現行システムの紹介

2008年4月2日公開

はじめに

 現在使用しているオーディオシステムを紹介します。
 オーディオ機器としては普及品クラスのものばかりです。私の購入目安としては、1コンポ5万円前後が目安で、高くても10万円以下です。いわゆる高級オーディオに手を出すつもりはありません。
 とは言っても、オーディオブームが去り、昔の5万円台の、いわゆる中堅機種がほとんど絶滅した現在において、ある程度良いものを新規に求めるなら、高価な機種を買わざるを得ないのは事実です。したがって今後しばらくは、昔の中堅機種の中古購入で凌ぐつもりです。
 アンプとスピーカーについては昔から自作していて、そちらを使っているいることの方が多いですが、自作品は他で紹介しているので、ここでは市販機器のみを取り上げます。

CDプレーヤー/CDレコーダー

TEAC RW−800

良くも悪くも普通のCDレコーダーです。定価は¥69,000。新品で購入しました。
特に深く考えずに選んだ機種ですが、電源投入時の安っぽい動作音以外は、これと言った不満はありません。レコーダー機能を活用して、LPやカセットのデジタル化に活躍しています。ただ音楽用CD−Rしか受け付けないのはちょっと不便(当たり前だけど・・・)。

PIONEER PD−7010

 ハードオフで購入。当時の高級機種だけあって、良い音を聞かせてくれます・・・と書ければよいのですが、RW−800と違うのかと言われると、よく分からないというのが正直なところです。レーザーダイオードがへたってきたせいか振動に弱く、ちょっとした衝撃で音が飛ぶことから、常用機からは外しました。

SONY CDP−501

 20年ぐらい前に購入したポータブル型のCDプレーヤー。コンパクトで使いやすいサイズなので、リスニングルーム以外の場所で活躍しています。
 

LPプレーヤー&カートリッジ

 別にアナログに対するこだわりは無いのですが、LPを大量に所持しているため、LPプレーヤは未だに必須コンポーネントです。いずれすべてデジタル化して、処分しようと思っていますが、面倒なうえに時間もかかるため、あまり進捗していません。

KENWOOD KP−990

 旅行の帰りにふらりと寄ったハードオフで発見。状態も良く値段も安かったので、その場で衝動買いして、車で自宅まで(300km!)運んだという品です。当時の主力製品だけあって、安定した再生音を聞かせてくれます。

PIONEER PL−360

 当時中学生だった私が、何とか2万円を工面し購入した機種です。定価は¥39,800でしたが、オーディオ屋の特価セールで安く買うことができました。
 マニュアル型のシンプルなプレーヤーです。3万円台というと性能もイマイチと思われるかもしれませんが、本機のフルオート版であるPL−380は、定価¥59,800と普及価格帯の製品であり、トーンアームもモーターも同じ物が使われているため、基本性能はしっかりしています。
 購入して25年以上経過していますが、インシュレーターのゴムの劣化以外は、特に問題なく動作しています。オーディオ全盛期の日本製品の優秀さが伺われる一品です。ただベースがスチール製、ボディが樹脂製という、いかにも普及品的な作りなため、音質的にはKP−990に負けてしまい、一線を退きました。(トーンアームとモータを外して自作ケースに組み込み、復活させる企画はありますが・・・。)

Audio Technica AT−15a

 今でもショップで結構よく見かけるオーディオテクニカの定番商品。これと言った音質的な特徴はないですが、歪み感を感じさせないところが気に入っており、KP−990と組み合わせて常用しています。

DENON DL−103LCU

 LP時代からオーディオをやっている人にはおなじみのMCカートリッジ、DL−103の無酸素銅線バージョン。高校生の時からPL−360と組み合わせで使っていましたが、さすがにプレーヤーが負けているため、歪みっぽい音になってしまって、良さが発揮できませんでした。
 

アンプ

 アンプの音質への影響は少ないと考えているので、購入するのは数万円台の普及品です。あえて高級機種を購入する気はありません。ただ最近は普及品というのが消えつつあるので、いずれ自作と中古機種だけになるでしょう。

DENON PMA−390IV

 説明の必要がないほど有名なDENONのプリメインアンプです。値段は¥39,800とオーディオ製品としては安い部類ですが、いろいろな意味でまじめに作られた日本製品らしいアンプだと思います。取り立てて特徴もないですが、逆にその癖のなさがリファレンスとして重宝するところです。

SANSUI AU−D707F

 25年ほど前のサンスイの中堅プリメインアンプです。会社の同僚が引っ越す時に譲り受けました。オーディオ全盛期の製品だけあって重厚な作りで、しっかりした音を聞かせてくれ(るような気がし)ます。本来ならPMA−390をしのいでリファレンスになるべきところですが、さすがに年月には勝てず、ハム音が出始めたため引退となりました。オーバーホールしてくれる所を見つけて、復活させたいと思っているのですが・・・。
 

スピーカー

 スピーカーだけはずっと自作派を通してきたので、メーカー製を購入したのは、数年前にオーディオ部屋が手に入ってからです。
 スピーカーは音質への影響が最も大きいコンポーネントですのでメーカー製とは言っても、色々選んで吟味したいのですが、なにぶんサイズが大きいこともあり、気軽に取り替えると言うわけにもいかないのが悩みです。

YAMAHA NS−1000M

 昔からオーディオをやっている人なら誰もが知っている、日本を代表する30cm3ウェイブックシェルフ型スピーカーシステムです。地元のハードオフで購入しました。
 ベリリウム振動板を使用したミッドレンジとツイーターが奏でる、解像度抜群の中高域は素晴らしく、全く時代を感じさせません。低音に関しては、購入直後は量感不足でしたが、鳴らし込んでいるうちにエッジがほぐれていたせいか、最近は良い感じで鳴っています。密閉型と言うこともあって、かなりしまった感じの低音で、ふくよかな低音を望んでいる方には不向きです。
 クラシックなどのアコースティック楽器が主体の音楽では、まさに楽器本来の音を聞かせてくれます。この辺はさすが楽器メーカの製品と言ったところでしょう。またLPとの相性も良く、CDではあらばかりが目立つソースでも、LPだと見違えるほど良く聞かせてくれることもあります。
 欠点としては、国産3ウェイに共通した欠点である音場感のなさで、この辺は最近の小型2ウェイにはかないません。
 

そのほか

Etymotic Research ER−4S

 知る人ぞ知るカナル型イヤホンです。見た目は非常に安っぽいのですが、驚くほど良い音がします。良い音とはこういうものなのだという事を、思い知らせてくれたコンポーネントです。
 音質以外の利点として、見た通りほとんど耳栓なので、遮音性能が非常に高いことが挙げられます。妻が隣でテレビを見ていても、全く支障なく音楽鑑賞できます。駅構内や電車の中でも快適に鑑賞できます。すばらしいの一言です。たまに、ただの耳栓としても使っています。
 他のオーディオコンポーネントは手放しても、これだけはいつまでも手元に置いておきたい、それほど価値のある一品です。

SONY TC−K333ESJ

 ソニーのカセットデッキの中堅機種で、新規購入しました。定価¥90,000です。オーディオ機器は普及品で十分と言ってきましたが、カセットデッキは値段の差がはっきり出るので、それなりにお金をかけました。
 ただ音楽ソースのデジタル化で、最近はほとんど使わなくなってしまいました。

SONY MDS−JE500

 据え置き型MDプレーヤーです。ハードオフで適当に購入したものなので、それほど思い入れはありません。普通の音で鳴ってもらえばよいという位置づけのコンポーネントです。

リスニングルーム

 オーディオにおいてコンポーネント以上に大切な要素です。とは言っても専用に設計した訳でもなく、元事務所だった所を借りて、オーディオ機器を置いているだけです。音響特性、遮音特性ともにあまり多くは望めない部屋です。ただ音響特性は部屋にいろいろ物を置いていくうち次第に良くなってきました。遮音特性は如何ともし難く、特に昼間の騒音もひどいため、真面目な音楽鑑賞は不可能です。ただ幸いなことに、夜間はそれなりに静かになり、しかもこの部屋の周りの建物は夜になると人がいなくなるので、結構な音量で鳴らすことができます。そんなわけで真面目なリスニング時間は主に夜間と言うことになります。