2005.05.30 烏川&碓氷川 『頭でっかちな泣き尺』

今回は私の大好きな北信の渓に釣行を計画していたが、今年はまだ水量が落ち着いていないようなので泣く泣く諦めた。気持ちはイワナモードになっているので、FriendsReportで世話になっているN.Sに情報を貰い、地元の渓である烏川水系にイワナ狙いで行ってみる事にした。この渓は今月の21日にN.Iの先輩Mさんが29cmのイワナを釣っている渓だ。私も過去に1度入った事が有るが、かなりのボサぶりに悪戦苦闘したのが記憶に有る。
いつも通り?子供を小学校に送り届けてから遅めの出発。入渓目的地には9:00過ぎに到着したがKトラが1台停まっている。どうやら私が入ろうとしている渓に入っているようだ。仕方なく昨日N.Iに教わった更に上流部から入渓するため移動。上流部はまだ竿を出した事のない区域だ。幸いこちらには車が停まっていない。早々に仕度をし渓へと続く道を15分程歩き下る。
空は今にも泣き出しそうな雲行き。緑の葉を付けた木々が更に渓を暗くしている。偏光サングラスをしているとフライが見ずらい位だ。
ロッドにラインを通しながら水温を計ると11℃。まずまずの水温だが昨日との気温差が気になる。

緑の葉が一層渓を暗くする。

釣り始めてすぐに反応は有るが、サイズが小さく中々納得の行くサイズが出ない。30分程してようやく良さそうなサイズががヒット!サイズを計ると23cm。この渓では充分良型だ。
気分を良くして釣り上がるが相変わらずフライに出るのはチビばかり。数は出るがサイズがUPしない。だいぶ集中力も無くなり釣り上がっていると、話に聞いていた滝が見えてきた。話によるとこの滝上に堰堤が有り、堰堤の上は水量も半減し竿を振れない程のボサらしい。
終わりが近いことを知り気合を入れ直す。その直後に良型がヒット!引きからして先程の23cmより型が良さそうだ。頭上の木に邪魔され思うように魚を寄せる事が出来ない。それでもなんとかランディングに成功。サイズを計るとやはり一回り大きい25cm。

25cmのイワナ

ヒットポイント
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どこで良型が出るか解らない為に気を抜けない。更に気合を入れ慎重にポイントを攻めていく。滝下の溜まりもデカイのが居そうな雰囲気だったが、ここでもチビが1匹出たのみ。滝を高巻きすると情報通り堰堤が見える。堰堤までの間にいくつか良さそうなポイントが有るようだ。姿勢を更に低くし突き進む。
小さな溜まりで『イワナが居るとすればここでしょう』と言うポイントに何度もフライを入れるが音沙汰無し・・・。諦めて流れの筋にラストのキャストをした時、流れの落ち込み寸前で魚がフライに出た。予想もしていなかった所で出たので合わせが遅れたが無事フッキングしている。魚はすごい力で潜ろうとしている。
『魚がフライに出た時に魚影は見えたがこんなに引きが強い程のサイズだったっけ?これはスレだな。』などと考えながらランディングしようとするが場所が悪く取り込めない。魚を1つ下のポイントまで誘導しランディングに成功。ネットを持ち上げると予想以上に重く魚はネットの中で『くの字』になっている?ネットを覗き込むとそこにはイワナのデカイ頭が有った。ネットから出しサイズを計ると29cm!計る場所によっては29.5cm有る。思わず顔がにやけてしまう瞬間だ。
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この後堰堤まで釣り上がったがチビを追加したのみ。時計を見ると12:30少し前だ。堰堤まで4時間は掛かると聞いていたが2時間半で着いてしまった。釣りにもせっかちな性格が出ているようだ。今日は満足の行く魚を釣ったのでこれで終わりでも良かったのだが、時間もまだ早いので別の碓氷川水系に移動する事にした。

碓氷川水系の目的の渓には14:30に入渓。こちらも相変わらずチビがフライにちょっかいを出すだけで中々サイズUPしない。しかし今日はすでに納得サイズを釣ったせいか普段は目にも止めない回りの風景が目に飛び込んでくる。少し面白い木が有ったのでシャッターを切ってみた。

岩に根を張る奇妙な木

さて釣りの方だがチビに時折20cmクラスが混じりながら最後のポイントに到着。ここのポイントは良型の実績が有る。丁寧にフライを落とすと2匹釣る事が出来た。まだ出そうな感じが有ったのでしつこく流すと、この渓で今回最大の25cmが飛び出してきた。

今日は自分的に納得の行く結果が出せたので、16:30で納竿とした。久し振りに地元の渓を1日(実釣は4時間半程だが)釣り歩いた。地元にもまだまだ私の行った事の無い渓がたくさん有る。お気に入りの渓に通うのも良いが、初めての渓を探釣するのも結構楽しいものだ。これから先いくつの素晴らしい渓と出会うことが出来るのであろう。
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