秋月電子キットの定番商品、周波数カウンターです。
ここで紹介するのは、私が1984年に組み立てたもので、東芝のカウンターIC、TC5032Pを中心にした構成になっています。
左の写真が説明書で、手書きの説明が時代を感じさせます。
左の写真が製作したカウンターの外観、右がその内部です。
基板上に整流用ブリッジダイオードがつけられるようになっており、トランスからのAC11〜14Vをそのままつなぐことができます。この製作では、あまっていた、DC12VのスイッチングACアダプタを使ったので、ブリッジダイオードは使いませんでした。
なおキットには1.2GHzプリスケーラもついてきます。ただ、私の用途(主としてオーディオ系)では、250MHzまで計れれば十分なので、プリスケーラは取り付けませんでした。
最近のマイコンを使ったものに比べると、回路がやや込み入った印象がありますが、専用のプリント基板が準備されており、部品を半田付けするだけなので、製作は楽でした。
製作後は、各種オーディオ計測に大活躍してくれました。これまで私が製作した計測器の中で、最も使用頻度が高いです。もちろん今でも使っています。作ってよかったと心から思えるキットでした。
周波数カウンターは、自作測定器の中でも比較的精度が出しやすく、実用的なものが作れます。市販品を買うのもいいですが、電子工作が好きなら、ぜひ一度はチャレンジしてみて下さい。
・・・とここまで書いて、チェックのために秋月電子のサイトに行ったら、周波数カウンターのキットが全く無いではありませんか!(2008年4月現在)将来的にまた出すのかもしれませんが、ちょっと寂しい限りです。