国産オオクワ飼育記録2007

 

2007年種親
今期種親紹介
1.三重県産F1 ♂73mm×♀45mm
 天然採集個体74mm×45mmからのF1ペア

2.能勢産S.T ♂65mm×♀40mm
 美形コン入賞個体77mm×47mm直子を譲り受け、2006年うちにて羽化させたペア

3.川西産♂73mm×♀43mm
 幼虫(種親80mm×51mm)で購入、2006年羽化個体

どれも美形の3血統をブリードしていきます。

2008年飼育記録  2007年幼虫データ  2006年飼育記録

 11月3日 川西産 顎比較

 

BE−KUWA29号の記事に、蛹期間中の飼育温度による顎、胸部の形状の考察がありました。

私は、そこまで温度管理をしっかりとやってませんので、温度による比較は出来ませんが、
前期メインに取り組んだ川西産の同腹兄弟の顎の形状 ですが、
少しばらつきがありましたので興味を持ちました。

うちには、常温で管理していた個体、温室管理していた個体、
そして 冷蔵室で管理していた個体と3パターンいます。
羽化時期は5〜6月に集中していますが、
サイズが70mm〜80mmとバラついています。

  

 

こうやって並べてみるとどれも似ているようにも見えますが、
実物は、けっこう違います。

うちの場合、低温で前蛹と蛹期間を長く取った個体には、
もしかしたら? という特徴が出ている様な気もします。

 

単純な比較は出来ませんが、けっこう累代が進んだ血統でさえ
1♀から採れた個体群でこれだけバラつくということ!
血統の固定の難しさが垣間見えます。

10頭以上いる♂の中から次期種親の1頭を選び出す!
これは、個人的な好みになるのでしょうが、センスが問われますね。
顎の形状、太さだけでなく全体のバランスも大事だと思います。

さて、来期種親はどれかな?

 

 7月8日 川西産 大甘80mm

 

 

最大が期待された個体が羽化して10日が経ち、
おしりが収まっているのが確認できたので、掘り出しました。

サイズは、顎を広げかなり甘めのギリ80mm 頭幅26.8mm
左顎に少ししわ、胸部に少しディンプルが気になりますが、
完品と言っていいでしょう。

大きくなっても、変に胴長ではなく、顎が細長いわけでもなく、
形、バランスが崩れず、すばらしい個体です。

十分納得できる結果が出ました。
そして、次世代にも期待が出来るでしょう。

 

 6月29日 三重県産F2 74mm

 

この血統は、知人より貴重なF1ペアを分けて頂き
ブリードしました。

途中で何頭か落としてしまい、数が減ってしまいましたが、
1♂まずまずのが出てきました。
もう1頭は72mm。

親はもう少しガッチリといった感じなのですが、
綺麗で、カッコイイ1頭です。

F1の親がまだ健在なので、もう1度やる準備をします。

 

 6月15日 なんだ?78mm?

 

   

先日羽化した期待の大型川西産ですが、なかなか、お腹がしまいきれません。
収まるにつれて、羽パカになりそうなぐらいパンパン・・・
なんとか、ギリギリ収まりそうですが限界が近いのか?
あの蛹を見た瞬間のお腹が長いという感覚は、こういうことだったようです。
やはり羽化して固まるまでは分からないということですね。

軽くノギスを当ててみると、
大目にみて79mm、あともう少し縮んで78mmかな?
十分大きくて、太さ、形も悪くないと思いますが・・・

 80UPへの壁は厚いということか・・・

もう1頭、今期はこれで納得できるかもというのが見つかりました。

   川西産75mm、頭幅26、4mm

 

 6月7日 期待の1♂

 

先日見つけたデカ蛹がついに羽化開始しました。

羽もきれいに収まり、頭も起し終わり、
あとはお腹が引っ込むか?

心配した顎ずれもそれほどひどくなく 、
結構きれいに仕上がりそう な感じ・・・

画像では、大きさが伝わりませんね・・・
早く大きさが測りたい ・・・

 6月1日 川西産♂74mm、♀50mm

 

 

なかなかいい♂が羽化しました、第一印象がかなり良かったです。

それと、大き目の♀も1頭羽化、
これで来年もブリードが楽しめるでしょう。

あとは、大型美形♂の出現を待つばかり・・・

 

 5月20日 川西産♂1号

 

 

川西産の♂が1頭羽化しました。

サイズは73mmぐらいでしょう、
最近、S.akoや太めなホペイばかり見ているので、
やけにほっそりとした印象・・・
これはこれでいいはずなんだけど、
なんだか物足りなく感じてしまう・・・

 

 

そして、蛹室が崩れ落ちそうな菌糸瓶から掘り出した蛹は、

 こんな大きさ

お腹大きめ、顎が少しずれています・・・
それでも、無事に羽化すればそれで十分なんだけど・・・

 いったい、どうなるんでしょうか?

 

 

 5月13日 川西産♂蛹

 

4月上旬に蛹化した川西産幼虫H、
頭大きめな第一印象ですが、どんな個体が出ますか?

低温で管理しているので、羽化までもう少しかかりそうです。
サイズはどうなるかな?
75mmぐらいを期待していますが・・・

 

 5月6日 川西産♀1号

 

川西産の♀が1頭羽化しました。
現在♀蛹がいくつかコロコロ・・・

川西産♂の方も少し暴れがありましたが、
どれも蛹室をつくりました。
このまま無事羽化してくれば、
まずまずの結果が見れそうですが・・・

♂の羽化は6月以降ですね。


 2008年4月8日 2008年飼育記録立ち上げ


2007年分の幼虫達は、
未だ蛹化する気配があまり見られません。
ですが、もう2008年のブリードが始まろうとしていますので、
ここからは平行して飼育記録を記していきます。

2008年は国産オオがメインに行くかな?

 11月29日 もういっちょ、29g


喰いの進んだ川西産の菌糸瓶を1本交換しました。
掘り出すと、大きくなっています。
2本目への交換時には19gだった幼虫ですが、29gになっています。

見た感じ、だいぶ黄色味が強くなっていますがまだまだパンパンといった感じではなく、限界はまだ見せていないようで大台には届かないものの期待しちゃいます。

今期は2本目への交換を気持ち早めにしていて、
2本目で3ヶ月経過しようとしている瓶が多数あります。
で、3本目への交換、今後の展開に迷っています。
明らかに喰いのいいのはすでに交換して、期待できそうな幼虫達が出てきています。
他を見ると、
目立った食痕が広がってないけど茸が出てしまっているもの、
外見からは劣化しておらず、中でどうなっているのか?分からないもの
下から半分ほど食い上がってきているが、そのまま蛹室を作りそうな雰囲気のもの
これらの個々の対応はどうするか?迷います。
出来れば、ムダに交換ストレスをかけずに2本で羽化させたいし、、、


 11月10日 当たり♀か?


今期使用した川西産の♀は50近くの子を残しました。
血統的なものが大きいのでしょうが、うちでの飼育経過もなかなか、
いい結果を期待させるものが出てきています。
里子の飼育経過もなかなか順調のようです。

後は、無事に完品で羽化させることが出来るか?

 

 10月13日 粉ダニまみれ、

 

川西産M74系の幼虫の菌糸交換をしました。
全頭とも、初令時に粉ダニまみれになってしまっていて、2令に加齢と同時に菌糸瓶に投入しました。
ボトル越しに♂と確認できた 2頭を先に交換してみましたが、1頭は依然粉ダニまみれのまま、
もう1頭はきれいに取れていました。
ちょっとしたタイミングの差なのだろうけど、この差は大きすぎますね、、、
体重は左20g、右19gと成長にそれほど差はないけど、今後どうなるのか?
 

 10月7日 あと少しなんだけど、、、


川西産幼虫Dの菌糸瓶を3本目に交換しました。

2本目交換時、17gであまり期待できず800ppの瓶に入れましたが、その後の喰いがすごく良く
下からきれいに2/3ほど喰い上げました。
掘り進むと、ごろんと大きめの幼虫が 丸く転がっていました。
体重を量ると、28g!
あと少しなんだけどなかなか超えられない30gの壁、、、
2本目大きめの瓶に入れた幼虫は?期待は高まります。
それでも、この血統が大型血統であることは間違いないようです。

 

菌糸瓶の交換サイクルについても、まだまだいろいろと迷います。
一律に3ヶ月前後で交換するのか?喰い具合の状況で早めに交換は分かるが、4ヶ月引っ張るのか?
1本目は800pp、650pp、1000ガラスどれがいい?
そして♂の2本目は 800pp、1100pp、1000ガラス、1400pp、1500ガラスと
選択肢が多数ありすぎてまだ迷いますね。
800−1400と2本で羽化までいけるものいれば、800−800−1400と3本必要な個体もいる。
効率を優先するのか?大型個体を育てることを優先するのか?
いいかげん、統一してしまえばいいのだろうが、いろいろな瓶やボトルが入り乱れて棚がガタガタ、
すごく管理しづらい、、、

なんとなく、棚を整理しながらブツブツ、、、

 

 9月10日 佐賀峠種♂が★



来期種親用に残していた♂75mmがちょっとしたミスにより
★となってしまいました。

数日前、マットを交換した時に誤って落とし、
廊下にマットを撒いてしまいました。
慌ててマットを寄せ集めて戻しましたが、その後★に、、、
落としたショックはそれ程大きなものではなかったと思うのですが、、、思い当たるのは、、、
今度から気をつけないと、、、

残念ですが、標本用に瓶詰め、

 

 8月14日 能勢産割り出し 

 

失敗続きの能勢産の産卵セットの割り出しをしました。

大きく齧っていて、産卵痕も いくつもあったので期待していました。
ですが、 、、
卵はあるもののどうやら無精卵のようで、そのまま黒くなっているものや、白く乾燥してしまっているものなどばかり
残念ながら今期は諦めます。(1ヶ月ぐらい同居させていたのですが、、、)
来年もう一度ペアリングしなおして 、再度チャレンジしようと思います。

それと先日の美形コンに入賞した川西産の種親が★となり、
記念すべき個体ですので標本の作成をOKAKUWAさんに依頼していました。
それが出来上がっているということで取りに入ってきました。

美形コン時の応募写真を渡し、それに近い形に仕上げてもらいました。
思っていた以上に縮んでしまいましたが、出来映えはもちろん文句なし!
持ち込んだときは一体600円だったのですが、現在は申し込みが多くて一体800円に値上がりしていました。
それでも、岡村先生自身が寝る間を惜しんで作成してくれているようです。

 

 7月26日 2本目へ菌糸交換


5月に初令で投入した幼虫で、菌糸瓶を2/3ほど食いあがってきているのが幾つか出てきているので
順に2本目への交換をしています。

特大ではないものの、それなりの大きさに成長しています。
ここからもうひと伸び期待!

 

 左は幼虫データ三重産A、右は川西産Cの体重測定時の画像

 

 7月12日 川西産M74系血統追加


川西・西多田産の幼虫を分けてもらいました。
これまた美形コン優勝個体の血を引いている優良血統ということで、どんなのが出てくるのか?すごく期待が膨らみます。

種親を送ってもらいました、頭部にディンプルのないきれいな個体ですね。♂75mm×47mmと大きさも期待できそう、
大事にでっかく育てたいと思います。

copyright by 「鍬甲」

 6月28日 能勢産再セット

 

先日失敗した能勢産の♀をカワラ材を使ったセットにもう一度入れてみました。
これで採れないと今期は断念かも?

それと、川西産の2セット目を割り出しました。
こちらは、期待以上の爆産!


 6月17日 こんなの出てきちゃいました



能勢産のセットのケース底に食痕が見えて喜んだのもつかの間、
クワガタの幼虫とは違うものが確認できたので、
このセットは諦め、割り出しました。

結果、これが2頭、、、最悪です、、、
去年はセットする前にかならずレンジでチンしていたのですが、
今年はそれをやらずにセットしています。
それでもいい材は問題ありませんでしたが、一部材が悪かったのでしょう。
他のセットでも1回こいつを見つけたので、今期3ヶ所から購入したですがもうこのダメだった材は買うことはないでしょうね。

 

 6月10日 能勢産セット


三重産、川西産と十分に採れましたが、能勢産だけ苦戦しています。
産卵セットの菌糸の中に潜ってはいるものの、時々徘徊してゼリーを食べる姿も見かけています。
なかなか、思うようには採れませんね。


 5月21日 川西産割り出し


ちょっと、早いけど材交換して寝かしていた材を少し割ってみると、
やはり早かったようで卵が2つ出てきてしまいそこで止め、
もう少し寝かしてから割り出すことにします。

このすばらしい血統、いっぱい取れたら、、、


 5月6日 一部割り出し

 

能勢産と三重産の材を割り出してみました。
結果は、能勢産ー 何もなし、、、
三重産ー 初令12頭、卵 5個とまずまず十分な数。

この差は、、、
能勢産の♀は去年の秋もセットしたが採れず、なかなか癖が悪いです。
2セット目はこのまま菌床産卵セットに放り込んでみました。
さて、産んでくれるでしょうか?

 

 

 4月20日 齧っています、

 

産卵セットをしてから、20日ほど経過しました。
だいぶ齧って材の中に潜っている♀の姿が見えました。
これなら、産んでいるでしょう、あまり採れ過ぎてもも困るので、
材の交換はなし、ゼリーを交換し連休明けに割り出し予定。

 

 

 4月1日 2♀を産卵セットへ

ペアリングが済んだ2♀をとりあえず産卵セットに入れてみました。
セットといっても小ケースにマット軽く敷き、材を1本ころがして、
ゼリーを3個入れとくだけなのですが、、、

齧り具合を見て途中で材を交換して、1ヵ月後に割り出し予定です。
いつもこれだけですのですごく簡単ですね、オオクワは、、、

 


 3月10日 種親を温室へ

 

今期使用する種親達を起すために温室へ移動しました。
今年は去年よりさらに早めに産卵セットを組んでみようと考えています。

 

 

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