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・浄土寺

国宝が多数あると言う尾道随一の観光名所です、そして本作品「東京物語」で重要な位置を占める場所。

そうです、こここそは、「東京物語の聖地」。

正に夢に見た場所・・・・・、でもそれは自身が想像していたよりは、ず〜と地味で小さなお寺でした。

当たり前ですが、国宝があるとは言え、ここは奈良でも京都でも無く田舎の小さな古刹に過ぎません。
(国宝なのに入場料もありません)

勿論、物事の印象と言うものは期待値と常に相対的なもので、何ら浄土寺の評価を下げるものではありません。

が、正直少し拍子抜けはしました。

やはり映画で登場する浄土寺及びその境内が、あまりにも印象深いものであると言うことでしょう、

それ程までに鯨江堂の期待値を上げる、小津っチは罪深い人です(爆)。

そこには、笠も原も不在で(鳩がいるだけ)、美しい夜明けもありませんでした(爆)。

そんな当たり前の事を再考しながら、浄土寺前で買った巻寿司を頬張りました。(そして鳩の来襲を受ける)

映画に登場する夜明けのシーンこそはアングル@その物です。

しかし、既にその場所には鐘楼が建っています。

笠と原の等方向相似形で並び立っていた象徴的灯籠CDは、納経塔の正面にその場所を移されすでに不在です。

左のスチール写真だと 現在納経堂の正面
にある石灯篭が当時、側面にあったのが良く分かる。

写真奥には塀が無い(階段となっている)。

尾道水道と遥か向島が見える

手前の鳥居も現在は無くなっている。

最早アングル再現は不可能。

灯籠が立ち 笠と原が建っていた場所とはAの写真の位置になるでしょうか、当時は奥に壁は無くそこは階段でした。

 当時のロケ風景、納経堂の側面
 当時あった階段からの写真

 手前写真下に当時あった階段の一部が僅かに写っている
 笠の真後ろに 石灯篭が重なって見える。


 左から 笠 原 小津

よって映画の@のシーンで、奥には尾道水道が覗き、遥か向島が見えてました。

あの何とも言えない開放的な夜明けは壁によって遮断され、今は何となく閉塞感さえ漂う、ただの寺の隅の端です。

返す返すも残念です、何とかならないんですかねぇ、浄土寺さん。

この向かいに国宝である多宝塔 本堂 等々がありますEF。


この国宝達こそ歴史の証人です、ここで小津さん達を見守っていたのです・・・・多宝塔と話しがしたい(爆)。

映画で登場した象徴的な灯籠を拡大して見ました、生誕は元禄時代である事が判明、こいつも歴史の証人です。(爆)

(歴史の証人様CDを拡大 C C‘ D


しかし、ここに原 節子が立っていたとは・・・・平城京を想像するより難しい(爆)。