桟橋の灯台 岡崎 刈谷から来るドサ廻りの駒十郎一座が、ここ志摩の波切にやって来ます。 映画の中では波切と分かるものは一切ありません。しかし科白のなかで山田の新道で以前駒十郎一座を見た、あるいは船着場のポスター等から舞台は伊勢志摩ではないかと言う想像を見るものに与えます、しかしあくまで物語の舞台は抽象化されています。 ここが波切漁港の入口、写真では分かりづらいが先っちょに小さな灯台があります。 これがあの有名なファーストシーンのビール瓶と相似形の灯台か?駒十郎一座を乗せた船がやって来るのもこの場所だと思われます。 アングルも違うし写真では分からないが肉眼では映画のシーンと酷似していた。 ちょこっと感動。 「お〜い ビール瓶はどこだビール瓶は」(爆)。 (小津安二郎 全日記よりロケ記録@) ・「1959年8月29日 町の情景 入港する船 その甲板 全部ロケ終了 二十時四十分鳥羽発伊勢号にて帰京。」 どうやらファーストシーンの撮影はロケの最終日らしい。 ・「1959年8月26日 桟橋 町まわりを撮る 14カット。」 中村鴈治朗と川口浩が釣りをするのはこの辺の桟橋か。 |
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大王崎の灯台 実は色々な絵画、映画で登場するこの有名な灯台、「浮草」ではほんの一瞬しか登場しない、しかもほんの一瞬だ。 小津さんらしい。 後で知ったのですが、この波切大王崎は色々な映画のロケ地になっていて、あの「溝口 健二」もここを舞台に映画を撮っている、分かっているだけでも20作品位はあるらしい。 |
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龍王閣 小津組がロケ時に宿泊した宿です。 現在は営業して無いのか?人の気配はまったく無し。 (小津安二郎 全日記よりロケ記録A) ・「1959年8月19日波切につく 小憩ののちロケハン 夜 盆踊りを見に行く 龍王閣 泊」 小津さんの部屋は2階大王の間 |
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