私たちのプロジェクトでは、ADD/ADHDのことをWing Brainと呼び、そこからこのプロジェクトをWing
Brainプロジェクトと名付けました。その由来と考え方をご紹介しましょう。
「脳に羽がある」という発想 Wing Brain−羽のある脳−という言葉から、どのようなイメージを持たれるでしょうか。
「そのものズバリ」を思い描いて、「ちょっとグロテスク〜」なんて感じるかも知れません。
「羽が生えてるなんて偉そーだ!」「自分には羽なんかない」.... 人によって感じ方は様々ですが、私たち「Wing
Brainプロジェクト」の見解は次の通りです。
1.自由であること
私たちは「既成の枠」にとらわれない自由な発想を持っています。 「私にはない」と思われる方、そんなことはありません。ほんの小さな出来事の中に
きっと自由な発想をしている自分を発見することがあるでしょう。
2.不便なこともある
「羽が生えてる」ために不便を感じることもあります。「足」で歩いている普通
の人は決められた道を目的に向かって 真っ直ぐに歩くことができます。 「羽」のある私たちが進むのは、道のない空。
あちこちフラフラして疲れてしまうことだってあるんです。
3.特権階級ではない
「羽がある」=「いかにも偉そう」「何か特別」のような感じを受けるかも知れません。私たちは、偉くもないし特別
でもありません。 たまたま「偉い人」「特別な人」の中に羽の生えた人が存在しただけの話です。
「足で歩いている」普通の人と、進み方が違うだけなんです。 それぞれの良さがあって、持ち味を出している。「羽がある」=特権階級ではなく、仕様・構造が違うってことです。いい面
も悪い面もひっくるめて「羽のある」という言葉を使ってみました。
謝辞 転載を快く引き受けてくださったさらさんに深くお礼を申し上げます。