2007.06.06 長野県某川 『背張りイワナ』


 
今回は釣友のN.Sと共に前回に引き続き天然イワナの渓へと出掛けてきた。天気予報では曇りのち雷雨との予報なので雨が降り出すまでの勝負だ。しかし標高が有る位置に存在するこの渓は、この時期は天気が良くないと中々釣果が伸びない。
現地に到着すると朝のうちは時折薄日が差している。急いで準備をして渓へと降り立ち水温を計ってみるとと9.5℃と前回よりだいぶ高い。『これは朝から反応が良いんじゃないの〜』とルンルン気分でELKカディスを結び開始。


イワナが居そうなポイントを丁寧に狙うN.S
 
まずは今シーズンこの渓に初釣行のN.Sに先行を任せる。ところが水温とは裏腹に前回ほどではないが活性が低く、中々フライに反応を示さない。そんな中、先行していたN.Sに待望のヒット!サイズこそ小ぶりだが久し振りのこの渓のイワナとの再開にお互い笑顔がこぼれる。
午前中はポツポツと釣れる程度だったが、昼を回ったあたりから徐々に活性も上がり始め、同じプールでダブルヒットなんて事も有ったりした。と途端にゴロゴロと雷が鳴り始めた。せっかく活性が上がって来たのにそれは無いでしょう?と降りだす前にテンポを上げて釣り上がる羽目になった。


午前中に釣れた最大25cm
 


見事な背張りイワナ(^^)
 
そんな中、面白いイワナが釣れてきた。最初は『ふな?』と思ってしまったこのイワナ、見事な背張りイワナだった。きっと奇形なのだろうが思わず笑ってしまった。
結局は雨が降りだす事はなく前半の最終ポイントに14:00頃到着。活性が高かった時間帯に雑に釣り上がってしまった事に後悔する事となった。車に戻りポイントを下流に移動するが、とにかく釣り人ばかりで入る場所が無い。仕方なく前回良かったポイントに先行者の存在を承知で入渓するが、目と鼻の先にフライマンの2人組み・・・。
 
しかし本流が2つに分かれた細い流れの方は竿を出した気配は無いのでそちらを攻めてみる事にした。本当に細い流れだが小さいプールには魚は溜まっている様子で平均サイズの23cm程のイワナが2匹釣れてきた。
流れ込みの美味しいポイントをN.Sに任せるが、かなりしつこく流すも反応はない。N.Sが私にやってみてと言うので内心『そんだけ流した後じゃもう居る訳ねぇじゃん』と思いながらフライを流すと、3投目でフライに反応が有り27cmのイワナが釣れてきた。もうこれは腕の差と言うしかないでしょ?N.S参ったか〜?(^^)

お尻に痛々しい傷があった27cm
 


見とれる程に美しい天然イワナ29cm
 
1時間ほどこの流れを釣って再びポイントを移動。先行をN.Sに任せて私は少し下ってから釣り上がってみる事にした。釣り始めてすぐに大きなプールに巨岩が有り、その下がよだれが出そうな美味しい巻き返しとなっているポイントが出現。慎重に距離を測りキャストすると上手い具合に巻き返しの流れにフライが乗った。そして2秒ほどフライが流れた時『ボコッ』とフライが消え強烈な引き。魚は見えないが良型と解る程の引きだ。慎重にやり取りをしネットに収まった魚体をみて『尺有る!』と思う程の体高の持ち主だった。実際は29cmで尺には及ばなかったが素晴らしく綺麗な完璧な魚体にしばし見とれてしまった。
その後N.Sに追い付き報告すると笑ってはいるが悔しそうな顔が印象的だった。私はもう満足していたのでそこからは殆どN.Sに任せる事にした。17:00頃になりいよいよ雨が降り始めてきた。急いで目的のポイントまで釣り上がり18:00にて納竿とした。
今回は天気が悪く後半の爆釣は無かったもののサイズに恵まれ納得の釣行となった。N.Sも数では私に劣らない程釣った様子で満足した事と思う。次回はサイズアップを目標に頑張れ〜(^^)

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