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しばらくは森の新鮮な空気を体全体に浴びながら快適なツーリングだったが、途中から何やら『ガリガリ』と異音がし始め、ついにはペダルが回らなくなってしまった。みるとチェーンが切れ絡まってるではないか!目的の渓にはまだ半分以上の道程が有るし、今から車に戻るのもかなりの時間のロスになるし・・・。ここに置いて行く事も考えたが、なんとか応急処置をしチェーンに負担が掛からないように急な上りは押して、なんとか目的の渓に到着する事が出来た。荒れた呼吸を整えて渓に下りると幸い先行者は居ないようだ。 |
本日の相棒(^^) |
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平均サイズのイワナ(背中に痛々しい傷が・・・) |
魚の反応もまずまずで快調に釣り上がる。2時間程釣り上がった時であろうか、『バキバキ』と枝の折れる音が聞こえ一瞬身構える。と同時に鈴の音。見ると餌釣りのオヤジが藪漕ぎをして追い抜いていくではないか!今までの魚の反応から先行者は間違い無く居ない筈。こちらが気付いてないと思っているようでそのまま私の30m程上流に入渓した。捕まえて文句の1つでも言ってやろうと思ったが、自転車に悪戯でもされたら最悪なので私も藪漕ぎをして逆に追い抜きオヤジから見える所に入渓してやると、いつしかオヤジは姿を消していた。何処にも居るんですねマナーやルールを守らない輩。 |
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反応は良いがしばらくは22cm程がメインに釣れてくる。しかし何処で良型が出るか解らないので気が抜けない。そうこうしているうちに前回に釣友が尺を釣ったポイントに到着。まずは手前の流れから攻めると、これまた平均サイズが釣れてくる。『お前じゃないんだなぁ。お父さん、お母さんを呼んできな』などと独り言を言ってリリース。続いて尺が出たポイントを狙うと3投目にして電光石火の如くフライに出た。引きからして良型だと確信したが尺には届かず。しかし28cmの良型だ。その後良さそうなポイントをしつこく狙うが、どうやら今日は尺イワナは留守のようだった(^^; |
28cmの良型 |
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まずまずのサイズ(26cm) |
諦めて次のポイントに移動。ここも大物が潜んでいそうな雰囲気がムンムンだ。狙うと反応は有るがチビらしくフライを食い損なってばかり。チビをかまうのは終わりにして1番怪しいポイントにフライを入れると1投目でフライに出た。期待していた大物ではなかったが26cmのまずまずの型だった。 |
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更に釣り上がりいつも終了にするポイントに到着。しかし今日はここから上流を釣ってみる事にした。極端に魚影が少なくなりしばらくは反応がまったく無かったが、或るポイントからポツポツでは有るが釣れ始めた。サイズは小ぶりだがここのイワナの引きの強さには驚いた。それもその筈、ここのイワナはどれも腹がパンパンで丸々と太っているのだ。途中に見た感じ尺は有りそうなのが出たがフッキングには至らなかった。残念・・・。 |
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丸々と太った25cm。引きは強烈。 |
上流部はこのような渓相がしばらく続く |
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時計を見るとまだ14:00前だ。引き上げるには少々早いので別のポイントを攻めて見る事にした。釣り始めると凄く反応が良く、良さそうなポイントには必ず魚が入っている。しかもほとんどが23〜26cmと型も良い。かなり活性が高いらしくドラグの掛かったフライまでも追い食いしてくる。そして30分程釣り上がった所で大きめなプールが現れた。手前の流れにフライを落とすと魚が浮いてきて『パクリ』これも25cm。そして流れ込みの左端の緩い流れフライを漂わせると『モワッ』と言う感じでフライが消えた。すかさず合わせると今日1番の手ごたえ。魚は岩の下に潜ろうとグイグイロッドを絞り込む。そしてようやくネットに収まった主は30.5cmの尺イワナだった。 |
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尺が釣れたポイント |
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本日の最後を飾った26cm |
尺イワナに気分を良くし快適に釣り上がると、魚の活性は相変わらず良く次から次へと飛び出してくる。2時間程釣り上がったがあまりに活性が高く距離的には大して釣り上がっていない。いったい今まで何尾の魚を掛けたかさえも解らない。25cmオーバーも結構釣れたがいつしか写真を撮るのも面倒になり夢中で釣り上がっていた。『イワナが湧いてくるとはこの事かもしれないなぁ』とも思うくらいだ。もう充分満足して時計を見ると17:30。少々早いが今日は終わりにしようと思い最後の1投で26cmを追加し納竿とした。 |
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