@ A



B
・平山家附近の路地


カメラマン厚田雄春のロケ記録によると「8月17日 西国寺通り路地 香川の歩き」となっています。
 
成る程、西国寺と言うのは尾道のもう少し北側に実際存在はします。

しかし、ここ尾道の「おのみち映画資料館」の資料には、西郷寺附近の路地となっています。

厚田氏の資料は個人的な日常のあくまでもメモ程度の物です。

日付は間違い無いにしても、その地方の土地の名称 等の記載はかなり信頼性に乏しいものではないかと個人的には思っています。

西国寺と西郷寺・・・いかにも間違いそうではありませんか・・・。

と、言うわけで頭脳明晰(笑)な鯨江堂は想像力逞しく、この尾道の資料の方を信頼して西郷寺附近の路地を探索したのでした。

映画の中の路地はまるで小京都と言った趣の路地ですが、ここ浄土寺から西郷寺までの路地は・・・・。

どこにでもありそうな・・・う〜ん当時の面影はまったくありません。

だいたいが古い民家と言うものが皆無、道幅は拡張されている様だし・・・・。

で、この路地で唯一古い民家っぽいお宅を発見A・・・・なんか気になるこの建物、考える事、数時間(嘘)

「ここだ〜ここ、ここ・・・この民家の側面」

松竹製作シネマ紀行「東京物語」で登場したのは、正にこの場所。@B

香川はここ@Bを手前から奥の方へ向かって歩いて行きます、子供達が香川先生に帽子を取って一礼します。

しかし、結局松竹の、しかも今現在のロケ地の様子を映像で見ないと分からないと言う・・・・・・。

仕方無いと言えば仕方無いよね、54年前のしかも数秒間しか登場しない小道を探せったって土台無理な話です。

でも、結局は尾道の資料が正解と言う結果でした。

鯨江堂、自身の鋭い頭脳と想像力に大いに満足、感動したのでした。(爆)

しかし、なんでまたここで撮影したんでしょう、現在の尾道でも、もっと気のきいた小京都っぽい路地は散見されましたが。

昔は良かったんでしょうか、このあたり・・・・。

と、ここでまた平城京やら藤原京を想像する様な気分に陥りました。