ミスター・ホシミストさんからの解答

どうして、オリオン座と言うの?

ギリシャ神話からとったもおです。古代ギリシャの国ボイオチアに住む大男の猟師オリオン、彼は、森の中で、月の女神アルテミスの侍女である七人の娘プレヤデスを見つけ、彼女たちを求めて追いかけた。彼女たちは、アルテミスの衣のの中に逃げ込んだ。オリオンが行ってしまうと、娘達は白い鳥にになって、天上に昇り星になった。アルテミスの兄アポローンは、計略を用いて、アルテミスにオリオンを射殺させてしまった。天の神は、オリオンを哀れみ、彼を天上にあげた。これがオリオン星座となった。(野尻抱影「星と伝説」偕成社1961年初版)
[ギリシャ語] Ωριων/オリオン/→ [英語]Orion/オイオン/
星座の学名は、動植物の学名と同じように、ラテン語を用いることになっています。
日本では、「太鼓星」と読んでいるところもあります。



どうして、星にこんな名前がつけられたの?
 
これらの名前は、ラテン語です。
主にギリシャ神話から由来しています。
あるいは、ギリシャ語の本がアラビアに入り、アラビア語に翻訳されたりもしました。そのアラビア語から西欧語に入っていったものもあります。

 ベテルギウス [英語]Betelgeuse/ビートルジューズ/←[アラビア語] ビト・アル・ジャウザ=巨人の肩
 リゲル      [英語]Rigel/ライガル/         ←[アラビア語] リジル=足
 アルデバラン  [英語]Aldebaran/アルバラン/   ←[アラビア語] アル・ダバラーン=追従者
 シリウス     [英語]Sirius/スィリアス/       ←[ギリシャ語] Σειριοσ/セイリオス/=熱い
 プロキオン   [英語]Procyon/プロウシュアン/   ←[ギリシャ語] Προκυων/プロ・クオーン/=犬の前

 学名は、次のように言います。
  ベテルギウス=α Orionis /アルファ・オリオニス/           オリオン座で一番明るい星
  リゲル    =β Orionis /ベータ・オリオニス/            オリオン座で二番目に明るい星
  アルデバラン=α Tauri /アルファ・タウリ/               牡牛座で一番明るい星
  シリウス   =α Canis Majoris /アルファ・カニス・マヨリス/    大犬座の一番明るい星
  プロキオン  =α Canis Minoris /アルファ・カニス・ミノリス/    子犬座の一番明るい星



星の色が違うけど、どうして?

 それは、温度の違いによるのです。
 表面温度が2000〜3000度では、 赤く光ります。
        4000〜5000度・・・・・・オレンジ色
        6000度前後 ・・・・・・ 黄色
        7000度前後 ・・・・・・ 白みを帯びたうす黄色
       10000度前後 ・・・・・・ 美しい白色
       15000度以上 ・・・・・・ 青白く輝く
 
 太陽は、黄色く光っています。表面温度が6000度ぐらいです。
 ベテルギウスは、 赤くひかってます。ですから 2000〜3000度の間
 リゲルは、青白く光っていますから、15000度以上
 アルデバランは、オレンジ色に光っていますから、4000〜5000度の範囲
 シリウスは、白く光っていますから、10000度前後
 プロキオンは、うす黄色に光っているので、7000度前後



シリウスは大きく見えるけど、本当に大きいの?

例えば、本当は小さい星でも、近くにあれば大きくみえます。ぎゃくに、大きな星でも、遠くにあれば、小さくみえます。
シリウスは、地球からどれだけ離れているのでしょうか?それは、8.7光年です。光の速さで、8年と8ヶ月半ほどかかります。 わー遠いと思うかも知れませんが、もっともっと遠い星がたくさんあって、実は、シリウスは太陽からは、近い方の星なのです。一番近いのは、アルファ・ケンタウリと呼ばれる星で、4.3光年の位置にあります。シリウスは近い方から6番目の星です。大きさは、太陽の二倍ほどです。
一番大きい星は、ベテルギウスです。オリオン座で一番明るい赤い星です。太陽の1100倍ほどの大きさがあります。
ベテルギウスを太陽の位置に置くと、地球はもちろん、火星をも包み込んで木星にまで達します。



三ツ星の下にぼんやり見えるものは、何?

オリオン星雲と呼ばれているものです。正体は、近くの星に照らされたガスやちりの集団です。地球から1500光年ほど離れています。星がたくさん集まって雲のように見えている銀河ではありません。むしろ「オリオン雲」と星の字を取った方が正確な表現になるかもしれません。
このガスやちりを照らしているのが生まれたばかりの星達です。そして、ここでは、数多くの星が現在も誕生しているのです。
M42と呼ばれています。メシエというフランスの天文学者が、ぼんやり見える天体の目録を作って番号を付けました。Messier/メシエ/さんが付けた42番目の雲状天体。


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