てつの部屋
雑感   コンサート視聴記   スポーツ         アルバム  巡拝の道  世界遺産
雑感
2012/12/9 : 第九ひろしま
昨年第九ひろしま、素晴らしい演奏会だった。大植さんはバーンスタインが生涯最後の演奏会でベートーヴェンの7番を振った時の指揮棒とジャケットを形見としてもらったそうだが、今日の第1部のジュニアオケの演奏のために、その指揮棒とジャケットを初めて使われた。バーンスタインとは、かつていっしょに大植さんの出身地広島を演奏旅行で訪れていて、バーンスタインは深い印象を持っていたそう。で、一曲目がベートーヴェン7番の第一楽章。二曲目がバーンスタインが大植さんのために組曲を編曲するよう遺言してできたという、キャンディード組曲。第九は、大植さんが昨年あたりからマニアックに初演のスタイルにこだわっていて、それを踏襲していた。合唱は1800人もいて、やはり揃い切れていなかったが、熱い演奏に3800人のお客さんも喜んでくれていたようであった。今回、やはり練習で頑張った後の本場の達成感って違うのだなぁということを再認識した。この春にうたった時は、練習も多少したし、10年振りの舞台だったので、さらに充実感があった。気持ち的にりょうを潜り込ませていっしょに参加した先週の練習がクライマックスだったのかも知れない。でも、広島でうたえたのは貴重な体験であった。大植さんは県外の人は名誉広島市民だって言ってくれたし。
2012/11/25 : 大阪マラソン
昨年の神戸では後半歩いて悔しい思いをし、何とか走りきりたいという目標で臨んだ大阪マラソン。大会前5ヶ月で650kmほど走ったものの、結局30kmは走り切れず不安を抱えたまま本番を迎えた。当日は最高気温15℃、快晴微風の絶好のコンディション。走り始めてからは「どこでトイレに入ろう?」ばかり考えていたが、17km付近で比較的空いているトイレを発見。そこであまりロスせず後半へ。30km付近でも特に体調は問題なく終盤となり、35km付近で股関節が少し痛んだがストレッチで解消、むしろ人を抜きながら歩くことなくゴールできた。神戸と違い芸能人が多く走ってたようだが、要領わからず2-3人しかわからなかった。途中のブラバンの演奏などは、りょうの演奏姿を思い出してちょっとうるうる。最終順位はネット4:58:42で男子20650人中13088番。
2012/10/28 : 初ハーフマラソン
大阪マラソンのトレーニングを兼ねて、和歌浦ベイマラソンに参加。心配された天気もお湿り程度の降り具合でさほど問題なし。昨年の反省で練習で30kmを走ろうしているが、25km付近からふくらはぎが張り始めて27-8kmが限界。ハーフだと限界前なのであちこちで演奏されるJAZZも聴けて楽しく走れた。前半抑えていたので後半はかなり人を抜きながら走れてよかったが、20km2時間の予定で走ったので、やはり2時間は切れず、次の機会があれば2時間切りを目指したい。最終順位は、グロス2:03:36で3923人中1864番。ゴール時に後ろからこっそり来た友人に抜かれた。
2012/6/30 : ソフトボール
4年前からPTAのソフトボールに参加してた。成績は、初年度がベスト4だったけれども、後の3年は初戦敗退、今年は一番悪くて8対20で敗れてしまった。個人的にも、4年間で大会ではノーヒット!それでも、清原や中村ノリとプレーしてた連中一緒に混ぜてもらい、中学校チームの一員として市の大会に出させてもらってとても楽しい4年間だった。もうあの緊張感が味わえないなんて寂しいな~。
2012/6/11 : 8年振りのアメリカ
西部が8年振り、中部が13年振りのアメリカ。西部といってもサンフランシスコは卒業旅行以来だから24年振りか。相変わらず開放的な感じで気がおけない。個人的には中国語よりは英語の方が通じるし。今回はカンザスのパケホーダイが使えないような田舎に滞在したが、見知らぬ者が来店してもハ〜イと自然に迎えてくれる感じ。中国だとジロリと睨まれる気がするが。もっとも、大変黒人の少ない地域なので、実際どういう感情を持ってはるのかはよくわからない。また、市街地以外では大豆とコーンの畑が続いて隣家が何キロも離れているような所なので、銃で自衛する必要があるというのもわからないでもない。何せいつUFOが飛んで来てもおかしくない気がするのだ。これに対しサンフランシスコは観光客も多く、まさに人種のるつぼといった感じ。24年前と変わらない感覚がよかった。
カンザス州セネカ。ポニー・エクスプレスの駅の一つで、幌馬車が行き交っていた150年前の町並みを残す。クルマはピックアップトラックが基本。人の姿はあまり見掛けない。 サンフランシスコ。ピア39から市内を望む。この辺りはアザラシが多い。
2012/3/20 : 25年振りの第九
学生時代に1度だけ歌った第九、今回、市が震災復興を祈念して第九演奏会を行うというので参加した。1月から日曜毎に練習があって計10回、スケジュールが合ってしまって皆勤した。お陰で、25年前よりよく歌えたと思う。練習をつけてくれたのは坂口夫妻。考えてみるとプロのレッスンを受けるのは初めてかも知れない。言葉の歌い方、雰囲気の出し方を中心にしたレッスンであったと思う。本番は武原延春指揮テレマン室内管。噂には聞いていたが、実演には接したことのないコンビ。ベートーヴェンの時代の姿を追い求めた演奏であり、音楽の素直な形を意識した曲作りで、結構いい演奏が出来たように思えた。マラソンは心も身も燃え尽きたが、今回は心だけ燃え尽きた。2ヶ月お世話になったスタッフにも感謝。
2011/11/20 : フルマラソン初挑戦
連れと飲んでて、大阪マラソンが開催されるらしいから出よか、てなったんが昨年末。約6倍の競争率にあえなく落選して内心ホッとしてたら、第一回神戸マラソン募集してるし。ということで今度は4倍の競争率を突破してしまいました。3月頃から走り始めて、最初は5km走っても筋肉痛、夏から汗ダラダラかきながら週末に10km走り、足らんので会社帰りも週一は走って、暑さが少し和らいだ9月末に20km走ってみたらえらいしんどくて、結局距離練習不足を実感しながら迎えた本番。三宮の街中を走って気分爽快。5km過ぎには持病の足首があまり思わしくないことに気づくが、鷹取駅で高校生たちや友人とにハイタッチして、少しハイに。しかし21kmのトイレで10分以上待たされてからペースダウンして3割くらいは歩くことに。30km過ぎの会社の神戸工場前は何とか走って通過したが、この周辺はすでに水も給食もなくなってて辛かった。何とか足首痛をこらえながら5時間34分でゴール。それなりに頑張れた積もりだったけど意外と翌日にダメージ残ってないし、体重も減ってないし、根性なしやった?ちょっと悶々とする初体験でした。
2011/3/21 : 東日本大震災
まずは亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方へお見舞い申し上げます。その時、この辺りではゆっくりと横揺れが起き、ただならぬ事態を予感させた。それにしてもこのような大惨事に至るとは。地震直後にメールで無事を確認し合った人が、その後の津波でさらわれたケースも多々あったとのこと。スマトラ島の地震で大津波のニュースは見たが、あれは未対策の結果だと思っていた。三陸地方はたびたびの津波の被害からそれなりの対策は打ってあったと聞く。それが、ほとんど機能しなかったとは。また、安全と思われていた原発が、津波にこのようにもろいとは。原発はまだ予断を許さない状況が続いているし(原発で作業に当たられている方々には頭が下がります)、今後の世界のエネルギー政策を左右することになった。今回のレベルの災害に対して、対策は立てられるのだろうか。南海地震を初めとする関西を今後襲う震災に対し懸念は深まるばかりだが、前を向いて進む道を探るべきであろう。
2010/7/19 : 光とともに
自閉症の主人公光くんの成長と親の奮闘を描いた名作コミック「光とともに」が作者戸部けいこさんの逝去に伴い完成を見ずに先ごろ最終巻が発行した。自閉症の親を中心とした多くの人が応援し、涙した光君、今後どのような成長を遂げて「働く大人」になるのか、その話の展開に励まされてきた親も多かったと思うのだが、残念ながら中学生の半ばでの終了であった。病床にあっても作者はペンを走らせ、死期をさとっていたのであろう、性急な展開だが物語のラストシーンまでスケッチを行っていた。作者の情熱に頭の下がる思いである。これからも我々は我が家の光くんと未来を切り開いてゆこう。
2010/6/12 : ソフトボール
毎年この時期に市のPTAソフトボール大会が開催されており、昨年から(昨年まで気ぃついてなかった)中学校チームに混ぜてもらっている。突出した選手はいないがなかなかまとまったチームで、昨年は逆転に次ぐ逆転で優勝候補も次々撃破し、ベスト4だった。普段からプレイしてる人も多く一番下手なので昨年はほんの少し出してもらっただけだが、今年は人が減って1試合フル出場した。結果は1回戦敗退だったが、四十肩が治ってないので慣れてないセカンドを守ったのを、何とか無事こなせたのはよかった。ただいい当たりはあったものの昨年に続きノーヒットだったので、来年出れれば何とか1本ヒットを打ちたいところ(練習試合ではタイムリーを打ったのだが)。
2010/2/26 : タイ
機会があり、タイを訪問した。仏教国のせいか、確かに南国の景色なのに違和感を感じる部分が少ない。2月下旬というのに、連日33℃前後の暑さ。ただ、日本ほどじめっとした感じはない。4月になったら40℃を超えるのだそう。男性は国民の4割で、ニューハーフも多いので、男性はモテるらしいが、滞在が短く実感できなかった。食べ物は、高級料理ばかり食べていたからかも知れないが、大変おいしい。ただ、ハードスケジュールだったせいか、帰る頃からお腹をこわしてしまった。アユタヤも訪れたが、ここで400年前に1000人以上の日本人が生活していたそうで、意外と日本人てバイタリティあるやんて感心した。暑さに耐えられれば住みやすい国かも知れない。
2010/1/30 : 四十肩
昨年7月頃から二度目!の四十肩で苦しんでいる。3,4年前になった時は左肩だったが、今度は利き手の右肩なので余計厄介だ。前回も治るまで半年以上かかったが、治った時はあっけなく治って、今に至るまで全く痛くない。今回も半年を越えたところで少しましになってきた気がするので、一気に治って欲しいところ。ただ、4〜5月にPTAのソフトボールをした時に遠投をすると痛かったので、根本的に傷んでないか心配やわ。
2009/7/12 : 1年足らずで再びパソコンダウン
昨年7月にマザーボードを交換したところなのに、5月あたりから突然電源が落ちるケースが出てきて、そのうちブルー画面も現れ始めて、そうこうしてるうちにすぐ電源が落ちるようになってしまった。リカバリーしても効果なく、去年も修理してることもあって買い替えを決断した。もっとも、古くないせいか1万円近い価格で下取りしてくれた。後で文句言って来なきゃいいけど。ちょうど、Windows7へのアップグレードキャンペーンも始まったとこなのもよかった。しかし、OSが変わり、TVもデジタルに変わって、同じく富士通にしたのにこれまでのソフトが結構使えない。困ったものだ。
2009/5/30 : 同窓会
19年振りに学生時代のサークルメンバーと同窓会をやった。集まれたのはごく一部の人数だったが、中には短大卒業後初めて会うメンバーもいたので、それは23年振りだった。皆、昔のまんまおっさん、おばはんになってて、昔が蘇ってきた。戦前に建てられた部室も訪問して、現役メンバーといっしょに愛唱曲をうたった。世代を超えて一つになれた瞬間だった(とおっさんおばはんは思った)。何年も言われ続けているが今度こそ部室も数年のうちに建替えられるだろう。貴重な時間を過ごした後、再会を約束して別れたのだった。
2008/7/20 : コンピューターダウン2
コンピューターは結局その後全く立ち上がらなくなって、修理に出したらマザーボードがいかれていて、交換となってボーナスが何がしか跳んで行ってしまった。3年保障の、3年2ヶ月目の出来事であった。富士通タイマーはようでけとる。
2008/6/21 : コンピューターダウン
先日、何か縦縞の模様のフリーズをしやすくなったなぁと思ったら、そのうちスタートアップを繰り返すようになって、立ち上がらなくなった。ネットで検索してると、AMD製のCPUを使用したパソコンにXPのSP3をダウンロードするとしばしば起こる現象らしい。ここ半年バックアップを怠ってたので、パソコン付属ソフトでできるだけバックアップしてリカバリーすると、何とか元に近い状態に戻せたが、僕のメールデータ半年分は戻せなかった。だだ、その後またフリ−ズするので、ネット検索で今度はビデオメモリーを増やしてみたけどダメ。。データはHDを増設して、できるだけバックアップできる態勢とした。
2008/3/1 : 4年振りの中国
今回は朝比奈さんゆかりの哈爾濱から入国した。と言っても、街は飛行機の窓から遠くに眺めただけであるが、大都市の雰囲気は伺えた。松原市は以前と比べ、街が広がっていた。馬車も減っていた。タクシーが新しいジェッタになっていた。確実に変わりつつあると言える。北京は、今回初めて大柵欄の辺りを歩いた。かなり工事が行われていて、街が大きく変わりつつあることが伺えた。外観だけでなく、内面も変わっていくことを望みたい。
2008/2/25 : 「自閉症の僕が跳びはねる理由」
自閉症の人は自分の気持ちを表現するのが苦手な人が多いので、どのように考えているのかあまりよく分からないことが、りょうも含めてままあるのだが、この本を書いた東田直樹くんは文章を書くのが得意なので、彼の心の内を知ることができる。印象的な内容の一つは彼の行動についての説明。「何かをやらされるのは嫌いですか?」に対しては、「教えることをあきらめないで欲しい。頑張りたい気持ちはみんなと同じで、だめだとあきらめられるととても悲しい」と答えているし、「どうして言われてもすぐにやらないのですか?」に対しては、「やりたくない訳ではなくて、気持ちの折り合いをつけるのに時間がかかる」と、「みんなといるよりひとりが好きなのですか?」には「迷惑をかけていないか気になって、うまくいかなくてついひとりになる」と答えている。自閉症の人も人それぞれなので、りょうが直樹くんと同じだとは限らないが、表面に現れることで判断してはいけない、彼らをずっと温かく見守ってあげたいと感じている。
2007/2/12 : 手術
今年初め、大腸ポリープの手術を行った。幸い良性のものであった。手術も日帰りで麻酔を打って行ったので、術前に腸の洗浄のために2Lの飲料を飲まされた以外は、楽に終わった。無事済んでよかった。
2005/12/30 : 仰木彬氏ご逝去
この15日にオリックス・バファローズの初代監督、仰木彬氏が亡くなった。この9月まで指揮をとっていたというのに、である。実は以前より持病があったというのに監督を引き受けたという。それが「グラウンドで倒れたら本望」という言葉で現れていたのでしょう。それを実践されたのは、まさに朝比奈隆さんと同じである。野球を通じて夢や希望を与え続けてくれて感謝しています。
2005/12/30 : 12年振りのパリ
先月末から今月頭にかけて1週間パリを訪れた。新婚旅行以来。仕事で訪れる機会があるとは思わなかった。今回はパリで行われた展示会でベルギーの関連会社と共同で出展を行った。拙い語学力なので十分な成果が上がったとは言えないかも知れないが、色々情報交換もできたので今後の事業につながればよいと思う。パリは行く直前に暴動が起きたり、寒波が訪れたりで心配だったが何事もなく、また帰ってからの日本の寒波の方が寒いくらいであった。また食事が色々楽しめるのもパリならでは。2日に凱旋門で何か式典をやっていて、警察か何かのブラスがラ・マルセイエーズを演奏していた。印象的な場面であった。
2005/7/3 : 天満のとらやん
話題が前後するが、5月14日に、劇団コーロの「天満のとらやん」を家族で観に行った。とらやんは小学校で観て以来、実に30年振りである。木魚のお囃子に合わせて、天心爛漫なとらやんが逃げた鰻を探して冒険するというお話で細かいところは忘れたが強く印象に残っていた。流石に名作は30年経っても色あせていなかった。ただ、覚えのないシーンも多いのでとらやん役の田中さんのブログで尋ねたところ、30年前の劇団二月版とは違う演出なんだとか。でもお囃子の村上さんはどうも変わってないらしい。恐るべし。
2005/6/5 : 管理組合理事退任
1年の任期が無事終わった。防災担当としては、何事もなく終わることができてよかったと思う。うちのマンションは今年から1回目の大規模修繕に入るため、議論の多くがその点に集中して災害発生時に対する議論があまりできなかったのは心残りである。ただ、実際に災害が起きてみないとどれほどの被害が発生するのか、自治会としてどれほどのことをするべきか分からないのも事実である。いったい東南海地震はいつどれ位の規模で発生するのであろう、神のみぞ知るところか。
2005/6/4 : さよなら藤井寺球場
さよなら藤井寺球場と銘打って、藤井寺市民フェスタが開催されたので参加した。昨年の9月30日にこれで最後と思っていたので、今回グランドで思いっきり遊べて大感激であった。実行委員会に感謝します。そしてありがとう、藤井寺球場。
     岡本太郎作猛牛マーク        数々のドラマを産んだ1塁側ベンチ    バッティングに挑む姉弟         藤井寺のマウンドに立つ
2004/9/30 : さよなら大阪近鉄バファローズ
ついにバファローズは我々の目の前から姿を消してしまった。日本一という、見果てぬ夢を我々に残して。幻に終わった左のポスターが、最後のチャンスになるとは夢にも思わなかった。常に強かった訳ではないが、常に個性的なチームであった。エースの鈴木、井本、小野、阿波野、野茂、岩隈は三振の取れる完投型の投手だった。抑えの山口、石本、吉井、赤堀、大塚は真っ向勝負のできる投手だった。主軸を打ったマニエル、栗橋、金村、ブライアント、石井、ローズ、中村は常にフルスイングだった。平野、大石、大村が斬り込んで、小川、新井、水口が渋い脇役を務め、梨田、有田、羽田、鈴木、村上、吉岡、北川、礒部らもいてまえ魂をみせてくれた。江夏の21球、10.19、ブライアントの4連発、巨人はロッテより弱い、ローズの55号、北川のサヨナラホームランなど、記憶に残る試合がいくらでもあった。個人的に生で観た試合として、始めて観た79年阪急戦での太田幸司の力投と梨田のコンニャク打法、86年西武戦の淡口のサヨナラ本塁打、89年優勝を決めたダイエー戦、03年日ハム戦のローズのサヨナラ本塁打、04年ドーム最終戦を忘れられない5試合に挙げたい。そして大阪からプロ野球チームはなくなった。
2004/8/7 : 久々のアメリカ
5年振りにアメリカを訪れた。その間にテロがあったりして、入国審査など色々厳しいと聞いていたが、とりあえずビジネスで短期で出入りするだけならどうってことなかった。今回は初めてカリフォルニアに行ったが、まるで避暑に来たかのようにさわやかな気候で過ごしやすかった。アメリカってこれまではいつも開放感が感じられたので、それがなくなってないかと心配したが、今回行った狭い範囲ではそんな心配は無用であった。アメリカに行けば英語はやっとかなければ、と言われるし、中国語もやっとかなければならないし大変(やってから書けよな)。
2004/7/20 : カルロス・クライバー死す
プロ野球のゴタゴタに気をとられてる間に、カルロスが死んでしまった。こんなに早く、カルロスのとの別れを惜しむ文を書くことになるとは。私がクラシックを聴くようになったのは他でもない、カルロスの演奏を聴いたことがきっかけであった。新聞で偶然見かけたフェスの学生券応募の記事に、カルロスが何物かも知らず申し込んだのであった。そして初めて聴く外来オケのコンサートの予習のために購入した、1000円のLPに針を落とした瞬間、「ベートーヴェンてこれなんや!」とわかったような気になった(今でもわからんが)のが、つい昨日のようだ。スカラ座との来日の時はチケット発売が就職直前だったので公演のある9月にはどこにいるかもわからず、ン万円の残席をとても買う勇気がなかったのが今となっては痛恨の極み。しょうがないわなぁ。ウィーン・フィルとの来日の時はフェスの二晩ともチケットを購入していたのに、肺炎でキャンセル、残念な思いをした。お陰でウィーン・フィルのブルックナーを聴くことができたのだが、気分的に盛り上がらなかった。しかし、朝比奈翁がお亡くなりになった時ほどのショックがないのは、カルロスは朝比奈翁と違って「生涯現役」ではなく、すでに伝説の人になってたからであろう。
2004/7/11 : プロ野球オールスター戦
今年がセパで行われる最後のオールスターかと思うとやっぱさみしいなぁ。球場に観に行ったのは一回こっきりで、そん時は初の清原・桑田対決で盛り上がりました。座っていた甲子園のレフトスタンドに向かって清原の打球が飛んできた時は興奮しました。で、今年は実力というよりもモチベーションの差でパの圧勝でした。昨日の岩隈の投球、中村の本塁打もよかったが、今日の新庄の元気ハツラツプレーもよかった。MVPを取ると言って取るとこなんか流石。ヒーローインタビューの「これからはパです!」に思わず涙しました。
2004/7/3 : プロ野球の衰退
さて、一バファローズファンとしては下のような心理な訳だが、いったい何でこないなって、どうすればいいんやろ?ここへ来てライブドアなる会社がバファローズを買うと言ったが、球界からは無視されてしまった。新しい芽を全く相手にしない閉鎖的な球界(と言うかナベツネ)は問題だが、確かに買収先が決まって現状が維持されても単なる問題の先送りである。ならばこのままバファローズとブルーウェーブが合併して球界が再編されれば問題は解決するのだろうか?この球界再編は明らかにナベツネ主導で行われている。ナベツネは自由獲得枠でドラフト制度を骨抜きにし、FAで各チームの主力選手を集め、期近にはセパ交流戦や近鉄売名権を否定して、近鉄球団を追い込んだ犯人である、巨人至上主義者のナベツネ主導の再編でよい方向に行くとはとても思えない。ならばむしろ新しい経営者の手腕に賭けてみた方が面白そうである。先にナベツネのせいと述べたが、近鉄球団も明らかに経営ミスを犯した。1つは大阪ドームというハードを生かせなかったこと。移転直後は明らかに都心に移りさえすれば観客動員が増えるとみて営業努力が不足していた。次に、中村を高額の年棒で残留させたことである。赤字球団に中村の年棒が不釣合いなのは誰が見ても明らかである。ただしこれは中村に罪のある問題ではない。強引に引き止めた球団側の責任であろう。よって、新しい経営者による新しいバファローズを見てみたい気がする。もっともそれでも、球界全体が衰退してしまっては、一球団ではどうしようもないのである。一体、どうしたらよいものやら。
2004/6/27 : 大阪近鉄バファローズ消滅か!
全く、現時点で予想してなかっただけにオリックスとの合併話は衝撃的であった。バファローズファンになって27年、ひたすらバファローズが日本一になることを夢見てきた一ファンにとって、それはあまりに残酷な話であった。確かに客観的にみれば年間40億の赤字経営をいつまでも続ける訳にはいかないだろうし、大阪の野球ファンはほとんどが西宮のタイガースを応援するようなミーハーな連中やから、大阪には球団はいらんのかもわからん。しかし、ファン心理ちゅうのはそうはいかんのやなぁ。とにかくショックや。今後どうなるかは色々言われててよくわからんが、近鉄電車とは関係ない私としては、大阪にバファローズという、ドラマティックな野球をするチームが残ればとりあえずええんやが。
2003/12/7 : 中国(の東北地方)
先月末に初めて中国へ行った。昔から日本文化のルーツともいえる国だけに一度行ってみたかったのだが、仕事で行くとなるとそんな余裕もない。そもそも旧満州である吉林省はすでに最高気温が氷点下でとても寒い。空港も道路も凍りついていた。よくこのような土地にかつては移民したなあと驚いてしまう。国そのものの雰囲気は、かつてインドを訪れた時のような衝撃はないが、生活するには寂しいところである。それでも数年前に比べるとずいぶんましになったそうである。英語は通じない。車は車線を逆に走って来る奴もいる。歩行者は平気で車道を横切る。馬車もけっこう見かけた。食べ物については味付けを含め違和感はあまりないがバラエティがない。また近々行くだろうが、ちょっと気は向かないなぁ。
2003/9/8 : 火星
6万年振りの大接近ということで、ちょっと遅れたけど、おもちゃに毛の生えた111倍の望遠鏡でのぞいてみた。1〜2mm程度の円には見えたけど、模様までは流石にわからない。そんな程度でも結構見飽きないものだ。それでも望遠鏡の視界からは十数秒で去ってしまう。なるにも見せたが、とりあえず見たことで満足してくれてよかった。
2003/4/5 : 「遊心」メンバーと飲む
「遊心」は、町のお豆腐屋さんの集まりである。ネットでお知り合いになることができた。町のお豆腐屋さんはそれぞれが社長であり、研究者であるから非常に熱心である。見習わなければならない。そんなお豆腐屋さんでも、毎日試行錯誤でやってるとのこと。豆腐はとても奥がふかいのである。
2003/1/8 : 田中耕一さんノーベル化学賞受賞記念講演会聴講
常識に捕らわれなかった(知らなかったからだそうだが)こと、失敗から成功に導けたこと、チームワークが大発見につながったと述べてはった。また、受賞にはさらに機構解明にこだわらなかったこともよかったそう。その他、遠慮せずにアピールする必要性、日本的思考の必要性にも言及され、流石示唆に富む講演会であった。タダ者ではない。
2003/1/8 : 朝比奈隆追悼文集入手
拙文をカットせず掲載した大阪フィルハーモニー協会に感謝します。 追悼文 付録に朝比奈最後の演奏「チャイコフスキー交響曲第5番」がついていた。朝比奈は最後まで朝比奈を貫いていた。素晴らしい。合掌。
2002/2/7 : 故朝比奈隆お別れの会
仕事が昼過ぎまでかかったので、それでも時間内に間に合えば献花には差し支えないなぁと考えて出発し、15時10分頃に着いたら、ちょうど最後の演奏(英雄の葬送行進曲)が外山雄三の指揮で行われている最中で、舞台に上がって大フィルの前で献花させていただいた。正面には大きな遺影が飾られていた。聴衆の前での献花だったので、ちょっと緊張した。思えばかつて私がこのホールの舞台に立ったのは、奇しくも初めて朝比奈さんの演奏を聴いた年のことであった。再び舞台に立つのがこのような機会になるとは思わなかった。あれから何度も、朝比奈さんにはこれから二度とない素晴らしい体験をさせていだいた。今日で、本当にお別れになった。
2001/12/31 : 朝比奈隆翁ご逝去
今年最後の更新がこの話題になってしまうとは!私が初めて聴いた本格的なクラシックコンサートが、吹田文化会館のオープニングの「新世界」であった。クラシックって、こんなに迫力のあるものなのか!と驚かされたことは、合唱団の機関紙にもレポートした。本格的に朝比奈さんを聴き出したのは社会人になってからであったが、いつもこのご老人にパワーをもらっていた。妻と付き合いだしたのも朝比奈さんの「第九」に誘っ(てしまっ)たのがきっかけである。印象深いコンサートはいくつもあるが、特に今年4月の「ブル5」は最後の明るい輝きであった。この時はストコフスキーの95歳は余裕で抜けるように思えた。その後の2つのブルックナーは、下に書いた通り、引っかかる物があってちょっとイヤな予感がしていた。なるの運動会と重なって行けなかった9月のブルックナーはよい演奏だったらしいが、写真で見るとすでにおやつれになっている。私にとっては今追悼で観ていた7月の「ブル8」が最後になってしまったが、このビデオの最後には拍手してる私の後ろ姿も写っていて、よい思い出になってしまった。立って指揮できなくなったら辞めると言われていたが、言葉通り最後まで立って指揮をされた。本当に素晴らしいひとときの数々、ありがとうございました。
2001/11/19 : しし座流星群
まさに圧巻であった。自宅のベランダから眺めたが、1時間で200個近くは見れたであろうか。これまで天文の予想には裏切られてきただけに、こんな素晴らしい光景を目の当たりにできるとは思ってもみなかった。しかし、なにより感動的だったのは、自ら「りょう君と遊べるようになりますように」と祈る、なるの姿であった。
2001/11/6 : 朝比奈隆翁ダウン
先月の名古屋公演で不調で倒れそうになりながら二曲振って(何で93歳でそんなパフォーマンスできんねん)、結局入院、今月の定演はキャンセル。ブルックナー3番楽しみにしてたのにとても残念。ゆっくり休んでよみがえって下さい。
2001/9/15 : テロについて
私の目の前には、志水先生の奥様の書かれた中村真民氏の「念ずれば花ひらく」の色紙と並んで、13年前に長谷川君と渡米した折に撮った、World Trade Centerを中心に据えたN.Y.の夜景の写真が飾られている(その隣には、ガンジス河の夜明けの写真)。当時は日本の方が景気は良かったが、それでもN.Y.の活気は、さすが世界経済の中心と思わせるものがあったように感じた。その World Trade Centerは、今はもう存在しない。非常にショッキングな出来事である。米国民の悲しみと怒りの気持ちも当然である。その一方で、世界各地における米国の独善的なやり方にも疑問はある。これからさらに悲劇的な出来事が起こる可能性が高いが、最終的には宗教を乗り越えた人間と人間の魂の対話が行われることを望みたい。しかし、私には地球を維持するために、人間は破綻するように設計されているような気もしている。人間は種の存続を賭けた戦いをもしているのだという認識も必要であろう。
2001/9/8 : 京大合唱団創立70周年演奏会出演

10番エンディング   鳥越さんソロ(部分)

朝日新聞京都版でも報道されたこの演奏会、観客数も800名を越えて京都コンサートホールの1階席はほぼ満員と盛況であった。演奏も、少ない練習の中でそれなりに京大合唱団らしい演奏ができたと思う。多田武彦さんが急病で振れなかったのは残念だが、全日本合唱連盟理事長の吉村信良さんの指揮、OBの鳥越俊太郎さんのソロなど見所も多い演奏会だったのではないだろうか。ホールもすっきりした響きで特に多田武の曲にマッチしてる感じで、歌ってまたあの至福の瞬間を得られたことに本当に感謝したい。しかし歌いながら、りょうが人生においてこのような幸せを感じる瞬間を持てるのだろうかと思うと、ちょっと動揺してしまった。パーティではしっかり鳥越さんの名刺をGETした。
2001/2/17 : 志水寛先生の思い出
今日、昨年亡くなられた志水先生を偲ぶ会が催された。先生に直接御指導いただいたのは、四回生のときのわずか一年間であったが、貴重な経験をさせていただいた。当時は既に晩年で、日頃の指導は豊原先生にしていただいていたが、要所要所は志水先生に徹夜で作った筋原繊維のかまぼこを見ていただいていた。一年が終わる頃には、「練るのが上手になったねぇ」とか、「官能検査もだいぶわかってきたねぇ」とお褒めをいただけた。今にして思えば、志水式官能検査技能のお墨付きをいただいておけばよかった。卒業してからも、当時出向先の水練関係の会社を覗きに来て頂いたり、なるが生まれたときには「震災後でよい店がなくってねぇ」というお手紙とともに犬のぬいぐるみを贈っていただいたりして感激した覚えがある。病気のことを存じ上げなくて、お見舞いにいけなかったのが、心残りである。心からご冥福をお祈り申し上げます。
2000/12/29 : 今年感じたこと
今日で仕事納めだった。今年の秋まで労組の仕事も兼務していたが、世間では最近労組のあり方に疑問が投げかけられている。労組って、誰のためにあるのか?これは現在、民主主義が抱えているのと同じ課題だと思う。代表者が誰の利益を優先するのか。弱者であるとは限らないし、多数者とも限らない。それは最終的には代表者の判断だと思う。だから、如何に納得して代表者を選ぶかということが重要であると同時に、代表者は説得力のある判断を示すことが課題であろう。

 

コンサート視聴記
今まで行った主な演奏会
(主なオケ)ベルリン・フィル、ベルリン国立歌劇場管、ウィーン・フィル、ウィーン響、ロイヤル・コンセルトヘボウ、ミュンヘン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、バイエルン国立管、北ドイツ放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、フランクフルト放送響、パリ管、フランス国立管、フランス国立放送フィル、ロッテルダム・フィル、オスロ・フィル、ロンドン響、チェコ・フィル、サンクトペテルブルク・フィル、ロシア国立管、シカゴ響、ニューヨーク・フィル、ワシントン・ナショナル管、18世紀0、アジア・フィル、N響、大阪フィル、新日フィル、日フィル、京響、大阪センチュリー管、関西フィル、大阪交響楽団、兵庫県立芸文センター管
(主な指揮者)アーノンクール、アバド、アルブレヒト、インバル、ヴァント、ガーディナー、クライバー、ゲルギエフ、コープマン、コルボ、サンティ、シノーポリ、シャイー、ショルティ、スヴェトラーノフ、チェリビダッケ、チョン・ミョンフン、ティーレマン、テミルカーノフ、テンシュテット、M.T.トーマス、ノイマン、ハイティンク、バレンボイム、ビシュコフ、フェドセ−エフ、ブリュッヘン、プレートル、ボッセ、ボニング、ヤンソンス、ロストロポーヴィッチ、マリン、ブロムシュテット、準・メルクル、朝比奈隆、山田一雄、小澤征爾、小林研一郎、大植英次、井上道義、佐渡裕、秋山和慶、岩城宏之、大町陽一郎、山下一史、石丸寛、外山雄三、十束尚宏、円光寺雅彦、湯浅卓雄、大友直人、黒岩英臣、飯守泰次郎、下野竜也、若杉弘、尾高忠明、高関健、沼尻竜典、藤岡幸夫、寺岡清高
(主なソリスト)クレーメル、ヒラリー・ハーン、ラドゥロヴィッチ、ヨーヨー・マ、ジャン・ワン、ウィスペルウェイ、ルプー、ヤブロンスキー、マイセンベルク、ティベルギアン、アンスネス、アンデルシェフスキ、フリッター、フィッシャー、フォンテーヌ、カプソン、フィアルコフスカ、モワネ、園田高弘、野島稔、中村紘子、伊藤恵、小川典子、小林亜矢乃、野原みどり、五嶋みどり、前橋汀子、竹澤恭子、樫本大進、神尾真由子、梁美沙、堤剛
(主なオペラ)メトロポリタン歌劇場バイエルン国立歌劇場、モンテカルロ歌劇場、レニングラード歌劇場、チェコ国立ブルノ歌劇場、プラハ国立歌劇場、ルーマニア国立歌劇場、藤原歌劇団、関西二期会、関西歌劇団、堺シティオペラ、小澤征爾音楽塾、兵庫芸文オペラ、びわ湖ホールオペラ
(主な歌手)ゲオルギュー、ヴァラディー、バトル、ピエチョンカ、ファリー、コネル、アプショー、アーチバルド、アーネット、ベルンハート、サトゥロヴァ、ヴァッシレヴァ、佐藤しのぶ、横山恵子、菅英三子、澤畑恵美、釜洞祐子、安藤赴美子、塩田美奈子、森麻季、並河寿美、イヴェーリ、ラドヴァノフスキー、ゴーキー、バルツァ、イブラギモヴァ、シェファー、林美智子、寺谷千枝子、坂本朱、竹本節子、秋葉京子、小山由美、加納悦子、小川明子、シュトゥッツマン、ネス、ドミンゴ、クーラ、シュライアー、ハイルマン、リマ、ギーツ、スミス、ヴィンケ、ピアース、ヴィラーズ、アランカム、市原多朗、福井敬、佐野成宏、中鉢聡、根木滋、ジョン・健・ヌッツオ、ダム、アダム、ラクソン、シュテフィンガー、ターフェル、キーチェン、アルベルギーニ、コプチェク、ブルゾン、ハニーサッカー、ハーフヴァーソン、ポーリー、ハン、グリムスレイ、黒田博、松位浩、石野繁生、妻屋秀和
(主な合唱団)スウェーデン放送合唱団、エリック・エリクソン室内合唱団、A・シェーンベルク合唱団、バイロイト祝祭合唱団、リスボン・グルベンキアン合唱団、ローザンヌ声楽アンサンブル、東京オペラシンガーズ、京都エコー、大フィル合唱団、京大合唱団
2013/6/22: ハーディング指揮;新日本フィル/マーラー交響曲第6番
ハーディングの指揮は、非常に冷静な印象で、曲のバランス感覚が素晴らしく、マーラーの音楽の持つ多彩さが際立っていました。、結果生まれる音楽は柔らかなもので、第2楽章(第3楽章と入れ替えていました)の美しくも切ない感覚もよかったのですが、終楽章に向けて必ずしも熱くはならずに昂揚していく感覚が印象的でした。
2013/4/26: 大植英次指揮;大阪フィル/マーラー交響曲第2番
大植さんらしい、振幅の大きい、熱いマーラーで満足。
2013/4/13: チョン・ミュンフン指揮;フェニーチェ歌劇場/特別コンサート「リゴレット抜粋と椿姫第二幕」
チョンは何度か聴いていますが、相変わらずメリハリの効いた鮮やか指揮ぶりで、しかもオペラを熟知しているので歌手を活かした伴奏という印象です。フェニーチェのオケも曲の世界に合わせた雰囲気づくりが秀逸。歌手では、ソプラノのエカテリーナ・バカロワが美しい歌声と表現力で印象的でした。テノールのシャルヴァ・ムケリアは美声だけどちょっと軽くて単調な感じ。バリトンのジュリアン・キムはもっと表現力が欲しい気がしました。
2013/3/16: 下野竜也指揮;Ob:モワネ;兵庫芸文管/RVW オーボエと弦楽のための協奏曲、ブルックナー交響曲第9番
ボーン・ウイリアムスは英国の田園風景に吹く風を想起させるようなオーボエの音色が印象的。ブルックナーは、悠然とした曲の流れが素晴らしく、まさに宇宙の鼓動を聴くかの如く、ブルックナーサウンドを満喫した。下野さんのブルックナーでは最も好きな演奏であった。
2013/2/28: 準・メルクル指揮;Pf:フリッター;大阪フィル/シューマンPf協奏曲、ワーグナー「ニーベルングの指環」抜粋
シュ-マンは、きらめきを感じさせるロマンティックな演奏であった。ワーグナーは、ぶ厚く暖かみのある大フィルサウンドが堪能でき、終曲の盛り上がりも充実していて大いに楽しめた。
2013/2/20: 下野竜也指揮;読売日響/ブルックナー交響曲第5番
下野の読売日響正指揮者卒業コンサートとのこと。聴かせるところは聴かせ、流すところは流すといったメリハリの効いた曲づくりにもかかわらず、聴いた印象は室内楽的なすっきりしたブルックナーで、素晴らしい演奏だとは思う割には演奏後の満足感が少々物足りなく感じられた。
2012/11/11: ブロムシュテット指揮;Pf:アンデルシェフスキ;バンベルク交響楽団/モーツァルトPf協奏曲第17番、ブルックナー交響曲題4番「ロマンティック」
モーツァルトの演奏中、ずっと高周波の雑音が聞こえていたので、演奏の良し悪しはわかりづらかったが、優しいタッチの、暖かな演奏だったように思う。ロマンティックは、ppからffまで自然体で、まさにドイツ圏の森林の雰囲気に浸る感であり、ブルックナーの世界を堪能できた。
2012/9/7: 大植英次指揮;大阪フィル/ベルリオーズ「ローマの謝肉祭」、ムソルグスキー「展覧会の絵」
今年の大阪クラシックは1公演のみ聴くことができた。展覧会の絵は30年前、シンフォニーホールが開館した際のオープニングのメインということで演奏された。各曲を色彩豊かに描いた快演であったといえよう。そして終曲のキエフの大門はまさに大きな建造物が現れた感があった。さらに、アンコールの威風堂々の最後はオケ、観客とも総立ちになって、まさにのだめの世界。大いに盛り上がった。
2012/7/22: 大植英次指揮;大阪フィル/モーツァルト交響曲第35番、マーラー交響曲第5番
19日の東京での演奏会を体調不良でキャンセルということで、出演が懸念された大植さんだがネットでの仮病説を信じたくなるくらいの熱演であった。珍しく「行く」と言ったりょうの評価は「普通」と辛口であったが。3年前の特異な演奏が再現されたかといえば、テンポこそ「普通」であったが、大植さんらしい振幅の大きな演奏で、指揮者が飛び跳ねるのはもちろん、クライマックスでは指揮台が動くほどで、管楽器の演奏は怪しげなところもあったが、それを補って余りあるものであった。モーツァルトは大フィルらしい豊潤なもので、もっと疾走感があればと思うのはいつもと同じ。
2011/7/21: 兵庫芸文オペラ「トスカ」
毎夏恒例のオペラ、一定水準の公演を毎回聴かせてくれて有難い。今回も名作「トスカ」のドラマ性が堪能できた。主役陣ではスカルピアのグリムスレイが存在感のある歌唱。トスカのヴァッシレヴァもやや単調ながらも豊かに歌い上げた。カヴァラドッシのアランカムは特徴的な上に抜ける声で、声量はさほどでもないが倍音はすごかった。演出は美しいがあっさりしたもの。
2012/7/13: 大植英次指揮;大阪フィル/マーラー交響曲第9番
5年前に大植さんの体調不良でキャンセルになった同曲目、音楽監督を退任してようやく実現されたが、待たされた甲斐あって珠玉の名演となった。基本ゆったりとしたテンポで大植節を聴かせてくれる。大地の歌の時もそうだが、大植さんのマーラーは決して悲観的にならない。明日への希望を感じさせてくれる。素晴らしい余韻を残して演奏は締めくくられた。
2012/6/17: ヴィンシャーマン指揮;大阪フィル/バッハ「ヨハネ受難曲」
ヴィンシャーマンは92歳とは思えない指揮振りで、休憩を挟んで2時間を越える大曲を立ったまま振り通し、終演後は客席と握手するサービス振り。演奏も美しく優しい曲づくりで、バッハの世界を堪能させてくれた。難を言えば、大人数ゆえに合唱の発音がわかりにくかったことと、ブラボーおばさんの雰囲気を壊すブラボーか。
2012/5/15: イオン・マリン指揮;大阪フィル/ベートーヴェン序曲「コリオラン」、シューベルト「未完成」、ブラームス交響曲第2番
マリンは、いずれの曲も緊張感というよりも伸びやかに奏で、ゆったりと曲に身を任せて聴くことができた。曲づくりはクレッシェンドの山の築き方が自然なのが印象的。ブラームスも穏やかに締められるのかと思えば、最後は少々煽って常套的。
2012/3/31: 大植英次スペシャルコンサート;ブルックナー交響曲第8番
一般のオーケストラなら、指揮者の交代は日常茶飯事のことなのかも知れない。しかし、大フィルとその聴き手にとって、音楽監督の交代は65年の歴史で2度目のこと、そして退任コンサートは初めての経験。そのような特別な状況の下で、今回のスペシャルコンサートは行われた。席の横にサインと7月9日2004の日付の入った大植さんのポスターが貼られている。当日の演奏は、朝比奈さんと大フィルと大植さんのブルックナー8番という感じ。朝比奈さんと大フィルのサウンドの上に、大植さんの個性が上塗りされているような印象の演奏であったように思う。あれから8年が経ち、今回のブルックナー8番は正に大植さんと大フィルの演奏となっていた。大フィルらしい重厚さがありながら、明るめの美しい音色。大植さんらしい緩急自在のコントロールも自然に決められたブルックナー。最後には、その頂点に巨大なフィナーレを頂いていた。それは大植さんと大フィルが9年間掛けて築き上げてきた集大成であったように思えた。その最後の和音が消えていく瞬間を楽しむことは残念ながらできなかったけれども、爆発的に起こった拍手はいつ果てるともなく最後には観客総立ちとなって続いたので、致し方ないであろう。大植さんはこの日のサイン会でもいつものように大変気さくにサインに応じておられて、たまたま前日に上海で朝比奈さんの旧跡を訪れたことを申し上げると「僕も行ったことがありまして...」と解説を始められて感激した。これからの桂冠指揮者としての活動も楽しみにしたい。
2012/3/10: びわ湖ホール プロデュースオペラ; ワーグナー「タンホイザー」
タンホイザーの福井は、相変わらず少々重いが表現力と力強さにおいて、今まで聴いた中で最もよい出来ではなかったか。エリーザベトの安藤も表現意欲を感じさせる歌唱。ヘルマンの妻屋は存在感充分。沼尻指揮の京響は、やはりきちっと演りすぎが気もするが充実した演奏であった。ハンペ演出の美しい舞台も含めて大いに満足できる舞台であった。
2012/2/17: 大植英次指揮;大阪フィル/ベートーヴェン「田園」、ストラヴィンスキー「春の祭典」
03年5月9日にマーラーの「復活」で幕を開けたAge of Eijiは、今日の「田園」と「春の祭典」で幕が引かれた(定演としては)。大植さんにとっても色々なことがあった9年間であろう。今日の演奏は最後に相応しい、自然・大地への祈りと感謝に満ち溢れた、素晴らしいものとなった。田園はゆったりと豊かに鳴らしながらも繊細に構築された響きが感じられ、新鮮なものであった。春の祭典は大植さんらしいダイナミックな演奏で圧倒された。今回はサインの他に写真もお願いしたら、友人のように撮っていただいた。得難いお人柄に感謝。
2012/1/21: 佐渡裕指揮;並河;ハン;オープニング記念第9合唱団;兵庫芸文管/ブラームス「ドイツ・レクイエム」
ブラームスの交響曲は好きだが、声楽曲はどうもピンとこない。今回の名演に接してもその印象は変わらなかったが、厚めの響きでゆったりと唄いあげられた佐渡らしい優しさにあふれた演奏であった。合唱団もこの大曲をしっかり唄い切っていた。
2011/11/26: 下野竜也指揮;Vn和波孝禧;兵庫芸文管/バッハVn協奏曲第2番、ブルックナー交響曲第8番
バッハは柔らかい演奏だと思ったが、和波のヴァイオリンは自分の席からはかすれた音色に聴こえてよくわからなかった。ブルックナーは全体で約90分、うち第3楽章で30分と非常にゆったりした天国的なテンポであったが、オケは弛緩することなく演奏仕切った。下野はやはり金管をしっかり吹かせており、低弦は効かせていないので重厚感はさほどではないが、響きのバランスはよく強奏部でも騒がしくならない。これだけ堂々たるブルックナーは、なかなか聴けるものではないと思えた。欲を言えば、熱演を感じさせず、内からこれだけの演奏が自然と湧き上がるようになれば巨匠といえよう。
2011/11/9: 大植英次指揮;大阪フィル/マーラー「大地の歌」
大植ラストイヤーの目玉がシュトゥッツマンを迎えての大地の歌だったが、急遽無名の?小川さんに変更となった。しかし小川さんの堂々とした歌唱は深みがありながら明るさを感じさせるもので、大植の決して諦観ではなく、命あるが故の永久を描いた唐詩の世界にピッタシであった。むしろ盟友のヴィラーズの方が荒く聞こえた。大植の変幻自在の大地の歌、まさに永久に残る名演であった。
2011/10/8: ナガノ指揮;バイエルン国立歌劇場/R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」
東京文化会館初体験。50周年を迎えて設計に古さは感じさせるが、響きが自然でよいホール。今回はストーリーを予習せずに楽しもうと試みたら、二日酔というなかなかつらいコンディション。しかし、シュトラウスらしい美しい響きを堪能できた。ツェルビネッタのダニエラ・ファリーは、高音がきれいで、スタイルよく役にぴったり。アリアドネのアドリエンヌ・ピエチョンカもよく通る説得力のある歌唱であった。バッカスのスミスやオケを含め、傑出とまではいかないものの非常にバランスのとれたアンサンブルを聴かせてくれた。
2011/9/9: 大植英次指揮;大阪フィル/名曲の隠された事実
大植さんらしく何言ってるかよくわからん部分もあったが、名曲の秘密を面白く紹介してくれた。ちょっとマニアックな気もしたが。
2011/9/7: 大植英次指揮;大阪フィル/尾高尚忠フルート協奏曲、ショスタコービッチ交響曲第5番
今年の大阪クラシックは500円のチケットをゲット。フルート協奏曲は日本的な曲想、音色が特徴で美しい曲であった。ショスタコは4年前より自在でパワーアップした、大植らしい名演であった。
2011/7/18: 兵庫芸文オペラ「こうもり」
3年前と同じ演出家なので同じノリなのだが、曲の出来が上な分、今回のほうがさらに楽しめた感じ。佐渡もこういうノリで振らせると非常に聴かせてくれる。ソプラノの塩田、森、バリトンの黒田を始めアンサンブルはまとまっていたし、宮廷歌手のコヴァルスキーは今回でオルロフスキー公爵を引退するらしいが日本語の台詞もバッチリだった。ざこばも相変わらずの味。
2011/6/19: 佐渡裕指揮;ヤング;兵庫芸文管・マーラーチェンバーオーケストラ/マーラー交響曲第3番
大フィル定期デビューの3番では空回りしていた感じであったが、今日の合同オケはしっかり鳴っていた。というより、叫ぶことなく常に余力を持った演奏となっていたのはその規模ゆえであろう。非常に美しい瞬間も多々あり、フィナーレは感動的に結ばれたが、フレーズ間がとりとめもなく演奏されているような印象も残したのは大フィルの時と同じ。ヤングの歌声は深く、感動的であった。佐渡より体がゴツいのもすごい。
2011/6/16: ウルバンスキ指揮;Vn:諏訪内晶子;大阪フィル/ルトスワフスキ「小組曲」、シマノフスキVn協奏曲第2番、ストラヴィンスキー「火の鳥」
ウルバンスキは2年前に大フィルを振った時にたいそう評判であったので、是非聴きたかった指揮者であったが、噂に違わぬ指揮ぶりであった。音楽が鮮やかで自然。生命感があるというより、演奏しているという行為を感じさせず、そこに音の世界がある、といった感じ。これなら古典派の音楽も是非聴いてみたいと思った。諏訪内のヴァイオリンは凜とした力強さを感じさせ、美しい演奏であったが、サイン会に現われなかったので減点。
2011/5/31: 飯守泰次郎指揮;Pf:ゲキチ;関西フィル/モーツァルトピアノ協奏曲第20番、ワーグナー「ジークフリート」第1幕
たまたま招待券を手にして聴くことが出来た。モーツァルトは自由に演奏している感じ。ただ、少々奇をてらった感を感じた。ワーグナーは、ドラマティックな場面ではないが、ジークフリートの竹田(知らなかったが京大グリー出身)、ミーメの二塚、さすらい人の片桐とも充実した歌唱を聴かせてくれた。竹田は当初はオケや二塚に負け気味であったが軽く明るい歌声が印象的で、尻上がりに調子を上げた。二塚も美声で、最初から飛ばしている感があったが、最後まで歌い切った。片桐も深い歌声が印象的であった。オケはやや鳴らし過ぎの感があったが、ワーグナーの世界を堪能させてくれた。
2011/4/14: 大植英次指揮;Pf:小曽根真;大阪フィル/バーンスタイン交響曲第2番「不安の時代」、シベリウス交響曲第2番
大植と小曽根は正に不安の時代である現在において、音楽により希望を示してくれた。入魂の演奏であった。先立つ冒頭での、タイタニック沈没時に演奏された賛美歌、小曽根のアンコール「サムホェア」も安らぎと希望を与えてくれた。シベリウスも熱い演奏で、多少もたれそうではあったが、未来への思いを高らかに歌い上げていた。
2010/11/11: 大植英次指揮;Ce:堤剛;大阪フィル/R.シュトラウス「ドン・キホーテ」「ツァラトゥストラはかく語りき」
表現の振幅を大きくとる現在の大植の演り方は、R.シュトラウスによく合う。ドン・キホーテは各場面が浮かぶような多彩な表現で、堤のチェロはやや埋没する場面もみられたが、その深い音色には感銘を覚えた。ツァラはよりダイナミックな表現で、オーケストラを聴く楽しみを堪能できた。
2010/10/10: 沼尻竜典オペラセレクション;ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」
ワーグナーの大作を生で聴ける日が来るとは。初めてのびわ湖ホールは眼前に拡がる琵琶湖の風景が美しいホールであった。トリスタンのピアース、イゾルデの小山とも大役を最後まで歌い切った。マルケ王の松位とクルヴェナールの石野、ブランゲーネの加納は出番が少ない分、主役以上に存在感のある歌唱を聴かせた。沼尻指揮のセンチュリー管も好演。ただ、全体的によくまとまっていたが、傑出した感銘を部分的にでも残すまでには至らなかった感がある。
2010/10/7: 児玉宏指揮;Pf石井克典;大阪交響楽団/モーツァルトPf協奏曲第17番、ブルックナー交響曲第2番
評判の児玉のブルックナーそして2番をようやく聴けた。2番のせいか、さほどダイナミックな演奏ではなかったが、ツボを心得た説得力のある演奏であった。前半のモーツァルトは、美しく輝きのあるピアノを情緒あふれるオケの伴奏が支えた美演であった。
2010/9/8: 大植英次指揮;Vn:土岐祐奈;大阪フィル/メンデルスゾーンVn協奏曲、ドヴォルザーク交響曲第8番
3年振りの大阪クラシック。土岐さんはまだ15歳で今回が日本デビューということだが、凛とした美しい音色で端正な演奏であった。ドボ8は大植思い出の曲で、演奏するのは今回が最初で最後と言って始めたが、最後にするのがもったいないくらい大植らしいロマンティックな熱演であり、曲想に合っていたと思う。
2010/8/1: 兵庫芸文オペラ「キャンディード」
元々開幕日に行く予定が海外出張が入り、あわてて千秋楽を入手して出かけたが、素晴らしいプロダクションだった。01年の宮本亜門演出のミュージカルも悪くなかったが、今回のシャトレ座からメンバーごと持ってきたプロダクションはさらに強力で、ウィットに富んでいて非常に強い風刺性を合わせもっており、最高に楽しめた。佐渡も何度もキャンディードを振っており、音楽も手中に収まったていた。そして、例によってラストの「Make Our Gerden Grow」で身近な幸せを祈りつつ感動的に幕は降り、1階席は皆スタンディングオベーションで応えていた。
2010/7/8: 大植英次指揮;大阪フィル/バルトーク管弦楽のための協奏曲、シューマン交響曲第2番
久し振りの大フィルは、客の入りが悪いが大フィルらしい骨太のサウンドを堪能できた。バルトークは大植らしいねちっこいのにキレのよい演奏。シューマンは因縁の曲らしく、思い入れたっぷりの演奏。特に第3楽章の陰影のある表現と、第4楽章の神々しいフィナーレが印象的であった。
2010/4/10: 佐渡裕指揮;筝:沢井一恵;兵庫芸文管/坂本龍一「筝とオーケストラのための協奏曲」、グバイドゥーリナ「樹影にて」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」
注目されたのは、坂本の新作の世界初演。昨日が本当の初演で、作曲者も来ていたそうだが、今日は残念ながら不在。曲は春夏秋冬を筝の音色を活かし、東洋的な静のイメージの中で描き出した、比較的聴きやすいものであった。樹影にては、もう少し動の世界で混沌とした部分もあるが、志向は似たところがあるように思えた。ロメオは佐渡らしくダイナミックに曲の世界を描いていたが、もう少し繊細さも欲しい気がした。
2010/2/14: 寺岡清高指揮;Pf外山啓介;大阪シンフォニカー/ラフマニノフPf協奏曲第2番、ムソルグスキー「はげ山の一夜」、チャイコフスキー「弦楽セレナーデ」よりワルツ、チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」
シンフォニカーを初めて聴いたが、編成は大きくないので迫力には欠けるものの、まとまっていて小気味よいサウンドが堪能できた。寺岡の指揮も誠実なもので、強い印象は残さないがそれなりにロマンティックでバランス感覚がよかった。外山のピアノはこれもシンフォニカーに合ったクリアで美しい響きであり、地方公演としては上質なものであったように思う。
2009/12/20: 兵庫芸文オペラ「ヘンゼルとグレーテル」
3度目のリバイバルということで、毎回好評を博している公演。意外と家族で楽しめるオペラってなくて、音楽的な深みみたいなものはさほど感じる場面は少ないが、話も演出もわかりやすく楽しめるもので、満足できる舞台であった。
2009/11/21: 下野竜也指揮;Vnベネデッティ;兵庫芸文管/グラズノフVn協奏曲、ブルックナー交響曲第7番
グラズノフは、ロシアの曲らしくロマンティックなものであった。ベネデッティも落ち着いた音色で曲の世界を築いたが、やや単調な印象。とても美人だったが。下野の後期ブルックナーは大変期待していたが、第1、2楽章はゆったり目のテンポ、第3,4楽章はキレのよい演奏で納得のできるものであった。金管が強く感じられるのは朝比奈譲りか?ただ、少々騒々しい面もあり、まだまだ深化の余地はあると感じた。
2009/10/29: 大植英次指揮;大阪フィル/ハイドンVc協奏曲第1番、オルフ「カルミナ・ブラーナ」
ハイドンは非常にエネルギッシュな曲で、ソリストのウィスペルウェイもうなり声を上げながらの熱演。オケは伸びやかな音色でサポートした。カルミナ・ブラーナは、大植らしくやや遅めのテンポで各曲の個性を描き分けた。ソプラノのサトゥロヴァ、バリトンのポーリーとも美声で、パワーや演技は少々課題があるものの素晴らしい歌唱で感銘を残した。合唱はそろってはいるが浅い発声で、この曲の生命感を表現できていなかった。大植の正面に座るサトゥロヴァが始終笑顔で曲を楽しんでいたのが印象的。
2009/7/4: 兵庫芸文オペラ「カルメン」
オケもオペラ慣れしてきたのか、指揮者の存在よりも作品自体を楽しめる舞台であった。カルメンの林美智子はなかなか魅力的な女性を演じていたし、ホセの佐野成宏は相変わらず輝かしい歌声を聴かせてくれた。ミカエラの安藤赴美子は芯の強さを感じさせ、エスカミーリョの成田博之は力強い歌声。合唱も二期会が加わり力強い。演出は、遠いところから観たせいか、少し地味な印象。もう少し踊りが楽しめる舞台でもよかったのでは。都合がつかなかったなるの代わりに母を呼んだらとても喜んでくれて、思わぬ親孝行になった。
2009/6/28: 秋山和慶指揮;大阪フィル/モーツァルト交響曲第35番「ハフナー」、ディーリアス「小管弦楽のための二つの小品」、ウォルトン「ベルシャザールの饗宴」
モーツァルトは大フィルらしい厚い響きだが、重くはならずに古きよき演奏といった感じ。ディーリアスは空気が変わってちょっとけだるいソフトな感じ。ウォルトンはダブルコーラスに管楽器のバンダ、オルガン付きと、CDで聴くのと違って大迫力。アンドリュー・ロイド=ウエッバーの先駆けのようなドラマティックな展開を楽しめた。コーラスも昨冬に一度演奏しているとあって、慣れた感じ。変化に富んだプログラムであった。
2009/4/17: 大植英次指揮;大阪フィル/ブラームス交響曲第3番、バーンスタイン「キャンディード」組曲、ストラヴィンスキー「火の鳥」
ブラームスは少し金管を抑え、テンポも揺らし気味で大植らしいこだわりの演奏だが、その憂愁の音色は十分堪能できた。キャンディードは、大植のための組曲ということで思い入れたっぷり、終曲は是非声楽付きで聴きたいところ。火の鳥も大植らしいクリアな響きでメリハリのついた表現で楽しめた。
2009/2/19: 大植英次指揮;Pヌーブルジェ;大阪フィル/モーツァルトピアノ協奏曲第9番、マーラー交響曲第5番
モーツァルトは大植、大フィルのコンビらしく響きを重視した美演で、ヌーブルジェの色彩感のあるピアノを支えた。ただ、アンコールのドビュッシーのほうがよりこのピアニストの色彩感に合っていた感があった。マーラーは、これまでこのコンビで何度か演奏された曲にも関わらず、新たなチャレンジが行われた。通常70分前後の曲が実に90分余もかかって奏でられたのである。それは、音楽というよりもマーラー(大植の?)の心中告白であり、もろく繊細な世界であった。大フィルは終楽章こそ若干スタミナ切れの感もあったが、全曲を通して高い緊張感でこの特異な演奏を支えた。
2008/12/30: 大植英次指揮大阪フィル、ベルンハート、シェファー、クーリー、カークブラインド/ベートーヴェン交響曲第9番
ひょっとしてフェスティバルホール最後の公演に、朝比奈さんが降りてくるでは?と思ったが、そんなことはなくてまさに大植/大フィルの第九であった。曲づくりは昨年と同様であったが、より響きが凝縮した感じで美しいハーモニーが奏でられた。コーラスもソリストのアンサンブルもバランスよく進められ、ようやく最後のコーダで歓喜が爆発したのも昨年と同じであった。
2008/11/19: 大植英次指揮;Vn神尾真由子;大阪フィル/ベートーヴェンVn協奏曲、ブラームス交響曲第1番
神尾のヴァイオリンは、芯のあるしっかりとした響きで、しかも表現の幅の広さを感じさせたが、まだ圧倒的に迫ってくるというところには至っていないような気がした。サインも頂いて有り難いのだが、大阪人らしくなく愛想は悪かった。ブラ1は比較的素直な解釈で、ティーレマンのような作為は感じず受け入れやすいものであった。もはや大フィルを完全に手中に収めた自然な流れではあるが、少し刺激が足りない気もした。
2008/10/25: コロッケ
ホンダに1ヶ月点検に行った時、キャンペーンが当選しましたって、もらったのがコロッケ。別にコロッケに惹かれてクルマ買う奴はいないと思うのだが、ありがたく頂戴した。で、予想以上に面白かった。ベースにあるのは歌唱力の確かさなのだけど、ひたすらエンターテイメントに徹するのは流石。ホントにステージで面白そうにしてるのだが、地なのか演技なのか。演技だったらたいしたもの。五木ロボットひろし何かサイコーだった。連れてかなかったなるりょうも、これなら楽しめたでしょ、きっと。
2008/9/13: 佐渡裕指揮;Vnラドゥロヴィッチ;Sp天羽明恵;ナレーション原田美枝子;兵庫芸文管/ハチャトゥリアンVn協奏曲、バーンスタイン交響曲第3番「カディッシュ」
非常にシブい選曲にもかかわらず、3日間満員なのがこのオケの集客力の凄いところ。ハチャトゥリアンは初めて聴いたが、ラドゥロビィッチは色彩感溢れる熱演で、終楽章では弦を切ってヴァイオリンを交換するハハプニングも。カディッシュはCDよりも熱い演奏で、神への信仰の葛藤を描き切った。
2008/7/13: 貝塚市オペラの世界/メノッティ歌劇「泥棒とオールドミス」
毎年山手公民館で行われる無料の催しだが、今年は珍しいものを聴かせてくれた。地元の演奏家によるものでそれほどレベルの高いものではないのだが、それでもこのオペラのもつ喜劇性をそれなりに引き出していたと思う。無料でこれだけのものを内容であれば何も文句はありません。
2008/7/9: 大植英次指揮;P伊藤恵;大阪フィル/朝比奈隆生誕100年記念特別演奏会
10年前は、この演奏会は朝比奈の指揮で聴くつもりだったのに、夢と消えてしまっていた。それでも今日は大植の指揮で特別な日になった。前半のモーツァルトのピアノ協奏曲題23番は、大植の棒にオケがついていってない感じであった。ただ、第二楽章のいつくしむような美しさはピアノ、オケとも特筆すべきものであった。メインのブルックナーは、朝比奈のすり込みがある我々が聴くとどうしても比較してしまって冷静になりにくいのだが、今日も大植/大フィルらしいものであった。第一楽章は早めのテンポでうたいあげられていた。あまりに一所懸命うたうものだから、曲の神秘性が少々損なわれていたのは否めない。第二楽章は一転、非常に激しいものであった。これも指定の快活なものとは言えないが、カオスの源をみる思いであった。これで逆に力みが抜けたか、第三楽章はこのコンビらしい温かみのある響きで天上の音楽が奏でられた。そして最後の和音は天空に吸い込まれるように朝比奈の元へと消えていったのである。その後の静寂は20秒ほど続き、朝比奈への追憶の瞬間を共有したのであった。
2008/6/21: 兵庫芸文オペラ「メリー・ウィドウ」
開幕日に出掛けた。関西上演に的を絞った演出で歌、踊り、芝居と三拍子そろっていて非常に楽しめる内容だった。主役の佐藤しのぶ、大山大輔とも安定した歌唱。ジョン・健・ヌッツオは期待通りの美声だが最高音はちょっと厳しいか。全体的にまとまったアンサンブルで、佐渡指揮のオケも部分的に鳴り過ぎもあったが好演。ざこば師匠の味のある語りも秀逸。グランドフィナーレも楽しかった。
2008/5/9: エイジア
ロックのコンサートはなるりょうが生まれる前に浜省へ行ったきりだから、十数年振り。エイジアは90年の来日公演を聴きに行ったので、実に18年振りだけど、今回は前回と違ってオリジナルメンバー。あまりに久し振りなので、行く日の朝、夢に見てしまった。昨年の来日時は、往年の演奏が聴けなかったらショックだと思って見送ったのだが、DVDを観てなかなかよかったので今回は買ったのだが、やっぱり生はいい!DVDの去年の演奏よりよかったのでは。18年前にはもう聴くことはできないと思ってたオリジナルメンバーの演奏を聴いて涙が出そうになった。エイジアではないが、「ラジオスターの悲劇」だって中学時代には生で聴ける機会があるなんて、夢にも思ってなかった。ウエットンの言う通り、キミタチサイコウダゼー!
2008/3/14: 高関健指揮;Pフィアルコフスカ;大阪フィル/ショパンP協奏曲第2番、ブルックナー交響曲第5番
ショパンは、フィアルコフスカのきれいな音色が印象的。派手さはないが、凝縮された輝きを感じた。ブルックナーは、やや早めのテンポで和音をきっちり鳴らし切り、かっちりとまとめられていた。また、第2楽章の美しさは大フィルの深い音色を活かしたものであった。コーダは大フィルのパワー全開、終演後の静寂は朝比奈最後の演奏を思い起こさせて感涙ものであった。
2008/2/15: 大植英次指揮;P小曽根真;大阪フィル/ラヴェル「道化師の朝の歌」、ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」、ベルリオーズ「幻想交響曲」
今回の演奏会、大植の5年間の集大成ということで、色彩感とノリを要求される曲をあえて選んだのであろう。しかし、それらの演奏は小気味のよい演奏とは一線を画したもので、近年の大フィルらしい重量感と表現力を示していたように思う。ガーシュインでは、以前大フィルと山下洋輔のコンビで聴いた刺激的な演奏とは異なって、小曽根の響きを活かししつつ濃厚なからみ合いが楽しめた。幻想も4年半前より濃厚でありながら、大フィルの重量級のサウンドを自然に活かした曲づくりに思えた。
2007/12/29: 大植英次指揮大阪フィル、ベルンハート、シェファー、ヴィンケ、シュテフィンガー/ベートーヴェン交響曲第9番
振り返ってみると今回のベートーヴェンチクルスは、大フィル60年の総決算とともに、大植&大フィルの5年間の集大成を示したといえるのではないだろうか。就任直後の音楽の全てを新たに掘り起こすような指揮振りから、大フィルの伝統をベースに自らの色をつけるような曲づくりに変わってきているように思う。それがよく表れていたのが既に共演経験のある3、4、7番。特に7番はゆったりとした大きな流れがかつての大フィルの演奏を思い起こさせるものがあった。しかし、その7番もフィナーレは大植の曲づくりがよく出ていたように思う。7番のフィナーレに通ずるものは1、2、8番でも感じられ、ベートーヴェンのリズムの躍動を楽しむことができる名演だった。6番については、この両者であればさらに昇華された音楽が奏でられるのではと感じましたが。さて、最後の9番は意外にも大植の個性がよく出た演奏。ゆったり目のテンポで開始され、再現部からは熱を帯びてきたが激することはなく、重厚というより温かさ、柔らかさを感じさせる曲づくりで、それは全曲を通したものであった。第2楽章はリズム感よくテーマのからみ合いが表現されていた。第3楽章はやや早めのテンポで、温かくさわやかに歌いあげられた。第4楽章でのソロ、コーラスともハーモニーを重視するとともに、詩の言葉を大切にした曲づくり。また、テンポやバランスなども考えられたもので、新鮮な響きが聴けた。そして最後のコーダに全曲のクライマックスが築かれた。この第9番で大植&大フィルの新しいスタイルが示されたように思う。それは恐らくこの日が命日であった天国の朝比奈さんにも伝わったのではないだろうか。
2007/12/7: 大植英次指揮;Vnカプソン;大阪フィル/ブルッフVn協奏曲第1番、ラフマニノフ交響曲第2番
ブルッフは、カプソンのヴァイオリンの甘く美しい音色が印象的。ラフマニノフは、大植のロマンティックだが行き過ぎない曲作りで、この長大で甘美な曲を大いに楽しませてくれた。
2007/11/30: 大植英次指揮大阪フィル/ベートーヴェン交響曲第7・8番
7番は、2年半前の定期とは異なり、力みなくさらっとした演奏。迫ってくるものが少ない分物足りなく感じたが、フィナーレは花火大会のクライマックスのように華々しく締められ、楽しめた。8番は歯切れよいリズムが心地よく聴けた。
2007/11/7: ティーレマン指揮ミュンヘン・フィル/R.シュトラウス「ドン・ファン」「「死と変容」、ブラームス交響曲第1番
ドイツ期待の星ティーレマン、指揮姿はあまりカッコよくはないがロマンティックで濃厚な曲づくりを聴かせてくれた。フレージングの長さが印象的で、曲づくりも緊張感を重視するというより、全体の構成を考えてクライマックスが築かれているように感じた。オケは特に管楽器を中心に派手さを感じさせないバランス感覚に優れたもので、pの響きを大切にする指揮者との相性もよく、またffも決してうるさくならない。個性的な指揮は他には聴けないもので楽しめたが、今一歩心酔し切れないものも残った。
2007/10/22: 下野竜也指揮読売日響/ヒンデミット歌劇 〈ヌシュ・ヌシ〉から舞曲、 ヒンデミット「画家マチス」、 シュレーカー組曲「王女の誕生日」、 細川俊夫オーケストラのための「ダンス・イマジネール」
非常にマイナーなラインナップゆえ、サントリーホールは6割程度の入り。しかし、下野はこれら聴き慣れない曲を新鮮な響きで聴かせ、退屈することなかった。細川の曲は、読売日響45周年の委嘱作だが、日本古来の舞踊の響きを取り入れた、聴き応え充分な作品であった。
2007/9/8: 大植英次指揮大阪フィル/ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界から」
大阪クラシックの最終公演を聴いた。「大阪の新世界とは違います」との解説で始められたコンサート、第2楽章はしっとりと、その他の楽章は颯爽とうたいあげられ、焼け野原の大阪での最初の定期演奏会で新世界が演奏されてから60年を飾るに相応しいた名演となった。思えば僕が最初に朝比奈/大フィルを聴いたのも新世界、思い出深い曲である。
2007/8/31: 大植英次指揮大阪フィル/ベートーヴェン交響曲第4・5・6番
第4番は、2005年に聴いた時に比べ、いい意味でこなれて、前回気になった重さも気にならず、第1楽章は導入部の緊張感がありながらその後がややノリが悪く感じられたが、第2楽章以降はキレのよい演奏であった。今日最も良かったのは第5番で、運命の動機も早めに切り、颯爽としながら軽くなく、しっかりとした響きを聴かせてくれた。かつてのようなパッションは感じられないが、この第5番を含めた全ての曲での柔らかな終わり方が大植の変化を表しているのではなかろうか。第6番は今日一番期待していたが、第2、4楽章は素晴らしかったものの、第1、5楽章は至福の瞬間もありながら総じて響きが散漫に聴こえ、残念だった。
2007/8/5: 兵庫芸文オペラ「魔笛」
8日間公演の千秋楽に行った。突出した歌手はいないが、モーツァルトの人間味あるれる音楽、佐渡の温かな音楽づくりと相まって、よくまとまったアンサンブルを聴かせてくれた。バステの演出も美しい舞台を楽しめた。フィナーレの客席での合唱による人間賛歌は感動的であった。
2007/7/9: 下野竜也指揮大阪フィル/ブラームスピアノ協奏曲第1番、ブルックナー(スクロヴァチェフスキー編)/弦楽五重奏曲〜アダージョ、シューマン交響曲第4番
ブラームスの最初の和音が鳴った時、「ああ、大フィルの音だ!」と思った。重心が低く、ちょっとくすんだ?音色。演奏はピアノソロ共々ゆったりとしたテンポで丁寧に、弱音はデリケートな美しさを保ち、緊張感が途切れることなくフィナーレまで雄大にうたい上げられた。ブルックナーは大フィルの弦の美しさを堪能できた。あまりにきれいでちょっと刺激が足りなかった気もしたが、その天国的な響きは誕生日間近の朝比奈さんに捧げられたものであったのかも知れない。シューマンはメリハリのある演奏で、あまり印象的でなかったこの曲の若々しさ、壮大さが印象的。大フィルに「帰ってきた」という感じがする下野さん、是非また振って頂きたいと改めて思った。
2007/6/15: 大阪フィル/ブラームス交響曲第4番
大植さん前日にダウンとは聞いてたが、今日は長野出張のため何とか2曲目のブラームス復活の演奏を聴きたい!と名古屋に着いたら新幹線が人身事故で遅延!でも来たのぞみに飛び乗って、シンフォニーホールに駆けつけたら、やはり指揮台に指揮者はいなかった。で、始まったブラームスだけどやはり第1、2楽章は頑張ってるけどニュアンスに乏しい。第3、4楽章は意欲的に演奏されていたけど、深みに乏しい。あくまで、指揮者なしのレベルではよくやったという感じ。
2007/6/5: 大植英次指揮大阪フィル/ベートーヴェン交響曲第1・2・3番
大フィル60周年記念ベートーヴェン連続演奏会の第一回目。ついつい「記念」に惹かれて連続券を購入してしまった。初期の第1から低弦が豊かに響いた大フィルサウンドがうれしい。それでいて軽快感もあり、快調な滑り出し。今回最も印象に残ったのが第2。第1とともに普段あまり聴かないのだが、順に聴くと明らかにベートーヴェンの響きが濃くなっているのがわかる。今日の演奏は低弦を豊かに響かせながらも、非常に瑞々しく幸福感にあふれた演奏。特に第4楽章の立体的な響きに惹きつけられた。「英雄」は、過去にも大植の指揮で2度聴いているせいか、新鮮味には欠けるように思えたが、奇をてらうことなくスタンダードな熱演とも言うべき演奏であったが、オケは最後は少々バテ気味というか、ペース配分してるようにもみえた。最初なので記念に大植さんのサインをもらおうとしたが珍しくお疲れでキャンセルされたほどだった。
2007/4/26: 大植英次指揮大阪フィル/ブルックナー交響曲第8番
ちょうど60年前のこの日、関西交響楽団の第1回定期演奏会があったとのこと、を全く臭わさない大阪国際フェスティバルの公演。大植さん3回目の大フィルとのブルックナー8番は、携帯電話の着信音で、やり直し...だが、第一楽章からフェスティバルホールの広い空間がブルックナーの伽藍で満たされ、入魂の名演となった。第二楽章も小気味よいテンポで進められ、ここまでは比較的オーソドックスな展開。第三楽章以降はそこまでやらなくてもと思うほどニュアンス豊かな表情づけの大植節が炸裂、pの美しさ、充実した響きのffが印象的。第四楽章に入っても冒頭からスケールの大きな演奏ながら緩急自在、コーダは突進するのか、大見得を切るのだろうと思いきや、格調高く締めくくられ、数秒の沈黙の後に大きな拍手が沸き起こった。
2007/4/20: 大植英次指揮;Pマイセンベルク;大阪フィル/ラフマニノフP協奏曲第3番、ショスタコーヴィチ第5番
大フィル60周年シーズンの開幕。その重みを感じてか、終演後の圧倒的な拍手を受けて、大植さんの目に光るもんが。ラフマニノフは唸るピアニストの独壇場。力強く、それでいてリリシズムを失わないピアノとオケ。ショスタコーヴィッチは、第1楽章は意外に淡々と進んだが、第2楽章が大植さんらしいニュアンスに富んだ演奏。第3楽章はデリケートに歌い上げられ、第4楽章は重々しく、圧倒的な昂揚を迎えるが歓喜には至ることはなかった。
2007/3/30: 秋山和慶指揮;Vcジャン・ワン;大阪フィル/エルガーチェロ協奏曲、ホルスト「惑星」
エルガーは、デュプレの情熱的な演奏の印象が強烈だが、このコンビで聴くとさながら晩秋の森で落葉が散る様のようにあはれな印象であった。アンコールのバッハはさらにあはれで印象的であった。惑星は派手さの少ない端正な演奏であった。海王星は神秘的な曲想が生で聴くといっそう素敵。
2007/2/22: クラウス・ペーター・フロール指揮大阪フィル/モーツァルト交響曲第40番、チャイコフスキー「悲愴」
大植怪我のための代役で、曲もマーラー9番から変更になった。キャンセルも可だったのでちょっと悩んだけど、空席はちらほら程度でキャンセルは少なかったみたい。フロールは曲を立体的に聴かせる指揮者で、テンポ、アクセント、リズムに独特のものを持っているよう。モーツァルトより悲愴のほうが合っている感じで、大フィルの悲愴としては朝比奈や大植よりもよかった。終演後の静寂も印象的であった。
2006/12/7: 大植英次指揮大阪フィル/ヴェルディ「レクイエム」
前回大フィルで聴いた時は隣の妻のお腹に長女が宿っていたことを思い出す。朝比奈の豪快さとはまた違って、大植らしい劇的にうたい上げるヴェルディを期待していたのだが、どちらかというと静的な祈りに満ちた演奏であった。そしてその祈りは最後の Libera me で頂点を築いていたように思う。独唱陣も各自の個性を活かしながらも恐らく指揮者の解釈に従ってやや控えめな表現をとったのではと思ったが、アンサンブルのまとまりとしてはもう一つ。佐野成宏は初めて聴いたが、美声ではあるけど何か荒い感じがした。合唱団は健闘していましたが、祈りの光が差す瞬間は多くはなかった。アンコールのアヴェ・ヴェルム・コルプスの優しさに満ちた表現は印象的だった。
2006/11/4: アーノンクール指揮ウィーン・フィル/ブルックナー交響曲第5番
幸せなことに、ウィーン・フィルのブルックナーを聴けるのは二回目。ただ、前回はクライバーを聴けなくなったというショックの方が大きかったが。さて、流石ウィーン・フィル、値段も高いがそれだけのものは聴かせてくれた。非常にゆっくりしたテンポで序奏が奏でられ、ブルックナー休止もたっぷり。しかし、特に第2楽章以降は早めのテンポ。しかし、それが自然に聴こえる。アクセントの付け方が独特に思えたが、野人ブルックナーという感じではななく、ニュアンスに富んだ感じであった。ppの緊張感から音圧はすごいが決してうるさくならないffまでウィーン・フィルのサウンドを堪能した。フィナーレのパワーも圧倒的で、素晴らしい演奏であった。朝比奈亡き今、これほどのブルックナーはちょっと聴けないであろう。
2006/10/10: 大植英次指揮大阪フィル/ブラームス二重協奏曲、チャイコフスキー交響曲第5番
ブラームスは暖かみのある佳演。チャイ5は、第1、2楽章はゆったりと歌われ、終楽章は早めのテンポで劇的な演奏。最近の大フィルらしい締まった響きを聴かせた。非常によい演奏だったと思うのだが、何かそれがみえてしまうのがこのところ気になってしまう。
2006/8/27: 大植英次指揮大阪フィル/チャイコフスキーVn協奏曲、ベートーヴェン「英雄」
チャイコフスキーは、コンマスになって丸2年(本人談)の長原の厚みがありながら繊細でもあるソロが印象的。「英雄」は、2年前のハノーファーとの名演を聴いてから、是非大フィルとのコンビで聴いてみたいという思いが実現したが、大植らしい熱演。第1楽章は相変わらず快速だが、ハノーファーに比べるとやや一本調子か。しかし第2楽章の慟哭は大フィルならではの深みを感じた。第3、第4楽章も快調。アンコールのピッチカートポルカのいつもの大植節?で楽しめた。いっしょに聴いたなるに感想を聞くと、「ぼーっと聞いてたからよくわからん」だそう f(^^;)
2006/7/17: 兵庫芸文オペラ「蝶々夫人」
何と、関西で8公演と画期的な成功となったこのオペラを聴いた。佐渡らしい思い入れがたっぷりながらも、決して熱くなりすぎない伴奏に支えられ、浜田理恵の蝶々夫人は味わい深い歌唱を聴かせてくれた。欲を言えば、ちょっと大人過ぎるような気が...蝶々さんて15歳やし。ピンカートンのリべラトーレは美声ながら声量不足。スズキの坂本朱は圧倒的な存在感。これまた欲を言うと女中にしてはちょっとしっかりし過ぎ?栗山演出は光と色の切ない美しさが印象的。オケはしっかり演奏していたが、もう少し柔らかい音色が欲しい気がした。注文はあるが全体的に聴き応え、観応えのあるステージであった。
2006/6/4: 大植英次指揮ハノーファー北ドイツ放送フィル/ワーグナー「リエンツィ」序曲、ジークフリート牧歌、「ワルキューレ」第1幕
ホンマにワーグナーを堪能できた。大植は大フィルと比べても、2年前と比べても振らずに、大きくはワーグナーの流れにまかせながらも、それぞれのフレーズはしっかり聴かせる大植の音楽であった。歌手はバスのシュテフィンガーが圧倒的な存在感を示した。昨年バイロイトでトリスタンを歌ったスミスも美声をきかせてくれ、歌い手に対しても大満足。アンコールのワルキューレの騎行、ジークフリートの葬送行進曲も聴き応え充分であった。
2006/4/8: 佐渡裕指揮兵庫PAC/ベートーヴェン交響曲第5番、R.シュトラウス「英雄の生涯」
兵庫PACの記念すべき第1回定期演奏会初日。さぞかしものすごい気迫では、と思いきや、意外に落ち着いた演奏であった。佐渡らしい温かみと美しさを感じさせるえんそうであったが、運命ではダイナミックスも大きくなくそれがよい方向には感じられなかった。英雄の生涯では美しく安定感のあるゴージャスな響きが堪能できたが、今一つ伝わってくるものは乏しく感じられた。
2006/2/19: チョン・ミョンフン指揮東京フィル/マーラー交響曲第9番
チョンらしい激しい演奏を予想していたが、オーソドックスに美しい演奏であった。東京のオケの実力の高さを認識したが、もう一つ伝わって来るものに欠けていた気がする。
2006/2/17: 大植英次指揮大阪フィル/武満「ノスタルジア」、ブルックナー交響曲第7番
武満は、澄んだ美しい演奏。空間の拡がりを感じさせるのがブルックナーと共通しているように思う。長原のソロもキリリと締まってしかも冷たくないのがよい。ブルックナーは、第一、二楽章と比較的ゆったりとした演奏。響きの美しさ、音色の変遷が印象的であった。第三、四楽章は曲想にメリハリをつけて一気に聴かせ、説得力があった。この方向は支持したい。
2005/12/18: こんにゃく座「森は生きている」
歌手のレベルが揃っており、バランスよいアンサンブルを聴かせてくれた。日本語がはっきり聞き取れるのも素晴らしい。子ども相手にそれなりに楽しい舞台ではあったが、もう少し遊び心が多くてもよいのではないか。
2005/12/8: 大植英次指揮大阪フィル/プッチーニ「トスカ」
トスカ役の横山恵子は9年前の小澤指揮の蝶々夫人の蝶々さん役で聴いて以来で表現力のある歌唱を聴かせた。9年前も「ある晴れた日」がよかったのを思い出した。カヴァラドッシ役の福井敬は昨年と違って2階席最後列まで声は飛んできたが、やや荒い声質とともにちょっとがんばり過ぎって感じ。スカルピア役の福島明也は悪役らしさが出て好演。大植の指揮は持ち味のドラマチックな演奏で、第1幕最後のテ・デウムはオルガンの生演奏もあって圧巻。さらに第3幕冒頭のしみじみとした情感も素晴らしかった。が第2幕冒頭はバランスを欠いて騒然としていた。また、演技が全くなかったので、スカルピア殺害の場面などちょっと間抜けな感じであった。
2005/11/17: 下野竜也指揮・ピアノ清水和音・大阪フィル/ベートーヴェン序曲「レオノーレ」第2番                                             モーツァルトピアノ協奏曲第20番、ブルックナー交響曲第0番
序曲「レオノーレ」第2番は重厚な響きでかつ緊張感に富んだスリリングな演奏で、大いに楽しめた。ピアノ協奏曲は意外に芳醇な伴奏、ピアノは固めのしっかりとした響きであまり面白くなかった。交響曲第0番はまさに大フィルのブルックナー。ピアノの緊張感があるのだが決して冷たくはならない響き、フォルテッシモのその内面にナイーブさを感じさせる咆哮、そしてゲネラル・パウゼの沈黙。ここ数年に聴いたブルックナーの中で最も印象深いものであったと思う。また下野のブルックナーを聴いてみたい。
2005/10/27: 佐渡裕指揮兵庫PAC/ベートーヴェン交響曲第9番
兵庫県立芸術文化センターの開幕シリーズの最終日。短い間ながら神戸市民だったことがあり、神戸の震災には大変衝撃を受けたが、改めて亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、街が新たな装いをみせていることに感慨深いものがある。(個人的には西宮球場がなくなったのが寂しい!)3年振りに佐渡の第九を聴いたが、今日の演奏は第一、二楽章が過去の神戸、第三楽章が平穏を取り戻した神戸、第四楽章が未来の神戸にも感じられ、特に第三楽章のゆっくりと暖かい音楽や、第四楽章の熱い、というよりむしろ輝かしい歌声(やや不ぞろいだが)に心洗われた。この第三、四楽章をじっくりと歌い込むのはこれまで聴かれなかったように思う。今後このホールでどのようなドラマが繰り広げられるか、とても楽しみ。終演後(何故?)、皇太子はんが見学に来はったので、沿道で旗を振らしてもらった。
2005/9/9: 大植英次指揮大阪フィル/マーラー交響曲第3番
今回の大植は、抑えていた印象。常々大フィルに色をつけたいと大植は述べているが、それもあまり感じられなかった。99年に聴いた佐渡の時と同じように、様々な曲想が有機的つながりを持たずに存在していたように聴こえた。大植に対する期待が大きくなり過ぎたせいか。大曲をしっかり聴かせてもらった、という満足感はあったが、3年前のコンセルト・ヘボウのビロードのような演奏のほうが圧巻であった。ソロの坂本も席のせいか深いがこもり気味に聴こえた。ネットでは評価がえらい割れていた。
2005/7/31: 藤岡幸夫指揮関西フィル・ポップス・オーケストラ/「サマー・ポップス・コンサート」
クラシックを聴くきっかけとなった懐かしの交響組曲「宇宙戦艦ヤマト」の演奏会だったが、藤岡もデートで最初に観た映画がヤマトだったということで、渾身の熱演となった。その点で今年のbPに決定!って感じだが、演奏自体はヤマトに限らずポップスを意識してかせかせかしたもので物足りなかった。なるも一応楽しんでくれたよう。
2005/7/21: 飯守泰次郎指揮関西フィル/ブルックナー序曲ト短調、「テ・デウム」、シューベルト「ザ・グレート」
序曲はおとなしくちょっと退屈。テ・デウムはいつか生で接したいと思っていたので、オケ・コーラス・オルガンの奏でるハーモニーに感激したが、全体的には安全運転の割には静と動がちょっとギクシャクした演奏に思えました。期待してなかったザ・グレートは柔らかな演奏でありながら、陽と陰、静と動を描ききった佳演であったと思う。
2005/5/21: 関西二期会/大勝秀也指揮/ワーグナー「タンホイザー」
非常にバランス感覚に優れ、アンサンブルとしてまとまった演奏であったように思う。反面、強い印象は残らなかったような気がする。注目はタイトルロールを歌った根木滋。同女大薬学の助手で、若々しく輝かしい歌唱を聴かせてくれた。このまま二足のわらじでいくのだろうか?ヘルマン役の木川田澄も存在感のある歌唱。ヴェーヌス役の福原寿美枝は声、衣装とも色っぽかった。
2005/4/27: 大植英次指揮大阪フィル/ベルリオーズ「海賊」、バーンスタイン「セレナード」、                                         ベートーヴェン交響曲第7番
ベルリオーズは、もっと弾けるような演奏を予想していたが、比較的重量感のある演奏であった。バーンスタインは、ダヴィドヴィッチの凛として澄んだ音色のヴァイオリンが印象的だった。ベートーヴェンは入魂の演奏。特に第4楽章は私がこれまで聴いた大植の指揮の中では最も神気迫るものであった。それは大フィルがこれまで築き上げたベートーヴェンと大植さんの融合と言える骨太の演奏であったが、あまりの気迫に大植独特のしなやかさにはやや欠けていたように思えた。陰翳は後退した演奏だったかも知れないが、朝比奈メモリアルとも言える第二楽章では寂寥感が感じられた。ただ、特に第4楽章は最初からあまりに熱くてフィナーレに向けての昂揚感が逆に味わえなかったのは少し残念だったかな?しかしこれほどのベートーヴェンはちょっと聴けないのではないかしら。ともかく圧倒された一夜であった。
2005/3/27: 大植英次指揮大阪フィル/ヴィヴァルディ「四季」、ベートーヴェン交響曲第4番
四季のチェンバロは大植だったが、弾き語りまで熱いのはこの人らしい。しかし、奏でられた音楽はむしろ優しく暖かいものであった。ベートーヴェンは大フィルの重厚さと大植の熱く、しなやかなフレージングがミックスされた名演であったがやや重たさが気になったのはオケ由来か。アンコールのピチカートポルカは踊る大植とヴァイオリンを回すコンマスのやりとりが最高だった。
2005/3/18: 大植英次指揮大阪フィル/マーラー交響曲第6番「悲劇的」
熱く、嵐のようなマーラーだった。激しく、熱く、静かに、優しく。圧倒的な気迫で迫ってくるも聴いていて疲れたのも事実。
2005/2/26: スマトラ島沖大地震チャリティーコンサート:大植英次指揮/ヒラリー・ハーン/大阪フィル/ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死、プロコフィエフVn協奏曲第1番、チャイコフスキー「悲愴」
追悼の意味を込めて、静寂をテーマにした演奏会であった。この夏大植がバイロイトで振るトリスタン、出だしこそ慎重さからやや音楽が硬いのではと思われたが、愛の死ではまさに魂が浄化されていくかの如くであった。ハーンは人気ヴァイオリニストだが、このコンサートのために来日したらしい。日本語で挨拶してくれて、親しみやすそうな人だったが、その音色は骨太のよく響くもので、主張のある音楽だった。アンコールも大植のピアノで色々演ってくれた。やっぱりサインもらっとけばよかった。悲愴は第三楽章が圧巻だったが、第四楽章は抑えたのか、意外とあっさりしているように聴こえた。アンコールのニムロッドはハノーファーの時と同じだが、今回はしみじみとホールに音楽が満ち、素晴らしい余韻を残した。
2004/12/10: 大植英次指揮大阪フィル/サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」(演奏会形式)
今回は全く聴いたことが曲のみの演奏会ということでちょっと不安だったが、演奏が始まった瞬間、そんなことは杞憂であることに気がついた。曲も変化に富んでいて親しみやすかった。ただ演技抜きなので肝心の第一幕と終幕のラストの展開が唐突に感じられた。第一幕はオラトリオがベースになっているらしく、何となくグノーの宗教曲を思わせる雰囲気。大フィル合唱団が、バランスや声質に問題を感じさせる点はあったものの、曲の雰囲気をよくつくっていたのではないだろうか。しかし、この演奏も主役は大植とオケではなかろうか。曲の場面場面を鮮やかに描いていた。不満だったのは、サムソンの福井。第三幕冒頭の表現などは流石と思わせたが、勇者らしい力強さに欠け、二階席まで声が飛んでこなかったのは残念。デリラの竹本はまずまず。
2004/11/20: 山下一史指揮大阪フィル/南海コンサート
貝塚公演だったのでなるを連れてったのだが、ひたすら眠かったらしい。映画音楽特集ということで、有名曲を並べた盛り沢山なプログラム。山下は丁寧に、それでいて情熱的に各曲を指揮であったがそれほどイメージは強くない。野原みどりのピアノによるラフマニノフ2番はきれいな音色であったがこれも印象的ではなかった。ボレロは初めて生で聴いたが、楽器間のやりとりが楽しめてよかった。
2004/9/12: Viva! Bernstein 佐渡裕指揮京響/天羽明恵・中鉢聡・黒田博・越智順子・ブルノ・フォンテーヌ
まさにバーンスタインと佐渡の世界!一度聴きたかったTonightを天羽と中鉢(特に彼!)で聴けたのもよかったが、最後のキャンディードからのMake Our Gerden Growは圧巻!! 3年前を上回る感銘を受けた。
2004/7/9: 大植英次指揮大阪フィル/ブルックナー交響曲8番
朝比奈生誕96年記念コンサートでブルックナーの8番とくれば、いやが上にも期待が膨らむが、まさに大植と大フィルの個性が活きた演奏となった。第一楽章はさらっとした流れであまり印象に残らなかった。第二楽章は速いテンポだが荒々しくはならない。もう少し迫力があっても、と感じた。第三楽章は本日の白眉。ゆったりとしたテンポで旋律をうたい、天上の音楽を奏でた。クライマックスでも音がコントロールされ、朝比奈のような豪快さはない。第四楽章はかなりテンポを動かし、変幻自在といった感じ。ブルックナーの空間芸術性には少し乏しかったが楽しめる演奏であった。終演後ポスターを買って、それにサインをもらった。「心音」の銘とともに。
2004/6/9: 大植英次指揮ハノーファー北ドイツ放送フィル/ブラームス「悲劇的序曲」、R.シュトラウス「死と変容」、ベートーヴェン「英雄」
初めてのサントリーホール。オケの印象は先日のドレスデンを地味にした感じかなぁ(けなしてる訳ではない)というものだった、ワーグナーを聴くまでは。アンコールのローエングリンはドイツオケの重厚さを堪能できたから、本プロは大植さん独特の熱さとバランスを両立させた演奏だったと言えるだろう。「死と変容」では独特のオーケストレーションを楽しめた。「英雄」は、第一楽章は快速ながらしなやかな演奏で、リズムが円を描きながら踊っているかの如くであった。第二楽章は一転、しみじみとした味わい、そして第三楽章、第四楽章とめくるめくリズムの展開のうちに高らかに曲は締められた。非常にエキサイティングなベートーヴェンだった。
2004/5/19: ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン/ブルックナー交響曲第8番
ゆったりとしたテンポでロマンティックに開始され、終楽章はややテンポを速めて充実した響きを聴かせてくれた。これまで聴いた中で最も美しいブル8であった。しかし、特に前半は何か物足りないものが残った。予定調和の世界というべきか。第三楽章後半から終楽章にかけて音楽が昂揚し、後味のよい演奏となった。
2004/2/8: シティホールフェスティバル(大植英次指揮大フィル)/モーツァルト「ジュピター」、バーンスタイン「キャンディード」序曲、チャイコフスキー幻想序曲「ロミオとジュリエット」、マスネ「タイスの瞑想曲」、ビゼー:「アルルの女」より「ファランドール」、ロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲より
「ジュピター」は、大植らしい重量級の熱演。それでいてしなやかで、フィナーレは白熱の昂揚をみせた。十八番の「キャンディード」、ロマンティックな「ロミオとジュリエット」もよかったが、ゲストコンマス長原幸太による「タイスの瞑想曲」もしっとり歌われてよかった。今回は大阪市役所で行われたのだが、終演後前で待っててしっかり大植さんと握手しちゃった。
2004/1/31: 尾高忠明指揮/タスミン・リトル/大阪フィル/モーツァルトVn協奏曲第4番、ブルックナー交響曲第9番
モーツァルトは、モーツァルトらしい柔らかな響きを堪能できた。リトルのソロも澄んだ美しい音色で、曲にマッチしていたと思う。今日のブルックナーはまぎれもなく大フィルのトーンで聴いていてうれしくて仕方なかった。でもそれは晩年の朝比奈さんのブルックナーともまた異なって、人間味あふれる、そして熱いブルックナーであった。そんなにがんばらなくてもと思わないでもなかったが音が濁ることなく説得力があって、もし80歳までやられたら朝比奈さんに匹敵するのではとも思えた。コンマスの岡田氏が今回で定年であった。岡田さん、本当にお疲れ様でした。
2003/11/14: ボッセ指揮関西フィル,スウェーデン放送合唱団/ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」
先月に続いて、今月は世界最高ともいわれているスウェーデン放送合唱団を聴いた。この合唱団を聴くのは二度目だが、相変わらず澄んだ歌声で、ボッセの指揮の下、敬虔な祈りに満ちたベートーヴェンを聴かせてもらった。歌うというより響きつくることを重視したような歌唱であった点はローザンヌのアンサンブルと似た印象であったが、こちらの方がより透明感、ローザンヌは温かみが勝っていたように思う。ボッセはけれん味のない指揮。釜洞、寺谷(また!)、畑、小原の独唱陣も宗教曲にふさわしい歌唱だったと思う。
2003/10/27: バレンボイム指揮シカゴ交響楽団/マーラー交響曲第9番
二週間の間に米ロの最高のオケを聴くなんて、大変贅沢。バレンボムは今月シカゴで初めてマーラーの9番を振ったそう。最初の3つの楽章は速めのテンポで、メリハリの利いた、それゆえに心の不安や葛藤が強調された演奏であった。第四楽章に至って重厚かつ荘重に音楽が奏でられたが、それは救いというよりも、悲しみのまま静かに消えていくといった感じであった。オケは広大なフェスの最後列でも圧倒的な迫力で迫ってきた。各パートが一つになって、巨大な室内楽を聴いているかのようであった。金管がハデなのもシカゴらしくてよろし。
2003/10/16: テミルカーノフ指揮/クレーメル/サンクトペテルベルグフィル/リムスキー=コルサコフ:「見えざる町キーテジと聖女フェヴローニャの物語」序曲、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲、チャイコフスキー交響曲第4番
ひょんなことからチケットをもらって聴きに行った。以前は、友人の結婚披露宴と重なって前半しか聴けなかったので、今回改めてロシア最高のオケを堪能することができた。このオケは厚く芯のある響きで、ffも充実していてそれでいてうるさくない。ソロの受け渡しなども歌心いっぱいでなめらか。テミルカーノフはそのオケを十分に鳴らしきって、フェスの広さを感じさせなかった。クレーメルソロのシベリウスは思索的、哲学を音にしたような印象をもった。美しいとか、力強いとかいう一般的な感覚を越えて訴えかけてくる不思議なヴァイオリンであった。
2003/9/18: 大植英次指揮大フィル/リスト:ピアノ協奏曲第1番、ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェルリーニ」序曲・幻想交響曲
今年はベルリオーズ生誕200年なんだそうな。一曲目の序曲は誰も知らなさそうな曲だが、大植の棒で楽しんで聴けた。リストの小川典子のピアノは、私の席からはちょっとオケに押されて聴こえにくい場面もあったが、艶のある音色で、叙情的な部分も大変美しく、聴き応えがあった。またアンコール前に恥ずかしげに(聴こえた)縦縞のドレスをタイガースドレスと自慢されたのもかわいらしく、「亜麻色の髪の乙女」のイントロが六甲おろしだったのは、大植のタイガースハッピパフォーマンスを圧倒していた。幻想交響曲も実に表情豊かで楽しめた。大植さん、毎回このテンションの高さが続くならスゴイなあ。
2003/6/18: キャスリーン・バトル ソプラノ・リサイタル
プレゼントに当たっちゃって、シンフォニーの正面5列目のS席での鑑賞と相成った。迫力こそないが、よくコントロールされた非常にきれいな歌声だった。アンコールではポピュラーな曲連発の大サービス、素晴らしい一夜となった。
2003/5/9: 大植英次大フィル監督就任披露演奏会/マーラー交響曲第2番「復活」
まさに、大フィルの復活を示す、記念碑的な名演となった。朝比奈の遺影を胸に抱いていたという新監督大植の指揮は、非常に表情豊かかつ明快。大フィルも大植の棒に応え、豊かな表現力を示した。特に、暗く重いフレーズと優しい響きのフレーズの対照が印象に残った。白熱のフィナーレが終わると数秒間の沈黙の後、ホール割れんばかりの拍手が十数分間に渡り続いた。大フィルの新しい門出を飾るに相応しい「復活」であったと思う。
2003/3/31: 小林研一郎指揮大フィル/ショパンP協奏曲第一番&チャイコフスキー交響曲第4番
ピアノはコバケンの娘、亜矢乃さん。キラキラとした音色が印象的だった。チャイコはコバケンらしい爆演。アンコールのダニーボーイで唸り声が聞えたのはすごかった。1000円と大変安く、満足。
2003/3/13: 宇宿允人の世界/バッハ管弦楽組曲第2番、モーツアルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」、レスピーギ「リュートのための古代舞曲とアリア」第3組曲、チャイコフスキー弦楽セレナード
いづれも生で聴くのは初めてな弦楽アンサンブルの曲だったが、聴き応え充分であった。たっぷりとした響き、自然ななフレージングで、音楽が弛緩することがない。楽天的な演奏ではなく、悲しいまでの美しさをもったものであった。平和を祈って演奏されたアンコールのバーバーまで、血の通った音楽であった。
2003/2/19: コルボ指揮ローザンヌ声楽&器楽アンサンブル/フォーレ&モーツァルト「レクイエム」
フォーレはやや早めのテンポながら、このコンビならではの柔らかで天上の音楽のような美しい調べであった。モーツァルトも早めのテンポながら決して音楽が叫ぶことなく、敬虔な祈りの境地を表現しているように思えた。合唱団は歌うというより響きつくることを重視したような歌唱で、ちょっとオケに負けているような場面もあったが、シンフォニーホールに独自の音響空間をつくり上げていた。まさにCDで聴いていた世界であった。
2003/1/19: ポーランド国立歌劇場/ヴェルディ「オテロ」
クーラの十八番オテロ、やはり迫力不足気味だったがそれなりには聴かせた。デズデモーナのイヴェーリは充実した歌唱。カスプシクの指揮はオケを雄弁に操っていた。ヌードシーンもあって満足まんぞく?
2002/12/30: 佐渡裕指揮大阪センチュリー管/「21世紀の第九」
佐渡の第九は10年振り。以前は勢いが目立って、ちょっと地に足がついてない感があったが、さすがに今やすっかり自分のスタイルを確立し、最後には指揮棒をへし折りながら「熱い」第九を自然に演奏していた。京都バッハアカデミー合唱団も佐渡の棒に応えて、大変な力演。大阪クラシック界の暮れの風物詩を完全に朝比奈から奪った感があった。立見1000円は大変安かった。
2002/11/8: リッカルド・シャイー指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管/マーラー交響曲第3番
「ハイクオリティ」な演奏であった。決してうるさくならず非常に美しい響き。マーラーの音楽が有機的に、説得力を持って鳴り、特に第6楽章の暖かい響きは印象的。こうなると決して救われることのないマーラーの音楽が逆にもどかしい。ソロは、代役で寺谷千枝子が務めたが、深々とした歌唱で印象を残した。今年のbP。
2002/9/9: 佐渡裕指揮京響/チャイコフスキーVn協奏曲、ショスタコービッチ交響曲第5番
サンケイホール50周年という記念演奏会だが、音響の悪いホールでの熱演となった。ユリア・フィッシャーは、ゆとりのある表現。ショスタコは佐渡の十八番らしく、第三楽章の美しい表現、第四楽章の爆発も充分堪能できた。アンコールのショスタコの曲もユニーク。
2002/7/31: 若杉弘指揮大フィル/朝比奈隆追悼
前半のワーグナーは充実した響きでワーグナーの深遠なる世界を表現していた。後半のブルックナー3番も輝かしい響きでまさに「大フィルの」ブルックナー。若杉は全体的にはゆったりとしたテンポ、スケルツォは颯爽とした、振幅のあるロマンティックな解釈でオケをドライヴし、朝比奈とは一味違ったブルックナー像を提示した。
2002/7/12: 秋山和慶指揮大フィル・市原多朗/ベルリオーズ「レクイエム」
ティンパニが8対、指揮者付きのブラスが二階席3箇所に配置され、大曲への期待が膨らんだが、演奏そのものはソロの入ったSanctus以降はよかったが、それまでは何かとりとめのない感じであった。主役である合唱団は表現が平板な印象で、発声もそろっていなかった。オケも期待したほどの迫力は感じなかったが、立体的な音響は、生ならではの体験であった。最も残念だったのは、演奏に祈りを感じられなかったことであるが、大曲を聴いたという満足感は得られた。
2002/5/23: 小澤征爾音楽塾/モーツァルト「ドン・ジョバンニ」
歌手陣、オケのアンサンブルの統率がとれた、水準の高い公演であったと思う。ドン・ジョバンニ役のキーチェンは代役だったのだが、不満は全く感じなかった。モーツァルト特有の軽妙さはちょっと欠けていたように思うが、愛情に満ちた優しい表情は素晴らしく、重量感のある響きが印象的であった。
2002/3/2: チョン・ミョンフン指揮フランス国立放送フィル/ラヴェルP協奏曲、ブラームス「第二」他
ベルリオーズ「ローマの謝肉祭」はこんなもんやろといったにぎやかな演奏。ラヴェルP協奏曲は、特に第二楽章でティベルギアンが繊細で美しい演奏を聴かせた。ブラームス二番はゆったりとしたテンポで歌われ、フィナーレではチョンらしい昂揚も聴かれた。全体的にチョンとしては特別な出来ではなかったのでは。オケもちょっと荒かった。
2002/2/14 : 若杉弘指揮大阪フィル/レーガー「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ」、ブラームス第四番
レーガーは初めて聴いたが、ロマンティックな、親しみやすい曲であった。大フィルも暖かな音色で好演したと思うが、曲が長くてちょっと退屈した。ブラームスは楽器の様々な音色が浮き出され、しかも大フィルの重厚な音色と指揮者の冷静に計算されながら熱くなる音楽がミックスされて上品な音楽を聴いた印象であったが、過去に聴いたシノーポリ/ドレスデン国立管、朝比奈/大フィルのような、ブラームスの哀愁と内に秘めた情熱には欠ける気がした。
2002/1/13 : 下野竜也指揮大阪フィル「新春名曲コンサート〜朝比奈隆氏を偲んで〜」
17年振りに、奇跡の復活を遂げた朝比奈翁の「新世界」を聴くつもりで買ったチケットが、「朝比奈隆氏を偲んで」のチケットになってしまった。冒頭に加えられた「エグモント序曲」は力強く、堂々としたベートーヴェンで、朝比奈さんの息吹が感じられた。二曲目の「皇帝」は、軽やかな感じで、あまり印象に残らなかった。三曲目の「新世界」は、第二楽章が実にしみじみと歌い込まれ、目頭が熱くなるのを感じた。フィナーレも高らかに昂揚し、曲の最後の余韻が印象的で素晴らしい演奏であった。下野さんは是非大フィルでの活動を継続して欲しい。アンコールのG線上のアリアが拍手付きで行われたのは逆に余分な感じがした。
2001/11/16 : 飯守泰次郎指揮関西フィル・Vn梁美沙/ブルッフVn協奏曲第一番、ブルックナー「第七」
久々に聴く関西フィル、充実した演奏会だった。梁さんは阪南中3年ということで親しみが持てるが、凛とした音色で清々しい演奏を聴かせてくれた。ブルックナーは、最近の朝比奈さんとは異なって、最初の二楽章はゆったりとした、息の長いフレージングで、ブルックナートーンを堪能させてくれた。第三楽章は、素朴で激しく、トリオは思い入れたっぷり。終楽章は速いテンポで、この曲の中で相対的に軽い楽章がよけい軽く感じられたが、この優美なシンフォニーを幸せに締めくくったと言えよう。このコンビ、また聴いてみたい。
2001/11/2 : プラハ国立歌劇場/ヴェルディ「アイーダ」
アンサンブル的にはまとまっていたなぁという感じ、すなわち期待のクーラは思った程のことがなくってちょっとがっかり。全体的に表現が一本調子で、思ったほど迫力はなかったものの、安価でそれなりに楽しめた舞台だった。アムネリス役のイブラギモヴァの熱演がが印象に残った。
2001/7/20 : 佐渡裕指揮/バーンスタイン「キャンディード」
ブロードウェイミュージカルと銘打っての公演だけに、スピード感のある楽しい舞台だった。その分、音楽的な印象は薄められた感があった。そしてバーンスタインが生涯をかけて手直ししたという、彼の愛した脚本のウィットや風刺性についてはあまり強調はされてなかったが、その分エンターテイメントとして成功していたと思う。それでも、作品の裏にある問題提起についてはそれなりに考えさせられ、地道にがんばっていこうという気になった。
2001/7/7 : 朝比奈隆指揮大阪フィル/ブルックナー「第八」
隣の奴がずっと指揮の真似をしてて(しかもズレてる!)集中しにくかったが、今日の朝比奈の指揮はずいぶんと小さくなった感じがして気になった。ブルックナーの最高傑作「第8」は、朝比奈では大河のような骨太な演奏ながらちょっと大味な気がして、朝比奈は第5がよいなぁという気がしていた。で、今回の演奏は、第1、2楽章は骨太で中庸の朝比奈らしい感じ。第3楽章は今日の白眉で、ゆったりとしたテンポの中に、暖かく、優しく、切なく、美しく、しみじみと、そして時に激しく、これまで聴いたこの曲の演奏の中で最も印象的なものであった。第4楽章はいつもあっさりした印象で、もの足りなくおもっていたが、今回はコーダが怒涛の突進となり、そのチャレンジ゙には感銘を受けたものの、私には最善の形には思えなかった。私にとって5回目の朝比奈の第8は、特に第3楽章には大いに感銘を受けたが、全体的には4月の第5には及ばなかった。
2001/5/10 : 朝比奈隆指揮大阪フィル/ブルックナー「第七」
憂愁のブルックナーであった。冒頭こそ朗々と開始されたものの、すぐに音楽に影が差し始め、第一楽章のコーダでも、第二楽章のクライマックスでも、音楽は頂点のほんの一歩手前で留まり、第三楽章で少し気分を変えた後、第四楽章で天への強いあこがれで終わる、そんな印象であった。テンポは速いが、音楽は前に推進して行くのではなく、上に上にと志向しているようであった。聴いている間中胸がキュンキュンして、非常に説得力のある演奏であったが、CDに聴く聖フローリアンでの演奏のような深い祈りまでは感じられなかった。
2001/4/21 : 朝比奈隆指揮大阪フィル/ブルックナー「第五」
クラシックファンですらほとんど聴かない曲だが、私はこの曲こそ朝比奈の十八番だと考える。それは、圧倒的な音響の大伽藍である。その前に聴き手は静かに頭を垂れる、あるいは天を仰ぎ見る。至福のひと時であった。
2001/1/29 : チョン・ミョンフン指揮アジア・フィル/ベートーヴェン「第九」他
情熱的かつ深遠なる演奏で、宇宙の鼓動も聴こえた感があった。これまで私が聴いた第九(ベルリン・フィルや18世紀0を含む)のなかで最も感動的な演奏の一つであった。21世紀の聴き初めにふさわしいものであった。
2000/12/29 : 今年の総括
今年はけっこお出かけてしまった。順に、ブリュッヘン/18世紀O「バッハロ短調ミサ」、チョン/フランス国立管「シェエラザード他」、ゲルギエフ/ロッテルダム・フィル「幻想交響曲他」、朝比奈/N響「ブルックナー9番」、モンテカルロ歌劇場「椿姫」、朝比奈/大フィル「ベーt−ヴェン1・3・7・8番」、佐渡裕「20世紀の交響楽展」、朝比奈/大フィル「ロマンティック」以上9公演。いずれも非常な名演で、ゲルギエフが期待してたほどでなかった他は、大満足だった。1は「椿姫」で、人気実力1のプリマドンナ、ゲオルギューの歌唱力に圧倒された。ffはもちろん、ppもフェスの後ろの席までピンと通ってきて、あたかも舞台傍で聴いているかのよう。2は佐渡裕。山下洋輔とのブッ飛んだ「ラプソディー・イン・ブルー」も良かったけど、白眉は「ウェスト・サイド・ストーリーからのシンフォニック・ダンス。レニーの愛と、佐渡の暖かさが感じられた演奏だった。後は甲乙つけ難し。ブリュッヘンのバッハは暖かく、美しい響きであったし、チョンのシェエラザードは、オケを聴く醍醐味を堪能できた。また、朝比奈はブルックナー(特に#9)で巨大な伽藍を築き上げ、ベートーヴェン(特に英雄)では重厚で豪快なサウンドが堪能できた。朝比奈翁がご存命の間は、できるだけ聴くべし。

       

スポーツ
2013/6/15 : オリックスバファローズvsヤクルトスワローズ 1対2
先発金子は8回134球2失点と粘りましたが、ヤクルト小川を打ち崩せず1-2で敗戦。8回に掴んだ1死満塁のチャンスに、後藤の犠牲フライだけで終わったのが痛かった。
2013/2/24 : 日本vsオーストラリア 3対2
あれから4年。先発のエース田中が立ち上がりに制球を乱して2点を取られ、その後の投手もあまりピリッとしないながらも抑えていたものの、打線は全く振るわず7回を終わった時点で0対2.オーストラリアに負けるの?と誰もが思い始めて意味のないウェーブが球場を巡り始めていた8回裏、伏兵(日本代表だが)相川の逆転3ラン一発での勝利。劇的だが、日本がすべき試合内容ではない。今後に不安を残す壮行試合結果となった。
2012/10/9 : オリックスバファローズvs埼玉西武ライオンズ 7対0
代打逆転満塁サヨナラ優勝決定本塁打で有名な、猛牛戦士北川の引退試合。近鉄出身の主力メンバーで合併球団バファローズを永く支えたのは彼しかいなかった。持ってる北川は、今日もレフトオーバーのタイムリー二塁打を放ち、最後まで魅せてくれた。試合は前田の好投もあり快勝、最高の引退試合となった。ありがとう、北川選手。
2012/8/13 : オリックスバファローズvs埼玉西武ライオンズ 5対10
三色帽のバファローズ、今回は宿敵ライオンズとの一戦。しかし先発小松がぴりっとせず、2回0/3で8失点と一方的な展開。Tの一発は出たものの、7回で球場を後にした。
2012/8/4 : オリックスバファローズvs千葉ロッテマリーンズ 7対4
夢にまで見た?三色帽のバファローズの試合。先発は前回9月に3回KOの西。今年は安定していたようだが、立ち上がりこそよかったが2回2死からバルディリスのトンネルでヒットを許すとリズムを崩し、結局李、竹原2本の2ランで逆転したリードを守れず、5回4失点でマウンドを降りた。6回にノーアウト満塁のチャンスを逃し、流れはマリーンズに移ったが、2死満塁のピンチを平野が凌いだ後の7回、T岡田、バルディリス、竹原の3連打で突き放し、最後は岸田がきっちり締めくくった。
2011/11/27 : 京都大学ギャングスターズvs関西大学カイザーズ 44対20
今年は3強に割ってはいるとの前評判を覆し、結局4位に終わったが、今日の試合では魂のこもった試合振りで関大から5年ぶりの勝利をあげた。どうもちょっと違うと思ったら、今日は水野監督最後の試合だったとか。一つの時代が終わったと言えよう。メンバーも若いようなので、今年の反省を来年につなげて欲しいところ。
2011/9/29 : オリックスバファローズvs千葉ロッテマリーンズ 3対4
8月にもらった内野自由席招待券で観戦したが、見事に返り討ち。10勝目を目指した先発西は3回であえなくKO。最終回に無死満塁から李のタイムリー二塁打で1点差に迫った一死二、三塁で何の策も無く鈴木、梶本が凡退。普通、スクイズか代打やろ。
2011/8/27 : オリックスバファローズvs千葉ロッテマリーンズ 1対3
今日も近鉄バファローズのユニフォームが復活。寺原、渡辺俊介の両先発で始まったが、寺原の立ち上がりの悪さが出た。打線は10安打したがバルディリスの1発のみで、126球完投の寺原を見殺しにした。バファローズは翌日から9連勝。
2011/8/13 : オリックスバファローズvs埼玉西武ライオンズ 1対2
今日は近鉄バファローズのユニフォームが復活。やはり大変懐かしい。フィガロ、西口の両先発で始まったこの試合、投手戦というより貧打戦か。1点を勝ち越された6回、この日最後のチャンスとなった二死1、2塁で鈴木に代打を送らなかったのは疑問。
2011/8/2 : オリックスバファローズvsソフトバンクホークス 6対2
4500円の指定席+ビール1杯+T岡田フィギュアで2000円というメールが来たので観戦。ホークス先発のエースのホールトンは6回途中まで完全試合。6回終わって70余球、死球1のノーヒットノーランペース。一方バファローズのエース金子はピリッとせず、7回に追加点を取られ万事休すかと思われた。が、7回先頭の田口が初ヒットを打つと続く後藤が同点本塁打。T岡田がヒットで続くといきなり盗塁と揺さぶり、李の逆転打を生んだ。8回にも3点を追加し、平野-岸田のリレーで逃げ切って鮮やかな逆転勝ちであった。
2011/5/5 : オリックスバファローズvs日本ハムファイターズ 0対7
先発はアジアンエクスプレス朴であったが、140kmそこそこのストレートでは、5回5失点とよいところなし。打線も一巡目、二順目と1、2番が無死1,2塁のチャンスをつくるがクリーンアップが凡退、三巡目の二死満塁では二塁走者の下山が牽制死と、全くちぐはぐ。何ら見所のない試合であった。
2010/11/27 : 京都大学ギャングスターズvs甲南大学レッドギャング 37対7
今年は勝つ試合を観ておきたいと思い、甲南戦へ。とは言え、なんと昨年の順位は甲南のほうが上。事実、第1Q終了時点では7対7と互角の戦い。試合が進むにつれ、自力の差が出て最終的にはスコア的には圧勝したが、パスがあまり通らず、相手のミスに乗じた部分も大きいので、上位校との対戦となるとこれでは苦しいだろう。復活への道は険しい。
2010/7/18 : オリックスバファローズvsソフトバンクホークス 2対4
先発近藤は立ち上がりこそあっさり先取点を許したがその後立ち直り、山崎、浜中のタイムリーで逆転して、5回終了時で2対1と今日は勝つかに思えたが、近藤は6回にあっさり逆転を許したかと思うと、7回にはダメ押しの一発を浴びておしまい。バファローズはカブレラ、T、セギノールの4−6番が無安打に終わったのが痛かった。
2009/11/8 : セレッソ大阪vザスパ草津 5対0
J1昇格のかかったこの試合、乾が4ゴールとまるで野球のようなスコアでセレッソが圧勝、J1昇格を決めた。しかし、この試合のレベルで果たしてJ1で通用するのか、今日は観客も2万人と多かったが、来年も来てくれるのかなど疑問も多い。しかも今日、西澤が引退を表明してセレッソの黎明期を支えたメンバーはいなくなってしまうこととなった。
2009/10/12 : 京都大学ギャングスターズvs同志社大学ワイルドローバー 3対10
7年振りのアメフト観戦。戦前優勝候補の一角といわれながら、ここまで一勝の京大。ファーストダウン回数も獲得ヤードもほぼ互角、取られたTDもキックオフリターンで80yds独走されたのみという事実からは、両校の実力伯仲といえるが、何か最初から勝てそうな雰囲気がなく。昔のような迫力を全く感じなかった。
2009/10/8 : オリックスバファローズvs日本ハムファイターズ 11対1
大石監督最後の試合は15安打の大勝。先発岸田も7回3安打自責点0と好投、その後は救援陣が一人一殺、最後は戦力外通知を受けた元エースの川越が三振で占めた。優勝を決めて控えメンバーの相手ならこんな試合もできるのね。大石監督の「私の責任です」というあいさつに、「おまえは悪くない」と声が飛んでいたが疑問の残る采配も少なくはなかった。流石に監督に対して大ちゃんコールはなし。
2009/8/5 : オリックスバファローズvs楽天ゴールデンイーグルス 0対8
某会社の年間契約でバックネット裏の席を安く入手して観戦。しかし寒い試合内容であった。先発近藤は立ち上がりから不安定、8回8安打6四球6失点。それに対し楽天の先発ルーキー藤原は、5回のローズのヒット一本も併殺で打者27人で抑える準完全試合。試合後のベースランニングのみが救いとは。
2009/7/7 : オリックスバファローズvsソフトバンクホークス 5対1
先発近藤は立ち上がり制球不安定、4回に1点を先制されたものの5回から立ち直り、結局7回を5安打に抑えて試合を作った。そして7回には大引の同点打、2ヶ月半振りに復帰のカブレラのタイムリーで逆転、8回にはドーム初本塁打となる坂口のバースディアーチで追加点、香月、加藤とつないでどちらが首位か最下位かわからない勝ちっぷりであった。
2009/6/2 : オリックスバファローズvs中日ドラゴンズ 5対7
先発山本が2点を先制されたものの、4回に大引、フェルナンデスのタイムリーで一挙5点を挙げて逆転、今日はもらったと思ったら何故か山本は90球弱で6回で降板、中継ぎの香月、菊地原、川越が崩れて勝てる試合を失った。もうちょっと投手を大切に使ってほしいなぁ、大ちゃん。それでも試合後ダイヤモンドを一周してご機嫌でした。
2009/4/23 : オリックスバファローズvs埼玉西武ライオンズ 2対1
今回、WBCのトロフィーが大阪ドームにやって来るというんで、出張帰りに寄った。立ち止まるなということだったのでゆっくりは観れなかったが、その輝きに男のロマンを感じた。大阪府民デーの割引料金で昨年のチャンピオンを迎えるというシリーズなのに連日観客は1万人ほど。経営大丈夫か?試合は6回途中からの観戦、GGの同点の一発が出てイヤな展開であったが、9回は思い切って加藤を投入、これが功を奏してウラに日高が出会い頭の一発サヨナラホームラン!劇的な幕切れであった。
2009/3/6 : 日本vs中国 4対0
WBCの開幕試合、5回コールドか7回コールドかとも予想されたが、初戦の緊張からか予想外の接戦に。実力差ははっきりしていて何の不安もなかったが、取れる時に取らないと国際試合ではどのような結果になるか予想がつかない!この試合では一発を放ち(そのシーンのTV画面の左上がてつ)、三塁線をダイビングキャッチした村田の攻守に渡る活躍が印象的だった。
イチローも日本で試合に出るのは今回が最後とか...
2008/9/21 : オリックスバファローズvs日本ハムファイターズ 5対10
CSへ向けて盛り上がる試合をも一度見たくて球場に足を運んだが、20日前と同じ先発で始まったこの試合、日ハムの得点は10点だが、22安打も打たれてもっとボロ負けした印象。代打清原だけ大いに盛り上がったが、あえなく三振。総崩れの中継ぎ陣の疲労が今後に心配を残した。
2008/8/31 : オリックスバファローズvs日本ハムファイターズ 5対1
勝てば久し振りのAクラスとなる大事な一戦を見事ものにした。先発金子は序盤微妙なコントロールに苦しんだが、粘って終わってみれば8回1失点。打っても序盤は多田野の変化球に苦しんだが高目に浮くところを下山の同点打、カブレラの特大の一発で逆転、最後は大引のダメ押しがあり、最後は加藤がきっちり締めた。このままいけばプレーオフも可能な勢い。
2008/7/25 : オリックスバファローズvs楽天ゴールデンイーグルス 8対1
カブレラ、ローズ、北川とクリーンアップのホームランそろい踏み。特にローズのホームランは、下を読んでるとあのサヨナラホームラン以来5年振りらしい。大感激でちょっとうるうる。相川のホームランも会心の当たり。彼を含め、誰か一発のある若手の成長を望む。投手陣は近鉄唯一の自由獲得枠香月が先発での初勝利。遅すぎるやろ。最後は元近鉄ドラ1の宮本が病気から復帰後の2試合目だったが何とか締めた。二人ともこれから頑張って欲しい。
2008/6/11 : オリックスバファローズvs横浜ベイスターズ 6対5
4回に金子が突如乱れ、大西の挨拶変わりの1発で5対0になった時は来たことを後悔したが、素晴らしい逆転劇をみせてくれた。印象的なのは、8回に代走を2人出した大石采配。西本近鉄の終盤を思い出した。最後は坂口が見事な逆転打、猛獣戦士の一人がが今年やっと独り立ちしてくれた。
2007/10/2 : オリックスバファローズvsソフトバンクホークス 1対2
今期最終戦は、水口の引退試合となった。近鉄が存続していたなら水口クラスだとそれほどの感慨もなかったのかも知れないが、当時のメンバーが去っていくとなると、もはや残されていないだけに消え行くのみで寂しさを感じる。試合は最下位チームらしく11安打で9回裏の迎のソロ1発のみの、これまた寂しい内容であった。本当に選手の問題なのか、監督!
2007/7/21 : 茨木高校vs大教大池田高校 13対5
茨高は先制、追加点を許す苦しい立ち上がりも、5回裏に打線爆発、今年のメジャーオールスターでイチローはが放って話題になったランニングホームラン(しかも今日は満塁打!)まで飛び出して、戦力的には大差はないと思われた両チームだったが、終わってみれば7回コールドの圧勝。ただ、投手に安定感がないので次の試合は難しいのではと思った通り、茨高の夏は2回戦で終わった。
2007/6/16 : オリックスバファローズvs東京ヤクルトスワローズ 1対7
個人的には、2001年の優勝時に日本シリーズの第6戦を観戦する予定だったカード。当時、将来下位チーム通しの公式戦として観る機会が訪れるとは夢にも思わなかった。さて、先週に味をしめて京セラドームに出掛けたものの、先週とは全く逆の展開。先発ユウキはボールが先行してパッとせず、中継ぎ岸田も追加点を取られ、好機に8番大引に代打を出さず凡退、あかんやろ。唯一の得点は代打水口の打点。今を考えるなら、水口を使うべき。
2007/6/9 : リックスバファローズvs阪神タイガース 4対1
甲子園のオレンジシートを幸運にももらって観戦できた。甲子園で野球を観るのは清原・桑田初対決のオールスター以来かも。甲子園自体も甲子園ボウルに10年は行ってないから、実に久し振り。久し振りの甲子園は阪神の圧倒的な声援の中、先発はユウキ。彼のピッチングを見るのも藤井寺最後の公式戦以来なので、8年振り。緩急を付けたピッチングは圧巻で、金本への70kmのスローボールなんか見物。ただ、金本には詰めが甘くて打たれていた。その後を継いだ岸田、加藤大も素晴らしいピッチング。打者では猛打賞の北川、阿部真、3塁打のアレンが光った。久し振りのローズがタイミングが合ってなかったのが残念。
2006/8/22 : オリックスバファローズvsソフトバンクホークス 0対1
デイビーと新垣の投げ合いで両チーム無得点で迎えた9回表、3塁打と犠牲フライであっさり先制され、そのまま押し切られた。9回裏にはノーアウトからヒットで出塁した下山をバントで送って、清原代打で登場か!と思ったら的山がそのまま打席に!いかに戦力がいないか象徴した場面であった。
2006/8/12 : セレッソ大阪vs大宮アルディージャ 0対1
セレッソが初めてJ1に昇格した年以来の観戦(何年振り?)。当時からの選手はモリシしか残ってないが、今日は警告累積で出場できず、残念。GKの吉田僕の高校の後輩。頑張って欲しかったが、試合は大宮優位の一方的な展開で、西沢、大久保のFW陣を生かせず完敗。最下位がうなずける試合内容であった。
2006/7/29 : オリックスバファローズvs千葉ロッテマリーンズ 3対5
同い年の吉井の先発とあって期待したが、ピリッとせず。清原、中村はチャンスに連続三振を二度。プロ初打点のルーキー森山とケガをおして出場中の北川のみが目についた試合であった。
2006/1/22 : 大阪ロマンズvs名古屋80D’sers 6対5
一年前に続いてサブマリン山田、カミソリシュート西本の先発で始まったこの試合、またしても中盤までは行き詰まる投手戦となった(山田は一人で村田に交替)が、6、7回に点の取り合いとなり、昨年に続いて与田を攻めて逆転、好ゲームとなった。目立ったのは、投では村田と山崎、打では村上と五十嵐。ギャオス内藤がパフォーマンスで楽しませてくれた。
2005/9/7 : オリックスバファローズvsソフトバンクホークス 13対6
三回を終わってエースJPが5点を奪われ、相手が開幕15連勝中の斉藤となると、正直エライ試合観に来てしもたと思たのだが、ところがどっこい、阿部の同点打と再三の好守、下山の逆転打、水口のダメ押しの本塁打と4回以降のJPの気迫のピッチングという旧近鉄勢の活躍で会心の弱点勝利!このままいてまえのノリでプレーオフ進出なるか?!
2005/6/29 : オリックスバファローズvs楽天ゴールデンイーグルス 5対6
この三連戦はうちの会社がスポンサーなので、憧れのビスタルームに入らせてもらった。部屋の中からは下が見えないので、観戦には適さない。酔払って試合はよく覚えていないが、吉岡のホームランとエースとは思えない川越の情けないピッチングが印象的であった。
2005/4/10 : オリックスバファローズvs楽天ゴールデンイーグルス 5対3
とりあえずバファローズを応援するしかないか、ということでその気持ちを確かめるためにも楽天戦に望んだわけだが、確かにメンバーを見れば旧近鉄勢は楽天に多いが、仰木監督やブライアント、北川の活躍を見ているととりあえずオリックスでいこうかということで違和感はなかった。確かに、礒部のホームランには拍手してしまうが。抑え失格の山口はメジャーには行けそうにない。
2005/1/10 : 大阪ロマンズvs名古屋80D’sers 3対1
サブマリン山田、カミソリシュート西本の先発で始まったこの試合、中盤まで息詰まる投手戦だったが、7回に有田のタイムリーで逆転、最後は山崎がピシャリと抑えて(現役時代よりよかった!?)見事な逆転勝利。この試合で一番声援を受けていたのは真弓だったが、元近鉄勢(有田、山崎、小川、村上、村田)の元気な姿を見れてよかった。福本が塁に出れなかったのは残念だった。
2004/9/30 : 大阪近鉄vs中日 6対12
ウェスタンの優勝をかけたプレーオフ。負ければ近鉄最後の試合となってしまう。5回終了時点で6対6の大接戦だったが、その後一気に突き放されてしまう。圧倒的な近鉄ファンの声援もむなしく、終戦を迎えてしまった。試合後のインタビューでは、案の定山下は涙、涙で声にならない。そして藤井寺球場も長い歴史の幕を下ろしたのであった。

(丸中のレッドdeハッスルTシャツがてつ)

2004/9/24 : 大阪近鉄vs西武 3対2
大阪ドーム最終戦。いつまでも試合が続いて欲しかった。その期待に応えるかのような延長戦。この試合での礒部への声援は本当に熱かった。そして11回、礒部に回すためにバントを2度試みて失敗した星野が、礒部に「打て!」といわれて打ったサヨナラヒット。うれしいのにこんなに寂しい勝利は、ない。試合後の場内一周はあったが、インタビューは一切なかった。残念だったが、後で考えてみるととても話せる心境ではなかったのだろう。
2004/8/29 : 大阪近鉄vs千葉ロッテ 3対2
今日負ければプレーオフ進出はほぼ消滅かという中で、礒部のサヨナラ本塁打で劇的な幕切れ。ラッキー7の「ドリーム&パワー」を聞いていたら涙が出そになった。たまたま今年はロッテ戦ばかり。
2004/7/21 : 大阪近鉄vs千葉ロッテ 8対4
いきなり先制されながら礒部、マリオの一発で逆転、中村のダメ押しが追いつかれ、しかし北川会心の一発で再逆転、さらに大西、阿部のダメ押しとスリリングかつ会心の勝利。最近は粘りが出てきて、プレーオフ進出への手応えあり。
2004/6/22 : 大阪近鉄vs千葉ロッテ 11対8
例によって大阪府民デーで無料観戦。こんなファンばっかやったら球団つぶれるわなぁ。とは言え、無料にもかかわらず空席もけっこうあった。試合は序盤、バファローズが大西、阿部、礒部のタイムリーで6対2で楽勝ムードでリードしたが、5回、先発高村の爪が割れるアクシデントから逆転され、5回の鷹野のタイムリーで同点で迎えた8回裏2死から、中村の四球をきっかけに北川逆転打、バーンズ、大西のダメ押し、最後は吉田、福盛が締めて見事な逆転勝利。北川涙のお立ち台に私にも熱いものがこみ上げてきたのでした。
2004/1/25 : 大阪ロマンズvs東京ドリームス 9対15
今回は家族で観戦。といっても試合見てるのわい一人やん。今回は怪童尾崎、福本豊、西崎、そしてあのブライアントを見ることができて満足。試合的には優勝と最下位チームの実力差があり、ロマンズの来年のテコ入れを期待したい。
2003/8/31 : 大阪近鉄vs日本ハム 3対1
阿部健プロ初先発初勝利!7回しか見てないがキレがあった。ローズもホームラン打ったが到着前だった。
2003/7/26 : 大阪近鉄vs西武 8対3
岩隈人形GETのため三時間以上前に球場へ行ったが、張り切りすぎ、二時間前で十分でした。試合はここんとこ調子を落としていた打線が、下山のプロ初本塁打で奮起、中継ぎに回った松坂も打ち崩して快勝!投手陣もいつもは不安定なバーンと、抑えの高村がしっかりとリレーした。なるもタオルマフラー応援、ジェット風船を楽しんだ。
2003/5/2 : 大阪近鉄vs日本ハム 11対10
何故か私の開幕は3年続けて5月頭の日ハム戦。エース岩隈が打たれて1-7になった時はもうアカンと思ったが、大村の満塁含む2発、川口の1発、益田の逆転3ランで9-8で最終回、岡本が2アウトランナーなしまでこぎつけた時はもう勝ったと思った。ところがまさかの2発を食らい、9階裏2アウトランナーなしでもうアカンと思った。ところがローズが奇跡的な同点の一発。そして11回裏、またもやローズのサヨナラの一発。これやから近鉄ファンは辞められん。
2002/12/7 : 大阪ロマンズvs東京ドリームス 9対2
大阪の先発のうち5名が元バファローズ。特に村田−有田のバッテリーが素晴らしかった。モーヤン小川、ヘラクレス栗橋、大石大ちゃんも見れてよかった。佐々木がホームランも打ったし、日本人初の大リーガー、マーシー村上まで出たと思ったら、最後に代打牛若丸ムッシュ吉田が出てヒゲの斉藤からヒットを打ったのは痛快だった。その守備固めが一枝ちゅうのもすごい。福本、村田兆治、江夏らを見れなかったのは残念。
2002/11/16 : セレッソJ1に復帰
サッカーまで観に行く余裕はないが、とりあえずよかったよかった。
2002/11/12 : NPBvsMLB 8対6
試合前、サインボールの投げ入れがあって、二階まで投げんやろと油断してたら目の前に飛んできたハンターのサインボールを取り損ねた。そのショックも冷めないうちの中村の先制3ラン。大阪ドームで彼のホームランを見るのも最後かと思うと、ちょっと目頭が熱くなった。そしてボンズのホームラン!イチローのヒットも出たし、岩隈がボンズを内野フライに抑えたし、最高の試合であった。松井とボンズとイチローへのフラッシュはすごかった。
2002/11/10 : 京大ギャングスターズvs関学ファイターズ 6対14
今年で西宮球場が閉鎖。も一度行きたくてなるを連れて行った。初めて行った球場は何故か後楽園だが、本当にプロ野球ファンになったのは、親父に連れられてここで阪急−近鉄を観戦したからだ。そして、近年ではギャングスターズとファイターズが幾多の名勝負を見せてくれた。最近のギャングスターズはかつてのパワーを感じさせず、今日も何人も担架で運ばれた。しかし劣性の予想にもかかわらず、終了1分前まで1点差と熱い魂を見せてくれ、早々に帰るつもりだったが帰れなかった。0歳以来二度目の観戦のなるは退屈そうだったが。
2002/9/30 : 大阪近鉄vs福岡ダイエー 4対1
完勝!ローズ2ホーマー、先発藤アはプロ初勝利、山本、三澤、吉田、そしてメジャーへ行く大塚の完璧なリレー。しかし、こんな消化試合に中村を敬遠する王は、つまらん野球をする男やなぁ。
2002/9/14 : 大阪近鉄vs西武 4対0
完勝!中村の先制3ラン、吉岡のソロ。高村、岡本、大塚の完封リレー。ドーム初のバックネット裏から、そしてとても久しぶりに親父との観戦でした。
2002/7/26 : 大阪近鉄vsオリックス 2対7
ヒット数でいうと2対15安打でボロ負け。やっぱ優勝はムリそう。中村のバブルへッド人形だけはしっかりゲットした。
2002/6/30 : サッカーW杯終了
盛り上がったW杯も終わってしまった。今回感銘深かったのは、日本のベスト16進出とともに、8年前から知ってる森島が得点をあげたことである。当時のセレッソはJFLでJリーグ入りを目指しており、ほとんど唯一輝いていた選手が森島であった。しかしその彼が、将来サッカーの世界の頂点、しかも地元長居で得点することになるとは、思ってもみなかった。是非またJ1で活躍して欲しいものである。
2002/5/10 : 大阪近鉄vs日本ハム 10対2
いてまえ打線、久々に爆発!川口が4安打、大村が3安打。パウエルも安定したピッチング。ホームランが見たかったというのは贅沢か。梨田のバブルヘッドももろたしなぁ。でも今年は投打の噛み合せよくなく優勝は厳しいかも。
2001/11/25 : ギャングスターズ3位に終わる
あかんなぁ。最近見に行かれへんで。
2001/11/3 : 日本シリーズセレッソJ2転落
あーあ。首位争いをした去年とえらい違い。
2001/10/25 : 日本シリーズ
せっかく第6戦のチケットよりががんばって取ってくれたの何やねん!せやから大リーグの方が面ろいて言われんねん。
2001/10/2 : 大阪近鉄vsオリックス 4対3
今期ホーム最終戦。到着したときには中村、川口のホームランで4点取った後だったので、見てた間は0対3でさっぱりワヤ。期待したローズの日本新記録も惜しい当たりはあったが、出ずじまいでこれも残念。試合後の優勝あいさつには大いに応えておいたけど昨日の残業疲れでフラフラ。さて、日本シリーズのチケット入手なるか!?
2001/9/26 : 大阪近鉄パシフィックリーグ制覇!!!
先週優勝を確信していたが、本当にアッと言う間に決まってしまった。12年振りに胴上げを見に行きたかったが、珍しく出張が入ってしまって、職場の仲間のお宅で拝見させていただいた。代打逆転満塁サヨナラ優勝決定本塁打で決まるとは!後で何十回も見たが、見飽きないなぁ。今年は打線には大いに手応えがあったが、あの投手陣で勝てるとは思ってなかったから、ウソやろ?って思てる間に決まってしまった。今回は是非、悲願の日本一となって欲しい。
2001/9/18 : 大阪近鉄vs西武 5対0
実は先週、ラッキーカードで内野自由席招待券が当たっていたので、またまた行ってきました。会心の勝利!(お陰で眠たかったという声も)今回期待したのは、@ローズの本塁打記録 Aマジック点灯 B二年目岩隈の好投 だったが、後者二つが叶えられた。昨日ラジオ中継を聞いていて、優勝の可能性が高まったと感じたが、今日さらに大きな手応えを感じた。そおゆう空気である!お陰で初めてマジックが点灯する瞬間に立ち会えた。岩隈の二安打完封も天晴れ♪先輩諸氏を見習わず、バファローズで充実した投手生命を全うして欲しい。
2001/9/10 : 大阪近鉄vs千葉ロッテ 5対3
サラリーマンデーで会心の勝利。川口の先制打、磯部の中押し3ラン、吉岡のダメ押しソロで点を積みながら、今やエースともいえるバーグマン、セットアッパー岡本、ストッパー大塚のリレーで危なげなし。優勝なるか!?
2001/7/7 : 大阪近鉄vs福岡ダイエー 2対14
上記コンサートの帰り、通りすがりにラソーダ演出の試合をやってるっちゅうんで寄ってみたら、2対10で負けとった。少しは反撃するかと思て8時からチケットで入場したら、小久保のドでかい一発を見れた。今度から寄り道せず帰ろう。
2001/5/21 : 大阪近鉄vs西武 12対4
サラリーマンデーで、外野に無料で入れた。タダほど安いもんはないなぁ。逆転ホームランは2本(大村、磯部)も見れるし、カブレラの弾丸ライナーがバックスクリーンに突き刺さったのも凄かったし、7点入った8回はウェーブしまくりで疲れたし。楽しかった!
2001/5/2 : 大阪近鉄vs日本ハム 6対10
ローズに一発。前川は、精神的にはまだまだ。エラーからガタガタと崩れてしまった。中村は昨年よりムダなスイングが減って安定感が増した。この後の福岡ダイエー戦を何とか乗り切れば、少なくともしばらくは上位に踏みとどまれそう。
2000/12/30 : 今年の総括
バファローズ歴22年、またもや最下位になってしまった。大阪唯一のプロ野球球団として、また唯一日本一経験のない球団として、フファンをやめる訳にはいかないが、魅力ある選手が減ったのが寂しい。唯一中村紀くらいだが、もっと頼れるバッターに成長して欲しい。3億は多いで。投手どないかならんか!ギャングスターズも4年間優勝から遠ざかって、優勝を知るメンバーがいなくなってしまった。昔のようにパワーあふれるプレーを期待したい。サッカーは、設立以来のセレッソのファン(サポーターまでいかん)だが、西澤なき後、果たして今年の第一ステージの再現のような進撃ができるか?来年も皆きびしいなぁ。

       

今まで行った山
(岩手)八幡平(福島)燧ケ岳 (静岡)富士山 (富山)立山 (三重)御在所岳 (滋賀)伊吹山、武奈ケ岳、比叡山 (京都)大文字山、天王山 (奈良)生駒山、二上山、金剛山、大和葛城山、額井岳、戒場山、大台ケ原、弥山、大日岳、玉置山、薊岳、信貴山 (大阪)妙見山、ポンポン山、和泉葛城山、槙尾山、雨山、雲山峰、天保山、八ガ丸山、岩湧山、南葛城山、三国山、燈明ヶ岳、畑山、経塚山、宿山、俎石山、大福山、籤法ヶ嶽 (兵庫)氷ノ山、六甲山、鉢伏山、旗振山、鉄拐山、栂尾山、横尾山、東山、高取山、菊水山、鍋蓋山、摩耶山、東お多福山、甲山 (和歌山)護摩壇山、龍門山、生石ガ峰、転軸山 (香川)飯野山(愛媛)石鎚山 (熊本)阿蘇山
2011/7/10 : 三国山
昨秋に三角点のわからなかった三国山だが、ようやくクルマで訪れる機会を得た。ついでに経塚山、宿山にも寄った。三国山の三角点はやはり電波塔近くにあった。経塚山は山頂に仏様が祭られていた。宿山は山頂は明確ではなかった。暑かったこともあって、クルマを利用しての手軽な運動になった。
2011/6/5 : 飯野山
讃岐富士として知られた山。登りは1時間ほどでしたがひたすら登りで蒸し暑かった。霞んでいて展望がなかったのは残念。山頂には昭和天皇の歌碑の他、おじょもと呼ばれる大男の足跡?があった。
2010/11/20 : 三国山
りょうと二人で堀越観音から燈明ヶ岳、畑山、三国山を巡った。麓の四郷地区は串柿が有名で、柿を干してる風景がのどかであった(アルバム参照)。堀越観音は紅葉と大銀杏の黄葉が見事(右写真)。燈明ヶ岳は山頂に祠が祭られていた。手前の展望台は紀ノ川方面が望めるはずであったが、今日はかすんでいてはっきりせず。三国山885mは今日の最高峰だが、三角点がわからなかった。後で調べるとレーダーではなく電波塔付近らしい。この辺りはクルマで行けるようなので後日訪問したい。クルマを止めた文蔵の滝は、濡れて滝壺まで行かないと滝が見れないようで見ることができなかったのは残念。この駐車場で脱輪した軽自動車を何とか持ち上げて救出してあげられたのはよかった。全行程6時間。
2010/9/19 : 紀泉アルプス
りょうと二人で鳥取池から俎石山、大福山、籤法ヶ嶽、雲山峰を巡った。人通りが少なく、行く先々で蜘蛛の巣が行く手をさえぎる。俎石山は北の展望台から関空や我が家の方向の展望が絶景。大福山は和歌山方面が絶景であった。気温は30℃前後だったが、この気温ではかなり発汗があり、少々飲み物の準備が不足していて、このような低山では水場がないのでのどが渇いてしまった。今回の最高峰は雲山峰の490m。ここから鳥取池への下りは、道が狭くて柔らかく、地図で30分のところ50分近く掛かった。全行程5時間。りょうも最初の登りでへばって心配したが、後半はしっかり歩いてくれた。
2010/5/4 : 屋島
源平の合戦はここで行われたと思ってたら、麓だったと行ってから知った次第。屋島寺から300mほど南西へ向かうと、歩道から少し上がった水道局施設のすぐそばに南麓の一等三角点があった。
2010/5/3 : 南葛城山
和泉山脈の最高峰922m。駐車料金がいらないこともあって、岩湧山から分かれるルートから登頂した。ネットで検索すると、かなり道がわかりづらかったという体験談も出てくるが、その後整備されたのか特に迷うこともなかった。林道中心の単調な道と見晴らしがないのが難点。頂上の下には、楠木正成が鏡を埋めたとされる修験道の聖地、一本杉がある。山麓には正成の師で、毛利氏の先祖とされる大江時親邸跡があり、寄った。ハードはコースではなかったが、久し振りの山のせいか、結構膝にきてしまった。虫嫌いだったりょうは、結構平気で、しかも5時間半の行程の最後は父より元気で成長をみせてくれた。
2009/10/11 : 信貴山
山頂は空鉢護法堂付近。すぐ下に信貴山城址の碑もあった。朝護孫子寺内の地図はイメージで不正確なため、かなり迷ってしまった。
2009/9/20 : 大比叡
駐車場から5分程度であったが、りょうと二人で登った。山頂は展望なし。
2008/8/17 : 八幡平
天気予報が悪く、完全に雲に覆われていたのだが晴れ女のなるといっしょだったせいか、ドライブウェイを山頂に近づくに従って、雲が切れてきて、雨に会わなかったのは幸いだったが、恐らく素晴らしいのでは思われる展望は望めなかった。小さく美しい火山湖がいくつも見れて快適なハイキングだったが、湿原が清々しいと思われる八幡湖を巡るのを却下されてしまったのは残念だった。
2007/11/3 : 大台ケ原
約10年振り5度目の大台ケ原は、またしても好天に恵まれた。日出が岳で富士山が見える〜って騒いでるおばさんがいたので写真にも収めたが、ホントに富士山かどうか自信がない。(後日、富士山はもっと大きいことを確認)10年前より立ち枯れが進んでいるらしい。今秋から西大台は許可制になったし、大杉谷は3年前の台風以来入山できないとのこと。ここはホントに美しく、また来たい。
2007/10/7 : 岩湧山
山頂の萱が美しく、北〜西の展望も抜群。金剛山のように世俗化してないのもよい。約2時間の登り。
2006/5/5 : 槙尾山
山頂へ行く道はちょっとわかりにくい。蔵岩へ登る道もけっこう急で子連れにはハードだった。
2002/8/14 : 六甲山
六甲山頂は今回始めて到達した。天気予報は悪かったが着いたら晴。去年と逆やね。我が家も見えた。暑いし、けっこう辛かった。有馬では銀泉に浸かった。勝手に人の鍵とロッカー使ったおっさんがいてちょっとあせった。
2001/11/10 : 転軸山
前日まで天気予報はよかったが着いたら雨。高野三山めぐりをするつもりだったが、仕方ないので大師廟へ参って、晴れ間をみて転軸山のみに登った。時間にして約10分。今年最初で最後の山登りであった。右は金剛峰寺。

2000/12/30 : 今年行った山
7/2、薊岳から明神平に廻った。薊岳山頂からは遠く大台ケ原も望めて素晴らしい眺めであった。明神谷の下りは、一昨年の台風での土石流の跡がいまだに生々しく、自然の恐ろしさを改めて実感した。

 

2012/2/3 : 日本酒
片野桜山廃仕込純米酒無濾過生原酒(大阪)山廃らしい酸味と米のコクのバランスが素晴らしく、キレもよくてうまい。芳水純米生原酒山田錦(徳島)酸味が特徴的、爽やか。白鴻純米吟醸無濾過生原酒八反35号(広島)ほんのりと洋ナシ様の香り、さらりとしてキレがよい。
2012/12/22 : 日本酒
南部美人心白ラベル純吟山田錦(岩手)ほのかなバナナ様の香り、旨みを感じさせつつさらりとした喉越し。陸奥男山金の生無濾過火入れ錦(青森)柔らかなメロン様の香り、膨らみを感じさせるしっかりとした飲み口。姿純米吟醸雄町無濾過生原酒袋吊り瓶囲い(栃木)バナナ様の香り、ジューシーで芳醇な味わい。旭興超特別純米低圧搾り瓶燗火入れ無濾過原酒い(栃木)数種類のお酒をブレンドしたもの。爽やかなラムネ様の香り、口に含むと旨みが拡がり、さらりとキレていく。うまい。鳥海山純米大吟醸無濾過生原酒48(秋田)ふわっと華やかな香り、口の中で旨みが拡がってジューシー、うまい。一白水成純米吟醸(秋田)ANAの機内で提供された。ふくよかな旨みがありながらキレもよい。一代弥山(広島)さらりとした淡麗辛口で、広島焼きによく合う。
2012/5/10 : 日本酒
町田酒造純米吟醸50直汲み生酒(群馬)ラムネ様の香り、開栓直後は微炭酸で爽やか、炭酸が抜けるとしっかりとした旨みが際立ってくる。鶴の友特選(新潟)柔らかな香りで米の味が膨らみつつキレがよい。月桂冠山田錦大吟醸米(京都)ほのかなバナナ様の香りで米の旨みもしっかりしている。
2012/1/28 : 日本酒
梅錦梟将(愛媛)コクがあってキレがよい。早瀬浦純米(福井)ほのかな酸味で、旨みしっかり。燗にして味が膨らむ。月桂冠山田錦大吟醸祝米(京都)ほのかなバナナ様の香りと米の旨みでさらりとしている。
2011/11/23 : 日本酒
磯自慢しぼりたて吟醸山田錦(静岡)は、静岡酵母独特のラムネ様の香りでフルーティ、味もしっかりしていてキレもよし。南部美人純米吟醸(岩手)ほのかなメロン様香り、淡麗でさらりとした飲み口。
2011/7/24 : 日本酒
大那特別純米無濾過生原酒(栃木)しっかりとした旨みとコクを持ちながらキレがよい。純米吟醸野路の菊(和歌山)まろやかで柔らかな旨みをもつ。
2011/1/30 : 日本酒と焼酎
美田豊穣山廃純米生(福岡)山廃特有の酸臭をまろやかに有し、米の旨みが口当たりよく感じられ、バランスよい。八海山しぼりたて原酒「越後で候」(新潟)4年前に購入した時は濃厚な飲み口に驚いたが、今年はしっかりとした米の旨みに加えてキレを感じさせるものであった。谷泉純米吟醸(石川)ほのかな吟醸香、旨みと酸味がキレよくまとまる。野井倉(鹿児島:芋)芋の旨みを凝縮した飲み応えでうまい。晴耕雨読未ダ三年也(鹿児島:芋)芋の香りが軽やかでまろやか。不二才之にて三年(鹿児島:芋)甘みのある香り、とろりとした後口。
2010/11/23 : 日本酒
十四代中取り大吟醸播州山田錦(山形)香り豊かで味も膨らむがキレもよい逸品。豊盃特別純米ひやおろし(青森)米の旨みを感じさせつつ、柔らかでさらりとした美酒。
2010/10/31 : 日本酒と焼酎
仙禽純米吟醸中取り無濾過生原酒(栃木)酸味が効いていて濃厚でフルーティ。松の寿ひやおろし純米酒(栃木)柔らかに米の旨みを感じさせる。常徳屋道中(大分:麦)香ばしく、ほのかな渋みがあってキレがよい。金峰櫻井(鹿児島:芋)芋の香りがずんとして、甘いというよりドライな印象を残す。吉助白(鹿児島:芋)甘みのある香りはあるがさらりとして飲みやすい。
2010/7/19 : 日本酒
秋鹿生もと純米生原酒もとしぼり(大阪)見た目も山吹色で飲んでもまさに白ワインのような強烈な香りと酸味。ちょっと他にはありません。天野酒生もと特別純米(大阪)生もとらしい酸味と、お米の味わいがしっかりして豊かな味わい。一本義奥越前の純米生(福井)灘の酒の味を膨らませた感じ。
2010/6/20 : 日本酒と麦焼酎
寿喜娘吟醸(福井)引出物でいただいた、オリジナルラべルの品。しっかりしながらキレのよいやや辛口。杜康(大分:麦)りょうくんに父の日のプレゼントでもらいました。ほんのり甘味を感じるやわらかな風味。
2010/5/16 : 日本酒
瀧澤純米吟醸(長野)ほのかな吟醸とお米の旨みがありながら、キレがよい。山形正宗純米吟醸酒未来生(山形)ジューシーかつフルーティでバナナ様の香り、おいしい。獺祭純米大吟醸50(山口)ジューシーでりんご様の香り、やや酸味が効いており、旨みもあっておいしい。
2010/3/6 : 日本酒
谷泉吟醸酒(石川)柔らかな吟醸香、熟成香をもち、まろやかななお酒。七本槍特別純米無濾過生原酒中取り(滋賀)ラムネ様の香り、フレッシュでコクがありながらキレがよく、うまい。醸し人九平次御点前大吟中取り離見の見佐藤彰洋(愛知)07年醸造。麹の香り、トロ味、旨味がありながらキレもよいがアルコール臭が最後に少し残る。
2010/2/8 : 山三にて
昨年は訪れる機会がなかったので1年と少し振りですが、おかみさんと話してると顔は覚えてるとのことでした。十四代槽垂れ純米吟醸原酒(山形)パッと華やかな香りがして、後口はさっと引いてやや辛口。個人的には、これなら十四代でなくてもいい感じ。遊穂「花さかゆうほ」純米吟醸うすにごり(石川)米の旨みを感じさせながらキリリとした味わい。富楼那純米大吟醸(大阪)みずみずしく、香り、旨み、酸味のバランスよくうまい。 
2010/1/30 : 日本酒
黒龍純吟三十八号(福井)バナナ様の香り、米の旨みがしっかりしているがさらりとキレがよい。伯楽星特別純米一回火入(宮城)ほのかにフルーティ、すっきりとキレがよい。
2009/12/13 : 日本酒
風の森純米吟醸しぼり華雄町生原酒(奈良)ジューシーで米の旨み、酸味のバランスよくうまい。鳳凰美田純米吟醸若水米生酒(栃木)メロン様の香り、米の旨みがありながら雑味なくすっきりとしたお酒。山形正宗純米吟醸赤磐雄町(山形)バナナ様の香り、旨みがありまろやかでキレのあるお酒。
2009/11/1 : 日本酒
初亀吟醸「富士山」(静岡)ほのかに青りんご様の香り、さらりとしてキレがよい。天明本生純米瓶囲い会津産「亀の尾」(福島)ぶどう様の香り、ジューシーながらやや辛めで米の旨み、渋さを併せ持つ。貴純米吟醸雄町(山口)ほのかな甘い香り、酸味を基調に、旨み、まろやかさ、キレのバランスがよい。天の戸特別純米酒「美稲」生(青森)ラムネ様のさわやかな香り、ジューシーで旨み、酸味のバランスよくうまい。
2009/8/28 : 富山の日本酒
昨年末飲み屋で能登の谷泉の社長と話した時は、富山には大した酒蔵はないと言うてはりましたが...生貯蔵銀嶺立山吟醸酒ほのかな青りんご様の香り、さらりとキレがある。富美菊特別純米富山湾米の旨みを感じさせながらキレがある。三笑楽純米琥珀色で熟成香を持ちながらキレがある。
2009/6/14 : 日本酒
隆備前雄町特別純米60生酒(神奈川)米の旨みを感じさせながらキリリとしまりあり。瀧自慢純米吟醸(三重)米の旨みと酸味のバランスよくジューシー感あり。
2009/3/1 : 日本酒と焼酎
田酒純米大吟醸四割五分(青森)柔らかな香りでふくよかな旨み。まとまっていて個性を感じさせない。浦霞寒おろし特別純米酒(宮城)ふくらみのある旨みとコク、まろやかでバランスのよいお酒。醸し人九平次純米吟醸雄町生(愛知)微炭酸がフレッシュで旨みがありながらキレがよくうまい。貴特別純米直汲60無濾過生原酒(山口)香りがさわやかで、旨み、酸味バランスがとれていてうまい。薩摩邑紅芋(鹿児島;:芋)ほんのり甘みのある芋の香りが楽しめ、まろやか。小牧(鹿児島:芋)独特のコクが楽しめる。千亀女紫芋仕込(鹿児島:芋)まろやかで香りがよい。
2008/12/13 : 日本酒と焼酎
天の戸大吟醸45(秋田)めちゃめちゃ安い大吟醸ながら、さわやかな香り、ふくよかな風味が楽しめる。石鎚純米吟醸松山三井袋吊りしづく酒(愛媛)落ち着いた香りと、柔らかく大人し目ので少し辛口の酒質。一ノ蔵しぼりたて本醸造生原酒(宮城)華やかでフレッシュ、コクのある酒。天草麦熟成古酒(熊本:麦)柔らかでほんのり香ばしい。千亀女芋(鹿児島:芋)まろやかでコクがありながらクセを感じさせない。
2008/10/19 : 日本酒
黒龍垂れ口吟醸(福井)うすにごり。フレッシュでコクもあるがやや辛口でキレはもう一つ。麓井 「輝ら星の如く」吟醸生詰原酒(山形)フレッシュでやや酸味があるが、旨みがあってキレがよい。七本槍特別純米原酒(滋賀)さらりと淡麗でありながら旨みを感じさせうまい。
2008/8/13 : 日本酒
悦凱陣純米亀の尾(海老名産)生原酒(香川)やや辛口で酸味も感じるが、柔らかな旨みがある。開栓後、段々まろやかさを増した。丹澤山生酒純米吟醸信州美山錦(神奈川)旨みがあってキレ、バランスがよい。
2008/6/22 : 日本酒
真澄純米吟醸あらばしり(長野)豊潤な香りで深みがあり、柔らかでうまい。開運純米吟醸生原酒「伝」(静岡)香りよく、コク、旨みがあってキレがよい。醸し人九平次吟醸山田錦(愛知)香りよくコクがあってまろやか。越の梅里特別純米(新潟)さらりとして柔らかな旨み。
2008/4/13 : 日本酒
しぼりたて銀嶺立山吟醸酒(富山)柔らかくフルーティな香り、うまみも感じさせながらさらりとキレよくうまい。よしのとも純米しぼりたて生(富山)フレッシュでやや酸味がきいており、コクがあってキレがよい。越乃雪椿春あがりひと寝かせ無濾過原酒吟醸おりがらみ(新潟)香り豊かでコクがあり、うまい。
2008/2/17 : 日本酒
川亀亀甲ラベル山廃純米(愛媛)樽酒を思わせるような芳香とコク、キレのよさ。真澄吟醸あらばしり(長野)香り豊かで深みがあり、うまい。十四代槽垂れ純米吟醸出羽燦々(山形)香り豊かでコクがあるのにキレもよく、うまい。
2008/2/11 : 泡盛
沖縄ツアー誘われたのを断ったら、お土産をいただきました。「多良川」と「瑞泉」は泡盛らしい香りとちょっとアルコール臭があり。「菊之露」は柔らかく、まろやか。「太平」古酒シーサーボトルはコクあり。
2007/12/30 : 日本酒
伯楽星特別純米生詰(宮城)ほのかにフルーティ、すっきりきりり。開運ひより純米酒(静岡)柔らかな旨みとコク。流石のうまさ。梅錦初搾りふなくち吟醸原酒(愛媛)アルコール度数が高いこともあるが、梅錦らしいパンチのあるコクと香り。
2007/10/21 : 日本酒
奥播磨山廃純米「袋吊り斗瓶取り」生原酒夢錦55(兵庫)どっしりとした旨み、酸味がありながらキレがよい。喜久酔特別本醸造(静岡)旨みがあって、静岡らしくほのかにマスカット様の香り、コストパフォーマンス高し。貴特別純米ひやおろし(山口)コク、旨みがあってまろやかでそれでいてさらりとしている。黒曜特別純米酒(長野)さらりとしてしっかりとした旨みあり。
2007/6/17 : 日本酒
純米吟醸亀の尾仕込「天の戸」生酒(秋田)コクがあるのにさらりとしてキレがある逸品。杉錦生もと純米中取り原酒(静岡)生もとらしい酸味と奥深い味わいを持ちながら、キレがよい。谷泉大吟醸直蔵(石川)さらりとしてキレがありそれでいて香り豊か。十四代純米吟醸山田錦(山形)旨み、コクがありながらキレがよい。
2007/4/30 : 日本酒と焼酎
日本城純米酒(和歌山)旨い酒ではあるが、何故か純米吟醸より高く、その分旨いかというとそうでもない気が。少し純米酒らしい味の膨らみに欠ける。赤霧島(宮崎)華やかな香りながらさらりとした芋。旨い。太古の黒うさぎ(鹿児島)黒糖らしい甘み、コクを感じさせながらキレもよくおいしい。
2007/4/8 : 日本酒
亀泉純米吟醸無濾過生酒(高知)さらりとしながらコク、香りよくて味のバランスもよい。悦凱陣山廃純米「赤磐雄町」無濾過生原酒(香川)コクあり、やや辛口と酸味。義侠「純米五百万石」新酒生原酒(愛知)旨み、コクがあってバランスがよい。
2007/2/12 : 日本酒とウヰスキー
亀泉特別純米生酒(高知)コク、香りよくて味のバランスも好み。コストパフォーマンスも高い。米は土佐錦だそう。悦凱陣「純吟五百万石」生原酒(香川)コクあり、香り高くやや酸味あり、おいしい。モルト100ウイスキー12年2006エレガントスタイル(ニッカ)ニッカらしく落ち着いた香り、ほのかな甘さ。強い個性は感じないが飲みやすい。
2006/11/27 : 日本酒と焼酎
八海山しぼりたて生原酒「越後で候」(新潟)淡麗なイメージとは異なって、生原酒らしいフレッシュかつ重厚な味わいがうれしい。黒霧島(宮崎:芋)これまで書いてなかった。芋らしいけどしつこくなくて飲みやすいわ。
2006/11/27 : 日本酒と焼酎
花垣米しずく純米生詰ひやおろし(福井)豊潤でふくらみがあるが、やや辛口でキレがよい。瑞冠雄町米純米吟醸いい風〜花(広島)2003年醸造。さらりとした中に旨みあり、ヒネ臭もごくわずかに感じるがバランスよし。アサヒ芋焼酎百秀ヌーヴォー(鹿児島)芋の香り、アルコール臭華やか。開栓後、徐々にまろやかに。特蒸泰明「麦」(大分)香り豊か、しいたけみたい。琉刻古酒30度(沖縄)香りよく軽やか。 
2006/11/6 : 日本酒
芳水「高柿木」生もと純米生原酒(香川)フレッシュ、麹の風味爽やかで旨みがあってキレがあるおいしいお酒。黒龍純米吟醸(福井)お米の旨みを活かした、まろやかなお酒。もう少しキレが欲しい気も。
2006/8/26 : 日本酒と焼酎
浦霞山田錦純米大吟醸(宮城)高島屋の試飲販売で衝動買いしてしまった。香りと旨みのバランスが絶妙な柔らかな酒。悦凱陣純米生原酒亀の尾(香川)フレッシュで麹の香りが華やか。開栓直後は炭酸の刺激も。義侠「えにし」純米酒(愛知)熟成された味醂様のコク味あり、ヒネ臭の出る間際で抑えてある。松露(宮崎)芋独特のクセのある焼酎。
2006/6/11 : 日本酒
日出盛無濾過生原酒(京都)コクあるもやや締まりなし。純米吟醸芸酒(広島)旨みあってキレよいがやや薄い。悦凱陣純米吟醸「興」(香川)悦凱陣らしくなくさらりとして優しい。
2006/4/8 : 日本酒
櫻正宗特別純米酒宮水の華(兵庫)元祖正宗・宮水。灘特有の酸味の中に、米の旨みも少々感じさせる。銀嶺立山本醸造(富山)さらりとした飲み口にしっかりと米の旨みあり。竹泉木桶仕込み純米袋搾り生(兵庫)木桶の香り、コクしっかりで濃厚。花垣純米無濾過生原酒秘蔵酒(福井)無濾過生特有のフッレシュさ、コク、米の旨み、柔らかな渋味。瑞冠純米吟醸酒山田錦3年熟成(広島)さらりとした中に、コク、ヒネた香りあり。燗をすると旨みが増す。
2006/1/29 : 日本酒
純米吟醸山形正宗しぼりたて生無濾過(山形)しっかりとした旨み、生酒らしいフレッシュさと山形正宗らしい渋み、辛さ。鶴の友上々の諸白(新潟)すっきりさらりとしながら米の旨みもしっかりある上質の酒。豊盃特別純米(青森)米の味しっかり、コクがあってやや酸味が効いている。十四代純米吟醸龍の落とし子(山形)十四代らしい味のふくらみ、それでいてさらりとキレる。片野桜純米吟醸(大阪)大阪の酒らしいふくよかな米の旨みを感じさせる優しい飲み口。天の戸美稲にごり(秋田)天の戸らしい芳醇さよりも、うすにごりらしいフレッシュさとキレのよさが印象的。
2005/11/20 : 日本酒
菊水ふなぐち一番しぼり新米新酒本醸造生原酒(新潟)は、麹の香りしっかり、飲み応えあり。アルミのカップ酒としてはピカイチでは。天寶一ひやおろし特別純米八反錦(広島)は、派手さはないが米の香りとのどごしのキレのバランスが絶妙。コストパフォーマンス高い。
2005/11/5 : 日本酒
菊水大吟醸知命(新潟)は、法人化50周年記念醸造ということだが1升で2200円と安い。ほんのりと米の香り、比較的軽くてやや辛口。山形正宗稲造純米吟醸(山形)は、フルーティな香り、しっかりとした旨みがあって、柔らかな辛口の酒。
2005/9/3 : 焼酎と日本酒
薩摩邑(鹿児島/芋)は、亡き友の地元の蔵。この蔵の焼酎を飲んで焼酎の味を知った。芋っぽさより、華やかな風味の広がりが印象的。小鶴くろ(鹿児島/芋)は、芋らしさが感じられるが決してしつこくない。大英勇長期熟成大吟醸山田錦35%平成9年(栃木)近所の酒屋で何故か1500円で売ってた。今年5月製。熟成酒特有の練られた風味のほか、ヒネた風味もある。意図した風味なのか?
2005/8/6 : 日本酒
飛露喜吟醸生詰(福島)旨み、コク、酸味のバランスよく、うまい。三井の寿吟の音吟醸(福岡)旨み、コクあり、まろやかだがややしまり不足。
2005/7/18 : ウイスキー
白州12年華やかでフルーティ、そしてスモーキー。ザ・マッカラン12年ブランデーを思わせる甘い香りとコク。バランタイン17年華やかで甘い香りそしてまろやか。ラフロイグ10年強烈な正露丸臭。ダルウィニー15年ラムネのようにさわやかで軽やか。ジム・ビームスモーキーさと酸味を感じさせるのが特徴。アーリー・タイムズ華やかさとコクを感じる。
2005/7/3 : 日本酒
早瀬浦新酒無濾過本生山廃純米直汲み酒(福井)フレッシュで旨みコクがしっかり、酸味、渋みもあり。撰勝山吟醸(宮城)フレッシュでコクがあるがやや甘くてしまり不足か。
2005/5/5 : 日本酒
純米山形政宗無ろ過原酒生酒(山形)フレッシュで香りよく、旨みしっかり。やや締まり不足か。楯の川激流吟醸槽口(山形)フレッシュで濃厚。東一のようなカカオ臭もほのかに。
2005/4/2 : 日本酒とバーボン
醸し人九平次純米吟醸山田錦生酒(愛知)開けたては結構炭酸が残ってて酸味のあるさわやかな印象だが、炭酸が抜けるにつれて柔らかになり、旨い。天の戸美稲特別純米無ろ過生酒(秋田)きりりとしまりながらも芳醇な旨さをもった酒。杉錦純米吟醸山田錦(静岡)酸味によるしまりと米の旨さがよくバランスされているがややヒネ香あり。ワイルドターキー(バーボン)バーボン特有の豊かな香り、コクがある。ジムビ−ム(バーボン)バーボン特有の華やかな香りで柔らかな口当たり。
2005/2/20 : 外国の酒
紅星二鍋頭酒十年(白酒)昨年北京で求めたもの。吉林で飲んだものに比べると、独特の香りが少ない分、アルコール臭が強くて、飲みやすくない。でも、中華系の料理には合うから不思議。ジャック・ダニエル・モノグラム(テネシー)ロスで求めた。ジャック・ダニエルなどのバーボン独特の香りは少なくマイルド。でも香りがマイルドなら、他にもっとよいウイスキーがありそう。ジ・アニバーサリー12年(ニッカ)ニッカ創業70周年記念醸造。トップの香りはほのかだが、口に含むと甘い香りが口の中に広がる。オールド・パー(スコッチ)JALの中国線に乗ると、エコノミーでも飲める。香りは柔らかで、口当たりが優しい。
2005/1/30 : 日本酒
飛露喜特別純米生詰(福島)旨み、コク、酸味のバランスよく、うまい。東洋美人おりがらみ純米吟醸山田錦55%(山口)米の香りさわやかな酒。加賀鳶新酒極寒純米無濾過生(石川)芳醇でコクありながらキレがある。
2004/10/31 : 日本酒
上喜元 純米吟醸 雄山錦(山形)芳醇でしっかりとした旨みあり。よしのとも純米吟醸原酒(富山)まろやかでしっかりとした旨みがあり、酸味のバランスもよくてうまい。天界純米吟醸ひやおろし(島根)バランスよく、旨みがあってキレもよし。喜久酔特別本醸造(静岡)ほのかにメロン様の香り、柔らかですっきりした酒。
2004/7/25 : 日本酒
楯野川中取り純米出羽燦々生・清流 吟醸仕込み(山形)柔らかな香り、コクと旨みは両者共通。前者は適度な酸味とフレッシュさがあってうまい。後者はやや野暮ったいかも、あくまで比較すればだが。
2004/6/20 : 美人
南部美人純米吟醸生(岩手)純米的な重さを感じさせないマスカット様のフレッシュさ、香りはおとなしめでキレよくさわやか。東洋美人吟醸しぼりたて生(山口)生特有のフレッシュさ、香りのよさがあり、まろやかな旨み、コクもあわせ持つ。
2004/4/25 : 日本酒
酔鯨生原酒しぼりたて(高知)濃厚で重量感があるが、それでいてみずみずしさも併せ持つ。若戎純米吟醸「義左衛門」(三重)うたい文句通り、程よくフルーティでさっぱりとした味わい。それでいて味が薄っぺらになることがない。皇太子が伊勢に来はったた時に好まれたとか。醸し人九平次無ろ過割水無大吟醸山田錦40(愛知)長い名前だが、名前負けしない酒である。バナナ様の香り、大吟醸ながらしっかりとした旨みがあってしかもキレがよい。るみ子の酒特別純米活性濁り生原酒(三重)ナイトスクープで、噴出す酒として有名になった。今回は賞味期限ギリギリの3ヶ月経っていたこともあって、ちょっと栓がゆるむとあっと言う間に半分くらい噴出してしまった。味は、炭酸によって濁り独特のクドさが薄まり、コク、フルーティさを兼ね備えたさわやかな飲み口。
2004/3/17 : 日本酒
長龍純米新酒初しぼり(大阪)は安価だがみずみずしい風味を堪能できた。芳水しぼりたて吟醸生酒一番(徳島)は、生らしいフレッシュさとしっかりとした旨みを兼ね備えた逸品。開運無ろ過純米生酒(静岡)は、微炭酸のフレッシュな酒。無ろ過純米ながらキレがあって、旨みもしっかり。秋鹿山田錦特別純米(大阪)は、コクあるが、独特の酸味強め。燗にすると香り豊か。日出盛純米吟醸桃の滴しぼりたて(京都)は風味豊かでうまい。
2003/12/23 : さっき杉田かおるがテレビで絶賛してた
松の司純米吟醸花伊吹(滋賀)それがこの松の司。長浜で出会ったそうな。きりりとしながら香り、旨みもしっかりしてます。大七生もとひやおろし生詰(福島)香り、旨みにふくらみがあるがしつこくなく、うまい。正雪純米(静岡)生協の箱の酒。ひなびた(?)ぶどう様の香りがあり、独特。
2003/11/14 : 今年最後の(?)山三
田酒山廃特別純米(青森)は、山廃らしいひなびた味(誉めてます)。キレのある旨み。大英勇大吟醸BY平成6(栃木)山田錦を35%まで精米してしかも寝かせてあったこのお酒は、カカオ様の香りで旨みまろやか、極上のテイスト。
2003/10/27 : 山三にてにごりとベルギービ−ル
月の桂にごり酒純米吟醸(京都)香りよく、爽やかでキレのあるにごり。純米吟醸倭小槌にごり酒(兵庫)香りよく、爽やかでまろやか。ドゥシェス・ド・ブルゴーニュ(ベルギー)酸味甘味が強く、チェリーの香り。何でこんなビールできるの?リンデマンス・キュベ・ルネ(ベルギー)すっぱくて爽やか。
2003/10/25 : 日本酒
杜の蔵特別純米酒杜氏の詩(福岡)キレがよくて旨みもあり。悦凱陣無ろ過生手造り純米酒丸尾神力(香川)コク、旨みしっかり、骨太のうまさ。
2003/10/11 : ひやおろし
梅の宿山廃純米吟醸ひやおろし(奈良)うまみを感じさせながらキレのよい酒。長龍純米生詰原酒雄町ひやおろし(大阪)は、旨みしっかりでまろやか。あさ開純米吟醸ひやおろし(岩手)は、ほのかな吟醸香にまろやかでキレのよい飲み口。越の柏露純米ひやおろし(新潟)は、独特の香り、酸味がが私にはくさみに感じる。
2003/9/18 : 山三にて
瑞冠山廃純米吟醸亀の尾(広島)は、口に含んだ瞬間香りと旨みが広がるが、それがスッとひいてキレのある喉越し。これが本当の辛口ではないか。早瀬浦山廃純米(福井)は、まるで生酒であるかのようなフレッシュでみずみずしい香り、うまい。
2003/9/7 : 日本酒とウヰスキー
正雪純米吟醸(静岡)はすっきりやや辛口ながら、ちゃんと旨み、香りあり。竹泉純米吟醸米米倶楽部雄町(兵庫)は柔らかな香り、旨み、適度な酸味、コクありうまい。月桂冠本醸造(京都)はイヤ味は少ない。角瓶は、クセ少なく飲みやすい。ブラックニッカ8年は、クセ少ないが、コク、香りほのかにあり。
2003/6/28 : 日本酒
大七雪しぼり(福島)は、濃厚でしっかりとした飲み口ながらしつこくなく、酒の旨さを堪能できる。貴特別純米(山口)は特徴はないがバランスがよい。
2003/5/9 : 日本酒
悦凱陣亀の尾(香川)は、コクがありながらまろやかで旨い。竹泉無ろ過生原酒(兵庫)は、しっかりとした深みのある味わいながらキレもよく旨い。渓流朝しぼり出品貯蔵酒(長野)は、濃厚でしっかりした味。秋鹿あさきゆめみし(大阪)は、槽搾直汲をやわらかくしたような感じ。
2003/4/20 : 焼酎と日本酒
一粒の麦(鹿児島)は、香りは甘く、華やかではなくて大変コクのあるタイプ。麦に対する印象が変わった。晴耕雨読(鹿児島)はコクがありながら軽やかな芋。山猫(宮崎)も軽やかな芋。義侠(愛知)は、コクがあってキレもよし。美丈夫生(高知)フレッシュでコクあり。夢銀河(滋賀)はまろやか。
2003/3/9 : 課内旅行で飲んだ酒
富翁大吟醸純米吟麗(京都)は、香りはそれほどでもないが、まろやかなコク味があるタイプ。金亀吟醸しぼりたて「夢」(滋賀)は、フレッシュながらしっかりと味のするタイプ。富鶴あらばしり(滋賀)は、旨みがありながら柔らか。金亀、富鶴とも通常の吟醸酒は、淡麗辛口タイプでやや渋い。
2003/2/20 : 日本酒
純米吟醸酒仙李白生(島根)は、フレッシュでキリッとスッキリした飲み口。それでいて旨みも感じさせる。まんさくの花生特別純米(秋田)は、青りんご様の香り、すっきりした飲み口。琉の扇純米吟醸生詰(静岡)はコク味あるも、渋い。東一純米吟醸山田錦生酒(佐賀)は、落ち着いた香りでどっしりとした膨らみのある味、しかもキレよくうまい。豊盃純米しぼりたて生酒(青森)は、旨口でバランスのとれた味。天の戸美稲杜氏直汲(秋田)天の戸の芳醇さよりも、うすにごりらしいフレッシュなさわやかさが楽しめた。
2003/1/1 : 酒いろいろ
羅漢酒純米大吟醸(京都)は、きりっとした辛口の酒。奥播磨山廃純米播秋ひやおろし(兵庫)は、特有のコクがあって重厚。正雪純米吟醸生(静岡)は、マスカット様の香り、軽やかでまろやか。天明純米無ろ過本生(福島)は、しっかり旨みあり。さいかろまん大吟醸(和歌山)は、香り豊かでキレがよい。杉玉(青森)は「特選街」誌普通吟醸酒部門1位で、まとまりあるが特徴なし。
2002/11/8 : 「山三」で飲む
乾坤一純米吟醸原酒山田錦ひやおろし(宮城)は、すっきりしてて味わいもあり。不老泉ひやおろし山廃純米吟醸(滋賀)はフレッシュ感があって、独特の酸味、旨みがあってうまい。
2002/10/27 : 日本酒
月不見の池本醸造(新潟)は、これぞ淡麗辛口って感じ。香りはそんなに強くなく、ほのかに旨みがあり、辛口だが後口は爽やか。飛良泉山廃純米(秋田)は、しっかりとしたコシのある味だが、重さを感じさせない。手取川ひやおろし純米吟醸生酒(石川)は、香り豊かでフレッシュだが、キレが今一つ。
2002/9/29 : 日本酒
磯自慢しぼりたて純米吟醸生原酒(静岡)は、フルーティでフレッシュ、味もしっかり。東北泉瑠璃色の海(青森)は香り豊かでフルーティだがちょっと締まりに欠ける。雨後の月吟醸純米酒(広島)香り豊かでややフルーティ、うまみもあるが後口がちょっと辛い。天の戸美稲(秋田)は香りよくどっしりとした濃厚な味。黒龍大吟醸(石川)は、香り豊かでまろやか。
2002/8/24 : 日本酒
出羽鶴「雪泉」(山形)は、新酒おりがらみだけあって、麹の香りが強いが、まろやかで優しい味。黒牛(和歌山)もまろやかでしっかりとした旨みが特徴。
2002/7/14 : 日本酒
奥の松「特別純米」「あだたら吟醸」(福島)前者は「特選街」誌純米酒部門1位。これが一番うまい日本酒と言われると?だが、味、香りのバランスの良い酒。わずかに苦い。後者は少し軽い。日出盛「桃の滴」(京都)伏見の酒はまろやかで灘の酒より好き。この酒も香り、うまみが楽しい。奥の松より味は単純かなぁ。白鷹純米(兵庫)は灘の酒ではうまみがあるタイプ。
2002/4/16 : 日本酒・焼酎
惣花(兵庫)日本盛の宮内庁御用達酒。うまみはあるが、灘の酒特有のちょっと痩せた味、酸味。隠し蔵旅的途上(鹿児島)かの河島英五が愛飲して命を絶たれた(?)麦焼酎の35度酒。透きとおった香りと五臓六腑に染み渡るコク。
2002/3/25 : 酒三題
三輪福新酒(大阪)麹の香り豊かな酒。あさ開新酒「純米生酒原酒」(岩手)華やかな香り、しっかりとした味。南部美人特別純米(岩手)ふっくらとした香りとキレのある味。
2002/2/7 : 「山三」で飲む
朝比奈さんを偲びながら、山三で軽く飲んだ(よりには内緒)。天野酒大吟醸雄町四年古酒(大阪)は、よき香り、旨みを感じた。古酒のクセはまだ出てなかった。少し渋みもあった。十四代純生八反おりがらみ(山形)は、香り、旨み、酸味のバランスが絶妙。雑味もなく、フレッシュ。ちなみに家では今長龍初しぼり原酒(大阪)を飲んでいる。長龍独特のクセはなく、フルーティだがやや重い。
2002/1/19 : 酒色々
梅の宿季づくり本生しぼりたて(奈良)はフルーティでフレッシュ。天狗舞しぼりたて生酒原酒(石川)は昨年飲んだ純米より少し重い感じ。ゴ−ルド加茂鶴(広島)は香りと旨みのバランスがよい。もうちょっと締まりがあるほうが好みだが。
2001/12/8 : 焼酎二題
マヤンの呟き(宮崎)は、雲海の最高級そば焼酎。うまいんだけど、何か辛い。中々(宮崎)は、非常に軽やか。さらっとしてて飲み過ぎちゃうので、後がこわい!?
2001/11/5 : 酒二題
銀盤純米大吟醸播州50(富山)は、山田錦を使いながら2500円しないお買い得品。香りも味もしっかり豊か。うまい。雪雀吟醸「道後」(愛媛)は、キリリとしながらもしっかりとした旨みがあってよろし。
2001/9/12 : 地元の酒
日本城純米吟醸(和歌山)は、、「特選街」誌で毎年上位に入る銘酒である。香り豊かでほどよい旨みがあるので定期的に飲んでいる。三輪福純米(大阪)岸和田の酒。香り豊かで旨み、酸味がしっかり、ふくよかで私好み。
2001/4/30 : 旬の酒
芳水特別純米(徳島)は、「特選街」誌で、今年出来の良いという純米酒部門で二位になった酒。クセのない香りと程よい旨みがバランスよいが、私は苦味と渋みが若干気になった。この味が理解できなアカンのかなぁ。
2001/4/1 : 酒二題
加賀鳶(石川)は、石川ではメジャーな福正宗の、特定銘柄である。HASEGAWA氏推薦の一品。旨みがありながら非常に透明感がある酒である。秋鹿槽搾直汲(大阪)能勢の秋鹿は昔愛飲していたが、最近この辺では入手できなくなった。槽搾直汲は、若々しく、これほど炭酸が強い酒は珍しい。
2001/1/3 : この正月に飲んだ酒
ボウモア30年以上?(スコッチ)、郷の誉純米大吟醸(茨城)、銀嶺立山吟醸酒(富山)、天狗舞純米山廃本生原酒(石川)、久耀(芋・鹿児島) さる筋より数十mlだけ入手した(一般には入手不可らしい)ボウモアは、絶品。スモーキーでマイルドandメロウ。もう一生飲めないでしょう。郷の誉もフレッシュで香り高い。立山は、ほのかな林檎香と旨み、酸味のバランスがよろしい。天狗舞は流石。香り高く味しっかり。久耀も香りよくマイルド。酒に恵まれた正月でした。