私が異機種PC改造を始めた頃は、自作用PCケースと言えばミドルタワー型のホワイトボックスが主流で、個性も何もあったものではありませんでした。まあそれが異機種改造PCの個性を際だたせていたわけで、改造作業への強いモチベーションになっていました。
翻って最近はといえば、目の覚めるぐらい個性的なケースが市販されるようになりました。小型化、静音化ケースはもちろんのこと、総アルミ製高級ケースや骨組みだけのケース、はたまた最近はやりのキューブ型など、選択に困ってしまうほど多彩で、本当に恵まれた状況になっています。
しかしそれは逆に、個性的なPCを、という異機種改造のモチベーションを削いでしまうわけで、事実、私もPowerMac G4Cubeの発売当時、総アクリル製のキューブ型のPCを作ろうと計画し、パーツ類も買い込んでいたのですが、最近になってキューブ型の市販ケースがこれでもかと言うぐらい並んでいるのを見るにつけ、わざわざ苦労して自作する気も無くしてしまいました。
そんなこともあって、改造するモチベーションも無くしがちなこの頃だったのですが、久しぶりに燃える筐体を見つけました。
それが、これ。→
コクヨ製の取っ手付きA4ファイルケースです。
本当は、出張中に書類入れが欲しくなって買ったものですが、ある日、たまたまPCパーツを運ぶのにパーツを詰めてみたところ、案外収まりが良く、透けて見えるパーツ類もなかなか自作マニア心をくすぐるものがあり、PC化改造計画を思い立ったわけです。
完成すれば、ノートパソコン並みに小型の、持ち運びの良い、スタイリッシュかつマニアックなPCとなるはずです。
停滞していたモチベーションも一気に高まり、さっそく製作に着手しました。