船江上社 @



寄宿舎跡のすぐそばにあります。

大正七年二月二十六日 日記より

「夕礼後船江上社に参詣した。」

小津さんはこの神社をたびたび訪れていたと思われます。その理由は、「伊勢うどん」。

日記によると、たびたび寄宿舎を抜け出し「うどん」を食べに出かけています。
寄宿舎から一番近いと思われる「伊勢うどん」の店が、ここ船江上社前にあったのです。
店の名は「喜八屋」です。
船江上社 A



美しい池がありました。
喜八屋

神社前に小津さんの在校当時からある「伊勢うどん」専門店 「喜八屋」 があります


これが小津作品「喜八もの」の言われではないかと想像されています。
小津さん自身からそのような発言は無いのですが、彼の私生活 等の作品への投影の仕方を考えると、まず間違いないでしょう。


「浮草」撮影時も大王町から車を走らせ、女優陣を乗せて伊勢市内まで「伊勢うどん」を食べに来てたそうですが、やはり小津さんにとっては懐かしい味なんでしょう。
ちなみに管理人も「伊勢うどん」は大好物です。

大正七年日記
「本日 稲田とうどんを食ひに行く。沢田も同行也」
2005年 元旦 取材