☆☆☆数学の基礎概念☆☆☆
数の世界
-数の世界-
自然数
自然数とは、1.2,3等、物の個数または順番(有限順序数)を表す一群の数のこと。
(自然数の公理)自然数に0を含まないとする場合、
- 自然数1が存在する。
- 任意の自然数にはその後者の自然数が存在する。
- 異なる自然数は異なる後者の自然数がある。
- 1はいかなる自然数の後者でもない(1より前の自然数は存在しない)。
- 1がある性質を満たし、ある数がその性質を満たせば、その後者もその性質を満たす時、すべての自然数はその性質を満たす。
整数
整数とは、0 と、自然数 1,2,3,・・・および自然数に負号をつけた数 -1,-2,-3,・・・をあわせた数をいう。
1,2,3,・・・は正の整数、-1,-2,-3,・・・は負の整数と呼ばれている。
整数は、数直線上に表わせば等間隔に並び,最大数も最小数もない。無限で、加法・減法・乗法についてすべてで成立する。
0,±1,±2等は整数であり、自然数は正の整数である。
奇数は、2で割り切れない整数のこと。
10進法では、1の位が1,3,5,7,9である数は奇数である。
偶数と奇数の和もしくは差は奇数である。奇数と奇数の積も奇数である。
2以外のすべての素数は奇数である。
偶数は、2で割り切れる整数のこと。
10進法では、1の位が0,2,4,6,8である数は偶数である。
- 偶数と偶数の和もしくは差は偶数である。
- 奇数と奇数の和もしくは差もともに偶数である。
- 偶数と整数(偶数でも奇数でもよい)の積も偶数となる。
素数
素数とは、1と自分自身以外に正の約数を持たない1ではない自然数のこと。
100までの素数
| 2 | 3 | | 5 | | 7 | | |
11 | | 13 | | | | 17 | | 19 |
| | 23 | | | | | | 29 |
31 | | | | | | 37 | | |
41 | | 43 | | | | 47 | | |
| | 53 | | | | | | 59 |
61 | | | | | | 67 | | |
71 | | 73 | | | | | | 79 |
| | 83 | | | | | | 89 |
| | | | | | 97 | | |
世界最大の素数は、「2を74,207,281乗し、1を引いた数」、22,338,618桁、49番目のメルセンヌ素数、2016年に発見された。
メルセンヌ素数 Mp = 2p − 1 が素数であるならば、2p−1(2p − 1) は完全数となる。
p = 2, 3, 5, 7, 13, 17, 19, 31, 61, 89, 107, 127, 521, 607, 1279, 2203, 2281, 3217, 4253, 4423, 9689, 9941, 11213, 19937, 21701, 23209, 44497, 86243, 110503, 132049, 216091, 756839, 859433, 1257787, 1398269, 2976221, 3021377, 6972593, 13466917, 20996011, 25964951
有理数と無理数
有理数は、二つの整数a,b(但し、bは0でない)を用いて、a/bという分数で表せる。
有理数は、0および±a/b(但し、a,bは自然数)のこと、b=1の時は整数となる。
無理数は、有理数以外の実数である。
例えば、
√2 | = | 1.41421356・・ |
e | = | 2.718281828・・ |
π | = | 3.1415926535・・ |
数直線(正の数や負の数は直線上の点によって表すことが可能)
0(ゼロ)を表す点Oと1を表す点E、点Eは点Oより右にあるとすると、OからEへ向かう直線の向きを正の方向、その反対の向きを負の方向とし、
OEの長さを単位として、距離を測定する。このようにして、正負の数を対応させた直線は数直線と呼ばれる。
数直線上の点Aに実数aが対応する時、aを点Aの座標と呼び、A(a)で表す。
実数とは、有理数と無理数を合わせた数のこと、実数は次のように分類される。
実数 | 整数 | 正の整数 |
0(ゼロ) |
負の整数 |
有理数 | 有限小数 |
循環する無限小数 |
無理数 | 循環しない無限小数 |
実数の絶対値(実数の絶対値とは)
- 正の数aの絶対値は、aそのものである。
- 負の数aの絶対値は、符号をかえた正の数-aである。
- 0の絶対値は、0である。
- 実数aに対して、その絶対値│a│は、次のように表示する。
a (a≧0の時)
-a (a<0の時)
複素数
- 複素数とは、a,bを任意の実数として、a+bjで表示される数を複素数と呼ぶ。
- 複素数は、実数と負の数の平方根との和である。
- 負の数の平方根は虚数と呼ばれ、虚数は虚数単位と実数との積で表示される。
- jは虚数単位であり、平方して-1になる数、j=√-1で表し、j2=-1となる。
- 複素数a+bjは、aを実部、bを虚部と呼び、a-bjとは共役複素数の関係にある。
以上
(2017年5月14日)
戻る
|