなり、先生は「こんにちは〜。何も問題ありませんでしたよ」と。そして「たまに、超音波にこのように写ってしまうことがあるんですよね。放射線科の先生も問題なしとおっしゃっていますし…」と続けました。「よかった!」と言った私に、先生も「よかったですね」と笑顔で言ってくださいました。実は先週初診時には、話している間中、左手にもったボールペンをクルクル回しているので、何となくおちつかなくてよい印象のなかった先生でしたが、この日の嬉しそうな笑顔に「いい先生かも」と思った私です。
そして、この日、思いがけず懐かしい人に会うことができました。それは私と同じ日に手術を受けた娘のように若いAさん。術後3年を過ぎた今も、ホルモン注射のお薬を毎月1度受けに来ているそうです。でも、とても元気そうで本当によかったなぁ…と思いました。本人も「太ってしまって、少しダイエットしなくてはと思っているんです」と言っていました。まだ30代半ばという年齢。これから先(まだまだ長いけど)再発せずに元気で、今の私の年齢を超えて生きていって欲しいと願っています。

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