後半、平山夫婦の帰った尾道のファーストカットで登場するのが浄土寺境内のこの二つの石塔です。
当時とは石塔の場所が変わってます。
登場する石塔は①の右側の塔と②の右側の塔で、そのまま左右並びでアップで登場します。
②の塔は隣り崖下の平山家の庭園からも覗かれる事から位置関係があまり当時とは変わってない様に思われます。
しかし、①の塔は大きく向かって右側に移動し③④の奥から2番目の位置まで移動したものと思われます。
映画の中で見る塔は②の塔は実物そのままといった印象ですが、①の塔は映画の中で見る物より小さく貧弱でした。
劣化が進んでいるのか、鋭角だった輪郭が丸みを帯びている様でした。
映画の中では①の塔の方が精彩を放っているのですが・・・・（爆）。
しかし、シークエンスとシークエンスの間に、こう言った造形物をはさむのって好きですよねぇ小津さん、独壇場ですね。
敬意を表して拡大します。（爆）
敬意を表して拡大① ②
ちなみに②の塔は重要文化財で、このお寺では鎌倉時代の物で一番古い物だそうです。
でも何故か①の塔にだけ供え物が多数あるのでした、なんででしょう？
