Wing Brain メールマガジン 第403号
2017/08/06(日)発行



目次
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● 野菜食の効用 ロクスケ
● 先延ばしについて考える(91) なさ
● 癖付けに関する経過報告(42) なさ
● 連載 第369回 健康で生活するために 勉強の奨め ロクスケ
○ 編集後記




● 野菜食の効用
私の食事が野菜メインである事も、毎日同じものしか食べない事も何度か書いているが、明らかに私にとっては健康のためにも生活の利便性のためにも極めて優れていると、最近特に思うようになった。

野菜と言っても、とにかく季節の野菜や時には山菜などを細かく刻み、油で炒めた物を一時に大量に作り、密閉容器に入れて冷蔵庫に入れておくだけだ。食べるときはその分量だけとりわけ、スープにしてみたりご飯と一緒に味付けして混ぜてみたり単独でヨーグルトやケチャップなどをかけてみたり、とにかく食べるときに簡単にアレンジするだけだ。むろん、うどんやパスタ、パンなどで食べる事もある。いずれにせよ、これと、いつも具を足しながら作り続けている煮物、あとは自家製の糠漬け、納豆、卵、焼き魚などが加わる。

食材を大量に買っても無駄が出ないし、なにしろ調理に時間を取られない。

この食生活をもう何年続けているか覚えていないが、毎年受けている健康診断では先ず問題もなく、血圧、血糖値、コレステロール、尿酸値などなど、全て合格ラインをキープしている。医師にも、この状態を維持するようにと言われている。

何度も繰り返しているが、それで風邪など30年はひいていないし、何かの病気になったと言う事もない。一日中歩いても次の日には疲れもないし、結構寝られる。先日も一寸旅行して、ほぼ一日中何日も歩き回ったが、全く問題もなかった。むろん、旅先でもホテルで野菜を簡単に電子レンジでチンして食べていた。またもう一つのメリットとして、グルメ趣味もないので旅先で余計な時間を使う事も無かった。

グルメを否定はしないし、それもまた人生の楽しみであろうとは思うが、健康で体が自由に動くなら人生の楽しみはまた格別だ。全てが野菜食のおかげとまでは言わないが、ただ、野菜メイン食がこの楽しみを私にもたらしているのだとは確信している。

by ロクスケ




● 先延ばしについて考える(91)
引き続き、前回までに引き続いて、2009年10月に小生が執筆したWing Brainメルマガ198号〜199号の記事「先延ばしについて考える(1)〜(2)」について再考察を行います。今回も引き続いて、原因の6つ目、即ち

>6.シミュレーション力の欠如
>
>これは上の5.と切っても切れない面もあるが、敢えて区別した。
>
>普通ならば、物事の筋道を立てる場合、頭の中でシミュレーションをするのだろうと思う。そのシミュレーションが適切でない場合、あるいはそもそもシミュレーション自体をやらない場合、このまま行くとまずいという予見ができなくなり、何でも行動が場当たり的になり、失敗を招くという流れが考えられる。
>
>場当たり的な行動という意味では、上の2.も関係はしていると思う。すなわち、衝動、欲望を抑えきれず、発作的、場当たり的な行動をついしてしまうということである。今述べている6.はそれとは少し違うものである。
>
>これも、脳科学の面からの知識が今現在無いので、追々勉強してゆきたい。

について考えます。



370号において、シミュレーション力を養うための訓練のあり方について考察を行い、普段から観察力、記憶力、特に知識・経験などを連想的に結び付けて頭の中で整理する能力の3つを普段から地道に鍛える必要があると述べた。その上で、371号からは観察力の鍛え方について考察を始め、まずは観察力の構成要素(色合い、輪郭、大きさ、位置)について考察を行っている。

これまで、色合い・輪郭・大きさに関して鍛える方法を、実践結果も交えながら考察を行っている。396号までに、顔等の特徴を大げさに描く似顔絵に着目し、人間の頭の中での顔の輪郭等の捉え方についての考察を行ってきたが、397号からはさらに進め、顔の各パーツ等への注意力の配分度・興味関心度という面に着目している。特に、興味関心の凹凸が観察力の凹凸にもつながっていると考えられることから、観察力を偏りなく適正にするため、根幹要因と思われる興味関心の偏りを是正する方法について考察を進めている。



前回、興味関心、ひいては観察力の是正のため、某英会話教材や感情モニタリング法、自己催眠等にも共通して応用されていると思われる、脳の記憶の仕組みの原理(2つの物事の同時想起を繰返すことで、片方を想起しただけでもう片方も自然と想起されるようになる)に触れた。今回もその続きを述べたい。

1つの物事を想起または目の当たりにした際、その物事の情報的な面(英文の意味、リンゴなどの映像等)だけでなく、それにつながる感情的、欲望的な精神状態も連動して想起されることが多い。例えば、何かの拍子に行きつけの美味しいラーメンを想起したとして、連動してそのラーメンを過去に食べて美味しかったという満足感、さらにそのラーメンがまた食べたいという欲望もまた想起されるといった状況が挙げられる。



では、2つの物事を想起する際、それぞれが互いに全く異なる、あるいは真逆の感情・欲望的な精神状態を想起するような場合、その2つを同時に想起すると、感情・欲望的な精神状態はどうなるのであろうか。ここが肝になる点である。

例えば、ピーマンが大嫌いで、ケーキやハンバーグが大好きな人が居たとする。ピーマンを想起すると、連動して不快、嫌な気持ちになるが、ケーキやハンバーグを想起すると、美味しさに起因しての満足感、快適な気持ちになりうる。では、この2つを同時に想起すると、どういう気持ち、精神状態になるのであろうか。ピーマンの不快な気持ちが勝つのか、ケーキ・ハンバーグの快適な気持ちが勝つのか、あるいは両者が中和されて何でもない気持ちになるのであろうか。



…今回はここまで。次回も引き続き、本記事の考察の続きを書きます。

by なさ




● 癖付けに関する経過報告(42)
361号まで「先延ばしについて考える」のシリーズ記事の中で述べてきた癖の付け方に関する経過報告を、2016年始後の362号から独立して別のシリーズ記事として執筆しています。本号でも引き続き、経過報告を行います。



361号までに述べてきたように、感情モニタリング法のセルフチェックを頻繁に行う癖を身に付けるべく、数か月前から継続的に取組みを行っている。毎時00分にスマートフォンのアラームが鳴るようにセットし、アラームが鳴ったらチェックを行うようにしてきた。きっちり毎時00分にチェックができたかを記録するまでには至らなかったが、頻繁に思い出してチェックを行うことはできるようになり、目標とした毎時1回よりもはるかに多い頻度にまでなった。手前味噌ながら、2015年末までにほぼ癖付けとしては成功したと言える。

2016年始からは、より一層の癖付けのため、常時セルフチェックを行いながら他のことを行えるように訓練をしてゆくと宣言したものの、年末までに一度は身に付いたセルフチェックの癖付けの頻度が落ちてしまったことから、再度2015年末までの状態に戻せるよう立ち返って癖付けを再度行うことにした。

2016年末頃からセルフチェックの頻度が再び飛躍的に上がったことから、その頻度を今後も永続的に維持するよう努めつつ、さらに別の癖付けも身に付けるべく、同年末頃より新たな取組みを始めている。今回もその経過報告を行いたい。



この部分を執筆しているのは07/23(日)だが、この2週間の間も、概ね精神的に安定していた。多少の変動はあったが、比較的安定していた。ただし、この数日は、スマホでタイマーをかけていたものの、別の考え事に没頭してしまい、時折タイマーのアラーム(バイブレーション)でハッと気づいてセルフチェックを思い出したように実行することも少なからずあった。

前回述べたように、英語を理解するのと同様、意識的、能動的にセルフチェックを行わないとできないのではまだまだゴールではなく、無意識的、条件反射的にできるまで繰り返し訓練しなければならないと思っている。ここ最近、休みの日でも仕事のことで頭が一杯で、セルフチェックのことだけに一日費やせる日が少ないが、お盆休みや秋の連休など、まとまった休日を得られたら、丸一日くらいはそれだけに費やす日を設けたいと思っている。

去る5/18(木)は昼間にスマホのアラームとにらめっこし続け、数分おきにセルフチェックを繰り返すことで、かなり癖付けに成功した。その後の停滞ぶりを我ながら改めて振り返ると、やはり定期的にそのような丸一日費やせる日を作ることは必須ではないかと重ね重ね考えている。



…今回はここまで。次回も引き続き、本記事の考察の続きを書きます。

by なさ




● 連載 第369回 健康で生活するために 勉強の奨め
恥ずかしながら、私は子供の頃から勉強嫌いだった。自分の好きな事しか集中できず、結局学校での勉強など集中できなかったからだ。むろん、大人になってからはそれではまともな生活も出来ないので、自分の専門分野についてはかなり打ち込んで勉強したし、それなりに生活に役だった。

今は生活のためではなく、自分の生き甲斐のために勉強をするようにしている。何度も書いているが、語学を今になって学んでいるのはそのためだ。実際には仕事で外国語を話していたときは、話せなければ仕事に差し支えるから真剣に学んだが、今は別に外国語が仕事に必要なわけではない。ただし、ネットなどをやっていると、外国語の知識が有れば情報収集の範囲は数十倍以上に広がると言っていい。そして、外国語を学ぶ手段がネット上にたくさんあるのも非常に助かる。ということで、会社を辞めてからかなり衰えていたと自覚している外国語がこのところそれなりに回復しているような気がする。あくまで気がするだけだが、先日もある集まりで外国人と英語、及びフランス語で会話をし結構通じているので嬉しくなった。明らかに、能力が上がっていると感じたのだが、これがまた学ぶ励みになる。

頭の訓練は外国語だけでは無論無いし、持論として日本人が外国語を学校で学ぶ必要など無いと思っている。好きな人或いは必要な人が自分で学べば良く、特に必要ならかなり短い期間で外国語は身に付く。私の場合はかつて身につけたからそれを再度やっているだけの事だが、先に書いたようにメリットは極めて大きい。

私のこれは趣味だが、各種の電子工作などがあり、アンプや各種の電子機器を自分で作っているし、パソコンなども自分で必要な機能を高めた物を組み立てている。日進月歩の技術革新があり、到底追いつけないが、追いつこうとも思っていない。ただ、必要な知識が抵抗無く身に付けばよい。今年スマホデビューしたが、数日で必要な機能は全て使えるようになっている。同年輩の人達で、スマホが使えずガラケイしか持たない人がいるのも事実だが、難しいから諦めているだけのような気がする。

諦めたら何も出来ないが、出来るはずだと思い込んでやってみると結構できる事はあるものだ。外国語でもパソコンでも料理でも何でも良い。全く新しい物を頭の体操と何より楽しみのために学び身につけてみてはどうだろうか。その努力がかなり頭の体操になると思うのだが。

我ながらそれなりの成果があると思うが、それなども語学学習のおかげではないかと思っている。

by ロクスケ




○ 編集後記
■ 今、工作室で旋盤を作っています。旋盤とは鉄などを加工する機械ですが、むろん、私は鉄材加工が専門でも無し、あくまで趣味です。ただ、アマチュア向けのこの様な機械が数十万円から2,3百万もするのでは到底買うわけにも行かず第一お金もないので作ることにしたわけです。そのようにして、帯鋸盤、テーブルソー、ハックソー、ベルトサンダー等々色々作りました。

■ 最近この旋盤の形が見えてきて、確かに手作りの機械としての精度しかありませんが、アマチュア工作には充分使えるだろうと思っています。旋盤など自分で作るのは到底不可能、夢のまた夢と思っていましたが、やってみれば出来る物だとつくづく考えている今日この頃です。
(この項までロクスケ)

■ 本号が発行されるのは8/6(日)ですが、この編集後記を執筆しているのは、約2週間前の7/24(月)です。関東では、梅雨明けは前週のうちに宣言されましたが、7/23〜25あたりは梅雨に逆戻りしたようなぐずついた天候です。同時期、秋田では豪雨被害が出たそうで、このところ毎年どこかの地域で必ずと言って良い程に豪雨被害が出ています。一方で、関東では河川の取水制限が実施されており、全国的に平均して雨が降ってくれないかと願うばかりです。

■ 人工的に降雨を促す実験はこれまでに色々とされてきているようですが、それと逆に豪雨を人工的に抑えることはできないものでしょうか。これだけ毎年異常気象に起因する被害が出ている以上、もっと能動的に人工的な気象のコントロールに力を入れて良いのではと思います。
(この項、なさ)



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