吉01 2006なつのたび 【3日目】2006年8月14日 旅のレポート

【11:41/山陽本線姫路】
宿泊地岡山を出発し、赤穂線経由で姫路入りしました。到着したホームの反対側にバリバリの新車321系の試運転列車が停車していたのでカメラに収めましたが、しかしお金のかかっていそうな車両ですねぇ。先頭形状、ヨーダンパ装着などなど、製作編成数の違いもあって東のE231系とは全くコンセプトが違っています。地域が変わると同じ通勤通学輸送向け車両でもこれだけ変わるんですね。
【11:48/播但線姫路】
姫路駅播但線用ホームの側線に留置されているTc103−15、16とMM’−15、16の6両で組成されている編成です。日根野から転属した編成だと思われます。播但線ホームに着いて遠目にこの編成を見たときは休車の編成かと思うほど塗装の傷みが激しい状態でした。播但線の他の103系編成を含め網干配置なのですが、6連はこの1編成しかないように思われるので、もしかすると休日にしか帰区していないのかもしれませんが、これほど傷みがひどいとそういう問題ではないかもしれません。大阪環状線や阪和線の103系がまだまだ捻出されるので、それまでのつなぎで使うつもりなのでしょうか。
【11:51/播但線姫路】
同じ編成の反対側、奇数向きのクハ(15)の写真です。こちら側は白い水垢(?)はあまり目立ちませんが、窓枠から錆びが出てしまっている状態です。
若番で車号の並びがきれいな編成なので、使い続けてもらえるとうれしいのですが、保守する立場の人からすると、もっと状態のよい車を入れて欲しいと願うでしょうねぇ。
【12:16/播但線姫路】
こちらが本来の播但線用103系3500番台2連です。105系ではないので、もちろん2M(クモハ103+クモハ102)ですが、車体は廃車になったクハのものを流用しているのかもしれません(特にクモハ102)。先頭の車両はジャンパ詮が装着され(奇数向き)、パンタが搭載されているのでクモハ103です。ただよく見るとジャンパ詮が2つ付いていますが左側の太い方が元々装着されているKE70で、細い右側の方がよくわかりません。加古川線用の3550番台にも装着されていたので、ワンマン機器制御などのためのものかもしれません。
【12:17/播但線姫路】
手前に停車している3500番台ですが、台車を見なければとても103系には見えません。
左上の方に小さく番線が出ていますが・・・33番線とはすごい!。20番台はよく見かけますが、30番台は過去に見た記憶がないですねぇ。
【12:24/播但線姫路】
寺前へ向けて出発したクモハ103・102−3507です。手前のクモハ102はジャンパ詮受がないので、1両だけで見るとクハ103−500番台のように見えます。この車体色は播但線のオリジナルカラーで、まぁ色の好き嫌いは個人によって異なると思いますが、問題になりそうなのが「色あせ」ですね。恐らくこの色だと経年変化で色あせが発生すると思います。山陰線のキハ47にそのような事象が見受けられました。
この色に近い色と言うと、25年くらい前に身延線の旧型国電の代わりに投入された115系+クモユニ143でしょうか。ちょっと違うかな・・・?
【12:31/山陽本線姫路】
山陽本線の高架化をほぼ終えた姫路駅地平ホーム跡です。奥が高架化された山陽本線です。
よく見ると高架の幅を広げるような状態になっていますので、恐らく播但線ホームを山陽本線のホームの隣に移設するのだと思われます。
【12:49/播但線姫路】
姫路に到着した車号が3506の編成です。終点到着で方向幕を回している時に撮影したもので、わずかですが「快速寺前」なんて表示が見えます。
高架化するのであまり手入れするつもりもないのでしょうが、草が生えまくってます(^^;。あまり日本国内の線路には見えない状態ですね。
何回か見て気づいたのですが、ワイパーが助手席側の上部に付いているんですねぇ。これもワンマン故の装備でしょうか。
【12:54/播但線姫路】
播但線のりばにあるLED発車案内です。普段は普通列車の表示ばかりなんですが、1日3回「特急」の表示が見られます。ちょうどお盆の時期で、右側の看板では「はまかぜ3号」は香住行になっていますが、この日は浜坂行です・・・って、3日前にも餘部鉄橋でその姿を見ています。しかし、この時期編成に変動がある特急の両数が表示されないのがちょっと残念。
お昼時になったので、駅そばでも食べようと思って播但線ホームのそばやさんのメニューを見たら、てんぷらそばか、きつねそばしかありません。うどんも無ければ「かけ」もない(時間帯によってあるのかもしれませんが)。てんぷらそばを頼んでビックリしました。麺が黄色い・・・(^^;。中華そばのような麺なのですが、とてもおいしかったです。ちょっと不思議な感じでした。
【12:55/姫新線姫路】
私が無知なのかもしれませんが、姫路は鉄道の要衝なのですね。山陽線、播但線、そしてこの姫新線の3路線が発着しています。
しかし艶やかな気動車です(^^;。8月なのに紅葉の季節になってしまったのではないかと思うような塗装です。実は姫新線は2日前に乗車しています。東津山から新見まで乗車し、残りの東津山から姫路も乗車経路にと考えたのですが、今回はパスしました。次回は是非チャレンジしてみたいと思います。
【12:56/姫新線姫路】
先ほどのキハ47の妻面です。「日本国有鉄道」それに「新潟鉄工所」(現・新潟トランシス)と今は現存しない2つの銘板を付けています。それに単行でも走れる気動車らしい装備、中間ジャンパ詮受、後部標識板用フック、それに誘導のための手すりも見ることができます。
何よりも「神ヒメ」(姫路鉄道部)っていう電略がかわいらしいですねぇ。
【13:32/山陽本線・加古川線加古川】
姫路を後にし、次なる103系を目指し加古川へ向かいました。そこへ現れたのがこの103系、クモハ102−3556です。こちらも先ほどの播但線同様、ワンマン運転の2両編成でクモハ103+クモハ102の2Mですが、こちらは3550番台を名乗っています。色は先日この世を去った常磐快速線を彷彿とさせるエメラルドグリーン(青緑1号)を基調としています。播但線用と明らかに違うのはクモヤ顔になった前面形状で、これは推定ですが、2連×2編成の4連でワンマン運転があるので貫通扉と幌が装着されているのではないでしょうか。西ではよくわかりませんが、東では車内を通って乗務員が到達できない車両が出る編成は組まない内規があるようで(故にN’EXに通常使わない貫通扉がある)、西にも同様の内規があった場合、運行ができなくなるためと想像しています。
【13:34/加古川線加古川】
こちら側はクモハ103−3550番台です。よく見・・・なくてもわかりますが、2丁パンタになっています。ちょっとやそっとの離線など問題にならない103系が2丁パンタにしてあるということは、恐らくは霜取りのためでしょうか。初めは雪対策かなとも思ったのですが、どうも全てのMc車が2丁パンタになっている訳ではないようです。しかし運行番号表示窓がデカいですねぇ・・・でもこれってもしかしたら編成番号でしょうか。この編成も正体不明のジャンパ詮が付いています。それとふと思ったのですが、連結幌まで付いてるのに電連が無い・・・そう考えると併結の頻度は高くないのでしょうか・・・それとも2本のジャンパ詮の芯数を満たす電連が無いとか(^^;
想像し始めたらキリがないですねぇ(笑)
【13:35/加古川線加古川】
連結面のアップです。窓枠と電略が写っていなかったら、やっぱり常磐快速線を見ているような錯覚に陥ります。車両の所属は加古川鉄道部(神カコ)で2連×8編成が所属しているようです。種車は比較的後期のMMユニットで、N40体質改善工事済みの車ばかりのようです。クモハ102はトイレが設置されています。
しかしクモハ102の重量には驚きです。なんと43.7tもあり、換算は5.0・・・103系で5.0は見たことがなかったと思います。
【14:06/加古川線加古川】
こちらは単行運転可能な125系です。両側運転台装備している形式の流れでクモハ125としたのかも知れませんが、クモハ123とは同じ時代に走っているとは思えないほど差があります。この車ですが、3日目の谷川駅でも登場していますね。形式と言い色といい小浜線に投入されている車両と同じだと思われます。中間扉は準備工事のみで、将来乗降が激しくなれば扉を設置するのではないでしょうか。
行先は「厄神」と言う加古川から3つ目の駅で、日中帯は比較的利用者の多いこの区間を単行列車がピストン輸送しています。
【14:54/加古川線・三木鉄道 厄神】
決して「やくがみ」って読んではいけませんよ。ちょっと縁起がよくない地名になっちゃいそうなんで・・・(^^;。「やくじん」が正解です。
厄神駅の橋上化された駅の通路から撮影したものです。中央の車両は三木鉄道の気動車です。ホームの番線は加古川線の続番で改札も共用化されているのですが、レールは繋がっていません。1面1線の駅ですので、この駅で交換はできないようです。
左側の線路が加古川線ですが、シーサス分岐器の先、左が谷川方面、右でチキ車の先にレールが延びているのが加古川鉄道部の車両基地です。西の「鉄道部」と言うのは、東の「営業所」に当たるものだと思われますが、この鉄道部には少なくとも車両、運転(ワンマンしか見てないけど車掌もか?)の業務を持っており、その設置箇所がこの厄神のようです。
【15:02/加古川線厄神】
厄神駅をから谷川方面へ線路沿い歩いていくと車両基地が見えます。この写真は構内で転線のため入換をしているところに出くわした103系3550番台です。シルバー基調なので、はじめ見たときは東急8000系か?なんて口走ってしまいましたが・・・そんな訳ないっすよね。どうも地元出身の有名なデザイナー(?)だったかにデザインを依頼したラッピング車のようです。しかし運行番号表示窓を潰してしまっていますが、つまり使ってないってことですね(^^;
この加古川鉄道部ですが、配置されている20両全てがクモハという、路面電車以外では(ぉぃ)ちょっと変わった車両配置区所です。
【15:22/加古川線厄神】
先ほど加古川駅で撮影した編成が西脇市駅で折り返してきて戻ってきたようです。厄神駅を発車して加古川駅へ向かい走り去って行きました。
この前面のパンタですが、霜取り用だとしてもちゃんと通電できるんですねぇ。他の霜取りパンタだとホントに霜を取るだけのダミーだったりする場合がありますが、引き通しがあるところを見ると予備パンタとしても利用できそうです。
【16:16/加古川線加古川】
厄神始発の加古川行が入線してきたところです。こちらはクモハ102(Mc’)−3557の編成で、相棒のMc車のパンタは1丁ですね。
こんど訪れた時は、是非播但線と共に全線完乗したいと思います。
【17:06/山陽本線兵庫】
加古川から兵庫まで移動してきましたが、もちろんお目当ては和田岬支線です。この和田岬支線ですが、関東の鶴見線と事情がよく似ているでしょうか。終点の和田岬駅周辺には住宅地もあるものの、地下鉄の駅も近くにあることから朝夕の工場勤めの方々の足としての用途に特化しているため、日中帯の運転は無く、事情が似ている鶴見線でも大川支線のような状況になっています。ただし、こちらの区間が電化したのはまだ3年前で、それまでは椅子が全く無い旧型客車をプッシュプルのDL編成やキハ35などの気動車で運行されていました。電化して白羽の矢が立ったのが103系でしたが、予備編成は無く、入場時などは201系や207系で運転されるようです。
【17:09分/山陽本線兵庫】
夕方の「初電」(ぉぃ)は17:15発で、17:00頃に和田岬線用中間ラッチがOPENします(今日は17:05だったかな)。ちなみに和田岬駅は無人駅で、この線を利用する人は兵庫駅で改札を受けることになります。これも鶴見線とよく似ていますね。
ところでこの編成、窓枠が「銀縁」じゃあないんですよ!。状態もよいし、短編成でもないし、行先表示窓の黒Hゴムと白抜き方向幕もマッチして、私の勝手な思い込みですが西の103系でいちばんカッコイイ(はぁと)と思いました(^^;
この時間で兵庫から利用する人は少なく、乗車した人の中には写真にも写っていますが、「同業者」の方もちらほらと見受けられました。
【17:10/山陽本線兵庫(車内)】
運転席うしろの窓から「コソっ」と(笑)撮影した行路票(スタフ)差しです。東で言うところの「M電用」の縦長のものですが、この行路については遠慮がちに(^^;上の方のみを使用した行路票になっています。542Mまでで乗務員交代なんですかねぇ。平日だと22時台まで運転があるので、2交代で担当することになっているのかも知れません。
【17:14/山陽本線兵庫(車内)】
車内に広告は全くなかったと記憶していますが、ドア上の横長の広告枠も入っていないので、このようなステッカーが丸見えの状態になっています。この表からすると、直近の全検は16年4月の出場だったみたいですね。こんなものが貼られているのもISO9001か何かの影響ですかねぇ・・・私も職場でこれに結構悩まされています(^^;。
【17:38/山陽本線和田岬】
私が和田岬入りした1本後の列車(537M)が和田岬に到着しようとしているところです。先ほどの兵庫とは違って、家路に就く人がたくさんホームに並んでいます。後に「とある会社」(ぉぃ)のマークが見えていますが、写真の奥の方は工場地帯と言った感じのようです。
ところで車両の前面にレピータの陰が写っています。実はここ和田岬には出発信号は(確か・・・)無く、恐らくこのレピータは兵庫駅場内信号か何かのものだと思われます。川崎重工から車両が迷い出て来なければ(^^;衝突することもないでしょうから、確かにここには出発信号はいらなさそうですね。
【17:44/山陽本線和田岬】
538Mが多くの人を乗せて兵庫に向かっていきました。
今住んでいる近所には踏み切りは無いのですが、×0年前に住んでいた某SK電鉄沿線には踏切が多く、こんな風景を見ていると懐かしいですね。
【17:55/山陽本線兵庫〜和田岬】
和田岬駅に接近する539Mを和田岬駅の車止め付近で撮影したものです。
最大300mmのズームで目いっぱい引っ張ったのですが、なかなか面白い写真になったので公開することにしました。
何か可愛らしいですよね・・・車体を横に揺らしながら走り寄って来るような感じで・・・(^^;
【17:56/山陽本線和田岬】
こちらは上の写真の「その後」で、和田岬駅の停止標直前まで接近した状況です。もう、少し薄暗くなって運行番号や方向幕の電照が目立ってきました。
【17:57/山陽本線和田岬】
いよいよ、この日のUP分ラストのカットになりました・・・。
大勢の人が勤めを終えて帰宅の途に就き、続々と103系に乗り込んでゆきます。103系がちょっと洗練され過ぎてはいますが、何か「昭和の風景」って感じでしょうか。もう少しの間、こんな風景が見続けられるといいですねぇ・・・。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。あとは、最終日の8月18日分を残すのみとなりました。

Last update 2006.09.07

   


Copyright (c) 2006 YOSHI01 All rights reserved.