立 春
水仙は雪中花 とも呼ばれる名の通り、いち早く春の訪 れを告げてくれた。 すくっと伸びた茎の先に、まるでラッパ のようにとがらせた唇から、 「春だ、春だ」 という声が聞こえてくるようだ。 立春にふさわしい、すがすがしい花だ。
四季の巡りを春夏秋冬というように、立春が24節気の始まりです。寒さはまだ続いていますが、日に日に太陽の明るさが感じられるようになりました。
2月3日 東京の日の出・入りは6:39/17:11、太陽角度38度
冬至と比べ昼が47分長くなりました。
スイセン(水仙)
水仙や 寒き都の ここかしこ 与謝蕪村
水仙を 遠ざかるとき 近づく香 稲畑汀子
水仙の名の由来は、中国の古典「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」からと言われています。きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」の様なところから命名された。
また、学名である英名「ナルシサス(Narcissus)」は、ギリシャ神話の美少年の名前で、泉に映った自分の姿に恋をして毎日見つめ続けたらいつの間にか1本の花になってしまった。これが水仙だと言われ”ナルシスト”の名はここからきているようです。