キッチンタイマー

2008年4月2日公開

作品について

キッチンタイマー外観

 LED表示のキッチンタイマーです。2007年の作品です。
 薄暗いところでも表示が見やすいタイマーが欲しかったので、製作しました。他の事情として、最近PIC16F88とか16F819と言った高機能なPICが安く出回り、昔買い込んだ16F84Aの出番が全然無くなっていたので、これを活用したいという思いもありました。

 機能的には至ってシンプルなタイマーです。黒い押しボタンスイッチで、設定したい時間を分単位の回数押して、設定します。押した直後からダウンカウントを開始し、残り時間がゼロになると、ブザーが鳴ります。赤い押しボタンスイッチはリセットボタンで、ブザーの停止やカウントを中断したい場合に押します。

 

回路

キッチンタイマー回路図

 回路的には何の工夫もありません。PIC16F84AのPIOピンを、2個の押しボタンスイッチと、7セグメントLEDにつないだだけです。電源は単3電池×4で、そのままでは電圧が高すぎるため、シリコンダイオードを2つ通して、電圧を1.2V落としています。したがって普通の電池より電圧の高いオキシライド電池(1.7V)は使用不可です。また、このダイオードは電池の逆接続保護も兼ねています。

実装

 簡単な回路と言うことで、わざわざプリント基板を起こす必要も感じられなかったため、穴あき万能基板に実装しました。ケースは透明プラケースを使い、特に凝ったこともせず、そのまま取り付けています。配線も部品のレイアウトも適当です。手っ取り早く作りたかったのと、回路が回路なだけに気合いが入らなかったと言うのが理由です。

あとがき

 PICの学習用キットのような作品ですが、作ってみると案外便利で、7セグメントLEDの見やすさも相まって、予想以上に実用的です。こんなことなら、もっと凝った作りにすれば良かったと、少し後悔したぐらいです。回路もプログラムも簡単なので、PICのビギナーの方にも簡単に作れると思います。おすすめ作品です。

 もう少し凝ったことをするなら、より大きな7セグメントLEDを使って見栄えを良くするとか、PICのスリープ機能を使って電源スイッチを省略するとかが考えられます。ケースもアクリル工作できれいに作れば、外観上も実用性を感じさせる物になるでしょう。そのうち第2弾を作りたいと思います。