電子メトロノーム6型

2008年4月2日公開

作品について

電子メトロノーム6型

 LEDと音でリズムを刻むメトロノームです。1985年に製作しました。
 学生時代は電子工作と平行して楽器もやっていたので、メトロノームはずいぶん作りました。この作品は第6作目で、ロジックICの組み合わせによるメトロノームの最終形態です(今ならPICを使いますが・・・)。
 右の写真がその実物です。古い作品なのでレタリングが剥げかかっています。
 LEDは単に点滅するパターンと、LEDバーを左右に動くパターンの2通りを切り替えられるようになっています。テンポ設定にはスライドボリュームを使っています。

 不満な点が無いわけでも無いですが、それなりに満足の行く出来で、実際、楽器の練習に活躍してくれました。そういう訳で、この作品以降メトロノームは作っていません。

 

回路

電子メトロノーム6型

 C−MOS IC、4017(HD14017)の機能を最大限に利用した回路です。この辺の技は、初歩のラジオに連載されていた、松本悟氏のデジタルICゲームの記事を読んで、身につけました。4017は8進カウンターとして動作させていますが、Q1〜Q4で光らせるLEDを、Q5〜Q7の出力でも光るようにすることで、光が行ったり来たりする動作を実現しています。

 発振回路はゲート回路を使った一般的なものです。CR発振ですので安定性が悪いと思われるかもしれませんが、高々1時間程度の使用時間ですし、テンポも使うたびに感覚で合わせればよいので、実際上は特に問題はありません。一定のリズムを刻むという程度であれば、これで十分だと思います。