コロナ対策 陽性者の自宅待機について  カテゴリ:東北思惟記

コロナ対策について、陽性者の自宅待機についてですが、建築設計者として提言したいと思います。
医療体制の崩壊を避ける手立てとして、陽性で軽度の方を宿泊施設あるいは自宅で養生するという方針について。

 

自宅での養生についての対策は、現在の住宅環境から鑑み、大いに問題があると思われます。
専門的な見地から、若い方症状が軽度・で自力で行動が可能な方、無症状の方、尚且つ一人暮らしの方以外は宿泊施設での養生とすべきと思います。住宅において2ヵ所以上のトイレ・浴室及び出入り口が2ヵ所以上あるような住宅環境以外は家庭内感染を抑止することは専門的見地からほとんど不可能だということです。 外出の自粛によって、家庭内ストレスが大きくなっているさなかでさらに自宅養生などできるはずがないのです。

 

こうした自宅養生という提案を発信しているのが行政のどこの部署なのか、日本の一般的住宅事情を理解していないようです。それぞれの家庭で対策ができるところは限られる。

 

また、幼児・小学生・中学生までのお子様がおられるご家庭で、両親が感染された場合の対策は、各行政主導によって社会福祉協議会/事務所、教育委員会・児童相談所・及び警察署・近隣学校との連絡連携によって、一時保護施設として、休校中の校舎、あるいは、地域にある保養施設・地元旅館などと提携するなどの具体的な体制を至急につくること。
特に幼児にたいしては、地元NPO子育てに係る団体にも働きかけること。

 

行政関係の方ご覧になられましたらご検討の程宜しくお願いいたします。

 

この事態の時は、広く情報を把握して、想像力と企画力と連携と情報発信が必須です。 さらに臨機応変の柔軟な思考のできる人材同士が協力し連携することが求められます。

 

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