ICサイコロ

2008年4月2日公開

作品について

ICサイコロ外観

 タイトルの通り、TTL−ICを使ったデジタル式のサイコロです。1978年に完成。
 誠文堂新光社の「カードを使ってエレクトロニクス工作」と言う本に載っていた製作記事を元に作りました。

 手がけたのは小学生の時ですが、そのときは動かすことができず、完成をあきらめました。中学生になって気を取り直し、再度トライして、ようやく完成しました。実は、本の中の回路図に間違いがあり、回路図通りでは動かなかったのです。間違いに気が付いたのが中学生の時で、間違いを修正したところ、問題なく動くようになったという次第。

 

回路

ICサイコロ回路図

 回路図を上に示します。
 7400を発振器として構成し、約40Hzのパルスを発振します。7492でそのパルスをカウントし、出力をデコーダIC、7447で7セグメントに変換して、7セグメントLED、TLR−316を駆動します。サイコロとして使うために、7492を6進カウンターとして使い、発振器をストップするためのスイッチが設けられています。

 ロジック回路の入門版ともいえる回路です。TTLがLSでもHCでもない無印品で、時代を感じさせます。消費電力も多く、電池がすぐになくなってしまいました。今から見れば他愛もない作品ですが、ゲーム機の無かった当時の子供にとっては十分ハイテクなもので、それなりに楽しめました。