術後2年半 2009年8月16日(日)

定期検診
ひと月前の7月7日、乳腺外科の定期検診に行ってきました。前回はなんの検査もしなかったけど、8月20日で術後2年半となるため「胸の超音波と肺のレントゲンかなぁ…」と自分なりに考えながら診察を待ちました。この日はあまり待たずに診察室に呼ばれ、まずはいつものように胸の触診から。そして、「もうじき、2年半ですね。今日は超音波とレントゲンと採血をして帰ってください。採血検査に時間がかかるので結果は来週です。お薬は…あとどれくらい残っていますか? 7日分くらいありませんか?」。実は、数回飲み忘れているので、丁度1週間分残っていました。「じゃあ、来週来たときに処方します。まずは大丈夫と思いますが、血液検査の結果で、もしも薬を変更することになったら、薬代がもったいないですからね〜」と。確かに安いお薬ではありません。
でも先生のこの言葉がちょっと気になった私。検査待ちの間に「どういう意味なのかなぁ。腫瘍マーカーで再発と思われる結果だったら、お薬の効き目がないということになり薬を変えるということなのかな? それとも、肝臓の数値が悪くてホルモン治療薬の副作用疑いがあったら、薬をやめてみるかもしれないということなのかな〜?」と、アレコレ。
まぁ、今の私はもう何事が起きても受け入れる覚悟が出来ているので、多少のことではビビらないけれど。それにしてもわが担当医は(正直ではあるのでしょうが)、患者に対する配慮がちょっとね…。私は、それほど不快に感じないのですが、「大嫌い!」という方もいらっしゃいました。
その方は、母が肺癌疑いで検査のため入院した時に、同じ病室に後から入ってきた方。私は直接話をしたことはなかったのですが、母の話によると「乳腺の先生、私大嫌い! あの先生と話すのもいやなのよね」と。乳腺の先生と言ったらわが担当医しか、当時はいなかった為、母が「○○先生ですか?」と話しかけたら、その方は「そうそう。私は転移しているので、後どれくらい生きられるのかきいたら“3ヶ月”と言われたの。とってもショックで、そんなわけないと思い、セカンドオピニオンをとって、他の病院に行ったけれど余命の結果は同じだった…。そのことを先生に報告したら『ぼくが言ったとおりでしょう』と言われたのよね」と、とても悔しそうだったとのこと。
わが担当医は真面目で正直な人だと私は思いますが、若いからなのかどうか、患者の気持ちになって考えるという配慮が少々足りないかな、と。自分の仕事に一生懸命で正しく患者や家族に伝えるのですが、正しいことをそのまま伝えたら患者がどのように受けとめるか、どのように話せば相手をあまり傷つけずに伝えられるか、ということを十分考え尽くしていないのではないかなぁ…と思えるところがあります。私も、このページの「告知」で書いていますが、あの告知の日に「その先の怖さまで言わなくてもいいんじゃない? それは、手術が終わって気持ちが少し落ち着いた時にでも遅くないでしょ」と思ったものです。あれから2年半。私は担当医を信頼していますが、「医者と言う職業は腕だけでなく、様々なタイプの人を相手に対応しなくてはならない、本当に大変な仕事だなぁ…」と改めて考えさせられました。そういえば、あれからとうに3ヶ月は過ぎていますが、あの方はどうされたのかしら…。
line
検診の結果は“無事クリア”
検診内容は、ほぼ想像通りでしたが、超音波の対象が胸(乳腺)ではなく、五臓器(主に肝臓)でした。本来は、食事抜きでしなければならない検査でしたが、先生が前もって言ってくださらなかったので、しっかり朝食を食べていった私です。でもなんとか写っていたようです。

前へ  目次へ  次へ