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          WING BRAIN メールマガジン第99号
          
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★目次★

■ ADHDを持つ心の中             はいじ
■ 見つかった!                 キャサリン
■ ADHD猫U                   MUSICA
■ 連載 第66回 季節と鬱            ロクスケ
■ ○編集後記○
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■ ADHDを持つ心の中

 もし、ADHDの人がだだをこねだしたらどう対処しますか?

 物欲だとか、食欲だとか、言い出すときっとADHDは集中してしつこいです。私の解釈では放っておけばいいと思います(スーパードライ)持続性が困難だからその日欲しがって居ても次の日にはけろっとして他のものに夢中になってたりしますので(苦笑)

 しかし、情緒的な面の場合に限りは、あんまりにも放っておかれてしまうと、日常生活において否定されがちなADHDは傷つき、それ故に不安や不信になってしまい、二次障害に到る事が多いと思うのです。

 私は案の定その例でした、うつ病と境界型人格障害を併発してました。今は、それは違ったんじゃないかな〜?とか思いますが、どっちなのか自分ではよくわからないですね。けど自己否定が強いのは本当にそうでしたし、死にかけた事もあった程なので。

 そういう想いをする子は増やして欲しくありません。(あたしの傲慢な意見ですが)

 勿論育った環境もありますし二次障害の起因はその劣等感だけではないと思うのですが、無いと言い切れば嘘になりますし。否定され続けてきたのは本当ですし、今でも否定される事は少なくはありません。

 全ての子が同じように同じ事が出来るわけじゃ無いんです。だけど、それが甘えから来ているのか、本当に出来ないのかちゃんと見てあげる必要があると思います。「私が甘やかしたから、この子は自由気ままになったのね、私の教育が悪くてちゃんと出来ない子になったのね。」と思う方も多いと思います、実際そうだったという家庭もあると思います。

 私も過保護の家庭で育ちました。養女なのでそこらは仕方ないと思いますし、親が過保護になる理由も。過保護ながらに親は商売をしていたので躾には厳しかったです。ちゃんとこうしなさい、悪い事したら地下室等にも入れられてた位ですし。親は自分達の過保護のせいで私がこうなったと思ってます、それは悲しいですよね?私にとっても親にとっても。

 簡単にそこへ繋げずにそういうのはちゃんと良く見てあげて欲しいのです。自分も子供も。こうしなさいとか言ったり、ちゃんと正しく叱ったりしてきているのならば、子供も馬鹿じゃありません。理解してそうあろうとする筈なんです、子供にとって親は絶対ですし。なのに出来ないという事は原因は違う所へあると思います。

 その子の問題なのですから、一緒に考えていって補助してあげて欲しいです。私もやはり基本的に人に理解してもらい助けてもらいたいものなのです。

 そういう面もありつつ、1人で頑張りたいとの矛盾の繰り返しかと。(本人自覚がない事が多いですが)

 結局ADHDには周りからのサポートは必須だとは思うのです。なるべく暖かい目で周りの方は見てあげて下さい。理解とかは複雑な分、難しいでしょうけれども。

 いい面を見つけて伸ばしてあげて下さい。周りのサポート1つで素晴らしい輝きを見せるかもしれないのですから。

by はいじ

 これはあくまではいじさんのご意見です。
 
 「 物欲だとか、食欲だとか、言い出すときっとADHDは集中してしつこいです」という人は別にADHDでなくともいますし、ADHDが必ずそうだという事もありません。ADHDに特に関係があるとも思えませんし、個性じゃないでしょうか。

ロクスケ注





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■ 見つかった!

 他のADHDの方々の例にたがわず、しょっちゅう物をなくす。1日中探してばかりいる日もあるような気がする。

 おみくじに「失せもの見つかる」という句がある。これは大抵、吉のおみくじに書かれている。ので、わたしは見つかった時、「今日は大吉だ。」と喜ぶ。

 今日、図書館から催促されていた「ひらめきすぎる人々」が見つかった。で、今日はついてるって訳だ。(言い訳:購入しようと思ったが、図書館に「購入願い」を提出して、購入してもらい、より多くの方々に読んでもらいたいと思ったのだ・・・。ところが、到着した本は大切そうにファスナー付きビニール袋に入れられた都立図書館の本だった。ロクスケさんごめんなさい。)

 本がどこにあったかというと、手提げ袋に入れられて、玄関近くのフックに掛けてあった。当時の私はここに掛けておけば、犬の散歩の時に気付いて返せると考えていたのだろう。ところが、その上に帽子やら、ジャケットやらが掛けられて、隠れてしまったのだ。


 余談ですが、この「ひらめきすぎる人々」はとてもよい本なので、一読をお勧めします。お金に余裕のある方は購入してください。ロクスケ師匠、感銘しました。


by キャサリン


キャサリンさんもお手元用に是非お買い求め下さい。(出版社より ← 私が勝手に代弁しました)

from ロクスケ





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■ ADHD猫U

 昨日、実家のADHDと思われるチロという猫が家を脱走した。実家には猫が三匹いるのだが、サッシをあけて洗濯物を干していて一匹が脱走して、それを母が追いかけてサッシを開けたままにしたために、さらに二匹目が脱走したという具合。母は、介護疲れもあって「なんだっ!こっちは忙しいのに!!どうしてこういうことになるんだ!!」というのだが、自分がまいた種であることを忘れている。

 3時間くらいして、初めに脱走した方がニャオニャオ鳴く。おなかがすいたらしい。えさで釣るがつかまらない。チロはえさを食べた後での脱走なので、えさでは釣れない。その後、チロは家の屋根でごろごろと遊びまわってから、ふと寒いことに気がついたらしい。ベランダの椅子の上で丸くなっている。母が、「チロがベランダにいるからあなた、家に入れて頂戴。」というので、ベランダに行って「チロ、おいで。」と言うと、にゃーと鳴く。抱き上げると無条件降伏である。チロは私と同じADHDであるがためか、私のことを慕ってくれている。今日も帰ってきたら、チロが私に「遊んで遊んで」とまとわりついてくるので、少しだけ遊んであげて風呂に入った。すると、風呂上りの私の足に、「もっと遊んでよー。」と愛の噛み付きをする。これが最も困った愛情表現である。

 さて、チロは捕獲されて足を母に石鹸で洗われることになった。抵抗してもダメである。その上、爪も切られてしまった。

 先に脱走した猫は夜遅くなって、ベランダから入れて入れてコール。無事生還。ところがかなり汚れていたものだから、母にとうとう足だけでなく、お風呂に入れられてしまった。風呂場からウニャー、ウニャーゴと鳴く猫に、残りの二匹はどんな地獄に合っているのだろうかと思うのか、興味津々で風呂場の前でうろうろしている。

 チロは、相変わらずチロチロとあちこち駆け回って元気である。私がちょっとでも目を向けると「遊んでくれるぅ?」と言わんばかりに、顔をかしげるのだ。来世は猫になりたいと思う私だった。ADHDも猫なら愛嬌ですむのだから。

 by MUSICA

 猫については、前にも書いたようにあたし等の子供の頃は猫など出入り自由で、時には2,3日帰ってこない事などざらでしたが、別に気にしませんでしたね。あたし等も方々遊び回って、とんでもない遠くで家出中の猫に会い、猫も嬉しそうに寄って来てスリスリしますが、それでも帰ってこず、そのあと1日後くらいに泥だらけになって帰ってきてたりします。家も年がら年中開けっ放しで猫は好きに出たり入ったりしていたし、まあ、そんなもんしたね。あたしらはそんな汚い猫を布団の中に入れて湯たんぽ代わりにしてましたが、猫も心得て全身を舐めて綺麗にしてました。猫は本来きれい好きですから。おみやげに、ネズミやスズメや蝉を私に持ってきてくれましたしね。

 from ロクスケ
 
 
 


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■ 連載 第66回 季節と鬱

 季節と鬱の関係はよく言われている。また気圧が下がると鬱が悪化するという話も聞く。この信憑性はどうかしらないが、気圧が下がる時は大抵天候もよくない。つまり、どんよりと曇った空を見ていれば気分が滅入るという人も結構居る。気圧の低さが鬱の引き金になるのか、くらい空が引き金になるのかははっきりしない。
 
 ただし、鬱の治療に光療法というのがあり、とにかく一定時間強烈な光に晒すことにより、神経伝達物質のセロトニンの生成が促され鬱の改善に役立つそうだ。確かに、鬱の人は家に引っ込んで出歩くことが少なくなる。その為進められるのがとにかく外にでて明るい太陽の光を浴びること、そして運動をして血行をよくすればなおさら治療効果が上がる。しかし問題は、本当の鬱になってしまえば、外にでることも日光を浴びる気にもならないと言うことだ。
 
 本当は鬱になりそうな傾向があったら日頃から外歩きをし体を動かし光を浴びる習慣を付けておけばよいと言うことなのだろう。鬱になるならないはともかく、人間も動物であり太陽の光を浴びるのが自然で体を動かすのが自然だとは思える。その自然に逆らうことで精神的にも悪影響が起きるのも頷ける気がする。
 
 雨が続くと鬱になるのも同じ様な理屈。また、あまりに暑い季節、あるいはあまりに寒い季節は鬱が更新するとも聞くが、やはり家に閉じこもり日光から遠ざかり体を動かさない事が原因であって、温度が直接関係するのではないと思うが、どうだろうか。
 
 ところで、先に書いた光療法だが、そこまで大がかりではなくとも効果を上げる方法があるとのことだ。まず、朝起きる時窓からの光で目覚めるようにする。電気を点けっぱなしで寝ると熟睡出来ず、消しっぱなしで暗い中で目覚めても脳が活性化しない。脳が活性化する為には視神経が光を感知することでスィッチが入るという。したがて、窓からの光が採れない場合は、タイマーで灯りを点けて目覚めるのがよいという。
 
 また瞼を閉じたまま明るい光(太陽や至近距離の電灯など)を採り入れると脳が活性化するという。くれぐれも瞼を閉じること。さもないと目を痛める。
 
 一度や二度で結果が出るわけではないだろうが、簡単に出来るのだし、試してみてはどうだろうか。日の光が弱まるこれからの季節、よいと思える。

by ロクスケ


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○編集後記○

 ■ 毎年今の季節になるとおなじ事だと分かっていながら言わずにはおれないのが今年ももう師走、と言う言葉。本当に一年経つのが早いですね。年のせいかなぁ。今年もなんとか過ごせたなぁと思う毎年末です。
 
 ■ 今年中にメルマガが100号を迎えることはないといつかのメルマガで書きましたが、次回は100号です。どうして計算間違いをしたんでしょうか。それともシリアル番号をどこかで間違っているかチェックしたんですが、そうでもなく、やはり年末に100号目を出せそうです。まずは万歳です。年間28回くらい出していて、今年で4年目です。
 これもひとえに、読んでくださる皆様方のおかげと、心からお礼申し上げます。
 
 ■ 実は、最近メルマガ記事の元に行き詰まり感がでてきています。本当は常に2,3週間分の記事をストックしておきたいのですが、ぎりぎりの状態です。出来れば皆さんから広く記事の投稿を頂ければまことにありがたく、是非お願いしたい次第です。
 
 ■ 次号は今年の最後の発行であり、区切りもよく、例えば今年一年の思い、あるいは来年に対する希望など、皆さんから一言ずつでも寄せていただければ非常に嬉しいことです。よろしく。
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