2005.07.15 片品川水系 『釣りの女神は微笑まず』

今回はFriends Reportでも世話になっている釣友のN.Sと片品川水系に釣行してきた。前日の天気予報だと曇りのものの雨の心配は無さそうだが、ここ数日間の降水量が心配だった。到着し渓を覗くと平水よりやや多いが、心配してた程の水量の増加は無いようで一安心だ。
早速仕度をし朝靄にけむった林道を進む。昨年はポイントまで徒歩を強いられたが、今回はマウンテンバイクと言う強い味方がいる。林道はマウンテンバイクでもかなりの体力を消耗する。そして天気予報は大外れで、いつしか木々の隙間から朝日が林道に差し込んでいる。気温はグングン上昇し余計に体力を奪って行く。そしてなんとかポイントまで到着する事が出来た。
一息入れていよいよ目的の支流に入渓だ。時計を見ると6:30。渓に下り水温を計ると11℃。自然と2人共笑顔が漏れる。実はこの渓は昨年同時期に32cmの尺イワナが釣れているだけに2人共期待感は半端では無かった。
ロッドにラインを通し実釣開始。すぐに小ぶりながらヒレの綺麗なイワナが釣れて来る。
渓相は良いもののしばらくの間は大きくても23cm程がこの渓のサイズだ。
しばらく釣り上がるが飽きない程度に釣れてくるもののサイズは納得の行くものでは無かった。

 

しばらくはこのような渓相が続く(Photo by N.S)

やわらかい木漏れ日の中ポイントを狙うN.S

更に釣り上がると昨年に尺イワナが釣れた支流が見えてきた。しかし今回はN.Sの要望で今まで釣り上がってきた渓の上流が見たいとの事で、支流は後回しにして更に釣り上がってみる事にした。
流れは極端に細くなり川底が岩盤の為ポイントは少ないように見えたが、しっかりとイワナの魚影は確認出来る。魚影が確認出来たので小さいポイントを丁寧に狙って行く。そして或るポイントで先行していたN.Sのロッドが大きく曲がった。N.Sの慌てようから良型である事が推測出来る。そしてネットに収まったのは29cmの泣尺イワナだった。
更に釣り上がり平均サイズを数匹追加したところで、急に魚影も反応も無くなったので渓を下り支流を目指す事にした。

苔むしたマイナスイオンがたっぷりの渓
 

N.Sが釣った泣尺(Photo by N.S)

泣尺イワナが釣れたポイント(Photo by N.S)

支流の出会いに到着すると、N.Sは先程の泣尺で気分を良くしたようで私に先行を譲ってくれた。そして始めのポイントで幸先良く私にも26cmのイワナが顔を見せてくれた。そして1番良い時間帯らしく今までのサイズより1回り大きいサイズが面白いように釣れて来る。


ようやく私にも良型が・・・


N.Sの釣った33cmの尺イワナ(Photo by N.S)
しばらく先行をさせて貰ったのでこんどはN.Sに先行を譲る。その数分後に今回最大のドラマが待っていた。N.Sに先行を譲りすぐに大淵のポイントが現れた。いかにも大物がいそうなポイントだ。そしてN.Sの数投目のキャストでロッドが満月の如く曲がった。N.Sの慌てようは先程の泣尺の時より慌てている。ロッドのティップは水中に突き刺さる程の勢いだ。ネット近くまで寄せては何度も走られ苦戦している様子だ。そしてようやくネットに収める事に成功した。ネットに収まった主は遠目に見ても尺オーバーだと解る程だ。はたしてどれ程の大きさなのだろう?N.Sがメジャーで実測するのを傍らで見守る。そして尾鰭はメジャーの目盛りの33cmを示している。久し振りに見る大物と今日の運がすべてN.Sに行ってしまったショックで言葉が出なかった・・・。『まぁサイズは運だから』と自分に言い聞かせたが効果はまったく無かった。
その後また先行を譲って貰い釣るが釣れるのは25cm止まり。普通で考えれば数もサイズもまずまずの釣果だがここまでのN.Sとの差を比べると全然喜ぶ事は出来ない。そしてこの渓も最終ポイントを向かえてしまった。
朝の入渓地点に戻り別の支流に入る事にした。支流と言っても結構水量が有りロッドも今までの渓より振り易い。この渓も反応は良く22〜26cmが次々に釣れて来る。時間の都合でゆっくりとこの渓は釣れなかったが大物も充分期待出来る渓相だった。今度はゆっくりと釣って見たいものだ。

最後に入った支流で釣れた26cm

最後に入渓した支流で途中から雨が降り出し今回は18:00で納竿とした。今回はN.Sに完全敗北という結果に終わったが、決して悪い結果では無かった。むしろ30匹以上は釣っているので爆釣と言って良いと思う。ただ内容的にN.Sと差が出てしまった。『運も実力のうち』と言うように今回は素直に負けを認めようと思う。でも次はこんなに上手く行かないと思えよN.S!(^^)
ちなみに帰りは車まであっという間に着いた。やはりマウンテンバイクを使って正解!
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