2005.06.09 長野県某川 『フライパラダイス到来』

今年は雪が多かったせいで、私の大好きな渓はまだ水量が落ち着いていなく、例年より10日程フライのシーズンが遅れている様子だ。いつ水量が落ち着くか自分なりに予想をして、そろそろ良いのでは?との判断で出撃してきた。
実は今シーズンこの渓は2度目の釣行となる。前回は6日に釣行しまだ水量は少々多いものの釣りになりそうなので竿を出して見た。20匹程の釣果は有ったものの、納得行くサイズが出なかった為HPの更新はしなかった。言わば今回はリベンジと言っても過言ではない。
今回は目的地には8:30に到着。渓を見ると水量は前回と変わらず少々多めだ。入渓しようとしたポイントには車が3台停まっていたので諦めて違うポイントより入渓。まず水温を計ると9℃。前回は同じ時間で7℃台だったので期待は膨らむ。
期待通り流れの緩い所では魚達は水面を意識しているようで、魚影を確認出来る。良いペースで20
〜22cmサイズが釣れ、たまに24cm位が釣れてくる。

今回の平均サイズ

2時間程釣り上がった所で、渓が2手に分かれていて水量が丁度良い感じの流れになっている。200m程上流でまた合流するのだが、私は右側の流れを選択し釣り上がる。良い感じのプールが有ったので竿を出して見ると、このプールだけで7匹の釣果が有った。(この渓の凄い所は1つのプールで多い時には15匹位釣れる。)

この位の水量が望ましいのだが・・・

同じプールで釣れたイワナ


良いペースで釣れてくるが中々良型が出て来ない。前回より若干サイズは良いものの納得行くサイズではない。時計を見ると12:00を回った所。水温も11℃まで上昇し魚も流れの中で反応し始めた。活性が上がってきた証拠だ。そろそろ良型も動き始めてもおかしくないのだが、その後も釣れるのは22cm程がメインで大きくても25cm止まり。結局16:00まで釣り上がり数では30匹以上は釣れたものの25cm以上は釣れなかった。一旦車に戻り今日は終わりにしようか考えたが、諦めきれずダメ元でイブニングまで決め込む事にし場所を下流に移動する。少々イブニングまでは時間が早いので目的のプールまで釣り上がる。

このプールでも5匹釣れたが・・・

25cm程のイワナ
 
少し釣り上がった所の大岩の巻き返しで良型を見つけた。見た感じ今日1番のサイズだ。慎重に距離を計りキャストするとバッチリと決まってヒット!しかし痛恨のバラシ・・・。その後3連続のバラシが続いた・・・。
プールに到着すると数匹ライズは有るものの見るからにチビっぽい。チビイワナと遊んでいるうち大分暗くなってきた。このプールには見切りを付けて先程の良型をバラシたポイントに戻ると、薄暗い中同じ巻き返しに魚影を確認。しかも先程バラシた魚より大きい。慎重に狙うとまた1発でキャストが決まりヒット!今度はバレないように願い無事にランディングに成功!メジャーで計ると28cm!最後の最後で納得サイズに恵まれた。



今回最大28cm(なんとなくヤマトっぽい?)
 
※クリックで拡大

今日は最後の最後でドラマが待っていた。諦めて帰らなくて良かったとつくづく思う。今日1日を振り返ってみると、それなりに数もサイズも出た。しかしこの渓の本番はこんな物ではない。水量が落ち着き、水温がもう少し上がった梅雨の合間の晴れの日はまさに『フライパラダイス』となる。
仲間にも『そんだけ釣って満足しないのは贅沢だ』と言われたが、それだけこの渓には思い入れが有り期待も大きいのだ。だから数もサイズも出ないと納得出来ないのだ。でもやっぱり贅沢を言っているんだと思う(^^;
この渓は放流が一切行われていないので、すべて天然イワナ。また本来ヤマトイワナの生息分布から外れているがヤマトイワナも居るとの情報も有る。現に最後に釣れたイワナはヤマトイワナに限りなく近い存在だと思われる。
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